笠ヶ岳 クリヤ谷〜笠新道 中尾高原口から

2020年09月20日(日) [日帰り]

• GPS: 14:00
• 距離: 24.5km
• 登り: 2,404m
• 下り: 2,406m

コースタイム

日帰り

• 山行: 12:29
• 休憩: 1:31
• 合計: 14:00

2:02 中尾高原口バス停
2:06 2:06 新穂高の湯
2:55 3:00 クリヤ谷渡渉地点
5:57 6:17 最終水場
6:58 7:07 クリヤの頭
7:24 7:28 雷鳥岩
9:33 9:58 笠ヶ岳
10:09 10:10 笠ヶ岳山荘
10:41 10:41 抜戸岩
11:27 11:27 笠新道分岐
11:30 11:30 分岐指導標（仮称）
11:36 11:43 抜戸岳
11:48 11:48 分岐指導標（仮称）
12:26 12:34 杓子平
14:23 14:28 笠新道登山口
14:39 14:39 中崎橋
14:53 14:53 お助け風穴
15:09 15:13 登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)
15:19 15:19 新穂高温泉駅
15:24 15:26 新穂高登山指導センター
15:34 15:34 新穂高温泉無料駐車場
15:55 15:55 宝山荘別館
15:59 16:00 新穂高の湯
16:02 ゴール地点

天候

曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

中尾高原口駐車場　トイレ無し　
隣にある奥飛騨さぼう塾のトイレは夜間利用不可

コース状況／危険箇所等

※9/20現在
◼️クリヤ谷　
　核心部は穴滝上部の渡渉。
　増水時は命がけになるので素直に引き返すのが賢明。
　下りで遭遇した場合は水が引くまでひたすら待つこと。
　
　序盤は沢沿いの樹林帯。岩や木の根が濡れたり苔むして滑りやすい。
　今年は更に激藪が待ち受けています。一つ目の渡渉地点を過ぎると
　徐々に現れてきますが、最後の渡渉地点から最終水場の上部まで
　腰から胸、顔近くまでの深い笹薮が続きます。夜間通行時は足元の
　状態が分かりづらいので慎重に進まないと怪我をします。
　私は右足が脛辺りまで穴にハマり抜けなくて悪戦苦闘しました。
　下りだったら怪我をしていたかもしれません。
　
　クリヤノ頭巻き道から第三尾根上部まではほぼ尾根西側のトラバース。
　深い笹薮はありませんが、登山道に張り出した木の枝には注意。
　足元は岩や木の根が多く濡れていると滑りやすい。
　また上部に進むとザレ場も増えていきます。

　山頂周辺はガレ場ですが浮石は少ないので歩きやすい。
　山荘側の登山道と同じ感じです。

　とにかく登山者が少ないので何かあっても自己完結する覚悟が必要です。

◼️笠ヶ岳〜抜戸岳
　魅惑の稜線。登下降はありますが至福の時間を楽しめます。
　笠新道やクリヤ谷で体力を消耗するとかなりきついですが
　そんな時はアドレナリンを出しまくってください(笑)

◼️笠新道
　言わずと知れた激急登。
　笹薮云々とレコに上がっていましたが刈り払いは進んでいるようです。
　また杓子平上部はザレているので下降時のスリップに注意。
　個人的にはクリヤ谷よりははるかに歩きやすいと思います。

写真

9/20 2:01

中尾高原口から出発

9/20 2:03

中尾橋を渡り登山口へ

9/20 2:07

槍見館の左側へ進みます。

9/20 2:09

登山道入口

9/20 2:55

穴滝上部　
一つ目の渡渉地点。足の置き場を見極めて慎重に渡ります。
増水時には良く事故が起きる場所。水が引くのを待つか、素直に引き返すのが妥当。

9/20 3:36

錫杖沢出合　
左に進めば錫杖沢、錫杖岳へ

9/20 3:41

二つ目の渡渉地点　
一つ目ほどではないですが慎重に。

9/20 3:54

三つ目の渡渉地点　
こちらは無造作に(笑)　
二つ目と三つ目の間には登山道上に倒木がありしばらく迷いました。明るければ大丈夫かも。

9/20 4:15

四つ目の渡渉地点　
普通に歩けます。
この辺りから上部が開けて空が見えるのですが、ガスで星は見えません。

9/20 4:57

一つ目の水場　
ここまででも幾つか深い笹藪がありましたが、ここから最終水場過ぎまでさらに深い笹藪が続きます(>_<)

9/20 5:00

穂高岳山荘の明かり　
ボケボケで手持ち撮影ではこれが限界。

9/20 5:20

蜂ノ巣岩の前から穂高　
少し明るくなってきました。

9/20 5:21

こちらが蜂ノ巣岩

9/20 5:49

倒木地点から焼岳、乗鞍岳　
二つの水場の間には倒木が2ヶ所、こちらは上部の倒木。

9/20 5:57

二つ目の水場は最終水場　
笹藪地獄はまだまだ続きます(>_<)

