愛宕三山 - 金鈴渓〜八丁山〜梨ノ木谷上流部〜独標尾根〜竜ヶ岳〜地蔵山〜三角点〜愛宕山〜脇道〜ツツジ尾根
- GPS
- 10:25
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 1,933m
- 下り
- 1,911m
コースタイム
- 山行
- 9:06
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 10:26
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■保津峡駅〜落合〜金鈴渓〜清滝 保津峡駅から落合までは舗装路歩き。 落合からは清滝までは清滝川沿いの道で、京都一周トレイルのルートにもなっている金鈴渓を歩きます。 整備されたルートですが、岩が露出している所は濡れていると滑りやすくなるはずです。 大雨で水かさが増しやすいとの印象で、沈下橋の通行が不可になるのも含め、注意が必要でしょう。 ■清滝〜八丁山〜梨ノ木谷上流部〜サカサマ峠 清滝から月輪寺ルートの登山口までは舗装路歩き。 今回は空也滝に寄り道しています。 梨ノ木谷を進む予定でしたが、『落石や土砂崩れにより危険で、進入禁止』との趣旨の掲示があり、代替で八丁山へ進んでいます。 八丁山へは特に問題はないけれど、標高点は実際のピークよりも手前にあるのか、個人的には分かりにくく感じます。 緩やかな起伏の稜線を辿り、分岐の標識に『サカサマ峠までは安全に通行可』との趣旨の標識があり、梨ノ木谷へ。 実際に歩いてみた感じだと、歩く人が少ない事や季節的な影響により草が繁茂しており、路面が確認しにくい所が少しある程度で、特に問題はなく、サカサマ峠へ至ります。 なお、この時期はルート全般にクモの巣が多いようで、対処が必要かと。 ■サカサマ峠〜裏参道〜独標尾根〜竜ヶ岳 裏参道は特に問題はなさそう。 写真に示した分岐にて右折し、独標尾根へ。 このレコでは、P811を通る尾根を『独標尾根』と仮称しています。 一般のルートではなく、尾根が広がる辺りなど、それなりに注意が必要だけど、ほぼ北進して行くので、コンパスによる判断はしやすそう。 目印があるけど、他のルートへ誘導するのも混在しているようなので、きちんと認識した上で進みましょう。 まあ、ここへ行って見ようと思う人は少ないと思われるけど。 尾根の末端は急斜面となっており、高度差は大した事はないけど、しっかりと下りましょう。 下り切ると芦見谷の沢に出合い、少し下ると合流地点となっており、ここが竜ヶ岳への登り口です。 小さなケルンなどが目印です。 地形図を見て分かる通り、ここから山頂までは急斜面となっています。 ジグザグ道とはなっておらず、少しトラバース道区間があるのみで、ほぼ直登に近い感じで登って行きます。 登りは頑張って登るのみで、特に危険はないはずだけど、慎重に。 下りで利用する際には、足下への注意が必要なのに加え、尾根を直進しない箇所があるなど、ルートを見失わないように気を付けましょう。 ■竜ヶ岳〜竜ヶ岳分岐 竜ヶ岳から南へ延びる尾根を進んで、ジープ道へ向かいます。 ルートが分かりにくいとの記述を目にする事があるので、歩き慣れていないと、そう感じるのかも知れません。 軽いアップダウンのある、歩きやすい道が続きます。 ■竜ヶ岳分岐〜地蔵山〜竜ヶ岳分岐〜三角点〜愛宕神社 竜ヶ岳分岐からジープ道を通り、地蔵山方面へ向かい、スキー場跡へ導く標識の地点で中央の道へ。 P900の近くを過ぎた辺りから北へ方向転換し、ここからは道なりに進みます。 反射板のあるP917を経て、程なくして地蔵山山頂に到着です。 往路の道を引き返し、P917を経て、竜ヶ岳分岐まで戻ります。 