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Yamareco

記録ID: 231214
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根から)

2012年10月07日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
13:36
距離
19.1km
登り
2,469m
下り
2,474m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

(1:00 自宅を車で出発 - 3:50 尾白渓谷駐車場)
[入山準備] - 4:30 登山開始 - 11:00 甲斐駒ヶ岳山頂 - 12:00 下山開始 - 16:45 下山 [帰宅準備]
(17:00 尾白渓谷駐車場を車で出発 - 21:30 自宅に到着)
天候 天気予報では朝9:00には晴れるってことで、ずいぶん前から予定していた南アルプスの名峰、甲斐駒ヶ岳(2967m) 黒戸尾根 日帰りピストンチャレンジを決行しました。天気予報は当たってほしい時にはそうもいかず、加えて登りの間の午前中はほとんど雨が降っていました。景観を楽しむって感じでもなく、ただひたすら日本三大急登で一番きついと言われる「黒戸尾根コース」をただひたすら登り続けました。
山頂について11:00〜12:00の間は、雨は降っていませんでしたが濃霧の中。これまたまったく景観を楽しむって感じでもなく残念でした。
下山して1時間ほど経った13:00ころ、どんどん晴れになってきて、おそらくこの時間に山頂に居た方は晴れ間の山頂と景観を楽しめたんじゃないかと思います。超うらやましいですが長距離日帰りピストンチャレンジなんで仕方がありません。
過去天気図(気象庁) 2012年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
桶川北本I.C.より圏央道に入り、八王子JCTから中央道を甲府方面に。須玉I.C.で降りて国道20号、県道614号線を経て入りべるが街道を通り尾白渓谷駐車場へ。住所を調べても不明確ですので、尾白キャンプ場を検索してナビすると良いです。
尾白渓谷駐車場は早朝、夕方ともに満車じゃありませんでした。駐車場には立派なトイレがあり、すごく綺麗に掃除されトイレットペーパーも予備が積み上がるほど常備されていました。
登山口は駐車場の奥にある出口から砂利道を尾白川渓谷方面に徒歩で進み、先に駒ケ岳神社がありますので、その本堂左側の横道を通り(ここちょっとわかりにくいです)沢の音のするほうに進むと黒戸尾根コースの登山口と尾白川渓谷入り口となる吊り橋があります。
コース状況/
危険箇所等
今回は南アルプスの名峰、甲斐駒ヶ岳(2967m)に日本三大急登で一番きついと言われる「黒戸尾根コース」で登ってみました。さすがに標高差2,200mを一気に登るのは想像以上にきつく、また、登山計画書の地図でトレースした際は17kmのはずでしたが、実際に歩行した距離をGPSのトリップメーターで見てみると22kmに達していました。これは相当きつい部類だと思いますし、その上、日帰りピストンってことになると明らかにM系登山になります。いつもはなんともないのですが、足も踵の皮がむけたり、膝が痛んだりで足への負担も多く故障も多かったです。

コースの危険個所は予想より少なくて、全体的に鎖とかロープとか梯子とかがすごく整備されている&しっかりしているので安心感はあります。基本標高差と距離がしんどいコース、根性・体力・時間さえあれば大丈夫です。ただ、日帰りは健脚でなければ普通に考えて厳しいかな。そんな印象でした。

まず、登山口から当分は、すごく歩きやすい部類の登山道です。また、比較的平坦な散歩コースみたいな個所も散在するので、歩きながら体力を回復できるような歩き方ができます。景観も木々や苔も美しく立派な雰囲気です。
結構な距離を歩き、距離でいうと半ばあたり(工程で言うとまだまだですが)におもむろに「刃渡り」という危険個所が出現します。が、気をつけて歩けばそんなに危険じゃないです。そして、この刃渡りを過ぎるとその先からはハシゴや鎖場が度々でてきますので、自分はストックは使わず登るようにしました。が、先にも述べたとおりしっかり整備されているので、慎重にこなせば大したことはありません。
七丈小屋を過ぎ、2か所のテン場を過ぎると、その先しばらくで森林限界に出ます。森林限界に出てからしばらく登っていると八合目御来迎場に到着。そこを過ぎると有名なくぼみの鎖場があり、鎖場と岩登りの最後の急登に入ります。この最後の岩場は、いくつか滑って落ちたりしないよう気をつけて登る必要があります。その急登を制覇すると山頂に到着です。

問題は下りです。登りも長くて相当うんざりしますが、下山はもっともっとうんざりします、はっきり言って結構しんどいですし足への負担も相当です。
今回、天候もあまり良くなかったのですが、皆さんの投稿を見ると天気の良い日は景観は素晴らしいんじゃないかと思います。
予約できる山小屋
七丈小屋
朝3:50に尾白渓谷駐車場に到着。隣に写っているのが素晴らしい無料トイレ。
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朝3:50に尾白渓谷駐車場に到着。隣に写っているのが素晴らしい無料トイレ。
駒ケ岳神社本堂左横の小道を入り進むと、黒戸尾根と尾白川渓谷入り口となる吊り橋に。
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駒ケ岳神社本堂左横の小道を入り進むと、黒戸尾根と尾白川渓谷入り口となる吊り橋に。
暗いけどヘッデンで登ります。解りやすい道なので迷うこともないと思います。
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暗いけどヘッデンで登ります。解りやすい道なので迷うこともないと思います。
平坦な散歩コースみたいな個所も散在。歩きながら体力を回復できるような歩き方が可能。
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平坦な散歩コースみたいな個所も散在。歩きながら体力を回復できるような歩き方が可能。
6:00過ぎに笹の平分岐に到着。山頂まで7時間って嘘でしょ?みたいな。実際には5時間弱くらい。
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6:00過ぎに笹の平分岐に到着。山頂まで7時間って嘘でしょ?みたいな。実際には5時間弱くらい。
雨の中の山道はキラキラ瑞々しくコントラストもあって本当に綺麗です。コースが本当に良い。
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雨の中の山道はキラキラ瑞々しくコントラストもあって本当に綺麗です。コースが本当に良い。
まだ山道。結構長い間こんな感じの道を登ったり歩いたりで進みます。苔も本当に素晴らしい。
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まだ山道。結構長い間こんな感じの道を登ったり歩いたりで進みます。苔も本当に素晴らしい。
距離は半ばあたり(工程で言うとまだまだ感あり)におもむろに「刃渡り」出現。
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距離は半ばあたり(工程で言うとまだまだ感あり)におもむろに「刃渡り」出現。
最初の梯子。こいつは最初なので入門編的存在。梯子は全てしっかりしていて安心感あり。
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最初の梯子。こいつは最初なので入門編的存在。梯子は全てしっかりしていて安心感あり。
自然の芸術的景観に出会いましたので写真撮りました。雨が降っているのでより良い感じ。
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自然の芸術的景観に出会いましたので写真撮りました。雨が降っているのでより良い感じ。
下りが続くあたりの踊り場。道間違いの誤解を正すため、こっち登山、こっち下山の道しるべあり。
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下りが続くあたりの踊り場。道間違いの誤解を正すため、こっち登山、こっち下山の道しるべあり。
梯子第2弾。結構長く垂直に近いですが、このあたりはどうってことありません。
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梯子第2弾。結構長く垂直に近いですが、このあたりはどうってことありません。
梯子の前後や途中に鎖場も付いてきます。でも、鎖がなくても通れるレベル。
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梯子の前後や途中に鎖場も付いてきます。でも、鎖がなくても通れるレベル。
右側になにもない怖い吊り橋。あまり揺れないですしロープを握って進めば問題なし。
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右側になにもない怖い吊り橋。あまり揺れないですしロープを握って進めば問題なし。
これは3段に続いている結構な梯子。この中の一番長いのが一番垂直で難儀なやつです。
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これは3段に続いている結構な梯子。この中の一番長いのが一番垂直で難儀なやつです。
七丈小屋の到着。ベンチがあるので休めます。(黒戸尾根はベンチもなく休む場所に結構困る)
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七丈小屋の到着。ベンチがあるので休めます。(黒戸尾根はベンチもなく休む場所に結構困る)
七丈小屋上のテン場。こんな感じの場所が上と下の2か所あります。
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七丈小屋上のテン場。こんな感じの場所が上と下の2か所あります。
森林限界に出てしばらく登ると岩が目立ち始めます。最後の登りの雰囲気が出てきました。
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森林限界に出てしばらく登ると岩が目立ち始めます。最後の登りの雰囲気が出てきました。
八合目御来迎場に到着。霧がすごくまったく周りの景観が見えません。残念。
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八合目御来迎場に到着。霧がすごくまったく周りの景観が見えません。残念。
有名なくぼみのある鎖場。難易度や危険度は無し。鎖の端には安全祈願のプレートが付いてます。
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有名なくぼみのある鎖場。難易度や危険度は無し。鎖の端には安全祈願のプレートが付いてます。
この鎖はちょっと体をひねって岩の上にのっかる感じにクリアする。
