(梓山BS)→十文字峠→甲武信ヶ岳→雁坂峠→笠取山→雁峠→(新地平BS)
- GPS
- 51:07
- 距離
- 36.4km
- 登り
- 2,699m
- 下り
- 2,932m
コースタイム
新宿駅 0730
↓ 特急あずさ3号
小淵沢駅 0936 0957
↓ 小海線 各駅停車
信濃川上駅 1040 1043
↓ 川上村営バス
梓山BS 1110 1115
↓
毛木平P 1212 1225
↓
一里観音 1251
↓
八丁の頭 1402 1405
↓
十文字小屋 1433
5月5日(日)
十文字小屋 0607
↓
大山 0705 0715
↓
三宝山 0956 1008
↓
甲武信ヶ岳 1043 1100
↓
破風山 1344 1350
↓
東破風山 1420 1425
↓
雁坂嶺 1532 1540
↓
雁坂峠 1610 1620
↓
雁坂小屋 1640
5月6日(月)
雁坂小屋 0531
↓
縦走路 0555 0600
↓
水晶山 0628 0638
↓
古札山 0708 0720
↓
燕山 0812 0820
↓
雁峠 0843 0850
↓
笠取山 0933 1000
↓
雁峠 1101 1120
↓
新地平BS 1416 1443
↓ 富士急湘南バス
塩山 1540 1625
↓ 特急かいじ118号
立川 1725
天候 | DAY-1 晴→曇→雪 DAY-2 晴→曇時々晴 DAY-3 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所は無いが、急斜面の登り下りが多く、アイスバーンになっているので、軽アイゼンが必要 |
写真
感想
【DAY-1 自宅→新宿駅→信濃川上駅→ 梓山BS → 毛木平P → 十文字小屋】
朝早く目が覚めたので、小淵沢駅で、駅そばを昼飯代わりに食べるつもりで、予約していた「スーパーあずさ5号」の一本前(30分前)の「あずさ3号」に列車変更する。小淵沢の駅そばは、残念ながら準備中で食べられなかったが、スーパーあずさ5号は新宿駅での人身事故で1時間ぐらい遅れたらしいので、結果オーライだった。信濃川上駅から村営バスに乗車したのは10名ぐらいだったが、梓山BSで下車したのは、自分一人だけで、後は皆、金峰山登山口の川端下まで行くようだった。
梓山BSは、川のたもとにある。ここに愛用してきたお気に入りのクマよけ鈴を置き忘れてしまったので、今回は、熊よけ鈴なしの山旅となってしまった。周りを見回したが食堂らしきものは無い。昼を食いはぐれたかと思ったが、橋を渡るとすぐに、コンビニがあったので、パンを買って、食べながら、のんびりと川上村の開拓地の中、舗装道を歩いて行く。雰囲気の良い山村だ。
やがて砂利道になり、一時間くらいで毛木平Pに着く。ほぼ満車の状態だ。ここで身支度を整え、駐車場奥の登山道に入る。10分ぐらい歩くと千曲川源流を経て甲武信ヶ岳に登る道と十文字峠との分岐に着く。今回は、左の十文字峠に道を採る。沢を渡り、沢沿いに緩やかに登って行くと五里観音に着く。その後も沢沿いに登って行き、次第に沢が枯れて来る。やがて沢を離れ、樹林の中ジグザグの苦しい急登になる。今日は、天気予報では「晴れ」だったが、次第に曇りとなって来た。ようやく木々に囲まれた八丁の頭(たぶん)と思われる場所に着く。八丁の頭からは、割と緩やかな道になり、14:33十文字峠に着く。GW前半に行った丹沢と異なり、ひっそりとした佇まいが良い雰囲気だ。手続きを済ませ小休止し、カモシカ展望台へ向かう。この頃から雪が舞い始め、カモシカ展望台に着いた頃には、結構な雪となった。晴れていれば、八ヶ岳が展望できるようだったが、雪の舞う山を見るのもなかなか良かった。夜寝る時も、まだ少し雪が舞っていたが、夜中にトイレに起きると満天の星だった。
【DAY-2 十文字小屋→三宝山→甲武信ヶ岳→ 破風山→ 東破風山 → 雁坂嶺→ 雁坂峠→ 雁坂小屋】
