赤牛岳


- GPS
- 104:00
- 距離
- 41.3km
- 登り
- 3,233m
- 下り
- 3,391m
コースタイム
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:00
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 8:00
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
天候 | 晴れ、日中曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
黒部側赤牛岳頂上直下登山道崩壊場所あり、ロープ区間歩行注意 温泉沢の頭からの破線コース急斜面で下山時注意 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
|
---|
感想
読売新道はかなり厳しいらしい、でも裏銀座や薬師岳など今までの軌跡が両側に見えるし、北アルプス最奥の山域ということも何となく惹かれた。今回も夜行バスで現地に向かう。
【7月30日】
初日は黒部ダムから湖岸を奥黒部ヒュッテまでの水平移動。ほぼ水平移動ながら標高2000メートル前後の山肌なので湖面に向かっての傾斜が凄い、あまりの急斜なので道がつけられず階段や梯子がいたるところにある、それにほぼ歩いている人がいないので『本当に行けるのか?クマさんと出会ったらどうする?』と精神的にも痛めつけられる。
そうこうして何とか対岸に渡る船着き場に。船上は10分ほどでしたが誰もがこのまま船で運んでもらいたいと思ったことでしょう。
こちら側はさらに危険。崖に取り付けられた梯子を何度も通りやっと奥黒部ヒュッテに到着、もうクタクタ。
【7月31日】
起きたら5時だった。準備をして6時出発、予定より3時間遅れになってしまった。
登り始めると1/8から頂上まで道しるべがついている、2/2まではすごい急登、その後も普通の急登が続く。5/8くらいまでは概ね樹林帯の道なので直射日光が避けられてそれだけは助かる。そして眼下に黒部湖も見えるようになり気分も乗ってきた。森林限界を超えたあたりから雲が出始めた、暑さ対策には助かる。
初めて対向者に会った、相手も『初めて登山者に会った』と言っていた。ということは登りは私一人ということ?その後もすれ違ったのは3人だけ。恐るべし読売新道。
頂上直下のがけ崩れ部分もロープに助けられ無事通過、やっと12時頂上着、やれやれ6時間もかかったよ。赤牛岳頂上は独り占め状態だったが、残念ながら湧き上がるガスの為薬師岳方面も裏銀座方面もあまり展望が得られなかった。
さて今日の予定は高天原温泉だ、先を急がねば。昨日からの疲れと稜線のアップダウンが厳しくなかなか距離が伸びない、空模様も怪しくなってくるし焦る。15時までに下山口に着かなければヤバイ。しかし14時半を過ぎてもまだコース的に1時間近くある。その後下っても疲れや万が一天候でも崩れたら遭難の危険さえある。迷ったが安全を取ってここでビバークすることに。
先人のビバーク跡地があったのでそこに幕営。周りにガスが沸いて雲の流れが速く不安は残るがひとまず腹ごしらえして備えることに。
夜に雨は降らなかったが雷が鳴った。稲光がテントの中を真昼のように明るくし、少し後からものすごい雷鳴だ。正直ビビった。雷雲が近づかないように祈りながらうとうとして過ごした。
【8月1日】
午前3時ころには目が覚める、このまま出発もできるが下りのコースは破線ルートだ。明るくなるまで体を休めて5時出発。ガスも途切れて裏銀座のほうは見渡せた、槍ヶ岳がカッコいい。
歩き始めると30分で下り開始の『温泉沢の頭』到着。尾根を下るが凄く急斜面だ、ガレた踏み跡をたどって進む。昨日の疲れた体だったら危険。破線コースは難しいと改めて思った。
下のほうは沢沿いに歩く、渡り返し高天原温泉着。脱衣所もなく野趣満点、早速乳白色お湯につかった。300円也
先は長いので早々に切り上げ山荘に。軒先を借りて餅入りラーメンを補給。9時に出発した、忙しい。
高天原湿原を通るが、ヨーロッパの高原みたい(行ったことはないけど)一瞬だが心が癒された。次の難関は高天原峠だ、基本下り基調なので登りは割とあっさり到着した、下りは急降下がその3倍くらいあり大変。
何とかこなして黒部川を薬師沢方面に上がる大東新道というルート。ここは破線ではないので大丈夫か…
と思ったがしかしここもかなり険しい。E沢、D沢、C沢、B沢と沢を越えるが超急斜面の上り下りで梯子かまたはロープで越えることに。
今日は日曜なのにやはり3人しかすれ違っていない、心細さに気持ちが折れそうだ。やっと黒部川まで降りてあと1時間で薬師沢小屋。しかしここも道じゃなかった。河原の大きな石の上を歩き、渕や崖もあるのでそこは高巻きして越えていくことに。今までも凄かったがここも凄いルートだ。ここも十分破線コースに匹敵する。そうこうしてようやく薬師沢小屋着、登山客もいるしあ〜生き返った感じ。
ここから太郎小屋までまだ長いけど今度こそ普通の山道、それに歩いたこともあるし、一歩一歩進むだけ、危険はないので気分的にすごく楽。
【8月2日】
朝飯後のまったりコーヒータイム、談話室で情報交換。話が弾みいつかまた会しましょうということになった。
ちょうど太郎小屋恒例のラジオ体操の時間だ、一緒に体をほぐして下山開始。今日は問題なく無事下山、バスを待って温泉に。歩いたコースを見返していると『そういえば眺望が楽しめなかったな』と思ってまた行きたくなってくる。
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