ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 347012
全員に公開
ハイキング
槍・穂高・乗鞍

奥穂高岳(岳沢〜重太郎新道〜涸沢〜上高地)

2013年09月21日(土) 〜 2013年09月22日(日)
 - 拍手
yamadaisuki その他1人
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
13:28
距離
25.4km
登り
1,952m
下り
1,931m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

一日目 河童橋6:10-涸沢小屋8:00-美子平10:40-奥穂高山頂12:50-下山13:20-穂高山荘14:00
二日目 穂高山荘6:00-涸沢小屋7:30-横尾9:30-河童橋11:30
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
河童橋〜岳沢小屋 良く整備されています。気持ち良く歩けます。
岳沢小屋〜紀美子平 登山道は良く整備されています。噂の急登が続きます。
紀美子平〜奥穂高岳 細い登山道が続きます。最後は鎖場、岩場登りです。
奥穂高〜穂高山荘  ガレバが続きます。小屋が見える頃から梯子で下ります。
穂高山荘〜涸沢小屋 ガレバが多く斜面も急です。落石注意です。
涸沢小屋〜横尾   良く整備されています。気持良く歩くことができます。
六百山・乗鞍岳・御岳山・焼岳です。
2013年09月21日 09:00撮影 by  VG170 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/21 9:00
六百山・乗鞍岳・御岳山・焼岳です。
重太郎新道からの穂高連峰です。
2013年09月21日 09:01撮影 by  VG170 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/21 9:01
重太郎新道からの穂高連峰です。
重太郎新道からの焼岳です。存在感があります。
2013年09月21日 09:32撮影 by  VG170 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
9/21 9:32
重太郎新道からの焼岳です。存在感があります。
紀美子平からの奥穂高岳です。
2013年09月21日 10:30撮影 by  VG170 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
9/21 10:30
紀美子平からの奥穂高岳です。
紀美子平からの西穂高岳です。
2013年09月21日 10:30撮影 by  VG170 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/21 10:30
紀美子平からの西穂高岳です。
紀美子平からの上高地・大正池です。
2013年09月21日 10:31撮影 by  VG170 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/21 10:31
紀美子平からの上高地・大正池です。
つり尾根からの前穂高岳です。(北側斜面)
2013年09月21日 11:27撮影 by  VG170 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/21 11:27
つり尾根からの前穂高岳です。(北側斜面)
つり尾根途中から見えた槍ヶ岳です。
2013年09月21日 12:41撮影 by  VG170 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
9/21 12:41
つり尾根途中から見えた槍ヶ岳です。
奥穂高岳山頂からの前穂高岳です。
2013年09月21日 12:41撮影 by  VG170 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
9/21 12:41
奥穂高岳山頂からの前穂高岳です。
奥穂高岳山頂からの槍ヶ岳までの縦走ルートです。
2013年09月21日 12:55撮影 by  VG170 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
9/21 12:55
奥穂高岳山頂からの槍ヶ岳までの縦走ルートです。
奥穂高岳山頂からの傘ヶ岳です。
2013年09月21日 12:56撮影 by  VG170 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/21 12:56
奥穂高岳山頂からの傘ヶ岳です。
奥穂高岳山頂からのジャンダルムです。人が見えます。いつか挑戦したいです。
2013年09月21日 12:57撮影 by  VG170 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
9/21 12:57
奥穂高岳山頂からのジャンダルムです。人が見えます。いつか挑戦したいです。
穂高山荘から見た蝶ヶ岳から日の出です。
2013年09月22日 05:40撮影 by  VG170 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7
9/22 5:40
穂高山荘から見た蝶ヶ岳から日の出です。
涸沢カールです。少しだけ紅葉が始まってました。
2013年09月22日 07:24撮影 by  VG170 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
9/22 7:24
涸沢カールです。少しだけ紅葉が始まってました。
涸沢槍と涸沢小屋です。
2013年09月22日 07:33撮影 by  VG170 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/22 7:33
涸沢槍と涸沢小屋です。

