二口山塊 大行沢(おおなめさわ)遡行〜大東岳表コース下山


- GPS
- --:--
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,568m
- 下り
- 1,571m
コースタイム
10:50 二口キャンプ場P
11:40 F1
12:55 F2
13:00 F3
15:40 幕営地
9/22(sun)
09:30 幕営地
10:25 カケス沢出合
10:50 F4
11:15 樋ノ沢避難小屋
13:20 大東岳着
14:00 大東岳発
16:10 登山口
16:15 二口キャンプ場P
天候 | 9/21(sat)晴れ![]() 9/22(sun)曇り ![]() |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
by toole |
コース状況/ 危険箇所等 |
✿前半はゴルジュ帯の通過が厳しいコース。ホールド、スタンスが乏しいへつりが続く。僕は2mほどの高さからドボンした。幸い怪我は無かったが‥とてもお気に入りだったサングラスを無くしてしまった ![]() ✿ゴルジュ帯を抜けるとナメ、ゴーロ、そして滝とバランスよく楽しめる印象。岩が大きく、ちょっとした小滝でも通過に苦労する場面があった。 ✿後半のナメ歩きは景観美しく、歩いて楽しいの一言。 ✿樋ノ沢出合から陸に上がり、大東岳裏コースに合流する。"弥吉ころばし"と呼ばれる急登は体力勝負。登りに使う人は少ないのかもしれない。多くの登山者とスライドした。 ✿下山後の温泉は「秋保二口温泉ばんじ山荘」へ。良い温泉でした。日帰り入浴600yen. by toole ○難所は下流側に集中しており、最初のゴルジュ帯と、F1〜F3の滝が難所。 特に、ゴルジュ帯は増水したら通過困難で、上級沢並みの難易度になります。 また、F2,F3は、増水すればシャワークライム。 平水時は初級沢ですが、下流側から登る際は水量には注意して下さい。 F3以降は、特に難所なし。 大東岳裏コースの登山道を利用し、F3までをカットし上流から入渓する事も可能なので、 大行沢のナメ歩きが目当ての方は、カットしての入渓がオススメ。 京渕沢を渡り、しばらく進んだ地点(P623付近)から入渓するとF3上流側から入渓できます。 by Luske |
写真
感想
大行沢はこれまで僕が歩いた中では最も大きい沢だった。大きな岩や水量の多さ、そして長いゴルジュ帯、さすがは全国に名の知れ渡った沢だ。今回はこの沢でゴルジュ帯の通過方法とロープを使用した高巻きの練習をしてきた。
ゴルジュは両側に岸壁がそそり立ち、川底が深くなった地形だ。足場の乏しい急傾斜をへつるのか、それとも泳いで水線を突破するか、とても悩ましい。
歩き始めてすぐ、2mくらいの高さのへつりで足を滑らせて深い水面に滑落してしまった。幸い怪我は無かった。見通した感覚では容易に通過出来そうな気がしたが、60Lのザックに一泊の装備を詰めて16kgほど重い体になっているのだ。思うように体が動かない。過信は禁物だと思った。だからロープワークが重要になってくるわけだ。
深い水線で泳いだ。決してカナヅチではないが、上手く泳げなかった。ヘルメットにザックが当って体勢を維持するのが難しいのだ。あまりにも変な体勢を取ったので、背筋がつりそうになった。「そうか、溺れるというのはこういう状態なんだな」と納得。泳ぎについてはもう少し練習が必要だと反省した。
大きな滝を4つほど越えたが、装備の重さによっては登り方を冷静に考えた方が良いと思った。空身のときの軽やかな動きを想像できたとしても、重い装備がプラスされた体は普段とは違う自分なのだということを肝に銘じるべき。ゴルジュのへつりではドボンで済むが、滝の淵だと固い地面に落ちて取り返しのつかない状態に陥るかもしれない。重量ハンディで実際の能力が下がっているのに、自分の能力はそのままだと勘違いしがちだ。僕はそういう傾向がある。
この沢でLuskeさんと酒を飲みながら楽しい時間を過ごした。そして大岩でハーケンの使い方を教わった。山の深い懐で僕がこれを使う場面がいつか訪れるだろうか。
東北の初級沢では、最も人気があると言われる大行沢へ、
今回、tooleさんをお誘いし、1泊2日の沢登りに行ってみた。
今年の6月に訪れた時は難所の多い下流部をカットし、上流だけの遡行だったが、
この沢を本当に満喫するには、やはり下流もこなしてこそだろう。
ゴルジュ帯やF1〜F3の難所があり、この時期行くには少し辛い沢かもしれないが、
天候に恵まれ、初日は快晴。
水に濡れる事も多かったが寒さはそれほど感じず、良い沢日和になった。
まだ沢を初めて間もないtooleさんだが、ゴルジュの厳しいへつりや、F1〜F3滝の登攀も問題なくこなす。
(1回ドボンがあったけど・・・)
滝の登攀においては、最初に私が登ってトップロープを設置し、
続いてtooleさんに登ってもらう、という方法をとったが、
足取りはしっかりしており、登る様子を眺めていても、危なっかしさは感じさせない。
懸垂下降やプルージック等のロープワークも充分理解している様で、
この分なら、初級の沢ではトップを任せても大丈夫かもしれない。
・・・と、秘かに思う我が心。
次回の沢では、私は楽させて頂こうかしら(笑)
F3を越えた所で、その日は野営。
稲庭うどん、白石うーめん、仙台笹かま、焼き芋、
これら、秋田と宮城の夢のコラボ料理?を味わいつつ、夜は更けていった。
(焼き芋は余計か?)
