椹島を基点に周回／聖岳・赤石岳・荒川岳

2013年08月16日(金) 〜 2013年08月20日(火)

• GPS: 76:15
• 距離: 36.6km
• 登り: 4,138m
• 下り: 4,158m

コースタイム

【1日目(8/16)】入山

【2日目(8/17)】椹島から聖平
椹島6:30-聖岳登山口6:40 by 東海フォレスト送迎バス
登山口(1140m) 6:45 17℃
聖沢吊橋(1370m) 8:00
石碑(2160m) 11:00
聖平小屋(2260m) 12:20　19℃
　Total 17,000歩
　累計標高差　上り1260m 下り140m

【3日目(8/18)】聖岳
聖平小屋(2260m) 4:50 12℃
小聖岳(2662m) 6:00
聖岳(3013m) 6:55-7:10 10℃　
兎岳(2818m) 9:00-15 14℃　
小兎岳(2738m) 9:55
中盛丸山(2807m) 10:40-11:00
百間洞山の家(2460m) 11:45 15℃　
　Total 21,000歩
　累計標高差　上り1320m 下り1120m

【4日目(8/19)】赤石岳・荒川岳
百間洞山の家(2460m) 4:55 11℃
百間平(2760m) 5:50
赤石岳(3120m) 7:20-35 10℃　
大聖寺平(2700m) 8:50
荒川小屋(2620m) 9:20-50 16℃　
中岳(3083m) 11:15-35 16℃
悪沢岳(3141m) 12:45-12:55 16℃
千枚岳(2879m) 13:50-14:05
千枚小屋(2600m) 14:30　
　Total 30,000歩
　累計標高差　上り1470m 下り1330m

【5日目(8/20)】下山
千枚小屋(2600m) 5:40
清水平(1870m) 7:15
小石下(1586m) 8:10
鉄塔横(1410m) 8:55
この付近で道確認に15分ロス
椹島(1120m) 10:00　
　Total 21,000歩
　累計標高差　上り80m 下り1560m

総計
　Total 89,000歩
　累計標高差　上り4130m 下り4150m

天候

1日目(8/16)：曇り
2日目(8/17)：晴れ→曇り
3日目(8/18)：快晴→晴れ→曇り
4日目(8/19)：快晴→晴れ→曇り
5日目(8/20)：快晴→晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

入山(8/16)　静岡駅9:50-畑薙ダム13:15 しずてつジャストライン
　　　　　　畑薙ダム14:30-椹島15:30　東海フォレスト送迎バス
下山(8/20)　椹島13:00-畑薙ダム14:00　東海フォレスト送迎バス
　　　　　　畑薙ダム14:25-静岡駅17:50　しずてつジャストライン　
　　　　　　　

コース状況／危険箇所等

◇登山届け
　畑薙駐車場付近の静岡県山岳遭難防止対策協議会(仮設テント)にて登山届け提出

◇地形図
　国土地理院1/25000地形図の登山ルート表示が現状と食い違っている点が多い。
　（昭文社「山と高原地図」は的確に現状を反映し改訂されている）
　今回のコースでの主な問題箇所は以下の通り。
　　・聖沢ルート：聖平小屋から東2km付近、現状は2303m高巻かず沢沿いの水平道
　　・百間洞山の家：現状はテント場に近い標高2460mの位置
　　・千枚小屋〜椹島：標高2250mから下方のルートはズレ多い。特に岩頭見晴しから送電鉄塔にかけて地形図は全くダメ

◇悪沢岳・千枚岳の岩場
　悪沢岳西3020m付近の岩場は下から登ってゆくとルートが分かりにくかった。
　岩にザレがかぶさり、手がかり・足がかりがとりにくかった。
　千枚岳西の痩せ尾根もそれなりに緊張させられた。

◇三座周回ルートのとりかた
　今回は時計回りに縦走したが、反時計回りに縦走する人が多いようである。
　聖岳西面の急な岩尾根を上りにするか、下るにするかが判断基準だろうか。
　急なルートは上る方が歩きやすいことは確か。
　
　　　　　　　
　　
　

