籾糠山 〜ブナ新緑が輝く花園の山〜

2021年05月30日(日) [日帰り]

• GPS: 06:48
• 距離: 8.3km
• 登り: 544m
• 下り: 534m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:46
• 休憩: 0:56
• 合計: 6:42

8:26 天生峠
9:03 9:03 天生湿原北側分岐
9:08 9:30 天生湿原
9:40 9:40 天生湿原南側分岐
9:48 9:56 カラ谷分岐
10:10 10:16 ミズバショウ群生地
10:59 10:59 籾糠分岐
11:25 11:33 籾糠山
11:59 12:00 籾糠分岐
12:15 12:21 木平分岐
14:08 14:08 カラ谷分岐
14:15 14:18 ミズバショウ群生地
14:28 14:28 カラ谷分岐
14:35 14:35 天生湿原南側分岐
14:42 14:43 天生湿原
14:47 14:48 天生湿原北側分岐
15:07 15:07 天生峠
15:08 ゴール地点

天候

朝：晴れ　午前中：曇り　昼から：また晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

天生峠駐車所を利用

コース状況／危険箇所等

≪登山道の状況≫
・全体的によく整備されており危険個所無し
・カラ谷分岐から木平探勝路、カラ谷登山道（カツラ門より奥）、ブナ探勝路（水芭蕉群生地より奥）は公式には通行止め。立ち入っても良いが自己責任でとのこと。
・立ち入り禁止エリアに関しては残雪が若干ありますが、危険な部分に雪は残っていません。アイゼンも不要と思います。材木で土留めがしてある部分が破損していて足元が不安定なところ、埋め込まれた丸太が湿っていてツルツルであることなど若干注意が必要な部分があります。

