北ノ俣岳(薬師峠にテントを張ってのんびり散策)
- GPS
- 50:53
- 距離
- 35.8km
- 登り
- 2,139m
- 下り
- 2,132m
コースタイム
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 5:55
- 合計
- 12:21
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 8:46
天候 | 3日間とも晴れ(午後から時々曇り) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
折立〜三角点が斜度があり雨後はぬかるんでスリップしやすいと思います。 折立の登山口・駐車場にはザックを奪い取る熊が数頭いますので注意。 折立のキャンプ場は熊の異常行動のため使用禁止です。 小屋売店・テント場受付時、私を含めてみんなマスクをつけていました。 |
その他周辺情報 | 有峰林道ゲート近くの亀谷温泉白樺ハイツで日帰り温泉入浴可(今回は寄らず)。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
テント一式
火器一式
熊鈴
クマスプレー(いらなかったとは思う)
携帯トイレ
スマホ充電用バッテリー
布マスク
スポーツマスク
|
---|
感想
今年は新型コロナの影響で信
州(アルプス)遠征ができる
かどうか微妙であったが初夏
あたりから考えていた薬師峠を
ベースにしての散策を行うこ
とができた。
前日17時35分に職場を出発し
て福山西インターから高速道路
へ。流杉インターを下りて有峰
林道のゲートには3時25分に
着いた。前に一台停まってい
る。トイレがあり安心。2時
間ほど仮眠した。5時頃には1
0台以上になっていた。
6時にゲートが開いて2000円
(往復)を支払い折立へ。分
岐には折立と道標があるので
迷うことはない。6時20分、
駐車場に着いた。だいぶん埋
まってはいるもののまだまだ
空きがあるので停めた。天気
は快晴。そういえばヤマレコ
レポでザックを熊に奪われて
登山断念したとあったので注
意しながら準備をしていると
後ろでおじさんが大声で「熊
」と叫んでいて見るとザック
を林の中へ引きずっていると
ころだった。なんとおじさん
取り返して熊は取り返そうと
道路をうろうろ。その後、林
の中で潜んですきを窺ってい
る様子。こんな近いところで
熊を見るとは思いもしなかっ
た。邪魔になるだけだろうが
念のためクマよけスプレーを
持参することにした。
隣のキャンピングカーの人に
よると昨日晩に熊に車の中を
のぞかれたとのこと。他の車
のルーフボックスに上がった
りとうろうろしていたらしい
。4頭ほどいるそうでキャン
プ場は閉鎖している。
熊に気をつけながら準備を済
ませてトイレによってバス停
のところから入ると「車両進
入禁止」「薬師岳登山口」の
道標があり6時55分に登山を
開始した。今回は負荷をかけ
てのトレーニングが全くでき
ておらず少々不安ではあるが
何度も歩いており不安はない。
気持ちの良い美しい林の中
をゆっくりと登っていく。よ
く歩かれているのでえぐれて
いるところも多い。やがて尾
根上へとでると8時小さな広
場がでてきた。アラレちゃん
のイラストがあるところだ。
北側になるのかな鍬崎山が見
えている。まだあちらの方が
高い。2090mある。この先、
二本の杉の木の間を通って尾
根道をゆっくり登っていく。
8時10分、左手がガレ多とこ
ろに出てきた。3年前、こう
いうところあったかなあ。こ
のあと急登を経て8時半、丸
木のベンチがでてきた。熊の
糞かなあ時々大きな分が落ち
ている。
8時40分、たいらな岩の上を
歩く。濡れていると滑りそう。
下山の時に気を付けないと。
8時45分、テーブル・ベンチ
がでてきた。1869.8m三角点
だ。前方に草原状の山が見え
る。太郎平あたりだろうか。
相変わらず晴れている。左前
方には大きな薬師岳が迫力あ
る姿を見せてくれている。休
まず先に進む。笹原で少し見
晴らしのいいところがあって
左に剣岳が見えてきた。かっ
こいい。この先再び滑りそう
な岩の上を歩いていく。まあ
乾いているし登りで滑ること
はないだろうが。
8時55分から草原状の尾根の
上を延々と登っていく。暑い
暑い。イワショウブがたくさ
ん咲いている。9時05分、ト
ーテムポールが右に出てきた。
イワショウブのお花畑の向
こうに有峰湖が見えている。
9時10分、ベンチが左に出て
きた。1934mあたりだ。ここ
から少し下っていく。「三角
点へ0.6km・太郎平へ3.6k
