記録ID: 279289
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
奥秩父
金峰山、瑞牆山、中退の小川山と五里山、魔子の山
2013年03月21日(木) 〜
2013年03月23日(土)
体力度
8
2〜3泊以上が適当
- GPS
- 19:07
- 距離
- 29.2km
- 上り
- 3,115m
- 下り
- 3,089m
コースタイム
3/21 五里山と魔子の山
五里山
11:37登山口―12:06林道分岐―12:18第2堰堤(尾根取付)―12:50三角点ピーク(向山)12:55―13:35五里山
―13:40下降分岐―14:12第2堰堤―14:23登山口
魔子の山
14:32登山口―14:55魔子の山―15:06展望台15:09―15:30登山口
3/22 小川山(中退)と金峰山
5:45駐車場―6:32富士見平6:40―(20分ロス)―7:17分岐―7:58小屋跡―9:25P2213―9:55縦走路
―10:05引返し地点―11:05川上分岐11:12―12:27大日岩―12:30分岐12:35―14:20金峰山14:28
―15:28分岐15:34―16:30富士見平16:40―17:08駐車場
3/23 瑞牆山
6:04駐車場―6:28里宮6:30―6:43富士見平―7:10天鳥川7:15―8:29瑞牆山8:42―9:55富士見平―10:20駐車場
五里山
11:37登山口―12:06林道分岐―12:18第2堰堤(尾根取付)―12:50三角点ピーク(向山)12:55―13:35五里山
―13:40下降分岐―14:12第2堰堤―14:23登山口
魔子の山
14:32登山口―14:55魔子の山―15:06展望台15:09―15:30登山口
3/22 小川山(中退)と金峰山
5:45駐車場―6:32富士見平6:40―(20分ロス)―7:17分岐―7:58小屋跡―9:25P2213―9:55縦走路
―10:05引返し地点―11:05川上分岐11:12―12:27大日岩―12:30分岐12:35―14:20金峰山14:28
―15:28分岐15:34―16:30富士見平16:40―17:08駐車場
3/23 瑞牆山
6:04駐車場―6:28里宮6:30―6:43富士見平―7:10天鳥川7:15―8:29瑞牆山8:42―9:55富士見平―10:20駐車場
天候 | 三日間とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
魔子の山:登山口の路肩に駐車スペースがあります。 金峰山、瑞牆山:県営無料駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
五里山 登山道はありません。 古い標識が3ヶ所(登山口、林道分岐、1490m付近の尾根取付地点?)ありました。 地図上の第2堰堤までは赤テープがありましたが、以降はありませんでした。 以下は概要です。 登山口は車道からの林道分岐点で、ここには標識があります。林道にゲートはありませんが、すぐ先の川を渡る地点が通れそうにありません。500mほど林道を行くと古い荒れた林道が右に入りますが、ここにも標識があります。林道は途中で消え赤テープに導かれて沢身を行きますが、その赤テープも堰堤の手前で消えます。 今回はここで右の尾根(三角点峰から北に延びる尾根)に取り付きました。 (後で判ったのですが、この堰堤を越え300mほど進んだ地点(1490m)に古い標識があり、ここから取り付くようです。地図からの推察ですが、ここからなら下記の危険な所を回避すると思われる。) この尾根の上部は急なヤセ尾根で砂岩混じり、ザレ状の岩場の嫌らしい箇所を通らなければなりません。登るのは良しとしても下るのは非常に危険な感じがします。 この難所を過ぎると稜線に達し、△点ピークは直ぐです。向山と言うそうです。 次は五里山最高点に向かいます。ヤセ尾根を行くと岩場が切れ落ち、稜線通しに行けないので、道形はありませんが右手の急な斜面をトラバース気味に下りコルへと向かいます。コルからピークへの道も岩場が出たりしてなかなかバラエティーに富んでいます。踏み跡は付いています。結構嫌らしい箇所も通ります。全て左側を巻くように登って行きます。ピークは尖った岩峰になっていて眺めは最高の所です。 帰りは危険な個所は通りたくないという思いと違った道を通りたいという思いで、ヤブ尾根を下ります。北のコルから沢へ降りるのが緩やかで良いと選択したのですが、尾根が急でヤブの少ない所を縫うように下ったら、左へと引っ張られてしまい、最後の尾根の末端はとんでもない所を降りる羽目になってしまいました。すぐに沢身は広くなり右岸の台地状の所をのんびりと下りました。 魔子の山 へんてこりんな山名ですが、整備された登山道があります。 山頂は展望がありませんが、少し先に進むと展望台があります。 帰ってから調べてみたら、近くに魔子の人穴というのがあるそうです。また、山頂と展望台のほぼ中間から北へと道があり、途中から林道経由で登山口に戻れるようです。この分岐には標識があります。知っていれば同じ道を戻らずに済んだのにと残念です。 ほぼ一時間の行程の山ですが、この山を富士見平への途中の里宮あたりから眺めると、いっぱしの山並みに見えます。 小川山(中退)から金峰山 登山標識が分岐にあることから雪のない時期ならわかるのかもしれませんが、今回はトレースもなく、小屋跡(1960mあたり)以降はまったくわかりませんでした。 今回のルートトレース(小屋跡から大日岩まで)は参考にしないでください。 以下は概要です。 