カラパタール/ネパール・エベレスト街道トレッキング
- GPS
- 296:00
- 距離
- 105km
- 登り
- 16,275m
- 下り
- 16,265m
コースタイム
- 山行
- 2:45
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 4:05
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 7:15
- 山行
- 3:15
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 4:45
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 7:05
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 6:40
- 山行
- 1:50
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 2:25
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 6:25
- 山行
- 10:15
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 12:30
- 山行
- 3:10
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 3:30
- 山行
- 3:05
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 3:20
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:00
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 6:30
- 山行
- 3:00
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 3:20
天候 | 概ね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
とても良く整備されていて危険箇所はありませんでした。 出発前日にカトマンズ空港で50人が死亡するオーバーラン事故があり、少々不安になりました。トレッキングの起点になるルクラは「世界一危険な空港」と言われており、スリリングな離着陸時には緊張しました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
|
---|
感想
3月12日 晴れ
君津14:20-15:25成田
3/12(月) day0 君津→成田
いよいよネパールに出発する日がやって来た。スーツケースは21.2kg、ザック5.1kg。現金11万円。今日は成田のホテルに前泊する。14:20我が家を車で出発する。
渋滞なく15:25にスカイコート成田に到着。あまり立派ではない(失礼)が、20日間駐車無料なので問題ない。朝食付き20日間駐車無料プランで7,400円だが、空港周辺の駐車場に20日間預けると6,000〜7,000円なのでリーズナブルだ。
チェックインし、15:45の送迎バスで空港へ。4FのGPAで550ドルを両替した。500ドルはルクラ便の飛行機が悪天候で飛ばない時のヘリコプターのチャーター料金だ。16:55のバスでホテルに戻り、夕食のため10km離れた成田市内のロイヤルホストへ。しばらくは食べられないであろうハンバーグを食べてホテルに戻った。
高橋さんからのLINEで今日バングラデシュの飛行機がカトマンズ空港で着陸に失敗してオーバーラン炎上して71人中49人が死亡する事故があり、空港は閉鎖されているとのこと。我々が行くのは明後日なので大丈夫だと思うが、ちょっと心配だ。
3月13日 晴れ
ホテル6:45-7:05成田空港10:08-15:06バンコク/スワンナプーム空港
3/13(火) day1 成田→バンコク
5:30起床。天気は晴れ。
ホテルの朝食は大した事ないが、駐車場代わりなのでOKだ。6:45の始発の送迎バスで空港へ。
第1ターミナル南ウイングのタイ航空カウンター近くの集合場所に行くと、集合時間の40分前だが、すでに添乗員の籾山さんが待っていた。
パスポートや旅行保険の保険証、参加者名簿を受け取り、燃油サーチャージ追加分2,000を支払った。チェックインはパスポートを機械に入れて行う方式でeチケット不要だった。荷物を預けたが、重量は21.1kgで出発前に自分のスケールで計った21.2kgとほぼ同じだった。座席は41Gで中央列の右側通路側だった。
手荷物検査でウンチスコップが引っかかり、3回検査装置を通した挙句にザックから出して説明したらOKになった。帰りはスーツケースに入れよう。
7:55出国審査を通過。タイ航空TG-641、9:45発はA330-300 299人乗。ANAとの共同運行便で、日本人CAも乗っている。ほぼ満席で10:08に離陸した。バンコクの天気は曇りで気温は30℃との事。
飛行時間は約7時間だが、暇つぶしに映画を観た。1本目は『オリエント急行殺人事件』でなかなか面白かった。2本目は『マトリックス』で、何度も観た作品だが面白かった。
11:00〜ランチ。サラダ、肉共に辛い。流石タイ航空だ。13:30に時計、カメラの時刻を2時間遅らせバンコク時間に合わせた。
到着1時間前の14:15にスナックにピザが出た。
15:06着陸。気温32℃、流石に暑い! 入国審査は予め籾山さんが書き方の資料をくれていたので機内で記入して通過。荷物も早く出て来た。
関空から来る鈴木さんは30分遅れなので、ロビーで暫く待機。程なく鈴木さんと合流し、バンコクでのガイドのコイさんと一緒にバスでホテルに移動。高速道路はかなり立派で、走っている車は大半が日本車でトヨタが多い。街もビルが立ち並び、東京みたいな大都会だ。
約1時間15分でホテル・ツインタワーに到着。なかなか立派なホテルで、広いロビーでは綺麗な女性が琴のような楽器を演奏していた。部屋は大阪の鈴木さんと同室になった。部屋は広くて綺麗だった。
19:00〜夕食。ホテル内のレストランでタイ式のすき焼きだったが、すき焼きというよりも鍋に近かった。あまり辛すぎず、そこそこ美味しい。鍋は愛想のないオネーさんが作ってくれ、締めはご飯を入れておじやにしてくれた。ビールを飲んだが、6ドルは高い。
外気温は32℃だが、ホテル内は冷房が効き過ぎて寒いくらいだ。空調設定がHIだったのでLOに下げた。そしてシャワーのお湯はぬるかった。
WiFiは無料だが部屋の中ではカツカツで、廊下に出るとそこそこ繋がったので、LINEで仲間に報告した。21:30就寝。
3月14日 晴れ
ホテル7:25-8:05バンコク/スワンナプーム空港10:39-13:25カトマンズ/トリブバン空港14:20-
14:50アンナプルナホテル
3/14(水) day2 バンコク→カトマンズ
5:00起床。まだ真っ暗だ。冷房が効き過ぎで涼しい。テレビをつけるとアナログ放送だった。NHKと民放1局がやっていた。
朝食のビュッフェは今ひとつだった。食後時間があったのでバンコク駅まで散歩に行った。凄く立派な駅でオリエンタルエクスプレスと書かれた列車が停車していた。外気温はかなり高く汗だくになってしまった。
7:25バスでホテルを出発し、8:05に空港に到着。チェックイン時にコイさんに頼んで右側の窓際にしてもらった。チェックイン後コイさんと別れた。
手荷物検査では靴まで脱がされた。出国審査後。時間があったので、土産屋で小さな象の置物を、2つ買った。1個150バーツだったが、バーツは持っていないのでドルで買った。5ドルで計10ドルだった。
タイ航空TG-319便バンコク発カトマンズ行きはB-777-200ER、292人乗。ほぼ満席で日本人ツアー客も多い。「風の旅行社」のツアー客もいた。ポカラ方面との事。
10:55離陸。隣の席の人はネパール人で2年前に日本に来た事があるそうで、日本はVery Niceと言っていた。職業はイミグレーションオフィサーと言っていた。10:30昼食。チキンカレーで、まあまあだった。
13:25カトマンズ・トリブバン空港に到着。空港脇に2日前の事故機の残骸が残っていた。荷物がなかなか出て来ず心配したが、最後に出て来た。
マイクロバスでホテルに移動。現地ガイドのログ・ブダトキさんは日本語まずまずだった。ネパールは126の民族と123の言語があり、80%がヒンドゥー教、15%が仏教との事。エベレストの標高は8,850mだと言っていたが、間違いらしい。