m」とある。そのわきにミヤ
マアキノキリンソウが咲いて
いる。なだらかな山並みの向
こうに薬師岳が見える。いい
感じ。9時20分、「太郎平(2
330m)3.6km」とある。鞍
部より登り返していく。樹林
帯で日影なのが助かる。この
先石が敷き詰められた道とな
る。
9時45分、ベンチがでてきて
「折立5.0km 太郎平3km
」とある。終わりかけなのか
終わったのかな、キンコウカ
が咲いている。
10時、ブルーシートで包まれ
た資材がいくつも登山道脇に
ある。登山道の整備をしてお
られるようだ。男性数人が休
んでおられる。この頃になる
と曇ってきた。振り返ると黄
緑色の美しい草原状の尾根が
見えている。薬師岳がだいぶ
ん大きくなってきた。沸き立
つ雲の向こうに見えている。
10時半、五光岩ベンチ(2189
m)に着いた。あと2kmで
太郎平だ。チングルマがたく
さんあるけれどもみんな綿毛
だ。前回来た時はニッコウキ
スゲがまだ残っていたがこの
時はお盆だった。左の山から
滝の音がする。この前も聞こ
えていたことを覚えている。
池塘がでてきた。10時50分、
ベンチがでてきた。太郎平ま
で1.0kmとある。
11時15分、太郎平に着いた。
ガスはそれほどなくて晴れて
いる。黒部五郎岳・水晶岳な
どが見えている。薬師岳には
ガスがかかったりとれなり。
薬師岳方面へと歩いて11時35
分薬師峠のテント場へ。まだ
10〜15張くらいか。まだまだ
余裕がありよさげなところを
選んで設置した。ゴアのテン
トで夏場ははじめてなのでフ
ライがないのは不思議な感じ
。持ってきた方がいいのかな
あ。
太郎平へ散歩に出かけて生
ビール。すばらしい。しば
らく景色を堪能してテント場
へ。14時を少し過ぎていて泊
りの申し込みをして缶ビール
500ccを注文しテントの中
は暑い暑いのでロールマット
を日影に引いて爆睡。17時過
ぎにアルファ米とアマノフー
ズのビーフシチューを食べる
ためにお湯を沸かすがなんと
間違えてカートリッジを厳冬
期用を持ってきてしまった。
20度以下なら使えるようなの
で使えたが気を付けないと。
18時20分、テント場から太郎
平側の小高い丘へと行くと薬
師岳が黄色く染まってきてい
た。裏銀座の上には染まった
積乱雲がきれいだ。美しい日
の入りを大満喫した。auはな
かなか電波が入らないがなぜ
か偶然か入ったのでメールで
天気を確認。19時半には就寝
した。夜は珍しく外に一度も
出ることなく快適に眠ること
ができた。あとでわかったこ
とだがこれまたミスでモンベ
ルの900#2の冬用シュラフを
持ってきていた。Tシャツに
モンベルの長袖のクール ロ
ングスリーブジップシャツで
よく眠れた。ちなみにザック
はグラナイトギアCROWN60に
天蓋を取り付けたものでシー
ツーサミットのスタッフサッ
クを入れてその中に基本入れ
ている。サブザックは同じく
シーツーサミットのウルトラ
SILドライデイパックだ。
翌日はまだ登ったことのない
黒部五郎岳の予定が目覚まし
を切ってしまって気持ちよく
朝まで寝てしまった。あまり
に気持ちよく眠れたのでとっ
ても爽快。5時にアルファ米
のドライカレーを食べて5時2
5分にまずは北ノ股岳を目指
す。快晴で槍ヶ岳が良く見え
る。薬師岳には筋のようなガ
スが流れている。日本海側は
雲海だ。5時50分、太郎平に
着いた。南に向かって小屋の
左側に黒部五郎岳への登山道
・薬師沢への登山道が続いて
いる。ここから黒部五郎岳ま
で9.6km。残念ながら花々
はほぼ終わっているものの美
しい草原・雄大な景色は3年
前と何も変わらない。池塘が
点在する草原の中を歩くと岩
場がでてきた。岩場と言って
もごく普通?の岩場。そこを
過ぎると北ノ股岳へ至る稜線
が良く見える。
前は雪渓があったがすでにな
くなっている。雷鳥はいない
かなあと探すがいない。暑す
ぎなのだろう。ウサギギクが
とても多い。咲き残りのヨツ
バシオガマが咲いている。8
時に北ノ股岳山頂に着いた。
前回はガスが湧いてきていた
記憶があるが今回は快晴だ。
加賀白山・笠ヶ岳・御嶽山に
乗鞍岳等が見えている。薬師
岳がだいぶん遠くなった。行
けるところまで行ってみよう
と黒部五郎岳方面へと歩いて
いく。赤木岳へは岩場をトラ
バースして山頂へ。9時10分
山頂に着いた。そういえば沢
の師匠のBAKUさんが赤木沢は
いいよと話しておられた。よ
く行っておられたなあ。振り
返ると数年前GWに登った鹿島
槍ヶ岳が見えている。懐かし
い。少しガスが湧いてきた。
10時。ここから1時間半くら
いで黒部五郎岳山頂にいける
だろうが戻らないことを考え
ると午後になってしまうので
