ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2829328
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

仙ノ倉山(北尾根)

2020年12月28日(月) 〜 2020年12月30日(水)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
22:34
距離
23.4km
登り
1,669m
下り
1,671m
歩くペース
ゆっくり
1.71.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:44
休憩
0:17
合計
7:01
7:29
21
7:50
7:50
149
10:19
10:19
9
10:28
10:45
225
バッキガ平
14:30
小屋場ノ頭
2日目
山行
10:06
休憩
0:27
合計
10:33
6:30
327
小屋場ノ頭
11:57
11:58
105
13:43
14:03
7
14:10
14:14
3
14:17
14:18
44
15:02
15:03
120
17:03
小屋場ノ頭
3日目
山行
4:27
休憩
0:12
合計
4:39
7:06
47
小屋場ノ頭
7:53
8:05
7
バッキガ平
8:12
8:12
188
11:20
11:20
25
11:45
天候 12月28日(月):高曇り→晴れ→雪
12月29日(火):曇り→快晴
12月30日(水):曇り時々雪(標高が低いところはみぞれ)
 
過去天気図(気象庁) 2020年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
土樽駅の駐車場(無料/6〜7台)
 
コース状況/
危険箇所等
●コース全般
バッキガ平から先の北尾根は正規登山道ではありません。
ワカンは毛渡橋の除雪地点から終始使用。
アイゼンは登りの1530mの鞍部から上で使用(komemameはワカン+アイゼン)、
下りはバッキガ平まで使用。ピッケルは小屋場ノ頭から上で使用。

●土樽駅〜毛渡橋
1.5kmほどの車道歩き。

●毛渡橋〜群大ヒュッテ
およそ4.5kmの林道歩き。
下山時は気温が上がり腐れ雪に。一歩一歩沈みこみがひどい。

●群大ヒュッテ〜小屋場ノ頭
群大ヒュッテの前で毛渡沢に架かる雪に覆われた橋を渡り、
バッギガ平から適当に急斜面を登って北尾根に取り付きます。
小屋場ノ頭(1182.0)まで高低差およそ410mの急登となり、
膝上〜斜度がきついところは胸ラッセルを延々と続けます。

●小屋場ノ頭〜シッケイノ頭
小屋場ノ頭からしばらくは平坦な地形が続きますが、
1300m付近から再び急斜面となり尾根幅もギュッと絞られてきます。
1500m付近からは雪稜となり、毛渡沢側に張り出した雪庇を意識しながら、
細かなアップダウンを繰り返してシッケイノ頭(1740)まで標高を上げていきます。
1550m付近で距離は短いですが、急傾斜の雪壁を越える箇所があり、
ピストンの場合は下れるかどうか判断する必要があります。
その後、P1627を経て鞍部からシッケイノ頭の手前まで
高低差100mほど急斜面の雪壁を登ります。

●シッケイノ頭〜仙ノ倉山
シッケイノ頭から周囲の景色が一変し、雪原が広がります。
山頂への取り付きまでは広い雪原の中を緩やかに進みます。
1800m付近から高低差250mほどの山頂への最後の登りとなりますが、
笹藪の上に積もった柔雪が空洞化していて踏み抜きの連続。
三ノ字ノ頭まで登り切ると山頂まではわずかです。
 
その他周辺情報 【温泉】
土樽共同浴場 岩の湯(500円)
 
