雨天のテント泊で和名倉山北上ルート(丹波〜和名倉山〜秩父湖)


- GPS
- 26:08
- 距離
- 31.5km
- 登り
- 2,913m
- 下り
- 3,040m
コースタイム
丹波バス停10:27―11:55サオラ峠―12:29熊倉山―13:31前飛竜―13:57飛竜権現―15:12将監小屋
■12日(日)
将監小屋7:18―7:39山ノ神土―8:35東仙波―9:47和名倉山―11:07造林小屋跡―11:37反射板跡地(登尾沢ノ頭の標識)―12:18埼大山寮―12:35秩父湖バス停
天候 | 11日:雨 12日:晴れ 気温 11日14:30熊倉山 15℃ 12日04:30将監小屋テント内 10℃、08:45東仙波付近 12℃、14:05西武秩父駅 29℃(暑い・・・) |
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過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:秩父湖バス停から西武バス(13:05発、西武秩父駅行き、900円、SUICA利用可)、西武秩父駅から特急ちちぶ(全席指定)に乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■丹波バス停〜将監小屋 ・飛龍山の巻き道には谷側に笹が茂って斜面が隠れているので注意。 ・将監小屋の管理人不在時は、玄関に入って右手の木箱に料金(テント泊500円)を入れる。小屋の脇に豊富な水量の水場がある。トイレに紙はない。 ■将監小屋〜秩父湖バス停 ・残雪なし ・東仙波から北に下りる道が不明瞭。尾根筋を外さないようにコンパスで方位を確認する、木々の間から登り返す尾根を目視すると安定する。 ・北ノタルから二瀬尾根に合流するまでのトラバースは、路肩がもろく崩れやすいので注意。トレッキングポールをしまった方が歩きやすい。 ・ススタケのヤブは標高1700m〜1550mの平坦な地形に広がる。枯れて踏み跡もしっかりついているので、ここで迷うことはなさそう。 ・造林小屋跡の少し南、コース上に水場あり。 ・赤テープが短い間隔でつけられている。追っていけばコースを辿れるが、別の方面に続く赤テープもある。造林小屋跡の北東、森林軌道跡の途中に、和名倉沢に下りる道にも赤テープがつけられていた。コースを倒木が塞いでいる場所でもあり、意識しなければそのまま下ってしまうかも知れない。 ・秩父湖バス停手前のトンネルに向かって、左から右(バス停方面)へ通じる遊歩道あり。ただし、遊歩道への道は工事用フェンスで塞がれている。 ※GPSログは秩父湖付近、標高1007mを過ぎた辺りから乱れています。 |
写真
感想
和名倉山は東京から公共交通機関利用・1泊2日で登れ、秩父湖方面は登山者が少なく、地図読みの練習にもなるのが魅力です。
午後から雨脚が強くなる予報でしたが、かえって好都合。新しく買った寝袋とツェルト(ハイカーズデポの「Ultra Dry Down」と「ツェルト2ロング」)を試す機会にしました。1泊なら、多少失敗してもリスクが少ない。宿泊する将監小屋のテント場は奥秩父主脈縦走のときに利用したことがありますし、練習と思って雨の山に向かいました。
雨は11日の昼ごろから強くなり、夜間も降り続けました。風も強く、ツェルトの壁が大きくたわむほどでした。午前2時ごろまで風雨が続いたと思います。明けて12日はからっとした快晴で、登山日よりでした。
和名倉山の山頂に上がると、目を疑うような光景が。樹林に囲まれた四畳半ほどの山頂に、20人近い高校生の集団が休憩している! それも、日帰りのザック。引率らしい大人に聞くと、埼玉県の高校の登山大会で秩父湖からの往復をするとのこと。造林小屋跡へ下りたところでテントがいくつも張ってあるのを見て、そこからサブザックで上がったのだと納得。
全体的な行程としては、赤テープによる案内が丁寧で、尾根筋や森林軌道跡など特徴的な地形を通るので、ルート維持は難しくありませんでした。とはいえ所々迷いやすい場面が出てくるので、地図の読み応えはありました。展望がなくても、山歩きは楽しい!
以下、雨天のツェルト泊についてのメモです。
・ツェルト設営に8分36秒、撤収に3分46秒(ザックへの出し入れ含む)。もう少し設営の練習をする必要あり。
・雨具を着込んでいても、服は濡れる。ツェルトを設営したら、まずは乾いた服に着替える。濡れた服は乾かすことを諦め、専用のスタッフバッグに入れて枕代わりに。
・ツェルトの外壁と床の角に結露が流れ落ちて水溜りができる。端に置いておいたものはすべて水浸しになる。1か所にまとめて雨具でカバーしておくのが正解だと思う。
・床の折り返しがあるのでワンポールテントと違って地面との隙間ができず、吹き込みは少ない。
・天井からも水滴が落ちる。ダウンに撥水加工した「Ultra Dry Down」の価値を発揮。寝相の悪さもあって足元を(壁に触れて)濡らしていたが、明け方でも変わらずフカフカだった。
・ダウンジャケット・ダウンパンツに着替えて寝袋に入っていたところ、暑くて目が覚めた。想定適応温度-6℃に対して明け方のテント内の気温10℃。いくら寒がりでも、さすがに暑すぎる。ダウンを脱ぎ、ジッパーを少し開放して快適に眠れた(快適すぎて午前6時まで・・・寝すぎ!)。
・調理時には入口から折り畳み傘をせり出して、その下でストーブを使用。雨避け兼換気。意識して、ときどき顔を外に出し外気を吸う。
・100cmのトレッキングポールを使ったので天井が低い。背筋を伸ばして座ると頭が天井につく。明け方、腰を浮かせると背中に結露がべったり。もっと長いポールか、長さを調節できるポールを使えば、居住性を上げられるだろう。
・夜間に強風が吹いたが、壁はたわんでもツェルトごと吹き飛ばされることはなかった。サイドからガイラインを追加すればもう少し安定しそうだ。
コメント
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詳細なレポート大変参考になりました。
近々行こうと思っていたコースなのでありがとうございます。
おまけに購入を検討しているハイカーズデポの「Ultra Dry Down」の使用感まで分かるとは・・
僕も早くシェラフカバーとはおさらばしたいものです
kizitoraさん
はじめまして。
コースタイムを拝見すると、恐らく二瀬分岐-山頂間ですれ違った方ですね。高校生の団体とはちょうど入れ違いになったので山頂ではのんびり食事ができました。
2pacさん、はじめまして。
親川バス停で下りて、天平尾根を登っていくのも長く歩けて面白いかもしれません。(鴨沢より西に行くバスがもっと早く出てくれるといいんですけどね。)
ほとんど歩いていますが、最後の反射板跡地から秩父湖のつり橋までは軽く走っているので、歩きならもう少し時間がかかると思ってください。
「Ultra Dry Down」が連泊したときにどうなるか分かりませんが、従来のダウンシュラフよりはふんわり感が長持ちしそうな気がします
camp747さん、書き込みありがとうございます。当日は黒いシャツを着ていらっしゃいましたね。
同日のレコを拝見しました。秩父湖から日帰りでピストンされたんですね
秩父側からの視点だと、また違った地形に見えます。
隠れ家的山頂でゆっくりお昼というのもいいですね!
さすがにあの狭い空間で団体様とゆっくりする気にはなれず、早々に退散しました
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