御来光に感動、霊峰白山(砂防新道、展望歩道、観光新道、白山禅定道)
- GPS
- 28:24
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,577m
- 下り
- 2,008m
コースタイム
8:20市ノ瀬駐車場〜(シャトルバス利用)〜別当出合9:05〜9:42中飯場〜10:25別当覗き〜11:07甚之助避難小屋(昼食)11:33〜12:25南竜山荘12:37〜13:17アルプス展望台〜14:20白山室堂
自然観察会(15:00〜15:40)、山頂往復(15:55〜16:30山頂16:55〜17:25)
2日目:白山山頂(ご来光)〜お池めぐり〜白山室堂(観光新道−白山禅定道)市ノ瀬
4:28白山室堂〜5:00白山山頂(ご来光 5:15)5:25〜お池めぐり(自然観察会)〜7:00白山室堂(朝食)8:05〜8:25黒ボコ岩〜9:07殿ヶ池避難小屋(工事中?)9:20〜10:20慶松平(別当出合分岐)〜11:40指尾〜12:20六万山〜12:50釈迦新道出合〜13:25市ノ瀬駐車場
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
初めての白山登山と言うこともあり、幾つかのコースを組み合わせて別当出合を起点にぐるっと周回して市ノ瀬へ下山するルートを辿った。どのコースも登山道は良く整備されていてとても歩きやすく、危険と感じる場所は殆ど無かった。 比較的小さな子供連れのファミリーグループが多く感じられたのもそうした歩き易さと山荘や避難小屋などの施設の充実のせいだろうと思った。 お盆を過ぎた時期では有ったが、それでもかなりの種類の花が咲き、目を楽しませてくれた 室堂周辺では、時間を決めた自然観察会が催され、誰でも自由に参加できる。夕方の15時と16時に40分程度山荘周辺を、また、翌朝のご来光の後は、山頂からお池めぐりのコースを1時間ほど案内して、高山植物などを中心に解説をして下さるのは大変勉強になった。ただ、この自然観察会は8月19日(月)の朝の実施が今年の最終回だったようで、次の機会は来年を待つ必要が有るそうである。 市ノ瀬にある永井旅館は白山温泉として由緒のあるもののようで、600円で入湯でき、山行の汗を流すのに最適であった。 |
写真
感想
連日続く猛暑日。そのうっとおしい暑さを忘れるためという単純な理由により以前から登りたいと思っていた白山(標高2,702m、日本百名山)に同僚を誘ってやってきた。
一日目はシャトルバス終点の別当出合登山口から砂防新道を登る。登山口でも標高1,260mで感じる風は爽やかで十分に涼しい。とは言え、快晴の照りつける太陽の光は強烈で、日焼け止めクリームをガンガンに塗ってスタートするものの急な登りにかく汗でその効果がどの程度あったものか...
さすがに信仰登山で長い歴史を持つ白山だけあって、登山道は極めて歩きやすいようによく整備されている。石を丁寧に積んだような階段道も、歩きやすい段差、歩幅になるように工夫されているのに感心した。
地すべりの多発地帯らしく多くの沢で砂防堰堤などの工事が進められ、荒々しい山肌に鳥肌が立つ光景もあった。
綺麗な甚之助小屋で昼食をとり、その上の分岐を南竜道から南竜山荘、展望歩道を経て室堂へ向かう。意外と残っている色とりどりの高山植物や形の良い別山の姿を見ながら高度を上げていくのは楽しいものだった。ただ、気温が高すぎてボーっとしているためかアルプス展望台からのアルプスの展望は難しいようだった。
室堂には14時過ぎに到着、15時からの自然観察会で周辺のお花畑を散策しても未だ夕食には時間があったので天気も良いので山頂まで登ってみた。御前峰の山頂付近は思いのほかに荒々しい岩の景観で、向かいの剣ヶ峰、大汝峰とそれらに挟まれた小さな紺屋ヶ池が何となく神秘的な印象を与えることが信仰の山になったゆえんでもあるのかもしれない。
下山して夕食を取った後、近くの展望台で美しく沈んでいく夕陽を眺めていたら、翌朝のご来光もさぞやと期待された。
ただ、山荘の方に尋ねてみると、ここ数日、昼は好天であってもガスや雲に巻かれてご来光は殆ど見ることは無かったですと聞かされていた。また、ご来光が望める時には4時過ぎに神社で太鼓の合図が鳴らされますよとのことだったが、翌朝4時前に起きてみると周りは真っ白なガスに取り巻かれていて、その時刻になっても結局太鼓の合図は無かったので、今日もだめなのかな?と思いつつも他の人たちと同じようにヘッドランプをつけて山頂へ向かった。5時過ぎに山頂に到着、その直前頃からふっと流れるガスの切れ間からアルプスの方が薄っすらと見通せるときがあることに期待が高まってきた。
そして予告どおりの5時13分頃、さっとガスの切れ間からオレンジ色の光芒が差し、それと同時に槍・穂高のシルエットが浮かび上がった時、期せずして周辺から万歳の声が上がった。自分も思わずカメラのシャッターを切る手を止めてそれに和したのは、何か大きな感動が湧いていたからなのだろう。
暫くは、オレンジの太陽の光が徐々に大きくなっていくのを何か神聖なもののように眺めながらもシャッターを切り続けていたようである。
考えてみたら、今回は、山頂下の白山室堂に宿泊し、朝、御来光を見ることが一番の楽しみだったのかもしれない。今まで山の上での御来光なぞ、ついぞ経験したことも無い。日の出を見たこと自体、およそ50年も前の小学生時代、夏休みの宿題の自然観測で近くのアパートの屋上から日の出の位置の変化を観察して以来かもしれない。
もっとも圧倒的に日帰り登山を専らとしている小生にとってはご来光には縁が無くて当然だったかも...
とにもかくにも感動的なご来光を体験した後、朝の自然観察会に参加してお池めぐりをしばがら室堂へ戻り、7時過ぎにゆっくりと朝食を取った。
下山は、登りのルートと異なる観光新道を下った。このコースは左手に別山、右手に白山釈迦岳を望む眺めの良い尾根路で、ハクサンシャジンをはじめ多彩な高山植物も楽しめた。途中から別当出合へ下山することも出来たが、今回は駐車した一ノ瀬までダイレクトに降りるように白山禅定道を下ったので、結構なロングコースとなった。
それでも下山後の温泉を楽しみにしながらの山下りもまた楽しいものであった。
これまで比良の武奈ヶ岳や鈴鹿の藤原岳、最近でも横山岳からその真っ白な美しい姿を眺めていた山に登ることが出来たことは、とても嬉しかったし、なによりその山頂から見た北アルプス槍ヶ岳の横から昇る美しいご来光の感動は忘れられないだろう。
1日目:歩行距離:10.1km 累積標高:1577m (山頂ピストンを含む)
2日目:歩行距離:12.3km 累積標高: 446m
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今回の総歩行距離:22.4km 今年の累積距離:332.0km
今回の総累積標高:2,023m 今年の累積標高:21,969m
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