お花いっぱい、雪渓と涼風の稜線を行く/10年ぶりの奥大日岳
富山県
nksan
- GPS
- 56:00
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 733m
- 下り
- 729m
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標高グラフを拡大| 天候 | ☀ 気温16〜17℃くらい |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
山行計画は室堂ターミナルで提出。 |
| 予約できる山小屋 |
|
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感想
以下長いのでパスしてください。
この時季になると若い頃に歩いた北アの涼し気な山並みを思い出す。剱や穂高は遠慮する年齢と自覚するが、涼し気な山域でのゆっくりハイクなら良かろうということで、10年振りに奥大日岳へ行くことにした。
富山から地鉄で立山へと向かう。青空と車窓の鄙びた風景が落ち着く。さらにケーブルと高原バスを乗り継いで立山室堂。ガスが降り始めていたので室堂平を散策し、急ぎ雷鳥荘へ向かった。
小屋に入ると同時に土砂降り、午後から天気不安定との予報も出ていたので往路の電車を早めたのは正解だった。ずぶ濡れ寸前、結局、雨は夕方まで続いた。
翌朝はゆっくり7時発。以前は4時に出たが、沢沿いが薄暗く足元に不安があった。昼から昨日同様の土砂降りに見舞われることも想定し、雨具その他は完備した。
新室堂乗越手前の雪渓は凍結気味だと厄介なので事前に山荘に問い合わせ、軽アイゼンを持参した。今回は雪も緩んでアイゼンの出番はなかったが、用心に越したことはない。さらに先の室堂乗越あたりまではアップダウンの少ない稜線漫歩、順路にはお花畑が広がった。
カガミ谷乗越あたりからは斜面をトラバース気味に登る。花崗岩？のガレで歩き易いとはいえない。以前、道を失った吹き溜まりも今回は雪が少なくトレースもバッチリだった。中大日、大日の頂きが見えてくると山頂稜線は近い。最後にハイマツ帯を突っ切ると長い雪庇の上にでて、剱が正面に立ち上がった。
山頂にはハイカー数人、立山・剱周辺の山では比較的静かな山域と思われる。居合わせたハイカーの方に記念の写真をお撮りいただき、展望を肴に山談義も弾んで小1時間も居座った。
午後の雷雨を思い出し腰を上げる。南の薬師岳方面に大きく雲が湧いているが、どうなのだろう。雨はともかく、稜線の雷は避けたい。疲れた足での転滑落にも注意、慎重に下りたい。
坂が終わり平坦な稜線にでると天気は持ちそうで、時折涼しい風が吹いた。新室堂乗越の分岐点でひと休み、相変わらずお花畑が美しい。喉が渇いたがここで水切れ。
夏山では最低2Lは背負うのだが、今日は1L。山荘で追加分の手当てを忘れて出てしまった。歳と共にこうしたチョンボが起こる。なので、雪渓途上で流水をしこたま飲んだ。シカやキツネも見かけないのでまあいいか。
称名川を渡ってからの登り返しは毎度足にくる。静かに登って雷鳥荘帰還。久しぶりの山歩きで足が重い。山荘に入って温泉風呂に直行。その後は昼ビールとお昼寝タイムで極楽満喫。
最終日は浄土山、龍王岳方面を散策と思って山荘を出た。出鼻に、昨冬に出会った若い写真愛好家の方とバッタリの奇遇。彼は泊まりで仙人池まで往復してきたらしい。裏剱の写真なども拝見させてもらった。
室堂山荘あたりまで戻ってきたところで膝に少し違和感がでた。久しぶりに歩いた不具合なのか。雷鳥探索とか、ちょっと残念だが悪化してもいけないので、散策は見送ることに・・・。先刻の彼とは室堂ターミナルで再会、立山駅まで同道となる。
今回はゆっくりの山歩きで、10年振りの奥大日を楽しむことができた。最早、3回目はないと思うが、立山周辺にはぶらりまた来たいと思う。
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