装備

個人装備
ヘッドランプ
1
予備電池
1
ガイド地図
1
コンパス
1
飲料
2
ポカリスエット
ティッシュ
1
タオル
1
スマートホン
1
GPS
1
雨具(合羽)
1
防寒着
1
ウルトラライトダウン
ストック
1
双眼鏡
1
時計
1
非常食
1
菓子パン2個
テーピング
1
傷薬
1
バンドエイド
10
虫さされ薬
1
サックカバー
1
おやつ
2
グミ・チョコ
ヘルメット

感想

 9月の3連休でどの山に登ろうか迷っていました。9月14日からの
3連休が台風で使えなくなってしまったので、9月21日からの3連休は
前々から登りたかった奥穂高岳に登る計画を立てました。2日間で登る計画
であったので、新穂高温泉側からの白出沢ルートで登るか、上高地側から
重太郎新道で登るか迷いました。インターネットで調べると白出沢ルートの
デメリットは、道迷いが多いこと。標高差が約2200mあること。
景色が単調であること。メリットは時間に縛られないことでした。
一方、上高地からのルートのデメリットは、重太郎新道が急登であること。
つり尾根歩きに危険が伴うこと。時間に縛られること。メリットは
最短コースであること。標高差が約1700mということ。
景色が良いことでした。最後までどちらにしようか迷いましたが、
実際に歩き出してみて、体力的にも時間的にも厳しそうなら、下山を
考える場合も想定して、上高地から入った方が楽しめるということ。
穂高山荘に泊まる場合、奥穂高岳に登頂してから穂高山荘を目指せること。
が決め手となって重太郎新道ルートで計画を立てました。

 9月20日(金)仕事が終わってから、午後6時30分に家を出発し、
中央高速を中津川で下りて、19号を薮原まで進み、沢渡駐車場を目指しました。
午後9時30分頃、沢渡駐車場区に着きましたが、市営第1、第3駐車場を
下見しました。平成25年の4月より、上高地までのバスの運行が変わり、
一番手前の沢渡大橋からバスに乗っても市営第3駐車場の隣の総合バスセンターで
全員バスを降り、上高地に入る前の注意点のレクチャーを受けてからまた
バスに乗り込むとのことでした。ただ土日はそれがないとあったので、
確実にバスに乗れる沢渡第1駐車場に車を停めて車中泊しました。
次の日は午前4時に起きて登山の準備をして、バスを待ちました。
インターネットでは始発は午前5時40分頃と書かれていましたが、
実際には始発は午前5時で、次の5時15分に乗ることができました。
上高地まで約35分、急ぐならタクシーの方が、かなり早く上高地に
入れると思いました。片道4000円なので、4人で乗ればバスと同じ
金額になります。(でも帰りのこともあるので、やはりバスの方が良いかも。)

 6時少し過ぎにいよいよ登山開始。岳沢小屋まではアップのつもりで、
そこからがいよいよ本番。岳沢小屋までの登山道は良く整備されており、
気持ち良く歩くことができました。しかし、標高差は約700m弱あるので、
思っていたより、歩き応えがありました。岳沢小屋で少し休憩をし、
今回の登山のために準備したヘルメットをかぶり、いよいよ重太郎新道への
登山開始です。最初は徐々に高度を上げていく感じですが、少しすると、
噂の急登が始まります。今までにいろいろな山を登ってきましたが、
やはり、かなりの強敵でした。標高2910mの紀美子平まで、約2時間30分
ずっと急な登りが続きます。紀美子平は当然ですが、峰ではないので、すぐ近くに
ならないと分かりません。目標が見えないのも、きつくしている原因の一つだと
思いました。紀美子平ではみなさんのレポートの通り、多くの人が休憩をして
いました。計画では前穂にも登ることも考えましたが、奥さんの
様子から無理があると判断。目指す奥穂高岳に登れなくなると困ると思い、
つり尾根歩きをして奥穂を目指しました。