その先の方向転換する地点で左上へ向かう道を登って行くと、小高くなった所に三角点があります。 引き返して来て、ジープ道を先へ進んで行くと、地蔵の辻を経て、愛宕神社へ至ります。 ■愛宕神社〜脇道〜水尾分かれ〜ツツジ尾根〜保津峡駅 脇道は一般のルートではありません。 黒門の少し先で表参道から離れ、水尾分かれの手前で表参道に戻ります。 水尾分かれから少し表参道を進み、分岐にて右へ進み、ツツジ尾根ルートへ。 ツツジ尾根は明瞭な道ですが、急斜面区間があるので、特に下りでは転倒などしないよう、足元に注意しておきたいですね。 |
写真
感想
この週末はあまり天候が良くないかなとの予報なので、近場の歩き慣れた山が良さそう。
昨年のこの時期に愛宕山界隈を歩き、予想していなかったミヤマウズラを見る事ができ、またの機会を窺っていたので、丁度良い。
2018年の台風21号で大きな被害を受けて通行止めとなっていた梨ノ木谷ルートが通行可能とのレコをいくつか目にしていたので、今回はそちらを辿るルートを設定し、できればアケボノソウも見られれば良いかなと。
今回も始発に乗って保津峡駅に到着し、眠気の残る体を引きずるようにしてスタートです。
ここ何回かと同様にトロッコ保津峡駅への橋に寄り道し、その先の展望所に寄ろうとすると、近くに車が停まっていて、何かなという感じ。
良くは知らないけど、ラフティング関連かなと思いつつ。
展望所への道に諸々の荷物が置かれている上に近くに人がいて、通行しにくい状態で、うっかりぶつかってしまうと、下まで転げ落ちて行ってしまいそうな状況です。
まあ、この時間に他に人が来るとの認識がないのだろうけど、はっきり言うと、邪魔であり、危険です。
静かに保津峡を見て、その先へと思っていたのだけど、まあ、こういう事もあるのでしょう。
清滝川沿いへ下ると、もう誰もおらず、静かなので、ここから再スタートです。
自宅近辺では、前日に短時間ながらも大雨となったので、こちらにも影響があるかもと心配していたのだけど、水量は多くなく、水は澄んでおり、問題なし。
ギボウシ系のように見える花が咲き始めているけど、花期が違うように思われ、何の花かなという感じ。
大半は岩場にあり、じっくりと見るのは難しそう。
所々で露岩となっており、滑りやすくなっている登山靴でもあり、慎重に進んで行きます。
準備運動という感じで気分良く歩き、清滝に到着です。
梨ノ木谷ルートへ向かうべく、大杉谷ルートや月輪寺ルート方面へ。
長い舗装路歩きを経て、月輪寺ルートの登山口に到着。
久しぶりなので、空也滝に寄っておきます。
水量は普通ぐらいかなという感じですが、滝に近い辺りはぐっと気温が下がっているようで、とても涼しい。
鳥居の下に鎖が設置されており、滝の直下には近づく事はできなくなっているけど、暑い時期は十分に訪れる価値があります。
少し長めに滞在して引き返し、湿って滑りやすそうな辺りで、半ば予想通りに滑ってしまい、この日も不安を抱えつつの山行となりそう。
久しぶりに梨ノ木谷ルートへと進んで行くと、すぐに『進入禁止』の看板があり、どうするかと思案し、サカサマ峠を経由するのを変更したくはなく、八丁山からそちらへ向かう事にし、先へ。
小さな標識を確認し、初めてここから八丁山へ登って行きます。
大きめの振幅のジグザグ道となっており、ルート自体は問題はないけど、歩く人が少ないのも手伝って、この時期はクモの巣が多いようで、ストレスが蓄積されます。
稜線に乗り、すぐに見覚えのあるヤカンを確認。
前回は山頂を確認できなかったので、今回こそと注意していたのだけど、見事に二の舞となってしまい、恨めしく山頂方向を振り返り、レコ用に撮影。
実際のピークよりも低い位置が標高点となっているのかな?
