西穂高岳・丸山へ 〜親子登山〜
- GPS
- 03:29
- 距離
- 2.5km
- 登り
- 347m
- 下り
- 58m
コースタイム
11:40西穂山荘
〜昼食・休憩〜
12:40西穂山荘
13:10西穂丸山
14:50ロープウェイ 西穂高口駅
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
百名山に入るようなアルプス系の山々は、夏山ももちろん素晴らしいが、冬山の景色は写真で見ても魅力的で一度は見てみたいと思っていた。だが、「冬山は素人が登ってはいけない、ましてや小学生などは論外。春になってもさらに雪崩も加わり冬山以上に危険」とか・・。毎年、GWでは遭難のニュースがあいつぐ。禁断の山と思って、冬は地元のあまり雪が積もらない低山しか登ったことがなかった。けれどどうしてもアルプスの冬山をこの目で見たいという願望を捨てきれず、GW中に登れる雪山を探し、行けると聞いた西穂高に決定。小学生低学年の娘も一緒なので、目標はもちろん西穂丸山まで。
奥飛騨温泉郷オートキャンプ場を2泊3日で予約し、なか日に登った。4/27に神岡経由で来たが、平湯側は道路に雪が積もって大変だったとのこと。キャンプ場といっても標高1,000m近くあるせいか、寒い!たぶん夜中はマイナス、朝も一桁温度は間違いない。
だがあちこち温泉が湧き出しているようで、余剰の湯がそのまま側溝に捨てられていたり、キャンプ場の中にも、また近くに公共の露天風呂(荒神の湯)もあり、いずれも完全掛け流しと、とても贅沢な感じ。温泉でしっかり温まり、電気毛布を入れたシュラフに潜り込み、眠る。
さて夜明けとともに起きて、いつものバウルーで作ったホットサンドを食して、新穂高ロープウェイに向かった。ホットサンドの具材もいつもレタス・ハム・チーズというパターンでそろそろ飽きてきた。新たなレシピを考えねば。昨日、キャンプ場は雨だったので、西穂はホワイトアウト状態で相当荒れていたようだが、今日は快晴。このまま、ずっと晴れてくれれば良いのに。
ダメもとで最も近い有料駐車場に向かい8時20分には着いたものの、GWは西穂高口までの観光客で込むため、ちょっとした登山でも約1km離れた登山者専用の駐車場に駐めなければいけないようで、追い返された。妻子とザックを下ろし、一人専用駐車場に戻り、とぼとぼ歩いた結果8時40分頃になった。すでにギッチリ乗車待ちの列ができている。登山客は少なく、中国語を話す外国人ばかりの雰囲気。何か不手際があったようで、外国人の列より先に行かせてもらえることに。
鍋平高原につくと、人の波に任されるまますぐに次のしらかば平の乗車口に向かい、登山口についたら9時30分をまわった。急いでアイゼンを装着しスタート。
今日はGWだけあって、普段着の人がいっぱい。異国の人が雪と戯れる雪の回廊をすりぬけ、すぐに登山道に入った。どうも、夏ルートと冬ルートは違うようだ。赤い布がついた竹の棒が目印として設置されている。大半は圧雪状態でアイゼンがしっかり食いついて歩きやすい。気温は0℃付近と思うが、とにかく雲一つない青空で日差しや雪からの照り返しが強く、眼や顔が日焼けしそう。サングラスや日焼け止めが必要なことにここで気がつく。
西穂山荘までの標高差は230m程度。最初のアップダウンはたいしたことはない。青空と雪をかぶったシラビソのコントラストは美しく、またまた時々開けて北アルプスの雄大な姿が垣間見えるなど楽しい山行である。山荘までの距離400mとの看板が出てくると、いきなりの急登になる。足跡を探し、一足ずつ踏みしめていくと山荘が見えてきた。ついたのは11時40分。2時間10分かかったが、小学生の娘のペースとしては上出来。