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この鎖はちょっと体をひねって岩の上にのっかる感じにクリアする。
またくぼみのある鎖場。この先にも鎖場が続きちょっと大変な個所です。
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またくぼみのある鎖場。この先にも鎖場が続きちょっと大変な個所です。
そして結構な鎖場&岩登りスポットに。ここはちょっと真面目&慎重に登る必要があります。
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そして結構な鎖場&岩登りスポットに。ここはちょっと真面目&慎重に登る必要があります。
頂上までの最後の急登前。そこに出現する大岩2つ。天に向かってせり上がってます。
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頂上までの最後の急登前。そこに出現する大岩2つ。天に向かってせり上がってます。
まずは岩場登り。滑って落ちたりしないよう気をつけて対処する必要があります。
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まずは岩場登り。滑って落ちたりしないよう気をつけて対処する必要があります。
山頂手前、東峰にある駒ヶ岳神社本社。お祈りをして山頂への最後の登りに。
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山頂手前、東峰にある駒ヶ岳神社本社。お祈りをして山頂への最後の登りに。
山頂に到着。有名な祠の前で自分撮り。雨はやみましたが濃霧で視界50m程度です。
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山頂に到着。有名な祠の前で自分撮り。雨はやみましたが濃霧で視界50m程度です。
自分撮りは難しい状況だったので、3年生の娘を連れてきたお母さんに頼んで撮ってもらいました。
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自分撮りは難しい状況だったので、3年生の娘を連れてきたお母さんに頼んで撮ってもらいました。
帰りは徐々に天気も改善してきて、行きには見えなかった刀剣3本が見えました。
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帰りは徐々に天気も改善してきて、行きには見えなかった刀剣3本が見えました。
登りも結構な感じでしたが、下りはもっとやっかいな感じでした。足場が見えん。
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登りも結構な感じでしたが、下りはもっとやっかいな感じでした。足場が見えん。
標高3,000m近くではまさに今紅葉真っ盛り。岩に張り付いている海藻みたい。
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標高3,000m近くではまさに今紅葉真っ盛り。岩に張り付いている海藻みたい。
ちなみに、下山して1時間もすると青空。こんなに天気が良くなって恨めしいです。
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ちなみに、下山して1時間もすると青空。こんなに天気が良くなって恨めしいです。
13:00ころ山頂に居た方は晴れ間の山頂と景観を楽しめたんじゃないかと思います。超うらやましい。
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13:00ころ山頂に居た方は晴れ間の山頂と景観を楽しめたんじゃないかと思います。超うらやましい。
行きは登りなので↓を気にしません。が、下りはこういうところはいやなんですよね。
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行きは登りなので↓を気にしません。が、下りはこういうところはいやなんですよね。
シカ、イノシシ、リスとかは山登りをしていると良く出会います。でも、カモシカは初めてでした。
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シカ、イノシシ、リスとかは山登りをしていると良く出会います。でも、カモシカは初めてでした。
もう下山にうんざりすることもあきらめ、無心に降りること4時間半。やっと吊り橋に到着。
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もう下山にうんざりすることもあきらめ、無心に降りること4時間半。やっと吊り橋に到着。
暗くて行きはわかりませんでしたが、尾白川渓谷って白いんですね。綺麗。
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暗くて行きはわかりませんでしたが、尾白川渓谷って白いんですね。綺麗。
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コメント

taichiさん、こんにちは。
甲斐駒ケ岳の黒戸尾根日帰り達成お見事です。レポート読ませていただきまさしくその通りと頷いておりました。私も両足親指に血豆が出来ました(笑)。一泊二日の行程ならなんてことないのでしょうが、日帰りだから素晴らしいんです。足が元気なうちに色々な難コースにチャレンジしたいですね。天候がイマイチで眺望が無かったのが残念ですが、とにかく無事下山お疲れ様でした
2012/10/9 14:02
投稿ありがとうございます!
HIDENORI-Tさん、投稿ありがとうございます。
今回のはやはり日本三大急登といわれる上、距離・標高差でも数字どおりに大変でした。でも達成感は抜群ですね。
終わってみると、個人的には大倉〜蛭ヶ岳の日帰りピストンのほうが登り返しも多く堪えた感じもします。
本当に足が元気なうちに。ってのは同感です!お互いいろいろな山をまだまだ楽しみましょう。
2012/10/10 19:50
プロフィール画像
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積雪期ピークハント/縦走 甲斐駒・北岳 [2日]
甲斐駒ヶ岳〜黒戸尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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