≪危険動物情報≫
・ヤマビル、マダニ、ヘビ：遭遇せず
・クマ：遭遇しなかったが多数生息の山域なのでクマ鈴は有った方が良いと思う。

その他周辺情報

≪トイレ≫
・天生峠駐車場に公衆トイレ有。山中にはトイレ無し。携帯トイレ使用ブース（テント）が４か所ほどある。

写真

5/30 7:46

国道360号線の白山展望地にて
御前峰がギリギリ見える？
午後から晴れることに期待…

5/30 8:30

登山口にてチャルメルソウとミヤマカタバミがお出迎え

5/30 8:38

森のクマさんに会えるかも・・・

5/30 8:40

サンカヨウや

5/30 8:41

エンレイソウがお出迎え

5/30 8:43

新緑のブナ巨木に差し込む朝日

5/30 8:44

新緑がキラッキラに輝く
新緑のステンドグラス

5/30 8:47

こんなに気持ちのいいトレイルがずっと続く
森の豊かさは天生湿原の奥で本格化する

5/30 8:48

オオカメノキ

5/30 8:57

ミツバツツジ
緑一色の風景の中で赤は際立つ

5/30 9:01

湿原手前のブナ巨木　力強さに圧倒される

5/30 9:02

ミヤマカタバミ
たくさん咲くが今日はほとんど花を閉じたままでした

5/30 9:10

コバイケイソウの蕾　今年は当たり年？

5/30 9:24

ミツバオウレン　上から取るとこんな凡作ですが・・・

5/30 9:18

ローアングルで撮影するとご覧の通り！

5/30 8:59

ミツバオウレンの花のアップ

5/30 9:36

ザゼンソウ

5/30 9:37

ミズバショウ

5/30 9:34

ミズバショウには水の流れがないと・・・

5/30 9:42

天生湿原
ミズバショウで埋め尽くされる…というほどではない

5/30 9:46

カラ谷分岐にて
ホクリクネコノメソウ？

5/30 9:57

サンカヨウ

5/30 10:01

ピンクのミヤマカタバミ

5/30 10:03

ニリンソウ

5/30 10:05

キクザキイチゲ
たくさん咲いているがこの時点ではこれ一輪だけがかろうじて開いていた

5/30 10:07

ミズバショウ群生地の手前のブナ巨木
曇っていると新緑の美しさが引き立たない…

5/30 10:12

ミズバショウ群生地

5/30 10:19

ミズバショウとリュウキンカで埋め尽くされる

5/30 10:24

天然の物置になっている木
まだ枯れておらず新緑の葉を芽吹かせていた

5/30 10:36

ミヤマカタバミ

5/30 10:51

ブナ探勝路も豊かなブナ林が広がるが曇天では美しさが引き立たない…

5/30 10:59

お椀のようにくぼんだ場所に溜まる残雪
不思議な地形　かつて巨木があって根こそぎ倒れて穴が開いた？

5/30 11:04

バイカオウレン

5/30 11:11

山頂手前ではサンカヨウはまだ卵状態

5/30 11:15

イワナシ

5/30 11:19

マイヅルソウもこれから

5/30 11:25

猿ケ馬場山

5/30 11:27

籾糠山山頂にて
北アルプスは残念ながら雲の中

5/30 11:36

天生の森にも光は差さない…
がっくりして踵を返す

5/30 11:45

タケシマラン

5/30 11:37

タケシマランの花のアップ
ランというがラン科ではない

5/30 11:47

開花したばかりのサンカヨウ

5/30 11:55

ツバメオモト

5/30 11:47

ツバメオモトの花のアップ

5/30 12:06

籾糠分岐を過ぎるころから日差しが戻ってきた！

5/30 12:09

バイカオウレン

5/30 12:13

新緑と青空

5/30 12:19

新緑のステンドグラスのバックは青空でないと！

5/30 12:21

リュウキンカ

5/30 12:22

リュウキンカの大輪

5/30 12:26

雪が少々残る　ここの残雪はちょっと足元不安定になり怖いかも

5/30 12:31

ショウジョウバカマ
美しい個体

5/30 12:45

キクザキイチゲを訪問中の蝶

5/30 13:03

キクザキイチゲ

5/30 13:27

青のグラデーション具合が美しい個体

5/30 13:23

5/30 13:32

青空とブナ新緑

5/30 13:00

ニリンソウも輝く

5/30 13:38

陽の光をあびて輝くキクザキイチゲ

5/30 13:40

紫色のキクザキイチゲ

5/30 13:48

5/30 13:41

紫色が美しい

5/30 13:53

カツラ門

5/30 13:56

キクザキイチゲとミヤマカタバミのコラボ

5/30 13:58

サンカヨウも輝く

5/30 14:02

ユキザサはこれから

5/30 14:06

青いキクザキイチゲ

5/30 14:07

ブナ林の豊かさに圧倒される

5/30 14:10

ブナ新緑をバックにカエデの新緑

5/30 14:17

再度ミズバショウ群生地

5/30 14:18

空の青、森の緑、ミズバショウの白、リュウキンカの黄色
素晴らしいコントラスト

5/30 14:19

ミドリニリンソウ

5/30 14:21

ブナ新緑が輝く

5/30 14:24

5/30 14:21

純白のニリンソウ

5/30 14:24

ピンクの差し色のあるニリンソウ

5/30 14:36

森の中の小川と青空と

5/30 14:37

湿原の中のS字歩道

5/30 14:40

空の青さを映しこむ池塘

5/30 14:42

タムシバ

5/30 14:45

池塘とミズバショウ

5/30 14:51

ヒメイチゲ

5/30 14:55

ブナ巨木が見送ってくれる

5/30 15:01

帰りにはアルプスが少し姿を見せてくれた

5/30 15:05

広角側でも写真に納まりきらないブナ巨木

5/30 15:10

午後になり車もまばらな天生峠駐車場

5/30 15:12

新緑と夏空

5/30 15:27

名残のスミレ

5/30 15:41

中滝
雪解け水を集めて豪快な流れ

撮影機器：

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II オリンパス

OLYMPUS STYLUS TG-4 Tough オリンパス

感想

Tomi-Ton

森と花が豊かな籾糠山は私の大好きな山の一つです。
毎年5月も終わりになると国道360号の冬季閉鎖解除を待ち焦がれますが、今年も5月24日に解除となったのでわくわくしながら再訪してみました。

籾糠山に向かって東海北陸道を走っていると空は雲一つない快晴。
森が輝く、花も陽の光を浴びて大きく開くのでうきうきしながら向かいますが、白川郷が近づいてくると空には雲が多くなりました。

朝のうちだけ曇りがちだが午前中から晴れという予報が当たることを期待して一年ぶりに天生峠へ。
相変わらず空には雲が多いものの雲間から太陽も覗くので幸先は良いと思って入山。
登山道へ踏み込むとのっけからサンカヨウ、エンレイソウが出迎えてくれます。
朝日を浴びて森も輝き、素晴らしい美しさ。
新緑の海に飛び込んでいく感じです。

天生湿原に付くころには上空は青一色になっていることを期待しましたが、たどり着いた天生湿原は曇り空の下でした。
ミツバオウレンやまだみずみずしいミズバショウを見ながら先へ進みますが、天候は回復するどころか雲が厚くなっていく…。
ニリンソウ・サンカヨウに埋め尽くされるカラ谷分岐に付くころにはどんよりとした空になりました。
少し奥のミズバショウ群生地ではミズバショウ・リュウキンカが今が盛りとばかりに咲き乱れていますがバックの空が曇りでは美しさが引き立ちません。

何とか天候が回復に向かってほしいと願いならブナ探勝路から籾糠山山頂を目指します。
ブナ探勝路も豊かなブナ林ですが曇りではその美しさが引き立ちません。
その状態は山頂に付くころにも変わらず、晴れてくる感じもしないので今日は今一つだったなと嘆きながら帰途につきました。

それでも籾糠分岐を過ぎるころから太陽が再び顔を出すようになってくれて、ようやく天気が回復へ向かい始めます。
新緑が太陽の光を浴びてキラキラ輝き素晴らしい美しさ。
個人的に一番見たかったキクザキイチゲも花を閉じているものが多いものの、きれいに開花するものも出てきて美しい個体もちらほら。
地元の鳩吹山のふもとでも咲くのでありふれた野草かなと思いましたが、籾糠山ではカラ谷分岐からカラ谷登山道一帯でしか見ないので咲く場所はあまり多くない花のようです。今年も何とか青いキクザキイチゲを見ることができて幸せでした。

ミズバショウ群生地にもう一度立ち寄り、新緑に輝く豊かな森を歩きながら車へ戻りました。

刈込池も銀杏峰も簗谷山もブナ林が豊かで素晴らしい山ですが、ここ籾糠山は頭一つ抜けている感じで森の豊かさが半端ないです。
ニッコウキスゲの夏、紅葉の秋、季節を変えて訪れたくなります。