もし雷が来たら逃げるところ
がないのでやむなく断念して
引き返す。
帰りも景色を楽しみつつ花を
探して歩いていく。咲き遅れ
のチングルマ・ミヤマダイコ
ンソウを見つけた。あとコケ
モモも。12時半、北ノ股岳山
頂に戻ってきた。ここまでく
ると安心だ。下っていく。
槍穂高方面から雷鳴がしてきた。
雲が多くなってきた。なら
雷鳥がでてくるかもと思いき
やばっちり親子連れが登場。
5羽いる。後ろから来た男性
は初めて見るとのことで感激
されている。もうひと方は見
たことはあるがこんなにたく
さんは初めてとのこと。13時
55分、太郎平に戻ってきた。
少し休んで14時10分にテント
場へと戻り泊りの申し込みを
行った。今回もビール500c
c注文。17時過ぎに夕食を食
べて太郎平との間の高台へと
上がって夕暮れを楽しむ。今
回も雲が良い仕事をしてくれ
ていて素晴らしい。19時には
就寝した。
さすがに前日良く寝ているので
熱器は良くないが寝てしまうと
起きたら朝だった。午後から崩
れるとのことなので薬師岳はも
う2,3回登ったことがあるし下山
するのみ。5時すぎに起きて朝食
を食べてテントを撤収して5
時50分に下山を開始した。ポ
ッシェットの温度計は13度だ。
今日も美しい雲海が日本海
側に広がっている。天気は快
晴だ。
6時15分、太郎平に着いた。
加賀白山が良く見えている。
最終日が一番良く見えている
のではないか。7時10分、五
光岩ベンチに着いた。野鳥が
近くにいる運よく望遠をつけ
ているので撮ってみる。7時4
5分、樹林帯へ入った。8時05
分、登り返して再び草原帯へ。
8時10分、左にトーテムポ
ールが出てきた。右には剣岳
・大日三山などが見えている。
8時20分、三角点に着いた。
太郎平まで4.2kmとある。
樹林帯の中を下っていく。
えぐれたところが多い。
8時50分、アラレちゃんの看
板に着いた。9時15分右手に倒
木がある。9時半、駐車場が見
えてきた。9時35分に登山口
まで下りてきた。
熊に気をつけながら9時45分車に
戻ってザック等を片付けて9時50分
に車を出発して10時半に有峰
林道ゲートまで下りてきた。
ここでトイレを借りて10時40
分に再出発して11時05分流杉
インターから高速に乗って今
庄SAで昼食を摂って18時15分
、自宅に着いた。新型コロナ
の影響で遠征できるかどうか
危ぶまれたが今年も北アルプ
スに遠征することができた。
天気にも恵まれて最高の遠征
であった。
やっぱり北アは、いいですね。
山にしっかり浸れて朝焼けも堪能できて本当にうらやましいです。
ピークハントだけでなく気の向くままに歩くのは、本当の贅沢ですね。
テント泊はなかなかハードルが高いですが、ohkamoさんのレコ等を見るとやっぱり行ってみたいです。
Crow1さん、こんばんは。
前回八ヶ岳は爆風で今回は天気に恵まれて天国でした。
ソロテント泊だとその時の気分や体調、天候に合わせて自由にできるのがいいですね。
それにプライベートルームができるのは素晴らしいです。
今回は負荷をかけてのトレーニングゼロだったので不安でしたが午前中にはテント場に
たどり着けました。
ohkamoさん、こんばん和。Ennaです😄
#41に身ぶるいしました。果てしなく美しい光景ですね。もちろん、生はこんなもんじゃないよ。とohkamoさんの声が聞こえそうです。。
あと何年もかけて、この目で確かめたい光景ばかりでした🙏。
素晴らしすぎです。。
Ennaさん、コメントありがとうございます(いつもすいません)。
生はおっしゃるとおりこんなものではありませんでした😊。
熊さんも😆(車が破壊されていたとのレポートもあって車を見たときほっとしました)。
山登りよりも広島から登山口までの方が難所のような・・でも帰りはルンルン♪でした。
せめて500km前後ならいいのですが遠いですね。
どの写真も神々しく拍手忘れそうです。
素晴らしい山行ですね
羨ましいです。
ベースキャンプからの遠征も満喫出来て良いですね
それにしても目の前の熊🐻見てビビらないokamoさん凄い!
来月大膳原でお話聞かせてください。
koruri2001さん、こんばんは。
前回の八ヶ岳と打って変わって天気に恵まれました。
夕暮れの赤く染まった裏銀座の空の積乱雲・雄大な草原・雷鳥・・すばらしかったです。
目の前の熊は・・・レポートでザックを奪う熊が出没していると聞いてはいましたが
まさかと思いました。
ザックを取り返された男性の方が迫力がありました(すごい迫力でした)。
大膳原楽しみです🎵。
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