【12月28日 day.1】
土樽駅よりスタート
3
【12月28日 day.1】
土樽駅よりスタート
積もってるなぁ
(photo komemame)
毛渡橋まで車道歩き
1
毛渡橋まで車道歩き
毛渡橋の除雪地点から早々にワカン付けます
2
毛渡橋の除雪地点から早々にワカン付けます
上越線を通過する長い貨物列車
1
上越線を通過する長い貨物列車
レンガ造りのレトロな橋脚
4
レンガ造りのレトロな橋脚
およよ、なんとトレースあり
1
およよ、なんとトレースあり
雪の帽子をかぶった小屋
2
雪の帽子をかぶった小屋
おっ、晴れ間が現れ始めました
1
おっ、晴れ間が現れ始めました
正面がこれから登る北尾根。手前から小屋場ノ頭〜P1627〜シッケイノ頭〜仙ノ倉山(正確には三ノ字ノ頭ですね)
3
正面がこれから登る北尾根。手前から小屋場ノ頭〜P1627〜シッケイノ頭〜仙ノ倉山(正確には三ノ字ノ頭ですね)
ここの林道歩きは長いなぁ
1
ここの林道歩きは長いなぁ
今年は雪山テン泊できなかったからこのザック背負うのも1年振り以上。重いわ(photo komemame)
3
今年は雪山テン泊できなかったからこのザック背負うのも1年振り以上。重いわ(photo komemame)
予報に反していい天気。予想に反してトレースあり。
1
予報に反していい天気。予想に反してトレースあり。
735の水門で上から降りてきた鹿が深雪のため戻れなくなってあたふた
735の水門で上から降りてきた鹿が深雪のため戻れなくなってあたふた
その後どうなったか気になって何度も振り返ります。結局、鹿は毛渡沢の中に入って下っていきました
1
その後どうなったか気になって何度も振り返ります。結局、鹿は毛渡沢の中に入って下っていきました
群大ヒュッテに到着
1
群大ヒュッテに到着
ここから進路を変えて毛渡沢を渡ります
1
ここから進路を変えて毛渡沢を渡ります
もふもふ仙ノ倉谷
5
もふもふ仙ノ倉谷
足拍子&荒沢山
仙ノ倉谷と平標新道
3
仙ノ倉谷と平標新道
バッキガ平でひと休み
1
バッキガ平でひと休み
北尾根に取り付きます
2
北尾根に取り付きます
スゲー急斜面
お向かいの尾根。右は日白山から延びる長釣尾根
お向かいの尾根。右は日白山から延びる長釣尾根
先行パーティに追いつきました
6
先行パーティに追いつきました
ここからラッセル交代
4
ここからラッセル交代
(photo komemame)
締まってない雪がツライ。膝〜胸ラッセルが延々と続きます
3
締まってない雪がツライ。膝〜胸ラッセルが延々と続きます
気温が高くて雪団子もひどい
1
気温が高くて雪団子もひどい
(photo komemame)
小屋場ノ頭手前でようやく傾斜が緩んでくれました
1
小屋場ノ頭手前でようやく傾斜が緩んでくれました
無心でラッセルを続けている間に天気はいつの間にか下り坂
1
無心でラッセルを続けている間に天気はいつの間にか下り坂
小屋場ノ頭に到着。バッキガ平の取り付きから400m上げるのに4時間かかりました
1
小屋場ノ頭に到着。バッキガ平の取り付きから400m上げるのに4時間かかりました
いちおね
ガスガスになっちゃったね
ガスガスになっちゃったね
14時半。ビミョーな時間&雪もチラつき始めたので、もうちょっと先に進んでおきたかったけど小屋場ノ頭から少し先に下ったところで本日の行動を終了
2
14時半。ビミョーな時間&雪もチラつき始めたので、もうちょっと先に進んでおきたかったけど小屋場ノ頭から少し先に下ったところで本日の行動を終了
行動時間は短めでしたが、久々の重荷とラッセルでキツイ1日でした。この時点で明日は縦走を諦めて、軽身になってピストンに決定。それでも山頂まで行けるどうか自信が持てません
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行動時間は短めでしたが、久々の重荷とラッセルでキツイ1日でした。この時点で明日は縦走を諦めて、軽身になってピストンに決定。それでも山頂まで行けるどうか自信が持てません