朝起きると青い空が気持ち良く広がる好天だ。小屋を後にすると、すぐに鬱蒼とした森の中を、ジグザグに急登する。苔の緑と、うっすら積もった昨日の雪の対比が見事だ。アイスバーンになった岩場を過ぎると大山に着く。正面に三宝山の大きな山塊が広がる。右手には、白い八ヶ岳も見える。振り返ると両神山の特異な山塊が印象的だ。
大山からもアイスバーンになったアップダウンが続く。武信白岩山は巻いて行くらしく、いつの間にか通りすぎる。この辺りで、軽アイゼンをつける。その後もアイスバーンのアップダウンを繰り返し、三宝山への登りまで来ると、雪が多くなり、かえって歩きやすくなる。
三宝山頂は、小広く開けているが、木々に囲まれている。それでも、岩に登ると甲武信ヶ岳が見える。縦走路は、一旦少し下り、登り返すようだ。三宝山からは尾根を行き、途中、三宝岩はパスする。甲武信ヶ岳の山容から想像する通りに、最後は急登し、甲武信ヶ岳山頂に着く。金峰山、国師ヶ岳、白い南アルプスや八ヶ岳の眺めが良い。木々の間から三宝山も見える。昼食休憩とし、パンを食べる。
甲武信ヶ岳からは、雪の急斜面をジグザグに下り、甲武信小屋の前に出る。水2リットル(\100)を調達。今日は、先が長いので、心残りだが、木賊(「とくさ」と読むらしい。盗賊みたいな名前だ)山は、巻き道でパスする。やがて、木賊山からの道と徳ちゃん新道が合わさり、その後も、どんどん下って行く。この辺りは、所々、アイスバーンになっていたが、高度を下げてゆくと、次第に雪が無くなってくる。
やがて、これからの縦走路となる破風山(登山道の看板は全て「破不山」となっていたが、ここでは昭文社の地図の表記に合わせた)の眺めが良い開けた場所に出る。遠く大菩薩が見える。晴れていれば、きっと富士山も見えるのだろう。この先は、雪が無さそうなので、アイゼンを外し、小休止する。ここから観察すると、破風山へは、一旦、かなり下って急斜面を登り返すようだ。
小休止後も、どんどん下り、やがて鞍部の破風山避難小屋前に出る。新しくて、なかなか綺麗な避難小屋だ。中も綺麗に使われているようだ。避難小屋からは、観察した通りに、約200m急斜面を登り返す。アイゼンが必要なほどではないが、中途半端に雪が残っていて歩き難い。振り返ると、金峰山、木賊山、甲武信ヶ岳の眺めが良い。左手には両神山が見える。ゆっくりと岩の多い急斜面を登り、ようやく木々に囲まれ展望が無い破風山に着き、小休止する。
破風山から東破風山までは、国師ヶ岳や金峰山の眺めが良い岩尾根を行く。東破風山頂も木に囲まれている。東破風山からは、アイスバーンが残る急斜面を下るので、アイゼンをつけて下る。鞍部から、雁坂嶺に向け、立ち枯れの木が非常に多い中を登り返す。道は、緩やかなのだが、結構遠く、疲れた体には少しきつい。雁坂嶺も木々に囲まれていて展望は無い。
雁坂嶺からは、徐々に高度を下げて行き、笹原と大展望が広がる雁坂峠に着く。ベンチ横で鹿がのんびりと笹を食べている。雁坂嶺は、日本三大峠の一つと看板がある。他は、針ノ木峠と三伏峠とある。何が「三大」なのか分からないが、眺めが良いということなのだろうか?(他の二つに行ったことが無いので分からないが・・・)。確かに、眺めは雄大だ。今日は富士山は見えないが、晴れた日には、素晴らしい眺望が広がるに違いない。看板には、その他、大和武尊とか、秩父往還とか、雁の山越えコースとかの言い伝えがあると書いてあった。
名残は惜しいが、雁坂峠を後にして、雁坂小屋に下る。縦走路から少し下る必要があり、北斜面になるのか雪が多く残っていて、ところどころアイスバーンになっていたので、アイゼンをつけ注意して下る。やがて雁坂小屋が見えて来る。祝日なので、国旗が出ている。
今日も、夜中に目が覚めると、細い三日月と満天の星だった。
【DAY-3 雁坂小屋→水晶山→古札山→ 燕山 → 雁峠 → 笠取山→ 雁峠→ 新地平BS → 塩山駅→ 立川駅→ 吉祥寺駅】
今日も良い天気だ。雁坂峠に、もう一度出ようかとも考えたが、ここは先を急ぐことにして、縦走路への近道を採る。雪が残る鬱蒼とした森の中を緩やかに登る。緑の苔と太陽が反射し輝く白い雪が綺麗だ。
6:22水晶山に着く。木々に囲まれ展望は無い。水晶山から、再び、鬱蒼とした樹林の中を下る。森の気と香りを楽しみながら歩く。木々の間から、時々、南アルプスや八ヶ岳の白い峰が見える。