9/20 5:59

最終水場から焼岳と中尾高原　
温泉の湯煙が見えます。

9/20 6:16

しばらく進むと第一尾根に隠れていた槍が！
本日の初槍。

9/20 6:51

クリヤノ頭方面　
笹藪地獄脱出！

9/20 7:00

クリヤノ頭巻き道南側から
錫杖岳、大木場ノ辻、乗鞍岳、御嶽山

9/20 7:00

ここからだとアップにしても分かりにくい錫杖岳と烏帽子岩(笑)

9/20 7:01

クリヤノ頭巻き道の西側から
白山、別山　
まさか見えるとは…

9/20 7:04

雷鳥尾根　
やや左寄りに見えるのが雷鳥岩

9/20 7:09

槍ヶ岳、奥丸山、杓子平　
雷鳥岩までに東側が開けている箇所は3ヶ所あります。

9/20 7:14

振り返るとクリヤノ頭

9/20 7:23

落とし物のサンダル

9/20 7:24

雷鳥岩と白山

9/20 7:25

そしてようやく…

9/20 7:26

笠ヶ岳

9/20 7:40

尾根西側トラバース区間のビバーク適地

9/20 8:16

ホシガラス　
撮影しようとカメラを向けたら飛びました。

9/20 8:21

槍ヶ岳と杓子平

9/20 8:24

さてビバーク適地はどこでしょう？

9/20 8:48

稜線に隠れていた笠ヶ岳が再び

9/20 8:49

[止]の先は第三尾根

9/20 8:49

焼岳の先には中央アルプス

9/20 8:52

ミヤマダイコンソウ

9/20 9:08

笠ヶ岳　
左側には黒部五郎

9/20 9:08

笠ヶ岳、抜戸岳、槍ヶ岳

9/20 9:09

槍穂高　
下は穴毛谷の四ノ沢

9/20 9:12

イワヒバリ　

9/20 9:14

クリヤ谷側から眺めるのもいいのですが、残念ながら抜戸岳側からの眺めには及びません。

9/20 9:18

何度も振り返る。

9/20 9:20

9/20 9:23

もうひと踏ん張り

9/20 9:23

岩だらけの山頂

9/20 9:31

山頂まではあとわずか

9/20 9:32

天気が良ければ富士山も見えるはずです。

9/20 9:35

到着
笠新道組はソロ2名、この後クリヤ谷からも1名。この方は5時間半でこのコースを登ってきました( ゜Д゜)　私は今回7時間半かかりました。3年前はテン泊装備で8時間ほど。

