後立山連峰縦走 最終戦【爺ヶ岳〜蓮華岳】


- GPS
- 56:00
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 2,429m
- 下り
- 2,426m
コースタイム
8:45柏原新道登山口-10:00ケルン-12:30種池山荘(幕営)
10月6日
4:35種池山荘-6:15岩小屋沢岳-7:05新越山荘-7:55鳴沢岳-8:55赤沢岳-10:50スバリ岳-12:00針ノ木岳-
12:50針ノ木小屋(設営)-14:45蓮華岳-15:35テン場戻り
10月7日
6:10針ノ木小屋-8:20大沢小屋-9:30扇沢駐車場
天候 | 10月5日:晴れ 10月6日:薄曇り 10月7日:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
泣く泣く有料駐車場に停めた(1000円/24時間) |
コース状況/ 危険箇所等 |
下山後の風呂は大町温泉「薬師の湯」 おとな600円です。 |
写真
感想
後立山連峰の縦走…
あれは2010年の夏、無謀にも6泊7日の予定で全山縦走を試み、唐松岳まで来たところで心が折れ(理由は色々あるがここ
では言わない)、敗退したのが始まりだった。
そして今年2012年夏、リベンジで残りの行程に挑むが、またしてもオノレの弱さが露呈して爺ヶ岳までで敗退…
さすがに来年持越しはいくらヘタレ山男でもプライドが許さず、慎重に天候を調査して最終戦に臨んだのであった…
10月5日(金)
例によって仕事は休みをもらい、若干のうしろめたさを感じつつも高速を飛ばして扇沢へ。朝8:30ですでに無料駐車場は
満車のため、失意のまま有料Pへ向かう。まあ仕方ない。
柏原新道は8月に下った道なので新鮮さはないが、今回まったく視野になかった「紅葉」がすごいことに気付き、よそ見の
オンパレード。
写真をバシバシ撮りながら歩くため、ペースはめちゃくちゃになり序盤から滝の汗。
種池山荘のテン場が混むとイヤなので、早い時間に着こうとあせったこともあり、ヘロヘロで山荘到着。
しかし、予想に反してテン場はガラガラ。受付の女の子に聞いても「今日は混まないと思いますよ〜」だって。
気を取り直して写真を撮りに爺ヶ岳方面へ。いや〜、天気もいいし散歩にはうってつけの場所だ。
小屋の生ビールにも惹かれたが、テントでゆっくり飲みたかったので缶ビールを買って戻る。晩メシはかなりチープだが、
今回も軽量化に重点を置いたのであきらめよう…
10月6日(土)
天気はまあまあの予報。4:35に出発し、しばらくはヘッデンを頼りに歩く。小さいピークを上り下りして、6:15に岩小屋
沢岳に到着。夜は明けたがスッキリは晴れない。涼しくてちょうどいいか。
営業終了している新越山荘を通過し、鳴沢岳へ。誰もいないピークは静かで良いが、風が強く寒いので休憩5分で先を急ぐ。
赤沢岳の頂上で初めて黒部湖と対面。秋で水量が少ないが水の色は夏よりキレイだ。たいした感慨も無いまま先に進む。
ここからスバリ岳まで、地図では1時間30分となっているが、巨大な山容にどう考えてもコースタイムで着ける気がしない。
案の定、頂上直下でバテバテになり、一生懸命歩いたのに1時間45分かかってしまった。
しかし、スバリは鋭鋒だけに眺めは抜群で、黒部湖をはさんで立山連峰、振り返れば鹿島槍・五龍など、飽きさせない。
かなり疲れているが、あと1時間で針ノ木だ、と気持ちを奮い立たせて先を見れば、これまた強烈な登り…
最後は変なうめき声を出しながら歩き、山頂に出たときはさすがに充足感があった。黒部湖の全容はここからが一番良く
見えるようだ。一服して小屋へと下る。
針ノ木小屋周辺は紅葉のピークで、あちこちから歓声があがっている。テン場の受付を済ませ、缶ビールを購入して設営。
さて時刻は13:30。蓮華岳を明日にするか今日にするかで相当悩む。これまでのパターンだと、最終日に心が折れて敗退
しているので、心を鬼にして蓮華岳に向かう。(もちろん空身)
峠からの取り付きは急登で、登りきったところがピークだと希望的観測をしていたが、そこから先が長いこと長いこと…
精も根も尽き果てた状態でなんとか頂上には着いたが、何も考える力は無く、重い足を引きずってテン場へ戻る。
夕方になってガスが湧き、強風と共に雪が舞う天候となった。テント内でビールを飲み、冷え切った身体を温めようと
味噌煮込みうどんの封を切ったが、なにやら異臭が。気になって袋を見ると、賞味期限が2ヶ月前に切れている…
さすがにこれを食う気にはなれず、予備食のチキンラーメンに唐辛子をぶち込んでむせながらすすり込み、就寝。
10月7日(日)
天候はガス。昨日のうちに蓮華に登っておいて良かった。朝食にカステラを食って6:10に出発。
今日は扇沢に下るだけなので、そんなに早く出る必要は無かったのだが、大町温泉の風呂が恋しくて少し早出。
針ノ木峠の下り、最初はすごい急傾斜だ。雪のある時期には滑落する人がいるのも理解できる。北岳の大樺沢左俣と
よく似たロケーションだと感じる。
急斜面では緊張しているせいかスムーズに歩いたが、傾斜が緩くなったとたん3回も転倒した。我ながら情けない。
営業終了の大沢小屋を通過し、関電の工事用道路を何度か横切りながら歩くと、聞き覚えのあるバスの警笛が…
これでやっとゴタテの旅が終わった…
第2戦の模様はこちら↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-216310.html
第1戦の模様はこちら↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-234104.html
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