アンナプルナホテルは老舗で、立派だがかなり古い。でも良い感じだ。宿泊室の入り口にカードセキュリティがあり、ドアキーのカードで入るシステムになっている。部屋もなかなか良い。
休憩しつつ、西遊から受け取ったダッフルバッグに荷物を詰め替えた。重量制限の15kgを1.5kgオーバーしたので、空港での計量前に2kg程度を手元バッグに移して切り抜けよう。ホテルの無料WiFiは快適だった。
ログさんの案内でタメル地区に行ったが、いやはや物凄い所で道路は未舗装、電線はグチャグチャ、雑踏、小さな土産屋が軒を連ねている。両替屋で両替。1円が0.955ルピーで、1万円を9,550ルピーに両替した。
ホテルに戻り荷物の整理をして18:30から夕食。エベレストビールの瓶入りが税込1,000ルピーだった。記念にラベルを剥がして持ち帰る。食事は代表的なネパール料理のダルバートだったが、辛さ程々で美味しかった。
シャワーはお湯も熱く量も多い。タオルは雑巾みたいでバスタオルはタオルケットのようだ。21:00就寝。
3月15日 曇り一時雨
ホテル4:55-5:05カトマンズ/トリブバン空港7:57-8:22ルクラ/テンジン・ヒラリー空港
ルクラ10:20(1:05)11:25タドコシ11:35(35)12:10エベレストサミッターロッジ(ランチ)13:20(1:05)
14:25パグディン(計2:45)
歩行距離:7.6km、最高地点:2,863m、累積獲得標高:188m
3/15(木) day3 カトマンズ→ルクラ→パグディン
3:30起床。ホテルのロビーでガイドのパトナさんと合流。パトナさんは日本にも来た事があり日本語は上手で、籾山さんとはマブだちだそう。山で不要な荷物をスーツケースに入れてホテルに預け、朝食弁当を受け取って4:55にバスで出発。
5:05にカトマンズ空港に到着したが、まだ入り口が開いておらず入り口前で待機するが、欧米人の客が続々と到着し、開門前に100人くらいの行列になった。5:30開門。入って直ぐに荷物のX線検査と金属探知機を通る。
待合室で弁当を食べる。その間に籾山さんとパトナさんがチェックインと荷物の計量。計量は個人単位ではなく、全員分をまとめて計量するシステムだった。なので、重量オーバー分は手元に置いておけば良いのだった。2kg位を手元バッグに入れた。
搭乗待合室に入る前に再度セキュリティチェックがあり、ナイフとスコップが引っかかった。ダッフルバッグに入れるのをうっかり忘れていたのだ。TARA Airのカウンターで係員に渡し飛行機に乗せてくれるように頼んだが、自分のポケットに入れたので心配になった。
ルクラ行きの飛行機はTARA-143便で6:30発の始発便だが、空港はガスに包まれており、6:30になっても飛ぶ気配はない。山岳区間なので2〜3時間遅れは当たり前との事。7:00に変更と言うアナウンスがあり、その後電光掲示板ではさらに8:00に遅延になったが、7:30頃に搭乗開始になった。待合室を出てバスに乗るが、飛行機の最前列の席を取る為にバスの乗降口付近に座った。
飛行機に着くとダッシュで搭乗口に向かったが、外人男性に先を越されてしまった。が、彼は最前列には座らなかったので、お目当ての左側最前列に座る事が出来た。機体はドルニエ228-212で19人乗の双発のプロペラ機だ。
出発前にCAさんからキャンディーと耳栓の綿が配られた。
7:57離陸。ガスで展望はない。機体はかなり激しく揺れる。ルクラに近づくと高い山が見えて来たが、激しく揺れるので写真を撮るどころではない。ルクラ空港が見えて間もなくドーンと着陸。30分の飛行だった。
荷物が重量オーバーで一部が別便で来るとの事で、空港隣接のホテルのテラスでティータイム。その際、パトナさん以外のガイドやコックのスタッフの紹介があった。
カトマンズで預けたナイフとスコップは無事に戻って来た。
籾山さんによると、飛行機が飛ばなくてヘリコプターをチャーターした場合の500ドルは旅行保険で全額戻ってくるとのこと。
出発まで時間があるので飛行機の離着陸を写真に撮りに行ったが、離陸は2〜3機見たが、着陸する飛行機はなかった。
空港周辺から道には至るところにゾッキョやロバのフンが落ちているので足元要注意だ。
9:25出発。まずはルクラの商店街を抜けて行くが、山道具の店がズラリと並んでいる。大半はニセ物らしいが、品質は悪くないとの事。籾山さんによると、ノースフェイスのニセ物はノースフェイクと呼んでいるとの事。
少し時間があったのでヤクの毛(ヤクウール)で編んだ帽子を買った。450ルピーを値切って400ルピーにしてもらった。
街はずれにあるゲートに集合し、集合写真を撮って10:20にスタートした。ゲートにはネパール人女性として初めてエベレストに到着した、パサンさんの胸像が飾られていた。彼女は登頂後の下山途中に遭難死したそうだ。
12:10ロッジ「エベレストサミッター」でランチ。ここのオーナーがエベレスト登頂者なのでそう名付けたそう。ランチはホットレモン、インスタントラーメン風スープ、サンドイッチ、ポテト、サラダ、チンゲン菜の炒め物、チャイ。なかなか美味しい。
ランチ中に小雨が降り出したので、ザックカバーを付け、カッパの上着を着て出発したが、ずっと小雨で本降りにはならなかった。
ロバの大行列に遭遇したり、吊橋を渡ったりして3時間で今日の宿泊地のパグディンに着いた。宿は「グリーン ビレッジ ゲストハウス」と言うロッジ。
部屋はベッドが2つあるだけの小さな部屋で、ベッドには毛布も布団もない。トイレは共同で、洋式とアジアンが1つずつだった。洋式の方には瞬間湯沸し器のシャワーが付いているが、お湯が出るかは試さなかった。
WiFiは500ルピーで時間無制限、部屋でも繋がった。
16:00?ティータイム。19:00からの夕食まで部屋で休憩。
夕食時、ガイドのパトナさんの38才の誕生日という事で、西遊からのエベレストビールで乾杯した。
夕食は代表的なネパール料理のダルバート。帯同コックがロッジの厨房を借りて作るらしい。その分厨房の使用料をロッジに支払う仕組みとの事。少々辛いが、そこそこ美味い。食後にレモンティーが出た。
食後にテルモスと水筒に計2リットルのお湯を入れてもらう。朝夕毎回食事の時にお湯を貰うシステムはキリマンジャロと同じだ。
20:00就寝態勢。星無し、室内温度9℃。
3月16日 晴れ
パグディン8:00(70)9:10タムセルクビューポイント9:20(2:05)11:25ジョサレ12:15(25)12:40大吊橋下12:50
(55)13:45エベレストビューポイント14:00(35)14:35ナムチェ入口14:45(30)15:15ナムチェバザール(計5:40)
歩行距離:11.1km、最高地点:3,427m、累積獲得標高:935m
3/16(金) day4 パグディン→ナムチェバザール
5:30起床。停電。村中が停電している。6:00モーニングコールと紅茶。7:00頃復電した。電力事情は良くないようだ。
7:00〜朝食。味噌汁、パン、玉子、サラダ、野菜炒め、ミルクティー。
8:00出発。緩く下りながら村々を抜けて行く。天気は晴れ。ロバの大群と何度かすれ違う。
11:25リバービューテラスでランチ。野菜スープ、焼きそば風、紅茶。
ナムチェバザールへの長い登りの最初のあたりに籾山さんが『高所恐怖症の人は渡れない』と言う高い吊橋がある。今までの吊橋は横揺れして怖かったが、この高い吊橋はあまり揺れないので、さして怖くなかった。
橋を渡って少し登ったところからアマダブラムが樹林越しに見えた。橋からナムチェバザールまでは急登だと聞いていたがそれほどでもない。ゾッキョやロバが通る道なので、そんなに急ではなく、荷は軽いし、ゆっくりなので日本の山の山行よりずっと楽だ。
13:45の休憩場所はエベレストビューポイントだったが、残念ながらガスに包まれて見えない。
14:35ナムチェバザールの入り口に到着。大きなストゥーパやマニ車が出迎えてくれる。ナムチェはエベレスト街道最大の町で、たくさんの建物が斜面にへばりついている。
今夜の宿はロッジではなくホテルで「Hotel Snow Land」だった。ベッドには毛布が付いており、部屋の中にトイレとシャワーが付いている。シャワーは出なかったが‥‥
室内にコンセントが付いており、無料で充電出来るのが嬉しい。また、窓からタムセルクとクスムカグルが見えるのも素晴らしい。
