白峰三山
- GPS
- 48:05
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 2,600m
- 下り
- 3,243m
コースタイム
12日 6:30北岳肩ノ小屋―7:10北岳山頂―9:18中白根山―10:50間ノ岳―12:00―12:15農鳥小屋―12:58西農鳥岳―13:46農鳥岳―14:27大門沢下降点―17:30大門沢小屋
13日 7:40大門沢小屋―9:50登山口―10:40丸山林道駐車場
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
肩ノ小屋からの北岳山頂直下と農鳥小屋-西農鳥岳-農鳥岳は所々岩場+ ガレている箇所をトラバース気味に通過する箇所有りで注意。 個人的に難儀したのは大門沢降下点以降の急坂だ。 ただ急なだけではなく不安定な石、木の根、大きな段差、文字に並べてみると 登山道なんだから当たり前だろが、となるがこれがとにかく歩きにくい。 当然キャリアやスキルによって違うのだろうが、私の場合足の置き場に困り かなり減速することになった。また幾度か足を滑らし危ういところもあった。 念のため。 |
写真
感想
この7月に鳳凰三山を縦走した時に眺めた白峰三山。
いつかは、と思っていたが、こんなに早く実行するとは思っていなかった。
しかしずっとに頭にはあって、遅い夏休みがようやく取れそうなこの10月、
初冠雪の報を聞きはしたものの今ならまだ行ける!と考え計画・実行した。
直前まで休日が何日確保できるのか、またそれがいつなのかがはっきりしないため
準備は早めにはじめた。結果的に10日から14日までの5日間確保できたので
準備、予備日含め余裕のある計画を立てることができた。残る問題は天候だけだ。
天候は安定の兆しが見えてきたのであまり心配していなかったが、直近の予報では
11日・6時・霧一時みぞれ、12時・霧のち雪、18時・雪のち霧
12日・0時・霧一時雪、6時・霧のち晴れ、12時・晴れ時々曇り
となっており、下って上がるという予報。12日の18時でようやく
晴れという予報だった。12日には晴れるということなので11日さえしのげば
何とかなると考えた。
よって出発時は雨装備一式を着用した状態になることを想定していた。
しかし、自宅を出てから甲府に入り山塊を眺めるがどうも良い天気だ。
そのうち奈良田に着いたがやはりいい天気。バスに乗って広河原着。
やはりいい天気。とりあえず雨具をしまって出発した。
天候で少し気になったのが、12日朝の冷え込みだ。
凍結の注意喚起がなされていたため念のためチェーンスパイクを携行した。
約400gと思ったより重たい。省こうかとも思ったが雪が降っても
おかしくない時期のこと、足元は重要だと思い直し携行した。
結果的には不要だったが。
今回、この長丁場をどう歩くか考えたが、まず2泊3日(テント泊)の行程を仮決定。
その前提で検討すると初日を肩ノ小屋泊にするか北岳山荘泊にするかが考えるところになる。
農鳥小屋泊も考えたが、自分には初日の行程が長すぎる、あるいは刻むには
後ろが長い等と思い今回は緊急時に利用しようということにした。
結局、奈良田―広河原のバスが8時50分奈良田発となり、広河原から歩き始めるのが
ちょっと遅めだということと、初日の天候は悪いという想定だということで
天候が期待できる2日めに北岳に登頂しそのまま南へ進むという行動で決定。
よって肩ノ小屋泊とした。
自動的に翌12日は大門沢小屋泊、13日は奈良田に下山とした。
この計画を決定とし計画書を作成した。
別の問題として自身の体力・持久力の心配があった。
これは極力装備を軽量化することで克服しようと考えた。
いつもなら単独で、また多少の不安も手伝い、今思うとあれもこれもと
過剰気味の装備だった。
そういった装備について本当に必要か、必要な場合はどういう時か、
そういう時にこんなもので役に立つかどうかなど、自分なりに根本的に
装備のありようを見直してみた。また山小屋の存在も念頭に、
軽くできるものは軽くし、省けるものはとにかく省いた。