本日の我が家上棟
7
本日の我が家上棟
夜は性懲りも無くモツ鍋。だってオイシイんだもん
7
夜は性懲りも無くモツ鍋。だってオイシイんだもん
【12月29日 day.2】
4時過ぎに起床。それにしても雪山ってどうしてグッスリ眠れるのだろう?
6
【12月29日 day.2】
4時過ぎに起床。それにしても雪山ってどうしてグッスリ眠れるのだろう?
6時半、サブザックで小屋場ノ頭を出発
3
6時半、サブザックで小屋場ノ頭を出発
ピッケル&ストックの二刀流
2
ピッケル&ストックの二刀流
ワカンで膝上ラッセルが続きます
3
ワカンで膝上ラッセルが続きます
(photo komemame)
途中から前でラッセルする人がストック2本、後がピッケルというフォーメーションへ
2
途中から前でラッセルする人がストック2本、後がピッケルというフォーメーションへ
小屋場ノ頭からしばらくは平坦な地形が続きますが、1300m付近から再び急斜面となります
1
小屋場ノ頭からしばらくは平坦な地形が続きますが、1300m付近から再び急斜面となります
振り返ると昨日歩いてきた毛渡沢と左奥に飯士山、右に足拍子&荒沢山
3
振り返ると昨日歩いてきた毛渡沢と左奥に飯士山、右に足拍子&荒沢山
尾根も絞られてきました
2
尾根も絞られてきました
ガスが徐々に取れ始め…
1
ガスが徐々に取れ始め…
視界が開け始めます
2
視界が開け始めます
前方右に見えるのはP1627
1
前方右に見えるのはP1627
ペースはまったく上がりません
2
ペースはまったく上がりません
写真撮りつつ休憩
1
写真撮りつつ休憩
急斜面は手で雪を崩して…
2
急斜面は手で雪を崩して…
膝で踏み固めながら登っていきます
3
膝で踏み固めながら登っていきます
こまめにラッセルを回して行きます(photo komemame)
3
こまめにラッセルを回して行きます(photo komemame)
山頂まで5時間くらいかと根拠レスな予想でしたが、2時間で200m弱しか標高を上げられていません
2
山頂まで5時間くらいかと根拠レスな予想でしたが、2時間で200m弱しか標高を上げられていません
おおっ、青空が見え始めます
4
おおっ、青空が見え始めます
1500m付近からは雪稜となります
3
1500m付近からは雪稜となります
樹氷を眺めながら進んでると突然スコンと腰まで埋まりました
1
樹氷を眺めながら進んでると突然スコンと腰まで埋まりました
(photo komemame)
毛渡沢に張り出した雪庇に注意しながら進みます
3
毛渡沢に張り出した雪庇に注意しながら進みます
棒立山〜タカマタギ〜日白山と同じくらいの高さまで登ってきました
2
棒立山〜タカマタギ〜日白山と同じくらいの高さまで登ってきました
P1627。途中までここが山頂だと勘違い
1
P1627。途中までここが山頂だと勘違い
1530mののっぺりピークで休憩
4
1530mののっぺりピークで休憩
さて出発します
美しい雪稜
(photo komemame)
標高を上げて若干雪が締まってきました
2
標高を上げて若干雪が締まってきました
晴れてきたよ!
あるのはうさぎトレースだけ
2
あるのはうさぎトレースだけ
でもたまに踏み抜き。足はぶらんぶらんで一人だとコワイ
3
でもたまに踏み抜き。足はぶらんぶらんで一人だとコワイ
こりゃサイコーだわ
4
こりゃサイコーだわ
鋭く聳り立つP1627への登り
10
鋭く聳り立つP1627への登り
奥から仙ノ倉山(三ノ字ノ頭)〜シッケイノ頭〜P1627
10
奥から仙ノ倉山(三ノ字ノ頭)〜シッケイノ頭〜P1627
尖ってるなぁ
シッケイノ頭まで急斜面の登高が続きます
6
シッケイノ頭まで急斜面の登高が続きます
鞍部でアイゼン+ワカンへ
3