瑞牆山への途中から分かれてトラバース気味に登ります。赤テープがあり雪があっても道はわかりました。緩やかに尾根を巻いたあたりから下り気味になり沢を渡るとすぐに小屋跡と思われる場所に着きます。小屋跡から赤テープに気づかず(無かった?)沢通しに行ってしまい、間違いに気づいたのは方向がずれてからです。戻っても道がわかるかどうかわからないという気もあり、そのまま進みましたが、木が茂った沢になり、それも急で雪があるという苦しい登りでした。尾根に逃げようとしたり、また沢に戻ったりの繰り返し、石楠花林に突入したりと大変な登りで2213標高点の少し西に出ました。ここから縦走路に向かいますが、緩やかな尾根ですが木が茂りトレースもなくモナカ雪で疲れました。縦走路の道はなんとなくわかりますが、モナカ雪のつぼ足ラッセルは遅々とし、小川山まではとても行けません、少し行った所で諦めました。 大日岩に向かいます。来た道を戻るより、大日岩まで行けば何とかなるとの判断です。2200mあたりから左にそれてしまい、ルート補正は下りながら行いましたが、なかなか正規のルートに戻ることができませんでしたが、雪ヤブといっても下りは楽でした。随分と平坦になり進むのに苦労しかけたので思い切って右に進路を取ると明瞭な正規のルートに戻ることができ、そこからわずかで川上方面への分岐(標識あり)に着きヤレヤレでした。 そこからほぼ明瞭な道を行きますが、急になると雪が深いのか、あるいは段差があるせいなのか腰近くある積雪の所もあり苦労しました。 しかし、そんなことよりも大変だったのは大日岩手前の岩峰の基部からの行程です。登り過ぎてしまったのか巻き道がどういうルートを取っているのかわかりません。右はザレ状に落ちていて雪が所々ありトラバースするには嫌らしい。左は切れているが樹林がある。ここは左を取りました。古い記憶と地図には左側に破線道があるからです。木につかまって下りましたが、あまり下るのも登り返しが大変に思い、ルートは見つからなかったですが、適当な所からトラバースをしましたが、木のヤブを抜けたり雪の付いたザレ(多分)をトラバースしたり石楠花のヤブ漕ぎだったりと苦労しました。やっと出た所は大日岩のほぼ中間と行った所でした。正規ルートはどこだったのでしょうか?。 ここから金峰山を往復(しっかりしたトレースがあり問題となるような所は無し)、富士見平に戻りデポしておいた荷物を担いで駐車場に戻りました。(時計が電池切れになってしまい、富士見平幕営は中止、いったん車に戻ることにしました。) 瑞牆山 一般登山道です。 富士見平を過ぎるとすぐに道が凍結しています。特に小川山の分岐を過ぎてから急な下りになりますが、アイゼンを利かして慎重に下らないと危険です。 天鳥川を渡ったあとは凍結した箇所は少なくなりますが、岩混じりの道と凍結した道が交互に出てくるというような嫌らしさがあります。 雪道になるのは不動沢分岐(頂上近く)からです。 |
写真
撮影機器:
感想
計画ではテント持参で小川山、金峰山そして瑞牆山を歩こうというものでした。
三つの山は散らばっていますのでどういうコースを取ったら良いかが、ずっと決まらないで山行に入り、決めたのは前夜のこと。それは富士見平をベースにして、まず小川山に登り、帰りに元気だったら瑞牆山に登る。そして翌日に金峰山に登る、というコースです。
結果は、前記した通りですが、今回もあまり下調べもせず、五里山でも小川山でも思わぬ苦労をしました。
その都度、どうしたら良いかを考えるわけですが、いろいろな選択肢のあるなかでの行動は小川山には登れなかったのですが、うまくいったのではないかと思っています。
ただ、雪がもう少なくなっているという情報でワカンを準備しなかったのが悔やまれる。やはり、この時期に人があまり入らないだろうと思われる領域に入るのだからワカンは持っていくべきだった。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1526人
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
瑞牆山途中から小川山へのコース、無雪期ならばそれほど問題はないですがこの時期は分りにくい個所が多かったと思います。
小屋跡からは沢対面に確か、赤テープがあったと記憶していますが、沢を渡り、林の中を行くのが正規なルートだったと思います。
小川山から大日岩へは大日岩手前のザレ場の上部をトラバースしたと思います。
積雪期のマイナーなルートは私は少し前に歩いたコースでないと手が出せません。toshi17さんの歩かれるコース、時期にはいつも驚嘆しています。
ヒデさん、コメントありがとうございます。
小屋跡からは、おっしゃる通りのルートだと思います。
樹林帯ではルートを外さないようにと注意していましたが、小屋跡に着いてからはルートが外れるなんてことは全然頭になかったような気がします。今思うとなぜか安心してしまっていたのかなあと思います。
(沢を詰めれば良いと思い込んでいた?。この思い込みが遭難に結びつく、要注意。自戒。)
それから最上部でのザレに雪が乗った所のトラバースは怖かったです、今にも崩れるかとの不安もあって。
このルートは若い時に通ったことがあるんですが記憶はもうほとんどなし。むかし積雪期に入るときは、必ず偵察山行をやって慎重に構えたものですが、最近は情報、用具、アプローチなど当時と比べ格段と良くなり、それが気楽に考えるようになってしまったのか。山は何にも変わっていないのに、自戒です。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する