ホテル近くのお店でお土産用のヤクウールの帽子4つと手袋2つ買った。同じものが店によって値段が違うのだが、欲しいデザインが高い店にしか無い場合は仕方がない。最初の店で帽子を500ルピーから450ルピーにまけてもらい2つ購入。さらに手袋も500から450にまけて貰って2つ購入した。別の店では耳無しの帽子を600から500にまけてもらって2つ買った。山の中ではあまり買い物をしないつもりだったが、籾山さんによるとヤクウールの帽子や手袋はカトマンズでは売っていないらしいので予定外の支出だが仕方ない。
16:30〜ティータイム。
19:00〜夕食。ニンニク入りみそ汁、モモ(ネパールの餃子)、コロッケ、炒飯、野菜炒め、生姜湯。どれも美味い。
WiFiは500ルピーで時間無制限だが5ドルでも良いとの事なので、ヘリのチャーター以外に使い道の無いドルで支払った。しかし、ダイニングでは通じるが、部屋では繋がらない。LINEとFBで近況報告をした。
夜外に出てみたが、星の数は余り多く無く日本の田舎程度で期待外れだった。
21:00就寝態勢。室内温度は8℃。
3月17日 晴れ一時雪
ホテル8:00(1:45)9:45エベレストビューホテル10:25(1:05)11:30民族博物館12:20(25)12:45ホテル(計3:15)
3/17(土) day5 ナムチェバザール←→シャンボチェの丘(高度順応日)
4:00に目が覚めたので裏のテラスで星を見たが、あまり沢山見えなかった。D90で撮ったが街の灯りが多くてイマイチだった。5:00〜6:00二度寝。
6:00モーニングティーと洗面器のお湯。洗面して足も拭いた。6:30コンデリに朝日が当たって綺麗だ。
7:00〜朝食。味噌汁、お粥、ホットケーキ、オムレツ、チンゲン菜炒め、ハーブティー。
8:00出発。ホテルの裏手から登り、シャンボチェの丘を目指す。丘の上には世界一エベレストに近いという「ホテル エベレスト ビュー」があり、そこが今日の目的地だ。有名な割には寂れた感じで、籾山さんによると宿泊費が3万円と高いので、宿泊する人は少なく、テラスでお茶をする客が大半との事だ。
ヘリでやって来るお金持ちも宿泊はしないらしい。我々もテラスでコーヒーを飲んだ。
期待したエベレストビューは残念ながらガスで見えず、かろうじてローツェとアマダブラムが雲間から見える程度だった。
帰りは途中にあるミュージアムに立寄り、昔のシェルパ族の暮らしぶりの展示とスライドショーを観た。併設の資料館でエベレストに登頂したシェルパ全員と、記録的な人物の写真が展示されていた。植村直己さん、三浦雄一郎さん、田部井淳子さんの写真もあった。
ミュージアムの後、丘の上に建つテンジンの銅像を見てからホテルに戻ったが、その途中、小雪が舞い始めた。ナムチェバザールから上は乾燥して埃っぽく、靴が白くなってしまった。
12:45〜ランチ。グレープジュース(HOT)、トマトスープ、天ぷら(かき揚げ)、ポテトフライ、紅茶。
ランチ後雪は吹雪になった。明日からの天候が不安になる。
雪が小降りになったので買い物に出かけ、ヤクウールの手袋を4つ買った。400ルピー×4=1600の所、1500ルピーにまけてもらった。
16:00〜ティータイム。ダイニングでホテルの子供がTVでドラえもんを観ていた。ネパール語だが、しずか、のびたなどの固有名詞は同じだった。昼間にやっていたドラえもんは顔が変で明らかにニセ物だった。
18:00〜夕食。ポタージュスープ、ピザ、春巻き、チキン、チンゲン菜、コールスロー、フライドポテト、レモンティー。みな美味しい。
今日は須藤さんの70才の誕生日だったので、スタッフがケーキを作ってくれ、皆んなで食べた。須藤さんにはショール「カタ」を沢山掛けてくれた。なかなかの計らいだ。
20:10就寝態勢。
3月18日 晴れ
ナムチェ7:30(55)8:25エベレストビュー(仏塔)8:35(60)9:35キャンズマ9:55(50)10:45 ? 10:55(10)
11:05プンキテンガ(ランチ)12:05(35)12:40カンテガビューポイント12:50(20)13:10 ? 13:15(20)
13:35 ? 13:45(30)14:15 ? 14:25(10)14:35タンボチェ(計3:35)
歩行距離:10.5km、最高地点:3,860m、累積獲得標高:709m
3/18(日) day6 ナムチェバザール→タンボチェ
5:00起床。室温4℃。星が見える。星が消え空が明るくなるとピーカンだった。タムセルクとクスムカングルが綺麗だ。一昨日黒く見えたクスムカングルが白くなっている。昨日の雪が高所では本降りだったのだろう。
所持金確認:524ドル+2,850ルピー。6:00モーニングティー。
SPO2:88、脈拍:65、快調! 6:30〜朝食。味噌汁、お粥+ふりかけ、目玉焼、野菜炒め、パン+ジャム、蜂蜜、お茶。
7:30出発。気温5℃。天気はピーカン、素晴らしい!少し登るとエベレスト、ローツェ、アマダブラムがずっと見えて素晴らしい。(ガイドさん達現地の人はローチェと発音するので、今後はローチェと記す)ダイヤモンドタムセルクが見えた。
ヤク隊にも多数出会う。黒い犬が暫く付いてきた。
テンジンのエベレスト初登頂から50周年を記念してテンジンの孫が建てた仏塔があった。緩やかで幅の広い道が延々と続くが、2年前の地震で崩れた部分が修復され綺麗な石畳になっていた。
山道の途中に募金箱を置いた老人がいたが、彼は50年掛けてエベレスト街道を作った凄い人だった。100ルピー寄付したが、1,000ルピーにしておけば良かった。
クンビーラと言う金毘羅山の語源になった山が見えてきた。
2人のネパール人が我々を追い越して行ったが、彼等は籾山さんの知り合いでエベレストに登頂するスイス、ドイツ合同隊のハイポーターをしているとのこと。すれ違ったヤクは彼等のベースキャンプに荷揚げをした帰りだそうだ。
11:05〜プンキテンガ村(3,190m)のエバーグリーンロッジでランチ。気温19℃、暑いくらいだ。天気が良いので外のテラスで昼食。オレンジジュース、チキンスープ、パスタ、ポテト、野菜炒め、ツナ、紅茶。
カンテガのビューポイントからはカンテガとタムセルクが良く見える。カンテガのピークはスフィンクスに似ている。
3m位の材木を10本以上背負っている人が3人いたが、50kg以上ありそうだ。
14:35タンボチェ(3,867m)に到着。ロケーションは最高でエベレスト、ローチェ、アマダブラムが目の前。カンテガとタムセルクも間近に見える。
宿は『HOTEL HIMALAYAN』で、部屋はやや狭いが、布団が付いてなかなか綺麗だ。部屋の窓からはエベレストからアマダブラムまで見える。
16:00〜ティータイム。今日はビスケットが付いた。WiFiは「Everest Link」というやつで600ルピーで200MBと高いが速度は速い。FBとLINEで報告した。
ティータイムの後、近くのチベット仏教寺院(ゴンパ)に行ってみた。閑散としているが、なかなか綺麗だ。
ホテル内のトイレは鍵が掛かっており、日中は外トイレだった。17:40頃開いた中トイレは洋式の水洗だが、水は出ず、バケツの水を自分で流す方式だ。
18:00夕食。熱いおしぼりのサービスがあった。有り難い!食堂の窓から夕焼けのエベレストとアマダブラムを見た。夕食は、ニンニクスープ、焼きそば、野菜炒め、チャパティ、水牛の酢豚、ホットレモン、コーヒー。食堂も部屋も寒いが、夕食時は食堂のストーブに火が入り暖かい。食後も部屋は寒いので食堂で寛ぐ。
籾山さんによるとエベレストはお金さえあれば誰でも登らせてくれるそうで、ベースキャンプに来てから初めてアイゼンを履いたような人もいるらしい。費用は700〜800万円とのこと。
19:00頃から外に出て星の撮影をした。昨日より星が多くそれなりの写真が撮れた。
洗面所は水が出ず、手洗いは備え付けのバケツの水をカップで汲んでするが、歯磨きは飲料水のお湯をコップに入れてしなければならない。
今日までのところ体調は良く、風邪も下痢もない。寒いと鼻水が出るが。
山に入って初めてTシャツを着替え、靴下も交換した。ブリーフは未だだが、意外に平気なものだ。
21:20就寝。窓から隙間風が入り顔が冷たいが、ダウンジャケットを着てニット帽を被ってシュラフに潜ると暖かい。
3月19日 晴れ
タンボチェ7:25(30)7:55 ? 8:05(40)8:45 ? 9:00(30)9:30パンボチェ10:05(55)
11:00ソナム(ランチ)11:45(55)12:40 ? 12:50(1:15)14:05ディンボチェ(計4:45)
歩行距離:11.2km、最高地点:4,345m、累積獲得標高:695m
3/19(月) day7 タンボチェ→ディンボチェ
5:00起床。室温1℃。5:40モーニングティー。天気はピーカン、エベレストのもローチェもガスも雪煙も無い。室温1℃だがTシャツ.フリース、ダウンジャケットで暑い。体調異常だろうか?
