別山東尾根(前世紀の過去レコ)
- GPS
- 01:16
- 距離
- 40.1km
- 登り
- 2,337m
- 下り
- 2,476m
コースタイム
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:00
- 山行
- 10:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:30
- 山行
- 1:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:00
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:30
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
---|---|
コース状況/ 危険箇所等 |
「2169mの南白山を過ぎて下降すると、その先に岩峰が岩峰が見えてくる。大きなギャップがその先に有るので此処は左手を巻いた。雪が少なかったので問題なく通過できたが、雪が多い時は雪壁になっていると思われるのでトラバ−スするのにの要注意。」と当時の記録に有る。 |
写真
装備
個人装備 |
防寒具
雨具
昼ご飯
非常食
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
時計
カメラ
ピッケル
ワカン
|
---|---|
共同装備 |
バ−ナ−
コッフェル
燃料
朝夕食
ツェルト
スコップ
飲料水
|
備考 | アイゼンは絶対持っていくべきであった。 |
感想
●この山行は1970年4月号「岳人」の記事を読んで是非トレ−スしてみたいと思い、平瀬〜別山東尾根〜別山〜白山〜市ノ瀬で計画しました。
会報に当時の記録が残っていましたので要約しました。
5月2日
●登山口から大白川ダムへの林道にはデブリが道端に残っています。岩屋ケ谷を過ぎ、左手の大白川に下って行く道をアワラ谷左岸に沿って辿り、河岸段丘を通り過ぎると右手にアワラ谷に下る道が現れ、それを下ると大白川ダムから送水管がアワラ谷を見上げる高さで横切っており、その手前で対岸に渡渉し、水は膝下程度ですが身を切られる様に冷たい。
●対岸に渡りルンゼの左手の尾根に取り付く。送水管工事用の道と思われる道を登るが、廃道となって灌木が茂っていて歩きづらい。送水管の高さまで登ると飯場跡と思われるテラス状の所に出たので第1夜の泊り場とする。水は残雪を溶かした。
5月3日
●尾根を外してルンゼ状の急斜面を登ります。しばらく登ると残雪が現れて来ますが雪面は朝の低温でクラストしており、急斜面でアイゼンが欲しい所ですがキックステップで一歩一歩登って行けば高度が稼げます。登り着いた所は東尾根の1600m付近。
●これからは快適な尾根歩きで、右手に白山、後方は三方崩山〜間名古ノ頭〜白山本峰に続く稜線が望めます。雪が腐って来て少し沈むようになって来ますがワカンは必要ありません。
●P1869mからは別山谷を隔てて別山〜白山本峰の稜線が目の前です。此処からは展望を邪魔する樹木も少なくなり、北アルプスも良く見えるようになります。
●P2082.7mで日照岳からの稜線と合わさりますが、段々と痩せ初めて雪庇も張り出して来ます。
●P2168.6m(南白山)を過ぎるとやがて岩稜になり、その先に岩峰が見えて来る。大きなギャップがその先に有るので此処は左手を巻くことになる。残雪が少なかったので問題なく通過できたが、残雪が多かったら雪壁となっていた場合はこのトラバ−スは手こずると思われる。モミクラ谷まで一気に滑落してしまいそうな斜面が足元から切れ落ちている。此処からは少し岩が露出している尾根になるがやがて雪稜となり別山に続いています。
5月4日
●5月3日は別山山頂下でツェルト泊したが、4日朝食後、私がホエーブス操作ミスしツェルトを燃やしました。三ノ峰避難小屋に避難しようとしたが、昨夜から降り出した雨で雪面がクラストしており、アイゼン無しでは下降できず、御舎利山とのコルに有る石室に避難しましたが、夕方から気温が上がり水漏れでシュラフはずぶ濡れ。私は顔面軽い火傷。
5月5日
●快晴。気温は高く、雪面はキックステップが効く、補助ロープで確保しながら、ピッケルとキックステップで千振尾根上部の急斜面を避難小屋まで下降。
●この尾根を5月に登ろうとすれば技術的な事よりも体力が必要とされます。当時は20Kg程度の荷重(現在であればずっと少なく出来る)を背負っていたのでペ−スが遅くなってしまいましたが、体力が有れば、軽量で取付きから三ノ峰避難小屋、若しくは別山石室(現状崩壊)まで足を延ばして、翌日白山経由で下山可能。
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