鞍部でアイゼン+ワカンへ
しかしすぐに雪壁が立ちはだかります。ワカンだと蹴り込み甘くここでアイゼンのみへ(photo komemame)
6
しかしすぐに雪壁が立ちはだかります。ワカンだと蹴り込み甘くここでアイゼンのみへ(photo komemame)
シッケイノ頭への登り
1
シッケイノ頭への登り
ハロが出現
シッケイノ頭を越えると目の前にすごい景色が広がります
8
シッケイノ頭を越えると目の前にすごい景色が広がります
(photo komemame)
神秘的な景色
左はエビス大黒ノ頭
5
左はエビス大黒ノ頭
広い雪原とその先に聳える仙ノ倉山
5
広い雪原とその先に聳える仙ノ倉山
人が入るとその広大さが伝わるでしょうか
9
人が入るとその広大さが伝わるでしょうか
遠近感が狂います
3
遠近感が狂います
太陽と仙ノ倉山(三ノ字ノ頭)
2
太陽と仙ノ倉山(三ノ字ノ頭)
1800のピークまでひと登り
5
1800のピークまでひと登り
万太郎と奥にトマ&オキ〜茂倉
6
万太郎と奥にトマ&オキ〜茂倉
茂倉〜朝日〜上越国境稜線
茂倉〜朝日〜上越国境稜線
朝日〜柄沢〜巻機山。手前がシッケイノ頭
1
朝日〜柄沢〜巻機山。手前がシッケイノ頭
シッケイノ頭からは強風地帯のためか、若干クラストしてくれていて少しだけ歩きやすくなりましたが、冬山のお約束であるkomemameスイスイ、danyamaズボズボ問題が発生
7
シッケイノ頭からは強風地帯のためか、若干クラストしてくれていて少しだけ歩きやすくなりましたが、冬山のお約束であるkomemameスイスイ、danyamaズボズボ問題が発生
最後の登りに取りかかります
1
最後の登りに取りかかります
ここが最後の試練でした
4
ここが最後の試練でした
一歩ずつ踏み抜いて四つん這いで登ります
5
一歩ずつ踏み抜いて四つん這いで登ります
エビのしっぽの下は空洞化した笹&シャクナゲ
1
エビのしっぽの下は空洞化した笹&シャクナゲ
歩いてきた北尾根を振り返ります。奥は巻機山
6
歩いてきた北尾根を振り返ります。奥は巻機山
棒立山〜タカマタギ〜日白山と左に東谷山
5
棒立山〜タカマタギ〜日白山と左に東谷山
真横に苗場山
P2021かな
三ノ字ノ頭より。目の前に仙ノ倉山山頂
2
三ノ字ノ頭より。目の前に仙ノ倉山山頂
山頂まであと少し!
4
山頂まであと少し!
ラッセルし続けること7時間20分。仙ノ倉山山頂に到着
11
ラッセルし続けること7時間20分。仙ノ倉山山頂に到着
いや〜長かった(photo komemame)
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いや〜長かった(photo komemame)
山頂より。巻機山〜武能〜奥のドームは中ノ岳
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山頂より。巻機山〜武能〜奥のドームは中ノ岳
山頂より。万太郎〜谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳〜朝日岳。右に上州武尊山とその奥に日光連山。至仏山〜燧ヶ岳〜景鶴山〜平ヶ岳
1
山頂より。万太郎〜谷川岳〜一ノ倉岳〜茂倉岳〜朝日岳。右に上州武尊山とその奥に日光連山。至仏山〜燧ヶ岳〜景鶴山〜平ヶ岳
山頂より。奥のとんがりは皇海山
1
山頂より。奥のとんがりは皇海山
山頂より。雪煙舞う平標山。左奥は浅間山
4
山頂より。雪煙舞う平標山。左奥は浅間山
山頂より。赤城山。右は子持山。手前の特徴的なフォルムは吾妻耶山
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山頂より。赤城山。右は子持山。手前の特徴的なフォルムは吾妻耶山
山頂より。苗場山
2
山頂より。苗場山
山頂より。日白山〜タカマタギ〜棒立山。左奥は東谷山
1
山頂より。日白山〜タカマタギ〜棒立山。左奥は東谷山