9/20 9:36

槍穂高　
曇り予報でしたが高曇りで周りの山は良く見えました。

9/20 9:36

霞沢岳〜御嶽山

9/20 9:36

白山

9/20 9:37

北ノ俣岳〜双六岳

9/20 9:37

笠〜抜戸の稜線

9/20 9:37

播隆平と緑ノ笠、その先に杓子平

9/20 9:40

笠ヶ岳Tシャツ　
バックプリントは笠ヶ岳から見た槍穂高

9/20 10:15

左胸のプリント　
Tシャツ1枚では寒いのでジャケットを着ました。

9/20 9:42

剱立山　
手前には雲ノ平山荘、左端には五色ヶ原山荘も

9/20 9:43

薬師岳

9/20 9:46

クリヤ谷コース　
個人的には下りより上りで使った方が良いかなと思います。

9/20 9:46

南西尾根　
登山道はありません。

9/20 9:47

槍

9/20 9:54

双六台地の先には鷲羽と野口五郎

9/20 9:54

乗鞍岳

9/20 9:55

御嶽山

9/20 9:55

白山

9/20 9:56

南アルプス

9/20 9:56

中央アルプス

9/20 9:58

祠に手を合わせます。

9/20 10:00

笠ヶ岳山荘へ

9/20 10:09

笠ヶ岳山荘は休業中　
人はいます。

9/20 10:11

シルバーウイーク二日目なのに誰もいません

9/20 10:14

テン場　
今年は幕営禁止です。

9/20 10:21

テン泊はまた来年に

9/20 10:21

サヨナラ

9/20 10:27

ウラシマツツジ

9/20 10:29

播隆平と緑ノ笠

9/20 10:32

笠〜抜戸は魅惑の稜線　
抜戸へは槍穂、立山を眺めながら

9/20 10:35

笠へは穂高、乗鞍、御嶽、白山を眺めながら　
なんと！青空が

9/20 10:38

北側にも青空が！予報は良い方に外れました。

9/20 10:39

こちら側はまだ

9/20 10:43

抜戸岩　
このあたりから日が差し始め暑くなってきたのでジャケットを脱ぎました。

9/20 10:47

笠ヶ岳と抜戸岩　
このアングルも好きです。

9/20 10:51

槍穂の上空にも青空が

9/20 10:58

弓折岳に至る稜線

9/20 10:59

雨さえ降らなければ正直ガスってもいいかな(雷鳥遭遇率upするので）とも思っていました。

9/20 11:12

杓子平と槍穂高

9/20 11:22

ツンデレ笠ヶ岳　
ツンは笠新道とクリヤ谷、デレはこの稜線。長くつらい急登もこの眺めがあれば耐えられます。

9/20 11:25

笠新道分岐から

9/20 11:27

9/20 11:28

9/20 11:31

抜戸岳へ

9/20 11:36

抜戸岳到着

9/20 11:37

左俣谷と小池新道

9/20 11:37

双六と鷲羽、水晶

9/20 11:38

ここからだと双六小屋との組み合わせは鷲羽岳ではなく野口五郎岳になります。

9/20 11:41

ここから眺める笠も好き。

9/20 11:41

白山、別山もギリ見えます。

9/20 11:52

ガレザレの道を下ります。

9/20 11:58

杓子平

9/20 12:23

杓子平から槍穂高

9/20 12:25

クリヤノ頭〜笠ヶ岳

9/20 12:26

魅惑の稜線

9/20 12:26

抜戸岳は右端

9/20 12:26

ここから激下りの始まり

9/20 12:32

槍穂高の撮影収め

9/20 13:04

ナナカマドと穂高

9/20 13:40

草刈機がデポされていました。整備は行われているようですね。

9/20 14:26

笠新道入口　
激下り終了(汗)

9/20 15:23

新穂高登山指導センター　
昨年は逆回りでヘロヘロになりましたが、今回は涼しかった（肌寒かった）ので大丈夫です。

9/20 15:37

昨年は真夜中にここを歩きました。

9/20 16:01

中尾高原口駐車場に無事到着

撮影機器：

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II オリンパス

OLYMPUS Tough TG-5 オリンパス

感想

よりみち

9月は体力強化月間！

通常であれば忙しくて絶対に休みが取れないシルバーウィーク。
8,9月度の公休未消化や応援人員の関係で急きょ休日に。

予定していた山はいくつかありましたが、この時期でも比較的人が少なそうな
御嶽山の開田口も候補に。ただ登山道は空いていても山頂は大混雑の予感(´Д` )
なので今年は日帰り、縦走登山者限定の笠ヶ岳に！体力強化にもうってつけ。
新穂高駐車場の混雑は確実なので、中尾高原口から周回することに。

6回目の笠ヶ岳になりますが、
1,4回目は笠新道ピストン(日帰り)
2回目は小池新道〜笠新道（双六テン泊）
3回目はクリヤ谷〜小池新道（笠テン泊）
5回目は笠新道〜クリヤ谷（日帰り）
今回は昨年の逆回りで周回。スピードがあればクリヤ谷〜小池新道の
日帰りも可能ですが私の脚質はズバリ”ジリ脚”(笑)
ここ一番というときに発揮できる爆発的な末脚が欲しいです(-_-;)

クリヤ谷の激藪には閉口しましたが、バテることなく無事完歩(^_^)
天気予報も良い方に外れ青空の下で稜線歩きもできました。
ただ雷鳥の遭遇については連敗記録を更新し、6戦全敗(´Д` )
大好きな山なのですが、こと雷鳥に関しては全く縁がありません(T_T)

コメント

yamasemi

お疲れ様でした！
ご無沙汰しております。

暗いうちから大変なルートへ向かわれるとは流石です！
昨年下りで利用しましたが、ひどい目にあって、私の中では2度と歩きたくないルートの一つになっているので^^;
紅葉の時期はすごく綺麗だったことは思い出します。

天気も良くなり、ライチョウには逢えなくても満喫できたようですね

よりみち

Re: お疲れ様でした！
ご無沙汰しております。

渡渉に加え今年は激藪という情報を得ていたので、
足元が確認できる時間に出発したかったのですが…
yamasemiさんのスピードが羨ましいです(-_-;)

45回目の槍ヶ岳に西鎌尾根、小池新道で下山は流石です( ﾟДﾟ)
今年はあと2,3回は行けそうですね(^_^)
私ももう一回行こうと思っています。槍へ

bigshirokuma

ありがとうございました
山頂で背中の写真を撮影させていただいた者です。
笠新道方面に下りてこられたのですね！凄いです。
またどこかでお会いできれば良いですね(^^)

よりみち

Re: ありがとうございました
bigshirokumaさん、こんばんは

撮影ありがとうございましたm(_ _)m
クリヤ谷のピストンは真性のドMじゃないとムリです(笑)
笠ヶ岳に登って抜戸岳までの魅惑の稜線を歩かないのは
非常にモッタイナイので周回にしました。
またどこかでお会いしましょう(^_^)