 上高地から見るつり尾根は、本当に勇壮で、穂高連峰の顔を作っている
感じに見えますが、自分がその場所を歩くことができることに大きな喜びを
覚えました。つり尾根は山頂の稜線を歩くわけではなく、
山頂から少し下の南斜面に作られた、斜面にへばりつくような登山道を
歩くことが分かりました。登山道は細い場所もあり、すれ違いに気を
使いました。山側へ多少傾かないと、谷側は何百メートルもある急な斜面です。
目まいや立ちくらみをしたら、大変危険だと思いました。それとは裏腹に
絶景が目の前に広がります。南には上高地と焼岳、乗鞍、御岳。西には前穂。
北には槍、北穂などなど。有名な山が目の前に並んでいる感じです。

最後に苦しんだのは、つり尾根から奥穂までの約300mの登りです。
目標の奥穂が見えているのになかなか近づいてきません。
GPSでは3000mを超えているにも関わらず、目指す奥穂はまだまだ上です。
最後の登りは鎖場と岩登りの連続で、疲れた体に応えました。
それを越えると山頂までは緩やかな斜面に変わり、無事に山頂までたどり着く
ことができました。山頂からの眺めはお天気も良く、最高でした。8月下旬に
登った槍ヶ岳を奥穂の山頂から見た時は格別でした。

奥穂から穂高山荘までは最初ガレバが多く、山荘が見えてからは、岩場と
梯子場が続きます。登る人を降りる人が交差することができないので、
混んでいると渋滞が起きるそうです。山荘前の石畳は素晴らしく、
多くの人が書いているように要塞のように見えます。このはお天気が
良かったので、多くの人が外に出て、大パノラマを見ながら、お酒を飲んだり、
食事をしたり、おしゃべりをしていました。この日の雲上のテラスから見た
景色は一生忘れることはないだろうと思いました。

 覚悟はしていましたが、前の3連休が台風でお天気が良くなかったので、
この3連休は凄い人だろうと予想していましたが、その予想は的中し、
人生初めての布団1枚で2人で寝る経験をしました。僕らはまだ夫婦2人で
一枚でしたが、多くの方は初対面の方と2人で1枚の布団で寝るわけで
それが山では当たり前なのでしょうか。凄いと思いました。
当然、僕自身もほとんど眠れず、朝を迎えました。これまた人生で決して
忘れることのない経験をさせてもらいました。200人収容の山小屋に
食事の回数が5回で一回に84人食事ができるので、おそらく400人を
越えていたと思います。

 一番不安だった夜も無事に明け、朝食を済ませ、午前6時頃宿を出発しました。
当初の計画は奥穂を登り返して、重太郎新道で下山する計画でしたが、
昨日雲上のテラスで、隣の方と山談義をしていると、涸沢から横尾に出て
河童橋のルートの方が、断然楽だと思うと教えてもらい、そのルートを
選択することにしました。山荘から涸沢まではの登山道はガレバが多く、
傾斜も急で、大変気を使いました。下山途中で少し下を歩いている方が、
落石を起こし、大きな岩が涸沢から登っている登山者の方に、ものすごい
スピードで何百メートルも転がっていきました。「落ー」の声で登山者は
気がつき、そのコースから逃げ大事には至りませんでしたが、
途中岩に当たり岩のコースが変わりました。
もし登山者が気づかなかったら、コースが変わった方に
逃げた登山者がいたら。と思うとぞっとしました。
それからはいつも以上に落石を起こさないように気をつけて下山しました。

涸沢から見上げた山の景色は写真で見る景色と同じで感動しました。
涸沢から横尾までは、とても気持ちの良い登山道が
続きます。しかし標高差が結構あるので、脚へダメージはかなりのものです。
また登山客が多いので、道の譲り合に気を使います。
横尾から河童橋まで登山道はほぼ平らで道幅もあるので、
自分のペースで歩くことができます。穂高山荘から5時間30分で
河童橋に到着しました。いろいろな貴重な経験をして、無事に奥穂高岳登山
を終えることができました。今回、奥穂に登ってますます北アルプスの
素晴らしさが分かりました。



お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1224人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から横尾経由槍ヶ岳ピストン!
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
ハイキング 槍・穂高・乗鞍 [3日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
キャンプ等、その他 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から涸沢にテント泊で周辺の紅葉景勝地の散策も
利用交通機関: 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
重太郎
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地〜横尾〜徳沢
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
前穂高北尾根
利用交通機関:
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら