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Yamareco

記録ID: 245091
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

南アルプス 北岳

2011年12月31日(土) 〜 2012年01月03日(火)
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
--:--
距離
39.1km
登り
5,217m
下り
5,233m

コースタイム

【2011年12月31日】
 6:00夜叉神峠-7:30鷲住山登山口-8:45発電所-10:00あるき沢橋(池山吊尾根登山口)-13:45池山小屋

【2012年1月1日】
 8:00池山小屋-12:30砂払(BC)

【2012年1月2日】
 9:00砂払-13:00北岳山頂-16:00砂払

【2012年1月3日】
 9:00砂払-11:00池山小屋-12:30あるき沢橋-15:45夜叉神峠
天候 2011年12月31日:晴れ
2012年1月1日:晴れ
2012年1月2日:山頂は吹雪,麓側は晴れ
2012年1月3日:晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
峠までの道は狭く、すれ違い困難。
積雪時の走行は注意されたし。
自家用車は夜叉神峠から通行止め。
夜叉神峠ゲート前の駐車場(30台程駐車可)からは徒歩で池山吊り尾根登山口まで行く。
尚、冬季ゲート前を通過するには「大人の対応」が必要になるらしいが、正月なのでその心配は無かった。
「大人の対応」の詳細については記載しないが、詳しく知りたい方はネットで検索を。
コース状況/
危険箇所等
例年の同時期に比べると雪は少なめ。
夜叉神峠から池山吊尾根入口(あるき沢橋)までは雪は無く、登山口までは4時間程度の歩きで済んだ。

池山吊り尾根の登り始めは雪が無く歩き易いが、少々道が荒れている。
落ち葉で登山道が判らなくなっているのでピンクリボンを見逃さぬように進む。
雪道になったのは池山小屋手前から。
雪は少なく歩き易い状態でトレース有り。小屋へは問題なく到着出来た。
八本歯までは特に危険な箇所は無く、迷い易そうな箇所も特に見られなかった。

八本歯は当コースでの一番の難所。
岩場の急下降となるが、八本歯の頭にはフィックスロープが設置してあり、梯子も利用できる状態だったので、
特に難しくはなかった。
但し、雪が深かったらロープ確保が必要になる場合もあるだろう。
八本場から山頂への道は、直登ルートとトラバース道が有るが、トラバース道は雪崩の危険があるので利用はせず。
雪が少なかったのでトラバース道を利用する事も出来そうな状態だったが、無難に直登ルートを選んだ。