写真

8/16 13:59

遭難対策協議会に登山届け提出。畑薙湖畔の夏期駐車場の側に仮設テントが設営されている

8/16 15:39

椹島ロッヂ（南アルプスの登山基地）

8/16 15:41

椹島ロッヂ（南アルプスの登山基地）

8/16 17:04

椹島ロッヂの晩ご飯

8/17 6:33

赤石沢入口から赤石岳を望む。
椹島から聖岳登山口に行く途中で

8/17 6:42

聖岳登山口

8/17 6:58

登山口からまず展望のない樹林の中を登り続ける

8/17 7:28

8/17 7:56

タマアジサイ

8/17 8:01

8/17 9:43

聖岳の一郭が見え始める

8/17 9:56

標高2000mを過ぎると至る所、支沢からの流れがあり、水に困らない

8/17 10:13

ツリガネニンジン

8/17 10:20

ヤマハハコ

8/17 10:21

樹間より聖岳

8/17 10:44

シモツケソウ

8/17 10:45

8/17 10:51

センジュガンピ

8/17 11:08

8/17 11:21

シシウド

8/17 11:24

8/17 12:03

聖平が近い

8/17 12:04

今日最後の橋を渡る

8/17 12:06

8/17 12:18

聖平にはトリカブトが群生

8/17 12:23

8/17 12:57

聖平小屋ではミツマメのサービス

8/17 13:04

小屋の前のベンチで缶ビール！！

8/17 16:32

聖平小屋の晩ご飯

8/18 4:53

3日目は夜明けと共に出発

8/18 5:13

5時13分に日の出

8/18 5:13

聖岳への登路

振り返ると上河内岳

8/18 5:54

聖岳への登路

8/18 6:00

小聖岳(2662m)

8/18 6:13

風に揺れるトウヤクリンドウ

8/18 6:35

富士山が見えてきた

8/18 6:36

聖岳山頂も近い

8/18 6:55

聖岳山頂(3013m)

8/18 6:55

聖岳山頂(3013m)

南嶺の山々：上河内岳・茶臼岳・易老岳・光岳へと続く

8/18 7:10

赤石岳へ続く山稜

8/18 7:00

明日登る予定の赤石岳

8/18 7:30

聖岳から下り開始

8/18 7:46

兎岳

8/18 7:55

兎岳

8/18 8:01

マツムシソウ

8/18 8:08

兎岳への険路

8/18 8:51

兎岳への険路

8/18 8:58

赤石岳の雄姿

8/18 9:01

兎岳の山頂(2818m)

8/18 9:02

中盛丸山・大沢岳

8/18 9:13

兎岳から聖岳を望む

8/18 9:40

兎岳を振り返る

8/18 9:50

ラジオリヤチャートの赤石

8/18 9:53

小兎岳の山頂(2738m)

8/18 9:53

小兎岳の山頂(2738m)

8/18 9:53

中盛丸山、えらく険しそう

8/18 10:04

中盛丸山

8/18 10:15

ハクサンフウロ

8/18 10:41

中盛丸山の山頂(2807m)

8/18 11:10

大沢岳手前のコル

8/18 11:16

百間洞への下り道

8/18 11:22

中盛丸山を振り返る

8/18 11:24

百間洞の露営地と山の家

8/18 11:43

百間洞山の家

8/18 11:45

8/18 16:59

百間洞山の家の晩ご飯・名物トンカツ

8/19 4:54

4日目も夜明けと共に出発

8/19 5:32

明け方は稜線がガスに覆われていた

8/21 16:00

百間平らのチングルマ

8/19 5:44

ガスの向こうに荒川岳が見える

8/19 5:47

百間平でガスが晴れてきた

8/19 5:49

百間平、8/15にはカミナリ事故があったと

8/19 5:55

朝日を受ける聖岳

8/19 6:06

逆光の赤石岳

8/19 6:06

遠く荒川岳

8/19 6:07

聖岳・兎岳・中盛丸山の山稜

8/19 6:24

赤石岳の登りにかかる

8/19 6:41

8/19 7:04

8/19 7:15

タカネシオガマ

8/19 7:18

赤石岳避難小屋

8/19 7:18

赤石岳山頂直前

8/19 7:27

赤石岳山頂(3120m)

8/19 7:36

赤石岳から北へ下る

8/19 8:00

小赤石岳の山頂(3081m)

8/19 8:01

小赤石岳から赤石岳を振り返る

8/19 8:10

中央アルプス

8/19 8:08

北ア・穂高連峰、ボクのポケットカメラでは望遠もこれが限界

8/19 8:40

荒川岳(前岳)