古札山に着くと、富士山の大展望が広がる。小休止する。今日は、ポカポカと温かく、風もないので山歩き日和だ。古札山から少し下ると、白い南アルプスの眺めが良い笹原が広がり、ベンチがあったので、再び小休止する。この後も、富士山や南アルプスの眺めが良い、疎らに木が生えた笹尾根をずっと行く。最後に岩山を巻いて、木々に囲まれた燕山に着く。
燕山から、やや木々が密になって来た笹尾根を下る。やがて正面に笠取山が見えてきて、笹の広がる気持ちの良い雁峠(「がんとうげ」)に下りつく。広々と開けていて気持ちが良い峠だ。荒川、富士川、多摩川の分水嶺がある。
雁峠から笠取山へは、防火帯(たぶん)を登るかなりの急斜面だ。振り返ると、富士山、南アルプス、金峰山と、ここ両日ですっかりおなじみになった景色が広がり、眺めがすばらしい。
笠取山頂で小休止して、パンを食べる。ゴールデンウィーク最終日なので、誰もいない静かな山頂だ。風が強くなってきたので、アウターを着る。風がないとぽかぽかして気持ちが良いし、バスには十分な時間があるので、ゆっくりしたいところだが、風が強いので残念ながら、そうもいかない。心残りながらも山頂を後にする。
山頂からは、岩尾根を行く。少し行くと、明らかに、先ほどの山頂よりも高いと思われる岩峰があり、そこにも笠取山山頂の碑がある。たぶん、こちらが正式な山頂なのだろう。ただ、割と木に囲まれていて、狭いので、展望はあまり良くない。さらに、岩峰を一つ越えた先で、右に下る道を発見したので、そこを下る。
右手に登って来た防火帯の道を見ながら、しばらく下って行くと縦走路に交わる。水干(読み方は不明)と呼ばれるところらしい。縦走路は、笠取山を巻いて行くようだ。笠取山の麓を通り、雁峠に戻る。バスの時間があるので、もっとゆっくりと景色を楽しんでいたいのだが、だんだん風が強くなってきたので、雁峠を後にして、今回の縦走路から離れる。
雁峠からは、笹原を下る。次第に木が多くなってくる。その分、風は無くなる。熊よけ鈴をなくしたので、少し心細い。小さな渓流を、何度も渡渉しながら、次第に高度を下げる。渓流沿いの気持ちが良い道だ。空は青く、雲は白く、新緑は美しく、初夏の気配だ。下るにつれて道は広くなり、歩きやすくなる。やがて、林道と思われるところに出る。バス停で長々と待つのは嫌なので、小休止しながら、のんびりと下って行く。
最後に閉まったゲートのところで舗装道に出る。ゲートには、関係者以外は進入禁止とやたらに書いてあり、登山道とも何とも書いてなかった。逆コースを採っていると不安になるかもしれない。舗装道に出て、暫らく歩くと、車が良く通る国道に出る。左に折れた少し先が新地平のバス停だ。知らなかったが、塩山行きの山梨貸切バス以外に、山梨市営の山梨市行のバスもあるようだ。今回のタイミングとしては、あまり良いバスは無かったが、これも利用できるかもしれない。
時刻通りに来たバスに乗る。このバスは、ひとつ前の西沢渓谷が始発だ。甲武信ヶ岳からの下山者で混んでいるのではないかと懸念したが、ゴールデンウィーク最終日だからか空いていて良かった。登山に使うバスの常として、新しい国道をずっと行くのではなく、村落間をつなぐ昔の道に頻繁に入るので、時間がかかる。途中、乾徳山登山口等で登山者や観光客が乗って来て、最後は満員で塩山に着く。パスモが使えないので、全員が下車するのに、結構な時間がかかる。
帰りの特急は、当然、指定席はとれないので、自由席にする。時間があったので、以前食べて美味しかった駅前の食堂でほうとうを食べる。煮込むのに時間がかかったらしく、急いで食べて、ギリギリで特急かいじに飛び乗る。立川で降りて、吉祥寺に出て、井の頭線で帰宅する。東京は暑かった。
長いこと気になっていた奥秩父縦走(と言っても一部だが)に行き、天気にも恵まれ、丹沢程には混んでおらず、楽しい山歩きだった。今度は、残りを縦走したい。
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