今日は4,000m超え。3,867mのタンボチェから4,343mのディンボチェまで約500mの登りだ。
6:30〜朝食。味噌汁、お粥+ふりかけ、野菜入りオムレツ、パンケーキ、野菜炒め、ジンジャーハニーレモン。
7:25出発。今日前半はエベレスト、ローチェ、アマダブラムを見ながらの贅沢なトレッキングだ。
始めは樹林帯を下るのでフリースとカッパの上着を着て出発したが、最初の休憩で暑くなりTシャツ姿になった。
樹林帯を下り、イムジャ・コーラ(川)に架かる吊橋を渡ると登りになる。休憩地点から昨夜泊まったタンボチェが見えた。9:00現在の気温は11℃だが行動していれば寒くは無い。登山道わきにカモシカの仲間のヒマラヤン・ゴートがいた。
9:30パンボチェのヒマラヤンビューロッジでティータイム。テラスからエベレスト、ローチェ、アマダブラムが見える、店名通りの素晴らしいロケーションで、多くのトレッカーが利用していた。
11:00〜ソマレ村のSONAM RESTAURANTで昼食。ここは標高4,010mで、ついに4,000mを突破した。
ランチはパイナップルジュース、じゃがいもスープ、ホットサンド、フライドポテト、焼きトマト、野菜炒め、紅茶。今日のランチは量が多く、頑張って完食したら少し気持ち悪くなってしまった。
ランチ後は風当たりの強いコースで少々寒いのでカッパの上を着た。午前中見えていたエベレストは午後になると手前の山が遮るようになり、見えなくなってしまった。その代わりアマダブラムが形を変えて目の前に聳えている。
14:05ディンボチェの標高4,345mにある『HOTEL UMANGA』に到着。
部屋は簡素な2ベッドルームだが、布団が付いている。トイレは部屋のドアを開けるとすぐにあり、洋式だ。やはり水は流れず自分でカップですくって流す方式だ。外に洗面所があり、細いが冷たい水が出て来る。顔を洗いアルコールティッシュで身体を拭いた。
15:00〜ティータイムだが、今日はコーヒーだった。ビスケットが付いた。
WiFiは昨日と同じ「Everest Link」で値段も同じく200MB600ルピーだった。
18:00〜夕食。キノコのスープ、カレー、サモサというコロッケみたいなネパール料理だった。カレーは日本のレトルトのようだ。どうも食欲が今ひとつで、カレーは完食したが、サモサは食べられなかった。高山病の症状だろうか?ちょっと心配だ。水をたくさん飲もう。
21時頃就寝。寒い地域に入ったので、スマホ、カメラ、バッテリーはシュラフに入れて寝る。
夜中に激しい下痢に何度も襲われ、最後は液体しか出なくなった。
3月20日 晴れのち曇り
ホテル7:55(1:10)9:05丘9:40(40)10:20ホテル(計1:50)
3/20(火) day8 ディンボチェで高度順応
6:00起床。室温0℃。6:40モーニングティー。
7:00〜朝食。味噌汁、お粥+ふりかけ、チョコレートパンケーキ、野菜炒め、ミルクティー。
気温が下がっているので、パンツは厚手の黒いパンツに穿き替えた。ホテル脇の水場にはツララが出来ており、村の排水路には氷が張っている。
今日は高度順応日なので、ホテル裏手の丘の上まで標高差約300mのハイキング。4,600mの丘の上からは8,000m峰マカルーが見える。
ローチェ、ピーク38、アイランドピーク、チョポル、マカルーが素晴らしい。チョポルはこの辺の神の山だそうだ。
往復2.5時間でホテルに戻り、昼食前に村の入り口にあったストゥーパを見に行った。
12:00〜ランチ。シェルパシチュー、パスタ、ポテト、ツナ、野菜炒め、オレンジジュース(HOT)、紅茶。シェルパシチューはスイトンみたいだが美味しい。
いつも食事の量が多く、今日は食欲が戻りかけているものの、完食出来なかった。
午後から雲が多くなり山の稜線は見えなくなってしまい、夕方には周囲はガスに包まれ何も見えなくなってしまった。
18:00〜夕食。チキンスープ、チャーハン、野菜炒め、ミルクコーヒー。食欲は未だ戻らずチャーハンは1/3残してしまった。
下痢をしたためトイレットペーパーが足りなくなりそうなので、ホテルで購入したが、なんと400ルピーもした。ヤクの帽子より高いとは驚きだ。
19:00就寝態勢。記録をiPhoneのメモ帳につけて20:00就寝。室内温度4℃。
23:30トイレ。外は満天の星。室内温度0℃。ダウンパンツとダウンジャケットを着ているとやや暑い。
3:00トイレ。暑いのでダウンパンツとダウンジャケットを脱いだ。室内温度0℃。
3月21日 晴れ
ディンボチェ7:25(1:15)8:40放牧小屋8:50(1:10)10:00トゥクラ(ランチ)11:20(35)11:55 ? 12:05(20)
12:25トゥクラ峠12:35(50)13:25 ? 13:30(20)13:50ロブチェ(計4:30)
歩行距離:8.4km、最高地点:4,923m、累積獲得標高:621m
3/21(水) day9 ディンボチェ→ロブチェ
5:00起床。室温0℃。ローチェの雪煙に朝日が当たって美しい! 5:30モーニングティー。
ホテル前の道はアイスバーンになり、水場にはツララが出来ている。
6:30〜朝食。味噌汁、お粥(味が付いていて人参入り)、パン、卵焼き、野菜炒め。水野さんから梅干を頂きお粥に入れて食べた。だいぶ食欲が戻り、今朝は完食出来た。
7:25出発。昨日登った丘の途中まで登り、30分位登ったところから分岐して平坦なところを進む。
Tシャツとソフトシェルとカッパで出発したが、風も無く日差しが強いので暑くなり、Tシャツだけになった。
途中に放牧小屋があった。遊覧ヘリ?が盛んに飛び交っている。やがてプモ・リが端正な姿を見せた。
10:00クーンブ氷河末端のトゥクラに建つカラパタールロッジに到着。ここでランチ。パイナップルジュース、ヌードル、ニョッキ、ポテト、野菜、紅茶。ランチも完食出来たので、体調は戻ったようだ。
籾山さんによると、今日東京では雪が降ったそうだ。昼食後トゥクラ峠までの登り。1時間でトゥクラ峠に到着。シェルパの墓が建ち並ぶ広い場所だ。エベレストだけではなく周辺の山で亡くなったシェルパの墓との事。日本人の登山家の丸山芳雄さんの慰霊碑もあった。
峠を越えても緩い登りが続き、次第に大きくなるプモ・リや形を変えるヌプツェを見ながらゆっくり歩いて13:50に今日の宿泊地、標高4,930mのロブチェに着いた。
今日の宿は「ABOVE THE CLOUD LODGE」。部屋はディンボチェ同様のシンプルな部屋で、ベッドには毛布が付いているが、テーブルもゴミ箱も無いので若干使い勝手が悪い。しかし窓はアルミサッシで気密性が良く暖かい。トイレは洋式。流し用の水は氷が浮いている。
明日は4:00出発で寒い時間帯の行動になるので、ヒートテックの上下を着てパンツも冬パンツに着替えた。かなり暖かいが、汗をかかないか心配だ。
15:00〜ミルクティーとビスケット。
