奥武蔵縦走(顔振峠〜関八州見晴台〜刈場坂峠)〜残雪をさくさく踏んで〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 1,189m
- 下り
- 1,069m
コースタイム
天候 | 2/2 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
[復路]正丸駅++飯能駅++所沢駅++東伏見駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 ・指導標が全般にしっかりしており問題なし。 ・先日雪が降ったこともあり、林道は氷結している部分多数あり。 ・特に北に行けば行くほど残雪の量は多く吹き溜まりではふくらはぎくらいあった。しかし全般に問題なるほどではなくアイゼンなども不要。 ■歩数:35674歩 ■費用: 食糧:ビール2本240円X2=480円 つまみ:405円 ラーメン:98円X2=196円 合計1081円 交通費;東伏見駅-吾野駅:480円X2=960円 正丸駅-東伏見駅:540円X2=1080円 合計2040円 総合計3121円 ■記録 ・2012.4.8 北向地蔵-ユガテ-顔振峠 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-181528.html |
写真
感想
天気予報は、寒冷前線の通過で、朝の雨、そして午後は西高東低の好天を伝えていました。
それならばと、ゆっくり家を出て、関八州見晴台で展望を楽しもうと思いました。
関八州見晴台は前にも一度行こうと思いカミさんとでかけましたが、あれよあれよという間に話が変わり、気がついたら秩父の巡礼が始まっていたという、そのきっかけを与えてくれた?因縁の山でもあります。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-187834.html
関八州---関東の武蔵・相模・上総・下総・安房・上野・下野・常陸の八つの国、今でいえば東京・神奈川・千葉・栃木・群馬・茨城のことで、それが全部見えるから名付けられたわけで、期待を膨らませて家を出ました。
空は曇り空。ホントに午後は晴れ?・・・と思いつつ吾野駅を降りました。
この前、北向地蔵〜顔振峠を縦走したので今日は顔振峠からスタートすることになります。
この桜が咲いていた、道には犬がいた、あの角で道を訊いた、顔振峠のミツマタはキレイだった、などなどこの前の山行を復習しながら林道をあがります。
顔振峠周辺まで上がると風影という集落が広がっていてナンとも好ましい雰囲気。
「こういうところに住んでみたいね」とワタシ。
「♪おひとりでど〜ぞ。たまに遊びに来てあげてもいいよ」と都会派ぶるカミさん(笑)。あんただって田舎娘でしょ!?
ちなみにここは風影でふかげと読み、夏には野外コンサートが行われていて、サックスフォン奏者の坂田明なども来訪するんだそうです。
峠に着くころには、空もまっ青に晴れわたり、ふり返ればとんがり帽子の武甲山。
ちょっと尖った奥多摩のキスチョコ、蕎麦粒山のスカイラインも。
今日の気温は20度と4月なみ。手袋もザックの中の陽だまりハイクです。
「暖かいですね」という小屋のおばちゃまに挨拶を返しながら車道を横切り、本当の峠にいたります。
尾根をトラバースするハッキリしたふみあとがあり、それを行くとやがて墓地となりふみあとがなくなってしまいました。
そのまま尾根上にヤブをこいであがり尾根上の踏み跡をたどると下って林道へ。
この尾根は林道が四通八達しており、林道を横切ったり並行して歩いたりといったところがたくさん出てきます。
1/14に降った大雪は、この奥武蔵にもまだ足跡を残していて、吹きだまりではふくらはぎくらいまであります。
傘杉峠へ行く尾根上の平地でお約束のラーメン。
静寂。至福のとき。
ときおり下の山道をトレランの人がドコドコ音を立てて過ぎていきます。
「山を走って何が楽しいんだろうねー」と私。
「向こうもテクテク歩いて何が楽しい?って云ってるわよ」とカミさん。
それもそうだな、って妙に納得。
蓼喰う虫も好き好きってコトワザを思い出しました。
傘杉峠は林道が横切っていて、8人の元気なハイカーとも会います。
だんだんと北に行くにつれて、林道にも雪が目立ってきて、こけないよう注意!注意!
関八州見晴台には誰もいませんでした。
午後の曳光の中で、静かに、ホントに静かに素晴らしい景色が広がっていました。
西は逆光に浮かぶ奥多摩の連山。その後ろには富士山。
南の新宿の副都心や東の筑波山・赤城山も見えるらしいのですが霞んでいます。
暖かな綿のような空気につつまれてお約束のコーヒー。
飯盛峠からひと上りで飯盛山。
いったん林道がジグザグを切るところでクルマが走ってきたけれど、林道の雪でスタックしています。
「この先、行けますかねー」と運転手氏も思案顔。
「さぁ、われわれもこれから向かうもので・・・」と答えながら「この雪じゃちょっと・・・」と正直、思いました。
木へんに義で「ブナ」とは読めないぞーなんていいながらブナ峠をすぎると、冬の陽もいよいよ傾き始め気温も下がってきました。
「同じようなところを登ったり降りたりで、一体いつ終わるの?」とカミさんの不機嫌指数もうなぎ登り(笑)。
付き合ってもらっているので、”じゃ、ナンで来たの?”とも言えず。
「不機嫌指数はいくつ?」と聞くと「60」(苦笑)
”100でなくて良かった”と思いつつ、会話のないままのツツジ山(△879.1m)の登り。雪・雪・雪。
夕方の頂上につき、オニギリを頬張り、最後のお茶を飲んで鋭気を養うと刈場坂峠(かばさかとうげ)まで一気でした。
そこは一面の雪。
以前来たときは茶店がありましたが、それも2009年には閉じられたそうで。
帰りの電車の中でもう一度「不機嫌指数は?」と聞いてみたら「ゼロ」。
それはいま、ビールを手にしているから、でなく、さっき登った山が、そうさせてくれているんだよ−−−心の中でそうつぶやいていました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する