気を取り直し、P452での休憩などを経て、分岐に到着。
ここに標識があり、『梨ノ木谷ルートはサカサマ峠までは安全に通行可』との旨の表記がされており、やはり梨ノ木谷を歩いておきたいので、ここからだと遠回りになるけれども、そちらへ向かうべく下って行きます。
きちんと整備された道を下り、梨ノ木谷の谷底に到着し、登りへと転じます。
わずかに荒れているけど、悲惨だったとの報告からすると、かなりの改善かと。
草が繁茂していたり、それに伴ってのクモの巣に遭遇したりはあるものの、特に問題となる所はなく、2年以上のブランクを経ての再訪への感慨がじんわりと湧き上がります。
丁度良さそうな所で頭と顔を洗い、さっぱりとした気分で先へ。
以前にアケボノソウの花を見た辺りを注意して観察してみるも、葉っぱのみ。
かすかな流れとなった沢を離れて登っている辺りで腕に違和感を感じて触れてみると、何かがくっ付いているよう。
剥がしてみると、大原の山を登っている時と同様の感触と見た目で、これはヤマビルなのでは!?
もう少しでサカサマ峠なので、そのまま登って行き、確認。
ヤマビルに間違いなさそうで、この個体に罪はないけれど、駆除します。
愛宕山界隈には生息していないとの認識が一般的なので、これは問題がありそう。
前回までの山行で僕の登山靴やザックに潜んでいた可能性もゼロではないけど、生息域を広げている可能性の方が高そうかな?
今後の推移を見守るしかなさそう。
裏参道へ向かい、好展望の地点から東を見やると、比叡山はきれいに見えているけど、比良山系はガスが濃いよう。
ミヤマウズラが見られそうな区間と思われ、いつもよりもスピードを落として進みます。
P796を経て、写真26の地点で一般のルートから離れ、P811方面へ。
林道のような広い道を経て、山道となります。
歩く人は少ないはずで、尾根が広がると踏み跡は薄れ、支尾根へ進まないようにコンパスで確認しつつ進路を定めます。
ほぼ北進するので、難易度は高くはなさそうだけど、それなりに訓練となる感じ。
P811を経て、尾根の末端は急斜面の下りとなるので、注意して下降。
イワカガミと思われる葉っぱが以前よりも明らかに増えており、来年の花期には様子を見に来たいですね。
下り終えると芦見谷の沢に出合い、すぐ先が合流地点となっており、竜ヶ岳の登り口はその袂にあります。
登り口で少し休んでいると、龍の小屋方面から3人組がやって来られ、ご挨拶。
先に出発し、いつもの急斜面の道を暑さに適度に苦しめられながら登って行きます。
しばらく登った辺りで上の方から声が聞こえるけれども、姿が見えて来ないので、登りの人に追い付きつつあるのかなと思ったら、5人組ぐらいの方が下って来られる。
急斜面の下りにやや苦労しておられるようで、少しお話しした後、「気を付けて下さい」との言葉を残し、先へ。
咲き始めているツルリンドウにようやく出合い、頬が緩む。
今回も丁度30分をかけて登り、竜ヶ岳山頂に到着です。
虫が飛び交っていて不快だけど、胃袋の要求には逆らい難く、ここで昼食です。
それなりに元気になり、歩きやすいルートを辿って行きます。
引き続きミヤマウズラを見つけるべく、今回は谷の源頭部には寄らずに一般のルートを歩いて行き、竜ヶ岳分岐に到着。
ここ何回かの山行と同様、今回も地蔵山へピストンです。
立派な杉と思われる木の辺りで女性のみと思われる団体さんとすれ違ったぐらいで、他には特筆すべき点はなさそう。
いつものようにP917を経て、地蔵山山頂に到着です。
どちらにもピークハンターさんのプレートはないままのようで、復活が待たれます。
来た道を引き返して行き、愛宕山三角点に今回も寄っておきます。
その先のジープ道からは好展望で、比叡山方面や京都市街地がきれいに見えています。
いつものように白髭社を経て、愛宕神社に向かい、お詣りです。
本殿前の休憩所の温度計は20.5℃となっているけど、もう少し高そうな。
大きめのトンボが飛んでおり、辺りにコバエなどの虫の気配はない。