山荘につくと、下から登ってきた雲が周辺を覆い景色はよくない。晴れるまで待とうということで、アイゼンやザックをおろしすぐに山荘に入る。迷うことなく3人とも名物のラーメンセットを注文。高所で沸点も低いはずだが、予想以上に熱々で細麺にスープがよく絡みつきおいしい。周囲ではいろいろな山談義に花が咲いており、ついつい聞き耳をたててしまう。お腹いっぱいになった頃に、また青空が見えてきた。山荘の外にあるトイレに向かうと、そこには絶景が待っていた。しばし見とれる。山荘の南には噴煙を上げる焼岳、乗鞍岳(多分)。左には梓川と上高地も一望。三段四段の山脈が広がるが、何という名前の山か分からず、少々はがゆい。
楽しく、丸山を目指して登り始めた。雪の壁を登る感じで、複数の道ができている。もう森林限界を超えているので、樹林帯はなく開けており、少し登るごとに壮大な景色も変化を見せ楽しい。高所の雪景色は独特な造形を生み出す。わずかに生えている樹木にできたエビの尻尾や様々な風紋をみせる雪面、風が吹くとキラキラと光ったり、などとても不思議で楽しめる。どうしてもこの風景を残したく写真を撮りまくってしまう。あっという間に丸山に到着。ここでひと休み。
娘も相当ハイテンションになり、ヤッホーのおたけび。山からのこだまを認知できなかったが、下の方から男の子の声でこだまが帰ってきた。数度繰り返しても、きっちりこだまが帰ってきた。誰しも、この景色でハイになるのだろう。まだまだ体力も残り娘も気分的に最高潮で、独標も十分行けそう。だが、13時30分近くになったので、戻りのロープウェイの時間とキャンプでのカレー作りなどが脳裏によぎり、少し独標に向かうものの当初の目標は達成し断念することにした。ともあれ雪山の絶景を眺めることができたし、これ以上先は夏に来る時までとっておこう。
帰りは時々、シリセードで滑ったりしながら山荘まで戻る。ここからの下りは、滑り出したら止まらなそうで登りよりも少し怖い。ロープウェイ駅(登山口)についたときには14時50分くらいとわずか約1時間で戻ったことになる。
それにしても、天気は最高だった。ラーメンを食べているときだけ少し雲に覆われたが、概ね晴天、青空、いわゆるピーカン。日焼けしまくり。帰りは急いだので、西穂高口のニシホ君も見ずに降りてしまった。娘の顔を改めてみると、おでこ、頬、鼻の頭が真っ赤っか。目も焼けたようで充血している。日焼け止めを塗ってあげなかったことを後悔・・・。
新穂高温泉駅で食べたわさびソフトクリームは最高においしかった。
キャンプ場に戻ってからは娘と一緒に調理した飛騨ブタのカレーライスを食べたり、荒神の湯という公共の(驚くほど)真っ暗な温泉に行ったり・・・
疲れたけど、アクティブで濃い一日だった。
こんにちは。
お子さん壮大な景色に感動したでしょうね〜
天気良さそうで何よりです
コメントありがとうございます
前日は荒れてたようですが、うって変わってお天気に恵まれたのでよかったです
娘も、西穂山荘までは酸素を何度も吸いながらでどうなることやらと思いましたが、初めて見るアルプスの雪景色にはやはり感激したようです
行きとは別人のように降りてきました(笑)
norakoさん はじめまして
当日私達も西穂界隈にいたので、きっとどこかで
お会いしていたかと思います。
それにしても小学校低学年で丸山まで歩くのは
凄いと思いますよー
また記録を楽しみにしています
はじめまして
コメントありがとうございます
nyorotan15さんも西穂にいらっしゃったんですね(≧∇≦)
ほんと、お会いできていたかもしれないですね〜
娘は、(いつもだいたいそうなのですが)半分は無理矢理連れていったようなものなんです(^〜^;)ゞ・・・
弱音も吐きながらの登山でしたが、体重が軽い分、少しは身軽に動けたのかな〜?とか思ったりしています(笑)
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