明日はカラパタール登頂後、ゴラクシェプに宿泊する予定だったが、籾山さんの提案で今夜と同じロッジまで戻る事になった。2〜3時間行動時間が延びるが、高所で寝るリスクや体調面を考慮してなるべく標高の低い場所で宿泊する事にした。17:00現在の室内温度は9℃。
夕食前、ヌプツェが夕陽に染まって美しい。
18:00〜夕食。ニンニクスープ、クリームシチュー掛けご飯、大きな餃子のような春巻きのようなもの、野菜、紅茶。
明日は4:00発なので、早寝しなければ! 19:30就寝態勢。室内温度8℃。
3月22日 晴れのち曇り
ロブチェ4:00(1:00)5:00 ? 5:10(45)5:55 ? 6:05(1:15)7:20ゴラクシェプ(朝食)8:20(2:50)
11:10カラパタール11:30(1:25)12:55ゴラクシェプ(ランチ)13:50(2:40)16:30ロブチェ(計9:55)
歩行距離:12.3km、最高地点:5,643m、累積獲得標高:788m
3/22(木) day10 ロブチェ←→カラパタール
3:00起床。昨夜は24:00位迄は高所の影響なのか殆ど眠れず、3時間程度ウトウトしただけで寝不足だ。山に入ってから頻尿気味で昨夜も3回位行った。起床時の室内温度-3℃、トイレの水は凍っていた。
今日は朝食抜きで出発なので、起きてすぐに昨夜テルモスに入れてもらったお湯でコーヒーを作りカリントウとチョコを食べた。
今日は低温下の行動なので、上半身はヒートテック+Tシャツ+ソフトシェル+アウター、下半身はパンツ+ヒートテックタイツ+冬パンツ。顔はバラクラバ+ヤク帽子、手袋はインナー+冬用三重手袋とほぼ冬山仕様だ。
紅茶を飲み、4:00出発。外気温は-10℃。真っ暗な中ヘッドライトの灯りを頼りに歩く。かなり寒い。満天の星の中に人工衛星も見えた。5:00時点の気温は-15℃だった。
次第に空が白み始め、山の形が見えるようになり、星が消えていく。夜が明けた後大きなモレーンを横断するのに時間が掛かった。一部氷の上を歩く所もあった。
7:20ゴラクシェプに到着。休憩込みで3時間20分かかった。ロッジでミルクティー、ニンニクスープ、パンケーキの朝食。
ここのトイレは凄い。床に穴が開いているだけで、下は山盛りだった。
8:20出発。天気は快晴だ。カラパタールまで標高差400mだが、もっと近く感じる。高度を上げるに連れて周囲の山々が見えてくる。アマダブラムは双耳峰には見えず三角形の素敵な姿になり、プモ・リは近い。エベレストもヌプツェの脇から顔を出す。エベレストは思ったより近く、鳳凰三山から見る北岳のようだ。
気温が上がって来たのでヒートテックのシャツを脱ぎ、Tシャツ姿に「山が好き」の手拭いを持って写真を撮った。
11:10カラパタール登頂。頂上には標識の類いは何も無く、例の旗があるだけだった。そこにルクラ到着時にガイドから貰ったカタと呼ばれるレイのようなものを結んだ。頂上にはまた気象観測機器が設置されていた。
我々が登頂した時にはエベレストが雲に隠れてしまい残念だったが、一応記念写真を撮った。頂上からはエベレスト・ベースキャンプが見え、テントが多数見える。
20分滞在して下山開始。この時、須藤さんがフラつき出し、1度転んだ後何度もフラついた。本人は大丈夫と言うが、全然大丈夫では無いのでザックのベルトを掴んで一緒に下り、途中からガイドにサポートを代わってもらった。
登りは2時間50分掛かったが下りは1時間25分で降りた。
ロッジで昼食。体調を考慮してレモン湯と米粉のヌードルの軽めのランチだったが、少々物足りなかった。
13:50出発。この頃から小雪がちらつき始めた。気温も-3℃と寒い。須藤さんはまたもフラつき出し、チャカラさんが腕を抱えて下山させた。不思議なのは、友人の水野さんが須藤さんの事を全く気遣いしない事だ。
2時間で着くと思ったが、2時間40分掛かってゴラクシェプに到着。皆疲れ果てている。
ミルクティーを飲み、部屋で埃まみれになった服を着替えた。Tシャツとパンツと靴下とブリーフを替えた。
18:00〜夕食。今日は長丁場で疲れただろうという事で、コックが「おでん」を作ってくれた。随分微妙なおでんだったが、心遣いが嬉しかった。メインはピザ、モモ、春雨、野菜、ミルクコーヒー。
明日はディンボチェに下るだけで3時間程度なので、今日の疲れを癒す意味も込めて8時起床、9時朝食、10時出発になった。20:00就寝態勢。
3月23日 晴れのち曇り
ロブチェ9:55(45)10:40トゥクラ峠10:50(30)11:20トゥクラ11:30(2:05)13:25ディンボチェ(計3:20)
歩行距離:8.2km、最高地点:5,045m、累積獲得標高:41m
3/23(金) day11 ロブチェ→ディンボチェ
7:00起床。室内温度-3℃。眠れたような眠れなかったような? 天気はピーカン、素晴らしい!
所持金確認、2,150ルピー。
9:00〜朝食。味噌汁、お粥、フレンチトースト、ゆで卵、野菜、ミルクティー。
今日は一昨日泊まったディンボチェまでの短い行程だ。
9:55に出発。ゆっくり下り、トゥクラ峠を超えて一昨日ランチを食べたトゥクラで休憩。
アマダブラムをずっと正面に見ながらの快適な道だが、気温が3〜5℃前後と低く風が強いので意外にキツイ。
13:35ディンボチェに到着。宿は一昨日と同じホテルだ。3時間30分と短い行程ながら昨日の疲れのせいか、意外にきつかった。
着いて直ぐにランチ。オレンジジュース、スープ、焼そば風、ポテト、野菜、ツナ、お茶、りんご。
昼食後は部屋で休憩。一昨日と同じ部屋だった。
15:00頃村に数軒あったベーカリーが気になり、どんなパンなのか見に行った。ロッジの隣の大きなベーカリーは閉まっていたので、10分くらい歩いて村外れ近くの小さなベーカリーに入った。ベーカリーとコーヒーショップが一緒になっており、結構賑わっている。
菓子パン系が色々あったが皆結構高い。が、どんな味か試して見たかったので、350ルピーのシナモンデニッシュと400ルピーのチョコレートブラウニーを買い、部屋に戻って鈴木さんと半分ずつ食べた。どちらも硬くて味が無く、大外れだった。石窯パンならぬ石のようなパンだった。そう言えば、店の裏でパンを焼いているようには見えなかったので、どこか遠くで作ったものがヤクで運ばれてくるのかもしれない。
18:00〜夕食。マッシュルームのスープ、カレー、コロッケ、キャベツ(コールスロー)、ホットチョコレート。カレーは日本式で嬉しい。
19:30就寝態勢。室内温度2℃。
3月24日 晴れのち曇り
ディンボチェ7:55(1:05)9:00 ? 9:10(55)10:05ソナム10:20(55)11:15パンボチェ(計2:55)
歩行距離:6.3km、最高地点:4,353m、累積獲得標高:35m
3/24(土) day12 ディンボチェ→パンボチェ
5:30起床。室内温度-3℃。今朝も快晴!
