鈍足 読売新道
- GPS
- 80:00
- 距離
- 39.3km
- 登り
- 3,363m
- 下り
- 3,240m
コースタイム
- 山行
- 8:15
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:20
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 9:40
- 山行
- 13:05
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 13:45
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
船
|
コース状況/ 危険箇所等 |
読売新道は道迷い注意 |
写真
感想
8月18日 晴
前日、七倉山荘に泊。信濃大町から乗り合いタクシーあるし、温泉あるし、部屋にテレビないだけで民宿みたいないい宿。
当日早朝、七倉山荘前から乗り合いで高瀬ダムまで行く。4人の割り勘だから一人500円弱、とすごく安くついた。
さて、トンネルを抜けて登山口から急登。道がジグザグに付いているので助かる。ごんた落としからは急な尾根道風になってゆるい斜面とよじ登るような急登が続く。
やっと三角点到着。私、勘違いしてた。ここから斜面、緩くなるとばかり思ってたのだが、一向に急だ、まあ、よじ登るようなとこはなくなったが。ー地図をよく見ると、等高線の幅、同じだ、つまり、急登、ということ。三角点で一度気を抜いたからか、その後烏帽子小屋までしんどかったぁ。
小屋で少し休憩してから烏帽子岳向かう。しかし、しんどい、前烏帽子岳にしとく。烏帽子岳は岩山で今頃行ったら、先着の4人組みで頂上一杯になってるだろうし…。小屋に戻って小屋の周り、お花畑を撮影だ。
小屋の前では、水晶から赤牛岳の稜線、くっきりと夕日に浮かぶ。明後日、本当に、その道を歩くのだ。
8月19日 晴
相変わらずしんどい。まあ、ここ来たのは20数年前、友達に合わせてのんびり歩いて、全然疲れなかった。しかし今回は調子悪い、か、まあ体力落ちてるか。
ところで小屋の宿泊者、完全予約制で自炊できる人、ということからか、多分十数人ほど。すごく空いてた。それにしても全然人に会わないのだ。私、遅すぎるからどんどん追い抜かれてもいいものなのに…。後ろから誰も来ない。野口五郎までほんの二人にすれ違っただけだった。
野口五郎岳、前回はガスと強風で何もわからなかった。今回はその分の挽回とばかり、どこまでもどこまでも山並みと青空が広がる。
さて、竹村新道分岐へ到着。こっちの道は下部の吊り橋が流されて渡渉しなければならないらしい。だからこのコース行く人、少ないだろうな。前回は私たち、ブナ立て尾根通行不可、でこのルートを下りたのだが…。
ここから水晶小屋まで2時間、ということだが、私はえらく時間かかった。ともかく東沢乗越までそれぐらい時間かかったみたいに思うし、コースタイム、一部、抜け落ちてないだろうか。それかホントに私の鈍足、そして苦手な大岩伝いのせいだろうか。
ともかく3時ごろ、やっと水晶小屋着いた。ちいさいけどきれいな小屋だったー特にお手洗い(洋式・薬剤式水洗)。ここまでするか、というくらい、夜も少し暖房してるのか全然寒くなかった(あったか過ぎるくらい)。
サービスがいいということは、まあ、宿泊代一番高かった。特に水代。
8月20日 晴
ほとんどご来光と同時に水晶岳へ出発。ちょっと岩の登り下りあるが緩やかな道をルンルン歩く。岩場登りきるともう水晶岳だ。
ここはゴールでない、温泉沢の頭、赤牛岳があるーだからほんの10分ほどで急ぐ。
温泉沢の頭の方へは広い二重山稜を行く。うねる山肌を眺めると、ここが尾根の上かなと、思ってしまう。
苦手なゴーロ帯ののトラバース、急斜面の登りーまあ、鈍足の私にはかなり荷が重かった。若いお兄さんは余裕でラーメンを食べてたが、私はともかくやっと到着。
そこから赤牛岳までピークを巻いて行くので楽か、と思いきや、物が大き過ぎる。広い斜面、道を外さないよう、印を見落とさないよう、緊張しながら歩く。
ゴーロ、よじ登るとピーク巻く水平道に出た。お花畑が広がる、天国だ。水晶小屋から往復のおじさんが「こんな道、赤牛岳までもうすぐだよ」と励ましてくれる。といっても私にはなかなか。
ところで私はその場所から見える赤牛岳へのきれいな稜線を写真に撮っていなかった。ーのびやかで優美な、あんな美しい尾根筋。残念。
道は尾根筋を外れ、尾根の西斜面を巻きながら上がる。だから頂上手前で激坂だが、ついにその時、10時50分到着!!
