憧れの屋久島(黒味岳〜宮之浦岳〜永田岳縦走)
- GPS
- 45:25
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 1,655m
- 下り
- 2,280m
コースタイム
5月1日4:40 淀川小屋−6:15 花之江河−6:30 黒味岳分岐−7:05 黒味岳−7:40 黒味岳分岐−10:10 宮之浦岳 10:50−11:10 焼野三叉路−12:10 永田岳
12:30−13:15 焼野三叉路−15:30 新高塚小屋
5月2日5:15 新高塚小屋−6:15 高塚小屋−6:30 縄文杉−7:15 大王杉−
7:55 ウィルソン株−8:30 大杉歩道入り口−9:20 楠川分れ−10:20 辻峠−
10:50くぐり杉−12:00 白谷雲水峡
天候 | 4月30日雨、5月1日晴れ時々曇り、5月2日曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー
飛行機
屋久島空港11:50−安房12:10(タクシー、2,910円)、 安房13:33−紀元杉14:35(バス900円位だったような?) 復路 白谷雲水峡12:30−屋久島空港前(タクシー宮浦港経由、4,910円) JAC屋久島18:00−鹿児島18:35、JAL鹿児島19:05−羽田20:40 *バスの時刻表が今年の3月から変わってますので最新を調べて出かけてください **白谷雲水峡からバスの時間が合わない場合は、管理棟からタクシーが呼べます auはつながらないので管理棟の方に言うと電話を貸してくれます |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所は特にありませんでした。但し、初日と3日目が雨にたたられたためか、2日目に晴れていたのにかかわらす、沢のような箇所も多かったのでスパッツの装着は、GOOD!でした。早朝の暗い時間からの行動でも登山道にはピンクのリボンが目印としてこまめにつけられていたので迷うことなく歩けました。 空港の目の前にある「天然温泉縄文の宿まんてん」へ日帰り入浴(1,500円)しました。大変きれいな色々な浴槽を楽しめ、髭剃り等さっぱりしました。また、コインランドリーがあったので洗濯、乾燥(靴の乾燥機あり)までして快適な山旅になりました。 |
写真
感想
連休の間で妻が休みで娘は学校という3日間に憧れの屋久島に衝動的に行くことになりました。HISで航空チケットを羽田−鹿児島−屋久島を手配して全部で8万円で購入しました。
初日は、飛行機で11:25に屋久島に到着し、空港で取り上げられたガスボンベ(JALのHPではお預け荷物ならOKと読めましたが…)を安房近くの「アンデス」という登山レンタルショップでタクシーで移動中に購入、昼食を食べて紀元杉までバスで移動します。ここでバス停に来てびっくり、時刻表が今年3月に改正されていて乗ろうとしたバスの時間がありませんでした。不幸中の幸いで遅れている方に変わっていたのでセーフでした。ここで約20分のロス、最新の時刻表はチェックしてくるべきとの教訓でした。
紀元杉に着き、カメラ撮影をして出発。本日は、淀川小屋を目指します。淀川登山口で入山届を済ませ、山に入ると豪雨で登山道は水浸しです。淀川小屋に着くとテン場を探しましたが、池があるばかりで見当たりません。どうやらその池が、テン場らしいのです。その日はあきらめて小屋に泊まることにしました。この豪雨の中では小屋泊が正解でした。その小屋は60名は泊まれるらしく、この日は20名位であったので余裕で休むことができました。
2日目は4時には起床しました。ここの登山道は、夜でも道迷いが少なく危険はないようだと他の登山客から伺いましたので朝食を食べて4時40分の暗いうちに出発!水は、川から汲みます。(ワイルドだぜ、古い!)屋久島ではどこの沢も飲み水として良いらしく、水場のマークがあるところは完璧です。私は、至る所の沢の水をおいしいので飲みましたが、腹痛はおこしませんでした。(ただし個人差はあるので参考程度に…)途中、6時前には明るくなり、高盤岳展望台では綺麗な朝の屋久島の景色を見ることができました。
風光明媚な花之江河を通り、黒味岳の分岐でバックパックをデポして黒味岳をピストン。この山をスルーしていく人も多いのですが、頂上はもちろん途中の景色も抜群で大満足でした。「黒味岳を登らずして屋久島を語ることなかれ」とガイドに書いてあった通りの山でした。次に目指すは、九州最高峰の宮之浦岳です。途中、筑紫岳、安房岳、翁岳、栗生岳を越えいく登山道は、至極の風景の中を歩いていける幸せな時間を私に与えてくれました。宮之浦岳までの登攀は、楽ではなかったですが、登頂の時には感動を与えてくれました。宮之浦岳山頂で昼食とコーヒータイムをゆったりと過ごし、時間もあったので永田岳を目指しました。永田岳を目指す人は多くはないですが、今回私が登った山の中では、ベストでした。登山道は浸食でえぐられている個所も見受けられ、頂上までの登攀は急峻できついものがありましたが、登った甲斐がありました。永田岳山頂は、最後に15m程の岩を登らなければなりませんが、そこは宮之浦岳をはじめとした代表的な屋久島の山々の360度の大パノラマ展望台になっており、口永良部島、種子島まで見渡せます。どの方向の景色も抜群に綺麗で一人頂上にて素敵な時間を過ごすことができました。この日は新高塚小屋まで11時間の長旅でした。
3日目は、新高塚小屋のテン場で宿泊していると朝2時頃のテン場のデッキを歩く、登山者の足音で起こされてしまいました。仕方なしに朝食を食べテントを撤収し、5時過ぎに出発。途中、縄文杉に感動し、大王杉に驚嘆し、ウイルソン株でハートの撮影会で登山者同士で和みゆったりした時間を過ごしてました。そのうち雨が強くなり、白谷雲水峡へ向かう頃には土砂降りとなってしまいました。2台持ちしていたデジカメの1台は、防水機能が甘く故障するほどで全身、雨だか汗だかわかりませんが、ずぶぬれ状態になってしまいました。雨の白谷雲水峡は格別とは聞いてました。確かに苔むす森や沢は綺麗でしたが、だんだん寒くなりそれどころではなくなりました。急いで下山し、管理棟にてタクシーを呼んでもらい、ユースホステルに泊まる外国の女の子も相乗りさせてあげ、空港近くの日帰り入浴のできる「まんてん」に逃げ込みました。
余談になりますが、彼女たちをユースホステルに送っていく道中のタクシーではしゃべり好きな運転手もあいまって会話が弾みました。彼女たちはいずれも学生のソロトレッカーでカナダ、イギリス、マレーシアから来ており、ユースで知り合って白谷雲水峡に来ていたみたいでした。いずれの子も軽装で特に寒そうに震えていたカナダの子は、カッパも来ておらず、見かねた日本人観光客から傘をもらったような無茶ぶりでした。3人中2名は、日本語も堪能で私の英語よりできるので結局日本語での会話になりました。途中、島民の数(1万6千人)より多い屋久鹿(約2万頭)の話になり、「屋久鹿ってどういう風に鳴くの?」に対して運転手さんが、「屋久鹿は『ピー』と鳴くの!」と言ったら大爆笑になりました。その自分の娘とはまるで違う、たくましさと屈託のなさに思わず微笑んでしまいました。
憧れていた屋久島は、天気予報では晴れにもかかわらず、3日中2日が雨という屋久島の洗礼を受けてしまいました。特に山間部は仕方ないみたいでその雨が豊かな自然を育んでいるのでと納得しました。屋久島の山や森はどこも素晴らしい表情を見せてくれ、疲れた心を穏やかな気持ちにリフレッシュしてくれました。今度は家族を連れて戻ってきたいなと考えています。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する