6:00モーニングティー、洗面器。
7:00〜朝食。味噌汁、お粥、チョコレートパンケーキ、玉子焼き、野菜、ミルクティー。
7:55出発。今日はパンボチェまでの3時間の行程。川沿いの斜面に付けられた細い道をゆっくり下って行く。ヤクの大群に何度か遭遇し、すれ違い休憩。
寒いのでTシャツ、ソフトシェル、カッパを着て出発したが、9時頃には暑くなりTシャツ姿になる。
這松のような形で杉の木のような葉を付けている木が多くなったが、パトナさんによると、檜らしい。高度を下げるにつれて樹高が高くなってくる。
ヤクとゾッキョの使い分けについて籾山さんに聞いた。ヤクはナムチェより下の高度では暑過ぎて生きられず、ヤクと水牛を交配したゾッキョは暑さ寒さに耐えられ、ルクラからゴラクシェプまで生きられるので、我々のようなルクラからゴラクシェプまで一気通貫に行く場合にはゾッキョを使うとの事。ゾッキョは一代限りで子孫は残せないらしい。
ガイドやポーターの収入はカトマンズで働くより2〜3倍良いらしい。大学を出て英語や日本語を身に付けてガイドを目指す人も多いらしい。
土地は先住民の権利らしいが、今は国立公園になっているので、個人では買えず、国から賃貸するらしい。ロッジを建てる場合には国から補助金が半分出るらしい。
我々はここのところ天気に恵まれているが、数日前には2日くらいカトマンズ〜ルクラ間の飛行機が飛ばない日があったとの事で、我々はついているようだ。
11:15パンボチェのエベレストビューロッジに到着。短い行程だ。ここは6日前にお茶を飲んだロッジだった。
まずは昼食。ニンニクスープ、チーズと野菜入りのホットサンド、フライドポテト、野菜、紅茶。
昼食後部屋に入る。なかなか広めの2ベッドルームでゴミ箱が大きい。トイレは2階の部屋の突き当りの左右に洋式とアジアンがあり、中央に洗面台がある。洋式の方はタンク式でボタンを押せば水が流れるが、便座が外れている。
ロッジ裏手の洗濯、物干場からはエベレストが見える贅沢なロケーションだ。近くの丘に登って写真を撮った。
15:00〜ティータイム。この頃には外はすっかりガスに包まれてしまった。お茶の後部屋に戻ると妙に煙たい。廊下に出ると煙たくない。調べると部屋の中に1階ダイニングのストーブの煙突が部屋の角のベニヤ板の四角い箱の中を通っていて、煙が漏れているのだった。暖かい反面一酸化炭素中毒の心配がある。
18:00〜夕食。じゃがいもスープ、炒飯、茹でじゃがいも、春巻(野菜、ヤクチーズ入り)、キャベツ、ミルクコーヒー。夕食後部屋に戻ると、煙が充満していた!
19:30、9℃。19:30〜20:00星空の撮影。月が出ているので星空はNG。月明かりのエベレスト、ローチェ、アマダブラムが良い感じに写った。
20:15就寝態勢。室内温度8℃。
3月25日 晴れのち曇り
パンボチェ7:30(35)8:05 ? 8:15(60)9:15タンボチェ9:25(2:35)12:00キャンズマ13:00(1:30)14:30ナムチェ
(計5:40)
歩行距離:13.8km、最高地点:3,933m、累積獲得標高:545m
3/25(日) day13 パンボチェ→ナムチェバザール
4:00トイレ、室内温度0℃。5:30起床、室内温度0℃、天気はピーカン。
6:30〜朝食。味噌汁、お粥、食パン、オムレツ、野菜、ミルクティー。
7:30出発。3,860mのパンボチェから3,450mのナムチェバザールまで約400m高度を下げるが、途中タンボチェへの登りとナムチェバザールへの登りが少々きつかった。
水口さんは体調不良のため馬でナムチェバザール迄下ることになった。25,000円程掛かるが、「高山病による体調不良」として旅行保険の適用を受けることが出来るようだ。馬使いとして若いお姉さんが付いてきた。
昼前から雲に隠れたのでタンボチェが実質的なエベレストとのお別れになった。
12:00〜往路でも休憩した、キャンズーマ村のタムセルクロッジでランチ。この頃からガスが出始めた。グレープジュース(HOT)、ラーメン(スープ代り・ネパール製)、焼きうどん、ポテト、チンゲン菜炒め、紅茶。馬も馬使いのお姉さんもここで食事。
14:30ナムチェバザール着。宿は往路と同じHotel Snow Land。馬使いのお姉さんは少し休憩をして帰って行った。帰りは馬に乗って行き明るいうちにパンボチェ迄戻るそうだ。すげ〜!
部屋にコンセントとトイレがあり、トイレは押しボタンで流せ、洗面台の水も出るので快適だ。早速カメラ、iPhone、モバイルバッテリーの充電をした。
宿のWiFiは前回のパスワードが生きていて無料で使えた。24時間500ルピーというのは建前で無制限のようだ。
16:00〜鈴木さん、深澤さんと町に買物に出かけた。前回帽子と手袋を買った店でトレッキングコースがプリントされたTシャツ2枚を自分と聖用に買い、トレッキングコースがプリントされたバンダナを10枚買った。Tシャツは600×2=1,200ルピーのところ1,000ルピーにしてもらい、10ドルで払った。バンダナは1枚200ルピーを私と鈴木さんが10枚ずつ買うからと言う事で150ルピーにしてもらい、1,500ルピーで支払った。ここでルピーが足りなくなり、鈴木さんに100ルピー借りた。
その後あちこちの店を覗いた後、カフェでコーヒーを飲んでホテルに戻った。コーヒーは300ルピーだったがルピーの手持ちがないので鈴木さんに建て替えて貰った。
街中は大勢のトレッカーで賑わっており、流石にナムチェバザールだ。
18:00〜夕食。トマトスープ、ピザ、モモ、キャベツ、野菜、ミルクティー。
食後部屋に戻って着替え。ブリーフ、靴下、パンツ、Tシャツを着替えた。
21:30就寝態勢。上の階の人がドタドタ歩く音がうるさい。室内温度は10℃と暖かい。
3月26日 晴れのち曇り時々雨
ナムチェ7:55(45)8:40エベレストビューポイント8:50(40)9:30大吊橋下9:40(30)10:10ジョサレ10:20(30)
10:50モンジョ(ランチ)12:00(2:25)14:25パグディン(計4:50)
歩行距離:11.7km、最高地点:3,459m、累積獲得標高:384m
3/26(月) day14 ナムチェバザール→パグディン
5:00起床。8℃、快晴。寒くない。
6:00ティー、洗面湯。7:00〜朝食。味噌汁、お粥+水野さんの梅干、シナモンパンケーキ、目玉焼き、チンゲン菜炒め、ミルクティー。
8:00出発。8:40エベレストビューポイント。往路では見えなかったが、今日ははっきり見える。これがエベレストの見納めだ。
ナムチェ坂を下り終るとあの高い吊橋を渡る。高い吊橋から下は美しい渓流沿いで梓川街道のようだ。モンジョの村も大勢のトレッカーで賑わっている。
11:50モンジョのシェルパロッジでランチ。オレンジジュース、チキンスープ、ニョッキ+チーズ、ポテト、野菜、大根の醤油かけ、紅茶。大根の千切りに醤油をかけた物は日本的な味で美味しかった。
モンジョを出てからはロバの大群と度々遭遇する。チャカラによると、ロバによる輸送はルクラからモンジョの間だけだそうだ。
モンジョを出てから曇りになり、時々小雨がパラつくが、本降りにはならなかった。
高度を下げるにつれ、花を見かけるようになる。石楠花と桜が一緒に咲いている場所もあった。
14:25パグディン着。宿は往路の3/15と同じ「グリーンビレッジゲストハウス」。違うのは今日はベッドに布団が付いている事。パトナさんが宿に交渉して用意してくれたのだ。
籾山さんによると、今日はルクラ空港からの飛行機は天候不良で全便欠航だそうだ。明後日はちゃんと飛んで欲しい。
18:00〜夕食。マッシュルームスープ、パスタ、じゃがいもを焼いたもの、ホットチョコレート。
