妙高山・火打山
- GPS
- 32:00
- 距離
- 25.0km
- 登り
- 2,195m
- 下り
- 2,177m
コースタイム
- 山行
- 8:35
- 休憩
- 3:25
- 合計
- 12:00
天候 | 8/10:晴れのち曇り、11:曇り一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2003年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし |
その他周辺情報 | 戸隠・「神告げ温泉」 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
|
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共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ポール
テント
|
感想
8月9日 雨のち曇り
君津1955-0130笹ヶ峰野営場(351km)
台風のスピードは予想よりも遅く、午後には雨は止むと思っていたが、実際には午後になってより激しくなった。
朝から山行準備をしながら天候回復を待った。
食料買い出しをし、準備完了してもなかなか雨が上がらない。桂君が1830頃やって来たが、その 頃ようやく雨が上がった。夕食を摂り、荷物を積み込んで出発したのは1955だった。
今回はオートキャンプ装備一式があってかさばるので桂君のシボレー・トレイルブレイザーで行くことにした。今回桂号にはDVDカーナビという新兵器が装備されていた。
お盆ウィークだがアクアライン→首都高→関越道→上信越道と渋滞なく走行。信濃町ICで高速を下り、コンビニで朝食を調達した。インター付近や笹ヶ峰へのルート上にコンビニが無いので少し遠回りをして野尻湖近くのコンビニに立ち寄った。
笹ヶ峰への山道にさしかかると、雨が降り出し、やがて霧雨となった。
0130笹ヶ峰の火打山登山口駐車場に到着。駐車場には10台位の車があった。トイレだと思った建物は火打山登山口のゲートだった。トイレのあるキャンプ場の駐車場に移動して仮眠。空は半分くらいが星空だった。
8月10日 晴れのち曇り
笹ヶ峰野営場0630(45)0715黒沢橋0740(50)0830 1,850m 0835(40)0915富士見平0930(50)1020高谷池ヒュッテ1145(45)1230黒沢池ヒュッテ1245(25)1310大倉乗越1310(30)1340雪渓1345(5)1350燕新道分岐1400(60)1500妙高山1530(50)1620燕新道分岐1620(45)
1705大倉乗越1715(15)1730黒沢池ヒュッテ1735(55)1730高谷池ヒュッテ(計8:35)
0445起床。天気は曇り。Tシャツと短パンでは肌寒かったが、陽が昇ると暖かくなった。
あまり食欲は無かったが、コンビニで買ったパンを無理矢理食べた。
駐車場に大きなナメクジがいた。黄色い斑模様があり、長さ15cmもある巨大なもので、「山ナメクジ」というらしい。
キャンプ場のトイレで飲料水を補給。今回もドリンクはアミノバイタル・ウォーターチャージだ。朝夕にアミノバイタル・プロを飲み行動食にはアミノバイタル・ゼリーとアミノバイタルのフル装備だ。
0630出発。空は青空に変わっていた。夏にしては涼しかったが、歩き出すと直ぐに汗が噴き出した。初めのうちは樹林帯の比較的緩やかな木道歩き。傾斜のきつい所には木道にゴムの滑り止めが付いていて歩きやすい。樹林帯なので陽差しが遮られてありがたいが、それでも大量の汗が吹き出す。
45分で黒沢橋に到着し、ここで小休止。青空と木々の緑のコントラストが素晴らしい。このまま天気が続いてくれれば良いが・・・・。
どうも気分が悪く調子が上がらない。黒沢橋を過ぎると急登が始まるが、依然として不調。おばちゃん軍団に抜かれてしまった・・・・。おばちゃん軍団はのべつおしゃべりをしながら息も切らせずに急登を快調に登って行った。う〜ん
登山道は上越の山らしくぬかるみが多い。台風通過直後でもあり、至る所ドロドロで歩くのに非常に気を遣う。スパッツを着けて登るのが正解のようだ。急登を喘ぎながら登り切ると黒沢池との分岐の富士見平に到着。
ここからは傾斜は緩くなり楽だが、相変わらずぬかるみは激しく、気を抜けない。
1020高谷池に到着。高谷池には湿原と池塘があり、素晴らしいロケーションに小屋とキャンプサイトがある。キャンプサイトは湿原の直ぐ傍にあり、火打山や焼山も見える抜群の景色だ。
幕営料は1人\400とエコノミーだが、「トイレで使用した紙は持ち帰る事」という掟があった。 う〜む
桂君のゴアライトを設営したが、30張のスペースにテントは5張位だった。
小屋とキャンプサイトの中間に水場があるが「消毒が不完全なので生水は飲まない事」との注意書きがある。しかも生ぬるい。いちいち煮沸消毒する訳にも行かないので、そのまま飲んでしまった。水場の横の流れの中にビールとハムステーキを沈めて冷やした。