さて、下山開始です
1
さて、下山開始です
絶景を眺めながら下ります
2
絶景を眺めながら下ります
隙あらばシリセード
4
隙あらばシリセード
風が強まり、雪煙舞う中の下山
3
風が強まり、雪煙舞う中の下山
すべり台
シッケイノ頭まで続く大雪原
3
シッケイノ頭まで続く大雪原
いやはや
振り返ってさよなら仙ノ倉山
4
振り返ってさよなら仙ノ倉山
シッケイノ頭まで戻りました
3
シッケイノ頭まで戻りました
komemameを探せ!
ご立派な万太郎
P1627への登り返し
1
P1627への登り返し
仙ノ倉山とシッケイノ頭を振り返ります
4
仙ノ倉山とシッケイノ頭を振り返ります
雪庇に気をつけながら下ります
3
雪庇に気をつけながら下ります
1550m付近の雪壁も無事通過。ここでデポしたワカンとストックをピックアップ
1
1550m付近の雪壁も無事通過。ここでデポしたワカンとストックをピックアップ
日が傾き始めました
3
日が傾き始めました
アーベントロートしたトマ&オキ〜茂倉
3
アーベントロートしたトマ&オキ〜茂倉
アーベントロートした柄沢山〜巻機山
3
アーベントロートした柄沢山〜巻機山
アーベントロート万太郎
3
アーベントロート万太郎
夕焼けを背負って下ります
3
夕焼けを背負って下ります
正面に飯士山
苗場山の空も焼けてきました
1
苗場山の空も焼けてきました
風がどんどん強くなってきました
2
風がどんどん強くなってきました
急斜面を下っていきます
急斜面を下っていきます
眼下に小屋場ノ頭が間近
1
眼下に小屋場ノ頭が間近
テントが見えてきました
5
テントが見えてきました
17時過ぎ。ヘッデン使うことなくテン場まで戻りました。予報を確認すると、天気が崩れるのは明日午後過ぎくらいから、ということで安心してもう一泊。しかし食料は予備のラーメンのみ。侘しい夜ごはんでした
2
17時過ぎ。ヘッデン使うことなくテン場まで戻りました。予報を確認すると、天気が崩れるのは明日午後過ぎくらいから、ということで安心してもう一泊。しかし食料は予備のラーメンのみ。侘しい夜ごはんでした
【12月30日 day.3】
本日は下るだけなので7時過ぎのゆっくりスタート
1
【12月30日 day.3】
本日は下るだけなので7時過ぎのゆっくりスタート
小雪がチラつくなか来た道を戻ります
小雪がチラつくなか来た道を戻ります
(photo komemame)
「雪が降るブナ林もいいね〜」なんて下るだけで気がラクだから言えるセリフ
2
「雪が降るブナ林もいいね〜」なんて下るだけで気がラクだから言えるセリフ
こんな急なところよくラッセルしたな(photo komemame)
4
こんな急なところよくラッセルしたな(photo komemame)
シンシン
あっという間に眼下に群大ヒュッテが見えてきました
あっという間に眼下に群大ヒュッテが見えてきました
しかし標高を下げると雪はみぞれに変わりバッキガ平からの林道の雪はシャーベット状となり、一歩一歩しっかりと沈み込んでツラかった〜(photo komemame)
しかし標高を下げると雪はみぞれに変わりバッキガ平からの林道の雪はシャーベット状となり、一歩一歩しっかりと沈み込んでツラかった〜(photo komemame)
カメラが濡れてしまってピントが合いません。ザックも濡れてどんどん重みが増してきました
カメラが濡れてしまってピントが合いません。ザックも濡れてどんどん重みが増してきました
歩くこと3時間以上。やっと毛渡橋の除雪地点まで戻ってきました
2
歩くこと3時間以上。やっと毛渡橋の除雪地点まで戻ってきました
フィナーレの車道歩き
フィナーレの車道歩き
いちおね(photo komemame)
7
いちおね(photo komemame)
土樽駅まで戻りました。3日間お疲れ様でした!
6
土樽駅まで戻りました。3日間お疲れ様でした!