山頂への道は、西側を巻くように付けられている。
登頂ルートに沿って鉄の棒が設置されているので、それを目印に進む。
足場の雪は硬くクラストしており、ダガーポジションで登るような急峻もあるので、
アイゼン,ピッケルをしっかり効かせて登る。
12月31日
夜叉神峠より登山開始。
閉鎖された夜叉神トンネルを通る。
トンネル内はまるでホラー映画の世界。
こぇぇよ・・・
2012年11月15日 22:31撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:31
12月31日
夜叉神峠より登山開始。
閉鎖された夜叉神トンネルを通る。
トンネル内はまるでホラー映画の世界。
こぇぇよ・・・
トンネルを抜けて林道を進むと空が明るなってきた。
山の間から、これから目指す3000m級の主稜線が見えた。
2012年11月15日 22:31撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:31
トンネルを抜けて林道を進むと空が明るなってきた。
山の間から、これから目指す3000m級の主稜線が見えた。
朝日に輝く白峰三山の稜線。
素晴らしい山旅を予感させる。
2012年11月15日 22:33撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2
11/15 22:33
朝日に輝く白峰三山の稜線。
素晴らしい山旅を予感させる。
鷲住山を登る。
道は荒れている。
2012年11月15日 22:33撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:33
鷲住山を登る。
道は荒れている。
鷲住山の山頂を過ぎ、野呂川発電所方面へ下る。
2012年11月15日 22:34撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:34
鷲住山の山頂を過ぎ、野呂川発電所方面へ下る。
野呂川発電所。
冬季は無人のようだ。
機械の音だけが静かに響いていた。
2012年11月15日 22:35撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:35
野呂川発電所。
冬季は無人のようだ。
機械の音だけが静かに響いていた。
再び林道をあるいて、あるき沢橋に到着。
ここが池山吊尾根の登山口。
2012年11月15日 22:35撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:35
再び林道をあるいて、あるき沢橋に到着。
ここが池山吊尾根の登山口。
池山吊尾根を登る。
夏は殆ど利用されない登山道であり、道は荒れている。
目印のテープを見逃さないように。
2012年11月15日 22:36撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:36
池山吊尾根を登る。
夏は殆ど利用されない登山道であり、道は荒れている。
目印のテープを見逃さないように。
池山小屋手前で、やっと雪道になる。
今年は雪が少ないようだ。
飲料水の心配が無くなり安心する。
2012年11月15日 22:36撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:36
池山小屋手前で、やっと雪道になる。
今年は雪が少ないようだ。
飲料水の心配が無くなり安心する。
池山小屋に到着。
小屋は利用せず、広場でテントを張る。
この広場で2011年の年越しを迎えた。
2012年11月15日 22:37撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:37
池山小屋に到着。
小屋は利用せず、広場でテントを張る。
この広場で2011年の年越しを迎えた。
翌年、1月1日
池山小屋を出発。
2012年11月15日 22:38撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:38
翌年、1月1日
池山小屋を出発。
森林限界を越えると、富士山が見えた。
2012年11月15日 22:38撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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11/15 22:38
森林限界を越えると、富士山が見えた。
ボーコン沢の頭に到着。
北岳はガスに包まれ見えず。
2012年11月15日 22:39撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:39
ボーコン沢の頭に到着。
北岳はガスに包まれ見えず。
しかし、反対側は視界良し。
富士の好展望地だ。
2012年11月15日 22:40撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
11/15 22:40
しかし、反対側は視界良し。
富士の好展望地だ。
標高2位の山より、1位の山を眺める。
贅沢な登山だ。
2012年11月15日 22:41撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:41
標高2位の山より、1位の山を眺める。
贅沢な登山だ。
標高2700mの樹林帯にテントを張る。
これより上にもテントを張れそうな場所はあるが、風の強さを考えると、ここが最良のBCだと思う。
2012年11月15日 22:41撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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11/15 22:41
標高2700mの樹林帯にテントを張る。
これより上にもテントを張れそうな場所はあるが、風の強さを考えると、ここが最良のBCだと思う。
1月2日
アタック開始。
天候は・・・今一つ。
2012年11月15日 22:42撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:42
1月2日
アタック開始。
天候は・・・今一つ。
麓側の天気は悪くないのだが・・・
2012年11月15日 22:43撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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11/15 22:43
麓側の天気は悪くないのだが・・・
山頂側はこの有様だ…
2012年11月15日 22:44撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:44
山頂側はこの有様だ…
徐々に視界が悪くなり、風も強まる。
2012年11月15日 22:45撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:45
徐々に視界が悪くなり、風も強まる。
「八本歯ノ頭」の手前。
ここから先が最大の難所。
2012年11月15日 22:45撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:45
「八本歯ノ頭」の手前。
ここから先が最大の難所。
八本歯ノ頭を下降する。
先端からはフィックスロープで下る。
2012年11月15日 22:46撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:46
八本歯ノ頭を下降する。
先端からはフィックスロープで下る。
八本歯のコルにて。
下ってきた道を振り返る。
今回は特に問題無かったが、雪の状態次第ではかなり難しい箇所になりそうだ。
2012年11月15日 22:48撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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11/15 22:48
八本歯のコルにて。
下ってきた道を振り返る。
今回は特に問題無かったが、雪の状態次第ではかなり難しい箇所になりそうだ。
更に先へ、山頂への直登ルートを進む。
吹雪の勢いが増してきた。
2012年11月15日 22:48撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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11/15 22:48
更に先へ、山頂への直登ルートを進む。
吹雪の勢いが増してきた。
山頂への最後の登り。
2012年11月15日 22:49撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:49
山頂への最後の登り。
北岳、3193m山頂。
たしか、気温-15℃位だったかな。
吹雪は止まず、眺望無し。
かなり寒く、滞在5分程で早々にテントへと戻った。
2012年11月15日 22:49撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:49
北岳、3193m山頂。
たしか、気温-15℃位だったかな。
吹雪は止まず、眺望無し。
かなり寒く、滞在5分程で早々にテントへと戻った。
1月3日
アタック翌日の朝。
ボーコン沢ノ頭にて、御来光。
2012年11月15日 22:50撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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11/15 22:50
1月3日
アタック翌日の朝。
ボーコン沢ノ頭にて、御来光。
間ノ岳。
朝日に照らされた姿は、とても優しげに見えた。
2012年11月15日 22:51撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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11/15 22:51
間ノ岳。
朝日に照らされた姿は、とても優しげに見えた。
そして、北岳バットレス。
3日目にして、やっと見れた。
2012年11月15日 22:52撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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11/15 22:52
そして、北岳バットレス。
3日目にして、やっと見れた。
最後に富士を眺めて、
下山する。
2012年11月15日 23:10撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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11/15 23:10
最後に富士を眺めて、
下山する。
池山小屋まで降りてきた。
2012年11月15日 22:52撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 22:52
池山小屋まで降りてきた。
林道を歩いて駐車場へ向かう。
途中、カーブミラーで記念撮影。
2012年11月15日 22:59撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1
11/15 22:59
林道を歩いて駐車場へ向かう。
途中、カーブミラーで記念撮影。
滝が凍っている。
林道でも気温は氷点下。
2012年11月15日 23:00撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 23:00
滝が凍っている。
林道でも気温は氷点下。
再び、夜叉神トンネルへ突入する。
日中でもやはり怖い・・・
2012年11月15日 23:01撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
11/15 23:01
再び、夜叉神トンネルへ突入する。
日中でもやはり怖い・・・
無事、駐車場へ帰還。
駐車してある車の大半は鳳凰三山への登山者。
北岳へ向かう者は殆ど居なかった。
2012年01月02日 15:41撮影 by  EX-G1 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
1/2 15:41
無事、駐車場へ帰還。
駐車してある車の大半は鳳凰三山への登山者。
北岳へ向かう者は殆ど居なかった。
撮影機器:

感想

去年の年末から今年にかけて、南アルプスの北岳に登った際の記録。

北岳に登ったのはこの時が初めてで、厳寒期の3000m級への単独登山は不安はあったが、雪の少なさにかなり助けられた。
登頂までに4日はかかると考えていたが、3日で済み、余裕のある登山が出来た。

初日は池山小屋で幕営。
2日目は2700m樹林帯にて幕営。ここをアタックBCとし、
3日目に、無事登頂に至った。

3日目の登頂は、吹雪の中の登山となり、結局、頂上からは何も見えず。
少々心残りではあったものの、国内2位の高峰の頂きに厳寒期に立てた事は誇らしくも思え、
充実した登山であった事は間違いない。

今年の年末、もう一度登ってみたいと考えている。

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