一旦部屋に戻り、再度ダイニングに降りて、籾山さん、水野さん、深澤さんと四方山話。今日のロッジの宿泊費は1人1,000ルピー程度だそうだ。
因みにルクラ〜カラパタールを個人手配してガイドとポーターを付けて2人でトレッキングした場合、宿や食事を含めて1日100ドル程度、1人当たり50ドルで行けるらしい。往復14日としても700ドル、7〜8万円で行けることになる。
往復の航空券も格安チケットを買えば6〜7万円なので、カトマンズのホテルと国内線の航空券を入れても20万円以下で行ける事になる。
20:00就寝態勢。室内温度7℃、期待外れの寒さだ。
3月27日 晴れ
パグディン8:50(55)9:45サミッターロッジ9:55(1:20)11:15ルクラ手前11:25(45)12:10ルクラ(計3:00)
歩行距離:7.5km、最高地点:2,859m、累積獲得標高:379m
3/27(火) day15 パグディン→ルクラ
6:30起床。快晴。室内温度5℃、意外に寒い。7:00モーニングティー、洗面湯。
8:00〜朝食。味噌汁、お粥、プリ(パン)、カレー、ミルクティー。
8:50出発。天気は快晴。籾山さんによると、昨日、一昨日は全便欠航したとの事。明日飛ぶか心配だ。
往路で昼食を食べたサミッターロッジで休憩。ゆっくり登って12:10にルクラ入口のゲートに到着。スタッフ全員で迎えてくれた。
12:30空港脇のシェルパロッジに到着。気温15℃、流石に暖かい。
まずはダイニングで昼食。グレープジュース、ヌードルスープ、チャパティー、ポテト、野菜、紅茶。
昼食後部屋へ。狭いがなかなか綺麗。トイレは共同ながらとても綺麗だ。中庭に洗い場があったので埃まみれになった靴を洗って干した。ダッフルバッグも埃まみれなので雑巾で綺麗にした。
18:00の夕食まで時間があるので、鈴木さん、深澤さんと街に出た。スタバの偽物が有る筈なので、探したが「EVEREST COFFEE CAFE」しか無かったのでそこに入った。店内はなかなか綺麗で見晴らしの良い席でアメリカンコーヒーのシングルサイズ(250ルピー)を頼んだが、濃くて大きいのでびっくりした。後で聞いたら、本物のスターバックスに訴えられそうになって、店名を変えたらしい。
その隣にある「バスキンロビンス」はアイスクリーム屋では無く、パンとケーキとカフェだった。何かと不思議なところだ。
さらに街を散策すると日本語の看板があり、日本人の若い男性が店番をしているお土産屋さんがあった。店主の女性は後で戻って来て、スタバが名前を変えた経緯を教えてくれた。バスキンロビンスについては知らなかった。
昨日一昨日は飛行機が全便欠航したと言う話をしたら、2日共午後までガンガン飛んでいたそうだ。
帰りにヘリポートの脇に行ってフェンス越しにヘリの離着陸を見物した。着陸するヘリの風で3人共帽子を飛ばされたが、3人共無事に回収出来た。
ロッジに戻る前に空港内を見ていたら飛行機が着陸して乗客が降りて、更に帰りの乗客が乗り込んだので、急いで外に出て離陸シーンを動画撮影した。
ロッジに戻り、干していた靴を回収して部屋に戻ると、またも飛行機が離発着する音がした。今日は夕方まで天気が良いので定期便以外にチャーター便が飛んでいるのだろう。
18:00〜夕食。山で最後の夕食はダルバート。ビール、ラム酒などアルコールも入ってスタッフ全員で一緒に食事をした。
ゾッキョドライバーのナルバードさんも一緒だ。ナルバードさんは37才でルクラ在住との事で、食後自宅に帰って行った。今回のゾッキョの費用はゾッキョ3頭2週間で総額約10万ルピーで、かなりの稼ぎになるようだ。チャカラさんは42才である事が判明した。サブガイドのビム・ライさんは22才だった。
21:15就寝態勢、室内温度10℃。
3月28日 晴れ
ルクラ/テンジン・ヒラリー空港7:05-7:45カトマンズ/トリブバン空港8:15-8:30ホテル
3/28(水) day16 ルクラ→カトマンズ
4:30起床、室内温度10℃。
5:30〜朝食。食パン、オムレツ、野菜、コーヒー。
チャカラさんは自宅に帰るとの事で、お別れをした。自宅まで何と2日掛かるそうだ。
荷物は2kg程の超過分を別のバッグに入れ、ダッフルバッグとザックを籾山さんに預けロッジで待っていると、計量後ザックだけが戻ってくるので分別した荷物をザックに収める。
6:15空港に移動した。検査はボディチェックだけで、金属探知機もX線検査も無かった。待合室内は大勢の客でごった返している。荷物の積み込み準備作業を見ているとかなり乱暴にぶん投げている。
我々の乗る飛行機はTaraの1便で定刻は8:30だったが、6:52に1機目が着陸し、6:59に着陸した3機目がTaraの1便だった。
往路は最前列に座ったので、今回は1番後ろのCAさんと一緒の3列シートにした。機体は往路と同じドルニエ228-212で19人乗りだが、数えたら16しか座席が無かった。乗客はCAさん込みで15人で私とCAさんの間だけが空席だ。
7:05離陸。下り坂の滑走路をフルスロットルで駆け下って行くので、ジェットコースターみたいだ!今日は天気が良いので山が良く見えるが、名前は分からない。
7:45カトマンズ・トリブバン空港に着陸。空港周辺はガスっている。荷物受け取り所では係員がダッフルバッグを引きずったあげく放り投げていた。
バスでアンナプルナホテルに移動したが、8:30でチェックインの13:00まで時間があるので、籾山さんと一緒にタメル地区に行って買い物をした。紅茶専門店で紅茶を買い、スーパーでエベレストビール、コーヒー、紅茶、岩塩、ヤクミルク石鹸などを買い込んだ。
昼食はホテル近くの和食レストラン「古都」ですき焼き定食を食べた。久々の和食で美味かった。
部屋に戻って荷物の整理。お土産をスーツケースに入れ、使用済み着替えをダッフルバッグに詰めた。タイ航空のエコノミーは預け入れが23kg×2個なので大丈夫だ。ウイスキーとビールはジップロックに入れ、ニット帽や手袋で囲んで保護した。
18:30〜夕食。ホテルから車で20分ほどの「エベレスト ステーキ ハウス」へ。最高級のシャトーブリアン3kgを9人で食べた。ボリュームは満点だが、硬くて味もイマイチで期待外れだった。20:30にホテルに戻って解散。
21:30就寝態勢。外は涼しいのでエアコンは切った。明日の遊覧飛行は私と深澤さんの2人だけ参加で5:30にホテルを出発するので、5:00起きだ。
3月29日 晴れ
ホテル5:25-5:35カトマンズ/トリブバン空港6:54-7:39トリブバン空港7:55-8:10ホテル
3/29(木) day17 遊覧飛行・市内観光
4:45起床。晴れ。涼しい。
コーヒーを飲み、5:15分にロビーに行くとガイドのログさんが待っていた。昨夜は雨が降ったそうだ。
5:25深澤さん、ログさんと車で空港へ。早朝で道路が空いているので約10分で到着。入口でログさんからeチケットを受け取り、深澤さんと中へ。
セキュリティチェックを受け、イェティ航空のカウンターでチェックインする。eチケットには303便と書かれていたが、チケットは301便だった。チケットと一緒にヒマラヤのパノラマ写真をくれた。
空港待合室のお土産屋でブッダアイの水筒があったので、自分と山友用に1リットル5個、0.5リットル1個を買った。1リットルが1500ルピー、0.5リットルが1200ルピーで計8,700ルピーのところを8,000ルピーにしてもらい、100ドル札で80ドル払い、お釣りは2,000ルピー貰った。
待合室で朝食弁当を半分食べる。6:30発のフライトだが、ほぼ定刻の6:12に搭乗開始になった。
