八ヶ岳(赤岳・硫黄岳)で年越し登山
- GPS
- 59:32
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,362m
- 下り
- 1,970m
コースタイム
【12/31】行者小屋7:30−(文三郎尾根)−赤岳9:45−(地蔵尾根)−赤岳鉱泉13:00
【1/1】赤岳鉱泉7:20−赤岩の頭8:45−硫黄岳9:00
天候 | 12/30 雨のち雪 12/31 霧時々雪 1/1 霧のち下山後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口〜美濃戸まではアイスバーン状態。 ちょっと運転に自信がなかったので、4WD+スタッドレスであったが、美濃戸口までにした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
下山後温泉はもみの湯。500円。 元日は営業していたが、確か12時OPENだった。 |
写真
感想
【12/30】
初日は、雨の中行者小屋までのアプローチである。美濃戸口から先は完全に凍結しており、
アイスバーン状態である。雨が降っていたので少しは溶けて通りやすい方だったかもしれない。
赤岳山荘でおしるこをいただいた後、行者小屋に直接向かうため、南沢を通る。
南沢を登るにつれて、雨は次第に雪へと変わっていった。
ところどころ凍結箇所があるが、上りなのでアイゼンなしでも何とか通行できた。
トレースはばっちり続いていて迷うところはない。
今シーズン冬山はこれが最初になってしまい、冬ブーツも久しぶりに履いたので歩き疲れてしまった。
行者小屋は空いていて、大広間の一角をひとりで使うことが出来た。
食事の時も数えてみると20人くらいであろうか。やはり鉱泉に比べると静かな感じだ。
降り続く雪で明日の天候はあまり期待できなかったが、早々に眠りについた。
【12/31】
行者小屋で朝食を取った後、支度を済ませて小屋を出発する。
雪は降っていないもののガスっていてほとんど視界はない。
文三郎尾根へ取り付く。昨日の降雪でもトレースは消えてはいなかった。
数人のパーティに追いつくが、あまりスピードも出せないので、数珠つなぎで尾根をあがっていった。
階段を上った後の斜面トラバースは視界が限られていることもあって、それほど困難は感じない。
岩場に出たあたりで、ほとんどトレースはなくなり、鎖に沿って岩稜帯を行く。
この辺が結構長く感じたが、どうにか頂上に出た。風はますます強まり、視界を閉ざしていく。
サングラスもゴーグルも凍結してしまって、目を少しだけ出して行かないと足元を見ることさえおぼつかない。
まつげにつららがついてさらに見づらくなっていく。
下りは地蔵尾根を目指す。展望荘に来たあたりで、西風はさらに強まって、逃げ込むように展望荘に入った。
ここでもおしるこを頂き、少し長い休憩を取った。
地蔵尾根の下りは新雪が積もっているせいで、足を取られやすくちょっと緊張した。
樹林帯に入ると後は楽で、駆けるように下っていった。
赤岳鉱泉に着くと、行者小屋よりもはるかに混んでいて、予約もないので、大広間の2段目の一番狭いスペースということになった。
敷布団2枚に3人くらいの割合だ。
大晦日恒例のビンゴ大会は1枚だけで挑戦したが何も当たらず。(1枚500円)
その後、年越しそばが500円で提供されていたが、ビンゴ大会が終了してすでに9時を回っていたので、寝ることにした。
しかしながら、狭いスペースとやけに部屋が暑くあまりよく眠れなかった。
【1/1】
元旦の朝、天気はやはりあまり回復しておらず、昨日と大して変わらずガスっている。
寝不足な感じであるが、3日目だけあって体も慣れてきてそれほど体調も悪くなく、硫黄岳へ向かうことにした。
樹林帯はトレースもあり、楽に行けた。ところどころの斜面に似顔絵やらメッセージやらいろいろ落書きがあった。
赤岩の頭から先は稜線歩きとなり、まともに風を食らうようになり、視界は5メートルもない感じだ。
かすかなアイゼンとピッケルの後を追いかけるように進むが、トレースがなくなると方向識を失うのではないかと恐れるくらい真っ白な世界である。
硫黄岳の頂上は広いので、小屋とケルンはわかったが、明確なピークはよくわからなかった。
後で写真を見返してみると合っているようだ。
とにかく視界が悪いのと、風が強いのでうろうろするわけにも行かず早々に撤収する。
下りはさっさとアイゼンを外し、シリセードでショートカットしながら下山した。
鉱泉を経由して北沢を通り、帰路につく。北沢は凍結箇所も多かったが、またアイゼン付けるのも
手間なので、そのまま行くことにした。美濃戸から先もさらにカチカチになっていて滑るのを気をつけて歩いた。
何年ぶりかの八ヶ岳、以前は連れられてきたが、今回はどうにか自力で登ることが出来た。
天気はあまり良くなかったが、また今度は家族を連れてきたいと思った。
スマホのGPSは氷点下の使用でどんな物かと思ったが、カメラ含めてけっこう使えた。
エネループの充電パックをつけっぱなしで使用したので、バッテリの温度が下がらず長時間持った。
しかしどういうわけか、年を越えたあと山旅ロガーのログ2012年分が全て消えてしまうという
悲しい現象があった。どのタイミングで消えてしまったのかわからないが、赤岳分も消えてしまい悲しい思いをした。
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