記録ID: 29237
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
日程 | 2006年07月15日(土) 〜 2006年07月16日(日) |
---|---|
メンバー | |
天候 | 曇り雨曇り |
アクセス |
利用交通機関
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
15日;5:34上高地-8:06横尾-9:30槍沢ロッジ-11:47大曲-14:30殺生ヒュッテ
16日;5:44殺生ヒュッテ-6:34槍ヶ岳7:00-10:30槍沢ロッジ-11:57横尾-14:00上高地
16日;5:44殺生ヒュッテ-6:34槍ヶ岳7:00-10:30槍沢ロッジ-11:57横尾-14:00上高地
過去天気図(気象庁) |
2006年07月の天気図 |
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写真
感想/記録
by ojyo
7月15日(土)
天気は曇りで、そのうちまちがいなく雨は降ってくるだろう。沢渡(さわんど)から30分弱で上高地バスターミナルへ到着すると、すでに登山客が結構いる3連休の初日だからだろ う。(午前 5時34分)
悪天候が予想されるので、とにかく早く到着したいので、横尾までの11キロは道もひろく勾配も少ないので速度を上げて歩き、3時間のところを2時間強で進んだ。
すぐに河童橋から穂高を眺める
があいにくの雲、さらに進んで明神では石碑を見上げると、明神岳が聳え立っている。
徳沢までは奥上高地自然探勝路になっていて道が広く気持ちいい樹林帯の中を進む。
徳沢から15分ほどで新村橋の分岐で、
橋を渡れば涸沢方面、我々は梓川に沿って進むと屏風岩が大きくなり横尾へ到着 。 午前8時6分
このあとから雨が降ってくる、レインウエアを着て、一の俣、二の俣を渡ってしばらくすると槍沢ロッジに到着。
本降りの雨になる。(午前9時30分)
樹林帯を通り、開けたところにいくつかのテントが張られている、石積みの壁が残っている赤沢岩小屋だ遠景に槍ヶ岳が見えるはずだが・・(午前10時28分)
槍沢に沿って1時間後、コースに大雪渓が立ちはだかる。(午前11時47分)
軽アイゼンを持っていたが、装着せずに登って行く。
大曲を過ぎてしばらくして雪渓を抜け、天狗ヶ原分岐から北へジグザグを登ってモーレーン台地の上に出る。雨はさらに激しく降る。
疲労と70リッターのザックが応えて足にダメージを与える。若者たち(35歳)はまったく影響も感じさせずに、僕を思いやってくれるが、
更に二つの雪渓越えで殺生ヒュッテにヘロヘロの態でたどり着く。
相談の上、僕だけが殺生ヒュッテで泊まり、明日槍ヶ岳山荘で合流することに決め、彼らと別れた。(午後2時30分) 殺生ヒュッテ料金(2食8400円に弁当代で9000円)
足がすでに筋肉痛になり、ヒュッテ小屋の部屋までの階段も堪えながら登る。
時間がまだ早いので、テレビのある食堂へ行き、ストーブを囲み外国人の若者二人と夫婦連れの会話に加わる。
外国人の一人は10年滞在で、もう一人は10ヶ月だという、しかも先週初めての山登りで富士山に行ってきたという。ロンドン子で仕事は映像関係の仕事らしい。
ご夫婦は、川越の方で百名山を結構登ってるらしく、結構楽しい会話が弾みあっという間に夕食の5時になった。
夕食は5時、朝食も5時 、消灯が8時が決まりだ。乾燥室があったのでズボンとTシャツを乾かす。
全身が筋肉痛で今晩回復しないと、槍ヶ岳を断念しなくてはならないので午後6時に床に就き、睡眠をたっぷり摂る予定だ。
消灯後、激しい雨音に加え、ヒューヒューと風が小屋を叩く、まるで殺生ヒュッテの昔に、猟師に皮を剥がされた動物たちの叫び泣きにも聞こえる。
音はいつまでも止まない、そのうち眠りについた。
◆ 7月16日(日)
トイレに起きたときは音は止み、外も白んできた。時間は4時だ。味噌汁のにおいに誘われて、朝食前に食堂に下りる。
5時前に朝食をたっぷりと摂る、何とか復活したらしい。弁当をもらい午前5時44分にヒュッテを後にして槍ヶ岳山荘へ向かう、雨は相変わらず降り続いている。
30分後、槍ヶ岳山荘に到着し仲間と合流、ザックを置いて本丸の槍ヶ岳頂上へよじ登っていく、ありの行列のように整然と上へ上へと鉄はしごや鎖、
最後のはしごを上り3180mのトップに立つ。 三人で握手して登頂を喜ぶ。(午前6時34分)
雨と風の危険な槍ヶ岳の狭い山頂で、霧に眺望を遮られて何も見えない。
下りのハシゴを慎重に降りていく。
山荘に戻り検討した結果、天候も回復しないことが判り、穂高縦走を断念し、来たコースを戻ることにした。
下山前に、ロンドンボーイに会い、シャッターを切る。
彼らは南岳へ向かうというので握手して別れた。「気をつけて!See you!]