そうやって根本的に見直したつもりだったが食事を省くことを失念していた。
そこは小屋に頼ってもよかったなと登ってから思った(結果的に予備の1食含め3食分余った)。
余談だが記録のため。
2日めは11時間行動になったが、その日は朝食べたきり行動食のみで大門沢小屋まで
辿り着いた。そしてそのまま野菜ジュースとビール(この2つしかなかった)を
流し込み、なぜか食欲がなくそのまま眠った。
なぜ食欲がなかったのか。途中で何度も腹が乾いた音を発していたのに。
後で考えたのだが、行動中にエネルギーを体中に巡らせるために私の内臓達は
フルパワーで活動していただろうから、内臓も休息が必要だというシグナルを
脳に送ったのではないか。そのために食欲が抑制されたのではないだろうか。
そんなことを考えた。
睡眠に関しても大きな関心事だ。
先日の八ヶ岳で経験した寒さとの闘いを教訓に、しかも今回は氷点下まで下がる
という予報なので、充分な装備をと考えていたが軽量化もしたい。
色々調べた結果、新たに「U.L. Pad 15L」を購入。
これで軽量化と睡眠を手に入れようと目論んだが、これが本当に快適だった。
肩ノ小屋では氷点下まで下がったにもかかわらず8時間ぐっすり。
大門沢小屋(そもそもそんなに寒くはないが)では9時間ぐっすり。
これはもう手放せないと感じた。
また、水は今回だとハイドレーションに2L、食事や非常時を想定して別途1〜1.5Lは
携行したと思われるがこれも見直し、山小屋で水を補給する前提でハイドレーション1.5L、
食事、飲料分の補助として400mlを携行し、これ以上多くは背負わないことにした。
ザックを背負うのに持ち上げたとき「軽っ」と思ったのはこの水のカットが大きいと思う。
補給は肩ノ小屋で、携行した水が残っていたので出発前の食事分も含め2L。
ハイドレーションに1.5L、別途400mlで11時間の長丁場をしのいだ。
本当は間ノ岳で食事をとる予定だったが、出発が計画より1.5時間遅れてしまったため
(寝過ぎた)、食事休憩など悠長なことを言っていられない状況だった。
すんなり行ったとしても大門沢小屋着が17時頃になってしまうため
最小限の休憩と行動食、そしてこの水でしのぐことになった。
大門沢小屋に着き、テントを設営して中で一服しようとハイドレーションの水を飲んだら
一飲みですぐになくなってしまった。
大門沢小屋では奈良田まで3時間程度の行程だったのでハイドレーションに1L、
補助として約200mlを補給した。ちなみにここの水はうまいと思う。
この水の量を見直すということはすなわち食事内容も見直すということであり、
基本的にドライフード。160ml程度で1食いけるのだから助かる。それに軽い。
ただ、ドライフードだけでは少し足りないのでいくつかレトルトを加えた。
それでも私としては最低限の内容だ。
これでしのげるかどうかだけが少し心配だったがそれは杞憂に終わった(前述)。
とにかく終始素晴らしい天候で、体調も終始良い状態を持続。
2日めの11時間行動にはバテてしまったものの全体として素晴らしい山行だった。
いやー、堪能した。
ありがとうございました。
白峰三山制覇おめでとうございます!!
これで南アルプス6座ですか
紅葉がキレイですね。3日間とも天候よく絶好のコンディションでしたね。
私も鳳凰三山で見た、「向こう側」に憧れてます。
星空が素晴らしいです!!しかもとてもキレイに写真撮れてますね
YWNicolさん、コメントありがとうございます。
そうです、あのとき眺めた白峰三山に行って参りました。
仕事の都合でスケジュールが変わったのが幸いし、本当に最高の山行となりました。
初日の天候には全く期待していなかったのですが、とてもいい天気で。小屋に泊まっておられた方々と夕日を眺めていたのですが「ホント、1つ得した気分だよね〜」としみじみおっしゃっていたのが印象的でした。
これからは厳しい季節に入りますが、いつか是非行ってみて下さい!
※ちなみに鳳凰三山と比較するとやはり厳しいですね。
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