水場の脇にあるベンチでカップめんと行動食の昼食を摂って妙高山へのピストンに出発。
一山越えて黒沢池へ。黒沢池の湿原は高谷池よりもずっと広くてきれいだ。小屋の側には雪渓もあったが、残念ながら立ち入り禁止だった。水場は池の水をタンクにポンプアップしたものらしく、ここでも生水飲用禁止の注意書きがありぬるかった。キャンプサイトは茂みの中の10張ほどで、高谷池のほうが開放的で気持ちが良い。
黒沢池からは大倉乗越という外輪山の鞍部を越えて一旦下る。下りきったところに燕温泉への道である燕新道との分岐点があり、その少し手前に雪渓の残る沢があった。この沢の冷たい水で喉を潤して、妙高山への急登にとりかかる。分岐点から妙高に登りだしてから5〜6人とすれ違ったが、我々が本日最後の登山者のようだ。
1500妙高山山頂に到着。2,446mの山頂はかなり広く、中央にケルンと看板があった。妙高山は60座目の百名山になる。さっそくビールで乾杯した。
山頂には他に誰もおらず、我々だけだった。ガスに巻かれて展望は無く残念だったが、百名山の登頂を果たして満足だった。しかし、これから3時間掛けて高谷池に戻らねばならない。
疲れた足に気合いを入れて下山。帰りにも雪渓の冷水でリフレッシュ。
1830暗くなる30分前にテントに戻ることが出来た。
一休み後、食事の準備に取りかかる。火を使うとテント内が暑いので、外で夕食の準備を始めたが、まもなく雨が降って来た。やむなくテント内で食事を作ることに。
今夜のメニューは粗挽きグルメイドステーキ、五目ご飯、豚汁だ。ビールは水場に沈めておいたが生ぬるくてイマイチだった。
食事をしているうちに雨は上がったがガスっている。星空と流星群を楽しみにしていたが、ガスでなにも見えず、残念。
明日の晴天を願いつつ2030就寝。慢性的睡眠不足の桂君は一瞬で爆睡状態に。
2週間前の富士山でProTreckに水が入り、曇ってしまったが、数日後には復活していた。それが今回、完全に曇ってしまい全く文字盤が見えなくなってしまった。もうダメだ。電池交換時の防水処理が原因だろう。電池交換の度にメーカー送りでなければ防水は保証しないと言われつつジョイフルで交換して来たので、やむを得ない。今度買うときはソーラー発電タイプにしよう。
8月11日 曇り一時雨
高谷池ヒュッテ0615(45)0700雷鳥平0710(35)0745火打山0800(25)0825雷鳥平0825(40)0905高谷池ヒュッテ1020(45)1105富士見平1120(1:10)1230黒沢橋1245(40)1325笹ヶ峰野営場(計5:00)
笹ヶ峰野営場1410-1520戸隠キャンプ場(35km)
0425起床。外はガスに包まれている。テント内は18℃、シュラフのファスナーを開けて寝たが丁度良かった。膝が少し痛いがなんとか動ける。
朝食はパック入りのレトルト白米を温めようとしたら、今回持ってきた小型のコッフェルには入らなかった。中身を出して密封ポリ袋に入れ替えて温めたが、味はイマイチだった。
朝食後火打山往復に出発。ガスはあるものの時々晴れ間も見えるので、好天を期待しつつ出発した。高谷池から15分ほど行ったところに「天狗の庭」という湿原があり、とても綺麗なところだった。さらに登ると「雷鳥平」という広場があり、ここで小休止した。雷鳥平にはマシンガントークのおばちゃんがいた。片時も休まずに喋り続けるおばちゃんに呆れてしまった。
雷鳥平を出る頃に一瞬妙高山方面のガスが切れ、妙高山や高谷池、天狗の庭が見渡せた。
山頂直下の急斜面を登っていると、後から走って来た人に追い抜かれた。なんとランニング姿で走って登っているのだ。
0745、2,462mの火打山山頂に登頂。これで61座目の百名山GETだ。
山頂は平で結構広く、中央に大きなケルンと標柱が建っている。早速恒例のビールで乾杯をし た。
昨日の妙高山と同様にガスで展望は無い。妙高山・火打山・焼山を称して頸城三山と言うが、 隣の焼山は活火山で現在は登山禁止になっている。
さっきのランナーが山頂で休んでいたが、高谷池から50分で登ってきたとのこと。我々は75分 掛かった。
火打山からの下りは益々膝が辛くなった。
高谷池に戻り、撤収中に雨が降り出した。小雨なのでカッパは着ずに、傘を直ぐ出せるようにして出発した。昨日の登り以上にぬかるみが酷く、痛む膝にはさらに堪えた。1325笹ヶ峰野営場に着いたが、時間の割に疲れた。ぬかるみが多く、足に余分な負担が掛かるのだろう。
笹ヶ峰から戸隠に直行し、1520に戸隠キャンプ場に到着。途中道路際に多くのとうもろこしスタンドがあったので昼食代わりに焼きとうもろこしを1本食べたがなかなか美味しかった。気さくなおばちゃんがトマトや漬け物を振る舞ってくれたのも嬉しい。