午前7時に下山開始、殺生ヒュッテ(午前7時23分)、韓国からのツアー客らしき団体と混ざって、下っていく。
モーレン台地を過ぎ、大雪渓を下る(8時51分)、
下山は軽アイゼンを装着して長い雪渓を慎重に降りていく、後ろを降りかえると、入れ替わりに登りの登山者達が登っていく。
雨の激しさは変わらない、が下山からは携帯の傘を差しながらなので、上半身が楽だ。これだけの雨を受けるとレインウエアーも浸み込む。
雪渓を抜け、赤沢岩小屋、そして槍沢ロッジ(午前10時30分)で昼食を摂ると隣に韓国の男性がなにやら粉末をお湯で溶き飲んでいる。
声を掛ける日本語が通じないので、片言の英語で聞くと、ソウルからの槍ヶ岳ツアーだそうだ。
その後粉末の韓国製携帯味噌汁のパックを貰い、頂く・・実にうまい、「カムサハムニダ・・・ありがとう」と礼を言いお返しに乾燥マンゴーを渡すと、今度はパックのモノをくれた。
一言「ちゃ!」と言った。ハングルで ≪?? ??? ? ???≫と書いてある。後で調べると≪くるみアーモンド松の実鳩麦のお茶≫と判明した。
今回 ロンドンっ子やソウルっ子と一瞬ではあったが関われてグローバルな体験をした。
そして横尾山荘(午前11時57分)
上高地バスターミナルへ到着した。(午後2時)
縦走の予定が果たせず、残念だが荒天、体力不足では致し方ない、今年中に穂高岳を登破してやるぞ!
沢渡までバスで戻り、沿線の【露天風呂】で垢を落とし、焼肉、てんぷら、そばを酒の肴にして帰路に着いた。
天気は曇りで、そのうちまちがいなく雨は降ってくるだろう。沢渡(さわんど)から30分弱で上高地バスターミナルへ到着すると、すでに登山客が結構いる3連休の初日だからだろ う。(午前 5時34分)
悪天候が予想されるので、とにかく早く到着したいので、横尾までの11キロは道もひろく勾配も少ないので速度を上げて歩き、3時間のところを2時間強で進んだ。
すぐに河童橋から穂高を眺める
があいにくの雲、さらに進んで明神では石碑を見上げると、明神岳が聳え立っている。
徳沢までは奥上高地自然探勝路になっていて道が広く気持ちいい樹林帯の中を進む。
徳沢から15分ほどで新村橋の分岐で、
橋を渡れば涸沢方面、我々は梓川に沿って進むと屏風岩が大きくなり横尾へ到着 。 午前8時6分
このあとから雨が降ってくる、レインウエアを着て、一の俣、二の俣を渡ってしばらくすると槍沢ロッジに到着。
本降りの雨になる。(午前9時30分)
樹林帯を通り、開けたところにいくつかのテントが張られている、石積みの壁が残っている赤沢岩小屋だ遠景に槍ヶ岳が見えるはずだが・・(午前10時28分)
槍沢に沿って1時間後、コースに大雪渓が立ちはだかる。(午前11時47分)
軽アイゼンを持っていたが、装着せずに登って行く。
大曲を過ぎてしばらくして雪渓を抜け、天狗ヶ原分岐から北へジグザグを登ってモーレーン台地の上に出る。雨はさらに激しく降る。
疲労と70リッターのザックが応えて足にダメージを与える。若者たち(35歳)はまったく影響も感じさせずに、僕を思いやってくれるが、
更に二つの雪渓越えで殺生ヒュッテにヘロヘロの態でたどり着く。
相談の上、僕だけが殺生ヒュッテで泊まり、明日槍ヶ岳山荘で合流することに決め、彼らと別れた。(午後2時30分) 殺生ヒュッテ料金(2食8400円に弁当代で9000円)
足がすでに筋肉痛になり、ヒュッテ小屋の部屋までの階段も堪えながら登る。
時間がまだ早いので、テレビのある食堂へ行き、ストーブを囲み外国人の若者二人と夫婦連れの会話に加わる。
外国人の一人は10年滞在で、もう一人は10ヶ月だという、しかも先週初めての山登りで富士山に行ってきたという。ロンドン子で仕事は映像関係の仕事らしい。
ご夫婦は、川越の方で百名山を結構登ってるらしく、結構楽しい会話が弾みあっという間に夕食の5時になった。
夕食は5時、朝食も5時 、消灯が8時が決まりだ。乾燥室があったのでズボンとTシャツを乾かす。