標柱は一番高い場所より少し下にある、だから登り直して水晶方面眺めたり、薬師はずっーと見ていた、これから下る尾根筋はさすがーウワア岩岩の岩稜だ。
11時過ぎ奥黒部ヒュッテへ下山出発。4時ごろヒュッテ着けるかな、遅くとも5時には着くだろうな、と思ってたのに…。
まず急斜面の瓦礫帯。足踏み間違えたら誰も助けてくれないだろうから時間よりも慎重さ第一。岩場越えたりトラバースしたり…。時間かかるよ。
やっと白砂の広い尾根筋に出た。天国だ。そしてこんな所、何でもない場所で転ぶものだ。左足が石に引っかかってしまって膝イテテ。
標識8-5当りから樹林帯に入る。急坂だが歩きやすい。こんな道、ずっと続くと思ってたのだが…。
樹林深く入ると苔むした岩、滑りやすく要注意、と登りの人がおっしゃってた。だから大岩を慎重に滑らないように下ると、登りと同じくらい時間かかってるのじゃないかと思う。
この読売新道、下りでも急な登りになったり巻道で全然、標高下りなかったり。もちろん急な下りは後ろ向きで慎重に…時間かかった。
8-3過ぎた当りで水、全部飲み干す。あとは早くヒュッテに着きたい。樹林の中の下りだから暑くないがともかく長い。ガレ場の縁を過ぎてやっと8-1、もうすぐ!しかし実際には疲れてることもあり時間かかった、多分1時間近く…。
急坂下って平坦になる、沢音はすぐそこ、薄暗いなか6時半、黒部ヒュッテ到着だ。
すぐ温かいお風呂に入れた。もう入浴は駄目だ、と思ってたのに。晩御飯も食べきれないほどの種類。
ところで若い女性が私の横に座って「烏帽子小屋で一緒でしたね?」と。この人すごいー私の逆コースで、つまり黒部ヒュッテから水晶岳〜烏帽子岳回って、扇沢から黒部ヒュッテに戻るとお手伝いしてるのだ、という。
8月21日 晴
平の渡し10時20分発に乗りたいから6時半出発。しばらく進むと昨日の女の人が追いかけて来た。小屋のご主人、宿泊料間違えたから差額金、戻します、と追いかけて来てくれたのだ。何て親切で正直なんだろう、ブルっとするほど。
道は長い梯子の登り下りあったり、下が丸見えの桟橋あったり…スリル満点。これを作るのって大変だろうな。おかげで難所、無事に通過できた。そしてほぼコースタイム通り、平の渡し到着。
船に乗って下りるとロッジくろよんまでの道のりだが、まあ、疲れが出たのか時間かかった。緩い上り下りや梯子あったし…。もう気が緩んでしまってるのでしんどかった。黒部ダムカレー食べ損ねた…。
ところで松本駅からアルピコバス乗り場の方へ行く途中、中華屋さんがある。そこ、量がすごい。今回は、金沢○○とのコラボカレー、で極厚カツカレーだ。極厚なのに柔らか、衣にカレーが染み込んですごくおいしい!山帰りには絶対、生き返る。
sari-paAさん、こんにちは。
昨年、同じコースを歩きましたので辛さは分かります。
特に読売新道は荒れに荒れていますからね。
(私も途中で水を飲み干して難儀しました)
まずは何よりお疲れさまでした。
jundaigoさん、コメントありがとうございます。
去年、歩いたんですね〜、おまけに野口五郎から。健脚ですね〜👏😃。
私、ホント、ヘロヘロで到着しました。でも奥黒部ヒュッテの方の優しさ、身に沁みました。おまけにわざわざお金を返金してくれたり…😄💓
ダム湖畔の道、長くて嫌だけど、いつか秋にでも、ブラリと寄ってみたい山小屋です。😍
こんにちは。
日記を読んでから、いつ行かれるのだろうと思っていました。
お天気に恵まれ、無事歩き通せて良かったですね。
私が行ったのは7年前、まだ50代でした。
テント担いでの縦走。
今思うと若かったわ!(笑)
当時の読売新道はそれほど荒れているとは思いませんでしたが、あまり整備されていないんでしょうかね。
ガスっていましたが、だんだんと黒部湖が近づくのが嬉しかったです。
お天気よくて良かったですね。
さすが、テント泊ですか!!感服です。
まあ道の状態、そんなに変わってないと思いますよ。私がドン臭いだけで…。
岩場、登りはいいんですが、ゴーロのトラバース、苦手です。😂
ビビりだから急斜面の下り(ロープあり)、大汗かきました。
まあ、よくも13時間も歩き通せたな、とこれだけは褒めてあげたいと思います。
20年来の夢が叶って、おまけにステキな人々に巡り会えました😄😍
記録拝見しました。
お写真見せて頂いて、もうほんとに、
ただただきれいだなぁと思いました。
私もいつか行けたらいいなぁ。
hanatarenekoさん、コメントありがとうございます。
下山してもう1ヶ月半、しんどかったの忘れて、又行きたいです😂
天気が良くって何よりでした。
大変だったけど感慨深い山行になりました😍
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