戸隠キャンプ場はとても大きなキャンプ場だが、お盆休み期間とあって大勢のキャンパーでほぼ満員だった。350台以上収容をうたうオートキャンプサイトは予約不要だったが、到着がやや遅かったので場所探しに苦労した。ここのキャンプサイトは区画が全くされておらず、好きな所に自由に設営して良いことになっている。そのためか無秩序に車、テント、タープが配置され、混雑してくるとなかなか場所が見つからない。我々の設営した場所はそこそこ広いのだが、奥に先客のテントがあり、車が出入りするので、テントやタープの設営が制限される。結局テントとタープを 10mも離して設営するはめになった。タープも車の出入りに配慮して狭めの設営を余儀なくされた。
空いている時には素晴らしいサイトだが、混雑時には効率の悪い使い方になる。もっとも混雑するのは5月の連休やお盆の時だけだろうが・・・・
設営を終えて近くの戸隠集落にある「神告げ温泉」へ。露天風呂は無いがなかなか良い温泉だった。帰りにスーパーで食材を調達。スーパーは2軒あったが、最初に入ったホットスパーはコンビニのブランドだがなんでも売っている小さなスーパーだった。しかし肉が少ししか無かったので、すぐ近くの別の店に。こちらで食材はほぼ揃ったが、なんとビールが置いていない。酒類の販売免許がないようだ。卵も10個パックしか売っていなかったので、酒と卵はホットスパーで買った。
帰りはカーナビに騙されてしまい、10kmくらい遠回りしてしまった。う〜ん、やはりカーナビも万能ではないようだ。
すっかり暗くなった1900頃から焼き肉の夕食をスタート。しかし、やはりアウトドアの焼き肉は旨い。ビールやワインを飲みながらのんびりと焼き肉を食べ、最後は焼きそばで締めた。
2115頃夕食終了。片付け後テントに移動し、2215頃就寝体勢に。昨夜はコンパクトなゴアライトで少々窮屈だったが、今夜は今日はコールマンの大型テントなので、実にゆったりだ。隣りのテントの鼾がスゴイが、桂君は一瞬で爆睡状態に入ってしまった。
2220頃には雨が降り出した。かなり本降りだ。テントの防水が気になるが、そのまま就寝。
8月12日 雨のち曇り
戸隠キャンプ場1010-1015戸隠神社奧社1045-むれ天狗の館1215-1920君津(345km)
0700起床。一晩中雨が降り続き、朝になっても降り続いている。
起きてみてびっくり。テント天井部から雨漏りがあり、中央部が濡れていた。中央部には何も無かったので被害は無かった。が、自分のシュラフの周りを見てビックリ。テント下部から大量 に浸水しているのだ。着替えやシュラフなどが濡れてしまったが、まあ致命傷ではない。
もうこのテントは寿命だろう。
雨の降る中、タープの下で朝食。昨夜の残りの野菜炒めと焼きそばと目玉焼きの朝食だ。
朝食中の0800頃雨が上がったので、撤収は楽だった。1000のチェックアウト時刻に丁度撤収が完了した。
帰り道に戸隠神社・奧社に寄ってみた。戸隠神社は2,000年の歴史といわれ、奧社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなり、神話の「天の岩戸開きの神事」に功績のあった神々を祀っている。奧社の祭神は「天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)」で、日本神話にある天照大神が天の岩屋に隠れた時、無双の神力をもって天の岩戸を開いた天手力雄命を戸隠山の麓に奉斎した事に始まる。
因みに、天手力雄命が投げた天の岩戸が落ちて戸隠山になったという伝説がある。
参道入口の大鳥居をくぐると「奧社まで1.9km」の看板が・・・・ そんなに遠いと思っていなかったので参拝は断念して、入口の食堂兼お土産屋「奧社前食堂」で土産を買って引き上げた。
せっかく戸隠に来ているので戸隠そばを食べて行こうと思ったが、まだ時間が早いので、まずは温泉に入り、その後そばを食べることにして、牟礼の「むれ・天狗の館」に。天狗の館は飯綱高原の霊仙寺湖の畔にある温泉で、露天風呂からの眺めが良い。
風呂で身体を洗おうとしてしゃがもうとしたら、膝が痛くてしゃがめなかった。いや〜こんなに膝が痛いのは初めての経験だ。
入浴後、食事をしようとしたが、天狗の館にはあまり魅力的なメニューが無かったので、帰り道で探すことにして信州中野インターを目指す。しかし、戸隠にはあれほどたくさんあった蕎麦屋が全く無い。見つからないまま高速に乗ってしまい、結局上信越道の東部湯の丸SAで食べるはめになった。しかし「手打ち蕎麦いろいろ」は6種類の蕎麦がセットになってボリュームもあり非常に美味しかった。
関越の料金所以降首都高が大渋滞しているので、練馬ICで下りて一般道を川崎まで走って浮島からアクアラインに乗った。
1920に我が家に到着。筋肉痛はたいしたことはないが、両膝がボロボロになっていた。
後半の天気が悪かったものの、百名山を2座登頂出来て満足できる山行だった。しかし膝の痛みが予想外に酷いので、今後は膝の周りの筋肉を鍛えなければならない。そうしないと今後山行を続けていけないような気がしてきた。
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