全身が筋肉痛で今晩回復しないと、槍ヶ岳を断念しなくてはならないので午後6時に床に就き、睡眠をたっぷり摂る予定だ。
消灯後、激しい雨音に加え、ヒューヒューと風が小屋を叩く、まるで殺生ヒュッテの昔に、猟師に皮を剥がされた動物たちの叫び泣きにも聞こえる。
音はいつまでも止まない、そのうち眠りについた。
◆ 7月16日(日)
トイレに起きたときは音は止み、外も白んできた。時間は4時だ。味噌汁のにおいに誘われて、朝食前に食堂に下りる。
5時前に朝食をたっぷりと摂る、何とか復活したらしい。弁当をもらい午前5時44分にヒュッテを後にして槍ヶ岳山荘へ向かう、雨は相変わらず降り続いている。
30分後、槍ヶ岳山荘に到着し仲間と合流、ザックを置いて本丸の槍ヶ岳頂上へよじ登っていく、ありの行列のように整然と上へ上へと鉄はしごや鎖、
最後のはしごを上り3180mのトップに立つ。 三人で握手して登頂を喜ぶ。(午前6時34分)
雨と風の危険な槍ヶ岳の狭い山頂で、霧に眺望を遮られて何も見えない。
下りのハシゴを慎重に降りていく。
山荘に戻り検討した結果、天候も回復しないことが判り、穂高縦走を断念し、来たコースを戻ることにした。
下山前に、ロンドンボーイに会い、シャッターを切る。
彼らは南岳へ向かうというので握手して別れた。「気をつけて!See you!]
午前7時に下山開始、殺生ヒュッテ(午前7時23分)、韓国からのツアー客らしき団体と混ざって、下っていく。
モーレン台地を過ぎ、大雪渓を下る(8時51分)、
下山は軽アイゼンを装着して長い雪渓を慎重に降りていく、後ろを降りかえると、入れ替わりに登りの登山者達が登っていく。
雨の激しさは変わらない、が下山からは携帯の傘を差しながらなので、上半身が楽だ。これだけの雨を受けるとレインウエアーも浸み込む。
雪渓を抜け、赤沢岩小屋、そして槍沢ロッジ(午前10時30分)で昼食を摂ると隣に韓国の男性がなにやら粉末をお湯で溶き飲んでいる。
声を掛ける日本語が通じないので、片言の英語で聞くと、ソウルからの槍ヶ岳ツアーだそうだ。
その後粉末の韓国製携帯味噌汁のパックを貰い、頂く・・実にうまい、「カムサハムニダ・・・ありがとう」と礼を言いお返しに乾燥マンゴーを渡すと、今度はパックのモノをくれた。
一言「ちゃ!」と言った。ハングルで ≪?? ??? ? ???≫と書いてある。後で調べると≪くるみアーモンド松の実鳩麦のお茶≫と判明した。
今回 ロンドンっ子やソウルっ子と一瞬ではあったが関われてグローバルな体験をした。
そして横尾山荘(午前11時57分)
上高地バスターミナルへ到着した。(午後2時)
縦走の予定が果たせず、残念だが荒天、体力不足では致し方ない、今年中に穂高岳を登破してやるぞ!
沢渡までバスで戻り、沿線の【露天風呂】で垢を落とし、焼肉、てんぷら、そばを酒の肴にして帰路に着いた。
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この記録に関連する登山ルート
この記録で登った山/行った場所
- 槍ヶ岳 (3180m)
- 河童橋 (1505m)
- 槍ヶ岳山荘 (3080m)
- 横尾 (1620m)
- 徳澤園 (1562m)
- ババ平 (2001m)
- 槍沢ロッヂ (1820m)
- 明神館 (1530m)
- 徳本口 (1545m)
- 新村橋 (1577m)
- 上高地バスターミナル (1504m)
- 小梨平 (1507m)
- 殺生ヒュッテ (2860m)
- 飛騨乗越 (3010m)
- 徳沢ロッヂ (1550m)
- 一ノ俣 (1705m)
- 槍見河原 (1671m)
- 槍沢大曲り (2093m)
- 二ノ俣 (1706m)
- 槍沢・天狗原分岐 (2348m)
- 坊主岩屋下 (2661m)
- 河童橋公衆トイレ (1510m)
- 播隆窟 (2702m)
- 徳沢公衆トイレ (1558m)
- 横尾山荘
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