バスに乗った乗客は18人で内8人が日本人だ。6:30飛行機に着いたが、なかなか搭乗が始まらない。10分程待機の後搭乗した。機体は英国BAe社のJetstream 41で30人乗りだが、客は全員窓際なので実質定員は20人。私の席は4Cで、なんとエンジンの真横だった。まあ、小さい飛行機なのでどこに座ってもプロペラかエンジンか翼が視界に入ってしまう。
例によってCAさんがキャンディーと耳栓の脱脂綿を配布する。6:54離陸。天気が良く気流も安定していて快適なフライトだ。
10分もすると左側に白銀の山々が見えて来て、CAさんが山の名前を教えてくれる。それから乗客1人ずつコックピットに入れてくれる。左前方にエベレストが小さく見えた。
エベレストがほぼ同じ高さに見えるので、8,000m前後の高度を飛んでいるようだ。エベレストが見えたところでシャンパンのサービスがあった。粋な計らいだ。エベレストの先でUターンし、復路は右側の席から山が見える。エベレスト、ヌプツェ、プモ・リが見えた。
約45分のフライトを終えて7:39に着陸した。出口でログさんが待っていてくれ、車でホテルに向かい、8:10にホテル着。
しばらく休憩してから9:00に鈴木さん、深澤さんとタメルに買物に行き、聖へのお土産に偽アンダーアーマーのTシャツなどを買い、ネットで調べた「NEPAL KUMARI」というお土産屋で財布など小物を買って10:55にホテルに戻った。
11:30車で昼食に出発。25分掛けてHOTEL SUNSET VIEWの中にある、「ヒマラヤ蕎麦」で蕎麦会席の昼食。ネパール 人の店主と日本人の奥さんがやっている店なのだ。店主は日本の戸隠で修行したそうだ。「蕎麦懐石」はもりそば、蕎麦がき、天ぷらなど、中々美味しかった。蕎麦懐石の価格は860ルピーらしいが、内容を考えると非常に安い。
ホテルに戻って休憩してから14:30にもう一つのオプショナルツアーの「市内観光」に出発。水野さん、須藤さんを除く5人がログさんの案内で観光した。
まずは世界遺産のスワヤンブナート寺院。小さな猿がたくさんいるのに驚いた。山の頂上に大きなストゥーパが有る。歴史的建造物の中で土産物屋やカフェを営業しているのが理解出来ない。2年前の地震で壊れた建物もあり、修復中だった。
次はこれも世界遺産の ダルバール広場。沢山の寺院が建ち並ぶエリアで、こちらも歴史的建造物の中で土産物屋が営業している。壊れた建物も多く、アメリカ、日本、中国の協力で修復している。
『クマリの館』はダルバール広場の一角にあり、16:30日に1回のクマリのお出ましの直前に入場したので、貴重な実物を見る事が出来た。しかし、クマリは生き神なので、写真撮影は禁止だった。顔を見せたのはほんの数秒で、去年3歳で選ばれて先代と交代したばかりの幼い少女だった。
続いてバザールを通ってホテルに戻ったが、バザールはタメル地区と違い、観光客相手ではなく、地元の人の生活物資を売る市場のような所だった。
17:30にホテルに戻り、一休みの後、18:30に夕食に出発。最後の夕食は、タメル地区の和食処『ふる里』。想像以上に本格的な和食居酒屋で、とんかつ定食と天ぷら盛り合わせを食べたが、とても美味しかった。
20:00にお開きになり、タメル地区をゆっくり見ながらホテルに戻った。ホテルに戻り、荷物の整理と入浴をして22:30就寝態勢。
3月30日 晴れ
3月31日 晴れ
ホテル10:35-11:00カトマンズ/トリブバン空港14:17-18:26バンコク/スワンナプーム空港22:25-
6:01成田空港7:10-7:40ホテル8:00-10:15君津
3/30(金) day18 カトマンズ→バンコク→成田
7:00起床。昨夜は雨が降ったようで、地面が濡れている。
7:15〜ゆっくり朝食。アンナプルナホテルには全部で3泊したが、前の2回は早朝発のため弁当だったのでレストランで朝食を食べるのは今日が初めてだ。
朝食後、荷物の最終パッキングとチェック。スーツケースが22.8kg、ダッフルバッグが12.5kgでどちらも23kgの制限以下でセーフだ。因みにザックは5.5kgだ。
(タイ航空エコノミークラスの預け入れ荷物は2個まで合計重量30kgのはずだが、何故35kgがセーフなのかは思い出せない)
10:35ホテルを出発。11:00空港着。保安検査、チェックイン。みなバンコク行きは左側の窓側で、バンコク-成田は通路側と、西遊の配慮のようだ。
出国審査、最終保安検査を受け、出発ゲートに到着したが、定刻の13:30近くなっても搭乗は始まらない。
13:30ようやく搭乗開始。機材はB777-200ER、292人乗り。座席は37Aで窓側ながら翼の上だった。
13:52に駐機場からバックしたが、それから20分停止してようやくタキシーを開始し、14:17テイクオフ。
上空の天気は晴れだが、ヒマラヤ山脈は雲の下らしく見えなかった。
15:15〜食事。チキンカレー、ナン、パン、フルーツ、ケーキ、水。
食後急に気持ちが悪くなった。吐気は無いが気が遠くなる感じ。トイレに行き下痢をしたが、それから楽になった。隣席のご夫妻や周りの人、CAさんに心配されて恐縮する。
席に戻り、コーヒーを貰って落ち着いた。CAさんが熱いおしぼり、冷たいおしぼりとゲロ袋をくれた。
16:00過ぎにカメラと時計をバンコク時間に合わせた。
18:26着陸、18:36到着。バンコクの気温30℃だが、空港内は涼しい。関空行きの鈴木さんとはここで別れる。お世話になりました。
出発まで3時間以上あるので、籾山さんお勧めの空港内マッサージ店で自分と深澤さんが足のマッサージを受けた。料金は60分で870パーツ(2,897円)、カードで支払った。若いお姉さんがやってくれ、時々痛いが全体的には痛気持ち良い。五十嵐さんは上半身のマッサージを受けたが、ツボに入ってしまい失神してしまったらしく、一時店内が騒然としたが、大事には至らなかった。
終わった後、チップを要求されたが、バーツは無いし、ドルも100ドル札しかないので、申し訳ないが、あげられなかった。
22:10出発だが、21:45搭乗開始。機材はエアバスのA330-300、299人乗り。ほぼ満席だった。
22:15出発、22:25離陸。22:50にサンドイッチが出た。
映画『The Shape of Water』を観た。話題作だが、噂通り面白かった。映画を観終わる頃少し気持ち悪くなり、吐気がしたが、映画のせいではない。
時計を日本時間に合わせて3:00頃就寝。
3/31(土) day19 バンコク→成田
4:00モーニングコール。1時間しか寝ていない。まだ少し気持ち悪い。
4:20〜朝食、酢豚、ご飯、パン、フルーツ、ジュース、水、コーヒー。ご飯以外は完食した。
6:01着陸、6:15停止。気温5℃、バンコクとの気温差は20℃以上ある。荷物を受け取ったところで籾山さんや皆さんとお別れした。
両替所で残ったドル紙幣300ドルを両替。103.24のレートで30,972円だった。3/12に円⇒ドル両替のときは109.44だったので、6円/ドルの損失だ。
7:10の送迎バスでスカイコート成田に行き車をとって8:00に帰路につく。空港周辺では桜が満開になっており、ネパールに行っている間に季節が変わっていた。途中眠くなり、酒々井PAでしばらく仮眠した。
10:15我が家に到着。君津の桜も満開で美しい。
念願のエベレスト街道の旅が終わった。ガイド・スタッフや仲間に恵まれ楽しい旅だった。もうじき年金暮らしになるので、経済的に海外旅行はこれが最後になると思うが、スイスアルプス、キリマンジャロに続いてネパールにも行けて満足だ。わがままをさせてくれた家族に感謝だ。
あと何年山に登れるか判らないが、今後は日本の山を楽しもう。
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