感想

雪山を楽しめるエリアの天気が期待できない年の瀬、
29日のみチャンスがありそう。
ということで、仙ノ倉山北尾根に向かうことにします。
まだ雪が締まっていない時季に重ねて、
10日ほど前には関越道が立ち往生するほどの記録的な積雪のあった上越国境。
山頂に達せない可能性が高いと思ってましたが、
今年は雪山らしい雪山に行けておらず雪にまみれたい。
このルートの適期である2〜3月は例年忙しくて泊まりでの山行が難しく、
少しでもチャンスがあるときに行っておかなきゃ!という気持ちが勝りました。

松:仙ノ倉山〜平標山〜日白山〜タカマタギ〜土樽周回
竹:仙ノ倉山〜平標山〜元橋(バス&電車でクルマ回収)
梅:仙ノ倉山ピストン(サブザック)

という心づもりで出発しましたが、なんと仙ノ倉林道にはトレースがあり、
北尾根の取り付きまで続いているではありませんか。
「こりゃ思いがけずの松プランかも」と妄想していると
尾根に乗ったすぐ先で先行パーティーに追いつきます。
「こんな時期にこのルート目指す人がいるなんて」とお互い同じ感想。
ここからラッセル交代するも、久々の重荷と急斜面に積もった柔い雪で
なかなか進まずこの日は小屋場ノ頭まで。
明日は長めの距離を残すことになり、強制的に梅プランへ。

2日目もスタートから深いラッセル。
思うように進まず、徐々にアセり始めます。
翌日には年末寒波が再びこのエリアを覆うため、
食料は2日分しか用意していませんでした。
でも、早い段階でこの日の下山は諦めて、
ギリギリの予備の食料でしのぐことに決めます。

シッケイノ頭まで登ると目の前にすごい景色が広がりました。
でも山頂の遠さに絶望感にも襲われます。
この時点で12時。時間的にもキビしくなってきた。
1550m付近の雪壁を越える際にワカンを外してアイピケのみになり
(持ってきてよkomemame)、踏み抜きの連続。
三ノ字ノ頭への最後の登りでさらに厳しい試練が。
笹&シャクナゲの上に積もった雪が空洞化して踏み抜き地獄。
ラッセルし続けること7時間以上、体力的にも精神的にもキツかったけど、
14時過ぎに山頂に到着。くつろぐヒマもなくすぐに下山開始。
よろけるくらいの風が出始め、ゆっくり食事できる場所もなく、
途中フラフラになりながらも日没前にテントまで戻ってひと安心。
強風がテントを揺らし続けましたが、夜半にはピタリと止んでくれました。

3日目は小雪がチラつく中の下山。
冬の下りって「あっという間だなぁ」と感じることが多いけれど
(夏は「こんなによく登ったなぁ」と思うことが多いですね)、
今回ほど下りが短く感じたことはありません。
しかし、簡単には終わらせてくれませんでした。
気温が上がって重たくなった雪の林道歩きが修行でした。

下山後は、湯沢のお気に入りのお店で昼ごはんを食べてから、
お正月に向けてお酒やつまみを買い出し。
湯沢の街を出発する頃には関越道に規制が入るくらい雪が激しくなりました。
関越トンネル抜けると太平洋気候圏内に入りさっきの天気が嘘のよう。

今年は世の中が激変して、ホントいろいろあったけど、
最後はいい感じで締めくくることができたのかな。
 

テント泊で雪山を歩くのは、なんと2年ぶり!?
昨シーズンは年末年始は寝込んでしまい、
その後もしっかり荷物を背負って歩かず仕舞いのままシーズンを終えました。
こうして迎えた2020年末、昨年とは打って変わり雪はたっぷり。
しかも猛烈ラッセル必至の北尾根……、私にちゃんと歩ききれるのか??
そんな弱気モードでのスタートとなりました。

初日は驚くことに先行の2人組が。
追いつくところまでラクをさせていただきました。
が、その先は深い雪に阻まれ、体がぜんぜん自由に動かない。
わかんに雪だんごがくっついて、ただでさえ重い足がさらに重くてあがらない。
ここで熊とか未知の生物とかミサイルとかに攻撃されたら、
絶対逃げ切れないなぁとか考えながら、
この不自由さ加減を久しぶりに味わいました。