8/19 8:52

大聖寺平

8/19 9:14

荒川岳(中岳)と荒川小屋

8/19 9:21

荒川小屋

8/19 10:10

荒川小屋を振り返る

8/19 10:13

ムカゴトラノオ

8/19 10:16

ミヤマアケボノソウ

8/19 10:37

ネットで保護されたお花畑

8/19 10:38

中岳のお花畑

8/19 10:39

中岳のお花畑

8/19 10:40

中岳のお花畑

8/19 10:42

中岳のお花畑

8/19 10:46

ミヤマキンバイ

8/19 10:47

ミネウスユキソウ

8/19 10:55

中岳への登路(遠く悪沢岳)

8/19 10:55

中岳を登る

8/19 12:12

チシマギキョウ

8/19 11:10

中岳と前岳のコル

8/19 11:17

中岳の山頂(3083m)

8/19 11:18

中岳のより塩見岳・間ノ・農鳥岳など

8/19 11:22

押忍！

8/19 11:25

赤石岳の雄姿

8/19 11:25

悪沢岳の雄姿

8/19 11:29

中岳避難小屋

8/19 11:39

いよいよ悪沢岳

8/19 11:55

悪沢岳が迫る

8/19 12:13

シコタンハコベ

8/19 12:13

シコタンハコベ

8/19 12:44

悪沢岳の山頂(3141m)

8/19 12:44

悪沢岳の山頂ではとうとうガスが出て、眺望は得られず

8/19 13:11

悪沢岳から千枚岳へのゴツゴツ道

8/19 13:17

なだらかな丸山(3032m)

8/19 13:44

千枚岳への痩せ尾根

8/19 13:50

千枚岳の山頂(2880m)

8/19 14:06

あとは千枚小屋までひと足

8/19 14:27

千枚小屋

8/20 4:56

千枚小屋での日ノ出

8/20 5:08

千枚小屋での日ノ出

8/20 5:10

千枚小屋での日ノ出

8/20 5:10

千枚小屋での日ノ出

8/20 5:36

曙光に輝く千枚小屋

8/20 5:46

千枚小屋からの下り道

8/20 6:14

8/20 6:23

懇切丁寧な案内板

8/20 6:31

木馬道跡

8/20 6:40

8/20 7:15

8/20 8:07

8/20 8:25

8/20 8:42

岩頭見晴しへの岩稜

8/20 8:43

岩頭見晴しからの眺め

8/21 20:22

歩きにくい岩道が続く

8/20 9:28

椹島近くの急な岩道

8/20 9:44

最後に吊り橋を渡る

8/20 9:52

滝見橋

8/20 9:53

千枚岳登山口

8/20 10:02

無事下山できました、お参り

8/20 10:03

終点・椹島に到着

8/20 10:05

この日椹島は30℃、爽やかな風が吹いていた

撮影機器：

サイバーショット DSC-WX100 SONY

感想

mt-harimao

◇地形図
　コース状況にも書いたが、国土地理院発行の1/25000地形図の登山路が現状と違いすぎる。そう頻繁に訂正できないのはそれなりに理解はできるが、あまりに長い間放置されたままなのではないか。きちんと地形を読んで歩く登山者は、いまも国土地理院の地形図を愛用していると思うが、こんな有様では遭難事故も誘発しかねない。
　国土地理院の怠慢を強く非難したい。
　民間の昭文社の「山と高原地図」に完全に見劣りする管理対応だ。

◇道標
　今回の登山路に設置されていた静岡県作成の道標は非常に優れている。
　　　・現在の場所名が明記されている
　　　・行く先の場所名、距離、時間が明記されている
　　　・以上が日本語とともに英語でも明記されている
　　　・作りが堅牢でかつ明確
　全国の山々にさまざまな道標が、思い思いに設置されているが、以上の基本条件を満たしているものははなはだ少ない。
　他の地域の自治体は静岡県の道標を範としてほしい。

◇遭難対策の管理体制
　南アルプスの南部地域は静岡県や東海フォレスト等の関係組織が連携して山の安全管理体制が非常にしっかりしている印象をうけた。遭難防止や快適かつスムーズに登山を楽しむ意味では良好な状況といえると思うが、本当に自然に親しむ山登りとは少し異質なものを感じたのも事実である。
　中高年登山者を中心に登山人口が増え、特に百名山に登山者が集中している昨今、こうした管理体制で運営されるのはやむを得ないのかもしれないが、今回の山行を終えて、何か出来合いの定食を食べ終えたあとのような気分でいる。