後は下山するのみで、黒門の少し先から今回は脇道へ。
足への負担が少なく、助かります。
水尾分かれを経て、ツツジ尾根へ。
こちらでもできるだけミヤマウズラを探しながら下って行きます。
荒神峠を経て、いつもよりも膝に疲れが溜まっているなと感じながら進んで行き、ようやく登山口に着き、下山完了。
静かな余韻と共に保津峡駅までのつもりだったけど、ラフティングと思われる団体さんがゾロゾロと歩いているのに遭遇し、心が乱される。
穏やかではないかも知れない独り言が漏れつつ保津峡駅に到着し、今回も無事にゴールです。
幸い、乗車方向が違い、人の流れも途切れてくれたので、何とか着替えもできてすっきりとして乗車し、帰途に就く事ができ、感謝です。
今回はミヤマウズラを求めての山行という事で、思っていたよりも早めに見つけられ、その後への期待が高まったのだけど、結局はそれが最初で最後となってしまい、残念な結果となってしまいました。
そんな中、ミヤマウズラと思われる葉っぱがあり、帰宅後に確認してみると間違いなさそうなので、来年以降に期待を繋げたいですね。
という事で、葉っぱの特徴を掴んだはずなので、花期以外にも注意して情報収集をしておくと、可能性を高められそう。
他の好きな花ではそうしており、花を楽しむ上での基本的な戦略でしょうか。
他では、梨ノ木谷でのヤマビルがかなり気になりますね。
コメント
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vgさん、こんにちは。
何時もながらのロングコースですね、お疲れ様です。
梨の木谷のヤマビル・・・、
え!?とうとう・・・。
確かにいてもおかしくない環境ですが、
西山エリアにはまだ居ないと安心していたらあきませんね
比叡山周辺は、もう当たり前、
大文字山にもいるという話を聞きました。
我が裏山にも忍び寄る奴ら・・・
因みに梨の木谷林道、通行不能と書かれていますが
もう通行は可能みたいです、
とは言え荒れたままの様ですけどね
今年は順調に山行へ出かけておらず、長めの距離だと昨年までと比べると疲れやすいように思われ、この日も最後のツツジ尾根の下りで膝に少し違和感がありました。
いつまでも若いつもりで行動しがちだけど、そろそろ歩き方をシフトするべき頃合なのかも知れません。
そうなんですよ、愛宕山界隈でヤマビルが。
レコでも書いたように、僕のザックなどに潜んでいた可能性もゼロではないので、この辺りに生息していると断言はできないけど、可能性は十分にあるのかも。
京都一周トレイルの認知度が高まり、ヤマビルの多い地域からそうでない所へ移動する人が増えているはずで、生息域を西へと広げるのは時間の問題かと思っていたので、実際にそうなっていても不思議ではないとの印象。
京都一周トレイルのマップに何らかの注意喚起がされていれば、少しは違うとは思うけど、大きな方向性を変えるのは難しそう?
まだはっきりとした状況ではないので、推移を見守りましょう。
もし、西山エリアに入って来たら、シカの生息密度はかなり高いし、ヤマビルを意識して歩く人は少なかったりで、急速に数を増やしてしまいそう。
梨ノ木谷については、いくつかのレコで通行されていて、大丈夫だろうとの事で予定に組み入れました。
でも、直近の情報ではなく、新たに通行しにくい箇所があるのかも知れず、レコを残している立場でもあり、代替のルートがある場合には、できるだけ『通行禁止』系の掲示には従っておこうかなと思っており、今回は自重しました。
その通りではない行動も少なくないかも知れないけれど。
サカサマ峠に着くと、梨ノ木谷への下降点には『通行禁止』系の表示はなく、やはり通行は可能のよう。
長らく暑い日々が続いたけど、そろそろ秋の気配が顔を覗かせ始めたような。
今年はどんな秋になるのでしょうか。
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