翌朝は身軽になって山頂へ。
早朝で雪が締まっていたらいいなと思ったけど、
この時期の雪はそう簡単に締まらないようです。
でも、身軽になってラッセルはだいぶラクになりました。
danyamaと交替しながら少しずつ進みます。
そして1550m付近、目の前に垂直にも見える雪壁が。
雪が締まっていないので、あがるのも大変だけど、下るのがかなり危険そう。。
ちょっとでも足もとが崩れたら、確実に落ちます。
しばし考え、danyamaだけ行ってもらい、ここで撤退しようと決めました。
ところが、ちょうどこのとき、後ろから来ている前日の2人組が追いついてきて、
彼らが雪壁を超えるのを見ていたら、雪壁にゆるやかにステップが出来ていました。
もしや、もっとちゃんとステップを作れば、私でも降りられるかもしれない。
わかん&アイゼンで一歩一歩蹴り込んでペタペタ踏みながら登ってみます。
2、3段進んで振り返ると、これなら慎重にいけば降りられそう。
「ここで撤退なんて寂しすぎる」と欲が湧いて、撤退は撤回することに!
再び山頂を目指しました。

それにしても山頂は遠かった。
山頂の手前の最後の登りが笹藪で、わかんを履いていても全然進みません。
どこまでも続く踏み抜き、、ここだけで何時間かかったか。
もう最後は発狂しそうになりましたが、アイゼンだけのdanyamaはもっと大変そう。
風で寒かったけど、疲れはなかったので踏み抜きへのイライラを沈めつつ、
せっかくあの雪壁を乗り越えてきたんだから、絶対山頂に辿り着かなくちゃと頑張ります。
こうして辿り着いた仙の倉山頂。
平標山が目の前にあるのにびっくり。ずいぶんと歩いてきたものです。
かなり時間がかかってしまったけど、ここまで来て本当に良かった、と思いました。
テントに戻る頃から風がかなり強まり、寒さで歯がガチガチするほどに。
食べるのも忘れて歩き続けて、体が冷え切ってしまったようです。
途中、大急ぎでパンを一口食べたら、少しずつ暖かくなりました。
あらためて食べるって大切!

予定になかった3日目はあっという間に林道まで下山。
降りるのラクすぎ!早すぎ!
林道歩きは大変だったけど、1日目・2日目のことを思えば何のその。

2020年を良いかたちで締めくくることができました。
今年の山行ベストにもランクイン決定です!

おしまい。

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コメント

やっぱりいいですね、北尾根♪
おふたりさま、こんにちは。ご無沙汰しています。

いつもいつも眺めるたび熱く見つめてしまう北尾根。やっぱりいいですね!

27(日)に土樽から日白山に行っていました。あわよくば日白山まで行ってくだされば、その先トレースがありましたのに〜(笑)

雪の季節にまたどこかでお会いしたいです(^^)
2021/1/3 5:27
Re: やっぱりいいですね、北尾根♪
cheeさん

おはようございます。
こちらこそご無沙汰しています。

平標新道との分岐で「棒立山方面にも入ってるね」と話してましたが、
なんとcheeさんのトレースだったのですね!
豪雪後は、あのエリアで雪にまみれたいって、考えることが同じ(笑)
きっと近いうちにまたお会いできるような気がしてます。

2日目フル装備を背負ってたら、間違いなく仙ノ倉にも辿り着けず、
強風に晒された場所でテントを張らなきゃならない状況になってたと思います。
cheeさんのトレースを使わせてもらえるようになるためには、
まだまだ精進が必要ですね(笑)

コメントいただきありがとうございます!
2021/1/3 9:17
お疲れさまでした
先日の北尾根ではトレースありがとうございました。

29日、実は寝坊してしまいまして・・スタートが2時間遅れで小屋到着も随分と遅くなってしまいました。

お二人が居なかったらシッケイノ頭までも辿り着かなかったと思います。

昨年行った岩菅山もdanyamaさんのレコ参考にさせて頂きました。

今後とも参考にさせて頂きます。
2021/1/4 0:16
Re: お疲れさまでした
kurihideさん

こちらこそありがとうございました。
仙ノ倉林道のお二人のトレースのおかげで、
2日目の体力温存ができました。

すれ違った時には、時間も時間だったし、
風も強くなり始めていて、
そんな中、重荷でお疲れ様でした!
 
2021/1/4 10:24
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