どうやら、この夜は結構な量を飲んだらしく、持参したビール500mlとウィスキー500mlは、
朝起きたら綺麗さっぱり無くなっていた。
前回の層雲峡では酒が足りなくなったので、今回は多めに持参したつもりだったが・・・
それでも足りなかったようである。
次回は、ウィスキー1リットル持参・・・か?
翌日は、引き続き大行沢を進み、樋ノ沢避難小屋にて遡行を終了した。
その後、登山道を利用して大東岳へと登るが、残念ながら、その日は曇り空。
大東岳山頂からの大展望は望めなかった。
しかし、山頂付近は紅葉が進んでおり、眺望は無くても今期初めて見る紅葉景色はとても印象的だった。
もうすっかり秋。
今後の山行は紅葉狩りがメインとなり、今期の沢登りは恐らく今回が最後だろうか。
大行沢に始まり、大行沢で終わった今期の沢登り。
今年も良い沢に恵まれた事を感謝しつつ、来季の沢に期待したい。
tooleさん、また来年の沢でも宜しくです^^ノ
コメント
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今回はかなり早いタイミングで拝見しました(^^)/
またまたすんごいコラボですね♪
この時期寒くないのですか?(愚問)
Luskeさん、たこ焼き狙っていたのか。
巨大ですね…
2日間、気温は暖かく、まだ沢は大丈夫でした
でも、15時位になると流石に寒く感じてきたかな。
早目に野営し着替えて、ぬくぬくと焚き火で寛ぎました
たこ焼き、あの大きさはとても食べられませんね(笑)
見た目的には、美味しそうなのですが
美しい沢の地形を拝見させていただきました。
でも今時期だと、ちょっとブルブル…
寒がりなんで。
たこ焼き、笑いました
確かに美味しそ〜!!
夜の宴会には、実はあの方* ̄(エ) ̄)ノもいらっしゃっていたのでは?
だから、お酒もすっからかんだったんですよ!きっと
寒くないと言えば、嘘になるかもしれません。
僕は空気が澄んでいて少し寒いくらいの山が好きなので、概ねちょうど良い気温でしたよ
船形から二口辺りの沢にはこういうたこ焼きみたいな大きな岩があって、独特の景観を成していますね
自然がつくった盆栽みたいで興味深い風景です。
Luske隊長は狙っていたと思ったのですが‥
冬山が大好きなSpringさんが寒がりということもないでしょう
少し寒いくらいが熱々のたこ焼きも美味しいってもんです
夜の宴会の時は* ̄(エ) ̄)ノ←このお方は二口山塊熊の会の会合があるとかなんとかで、森の中に消えて行っちゃいましたよ
久しぶりに会いたい子が居るとかで張り切ってましたけどね
クマには熊の付き合いがあるみたいです
大行沢は、イワナも沢山泳いでおり、
たこ焼きもゴロゴロしている味覚に溢れた沢です
あの方* ̄(エ) ̄)ノも徘徊しているみたいで、
以前、大行沢から薮を漕いで登山道へ進んでいる時に遭遇した事もありました。
寝静まった頃にこっそり訪れて、ウィスキーを飲んで行ったのかもしれませんね。
そう思う事にします
翌日の朝、少し頭が痛かったけど、それは二日酔いじゃなくて・・・
・・・たぶん、高山病ですね!
ここの大行沢は裏コースから歩いても見られるきれいな沢ですね。
沢屋さんが集まってくるのがわかる気がします。
清涼感溢れるレコ…シリーズはそのまま続くのか〜と期待してたら
もう今年は終わりですか?
宴会に突入してビールと美味しそうな焼き芋、いただきたかったな〜
そこまで行ける沢屋さんにならなければいけないですね〜
tooleさん はじまして
Luskeさん おつかれさまです。
さすが東北の沢。スケールがでかい。
ナメ、ナメとナメ好きにはたまらん渓様ですね。
またじっくりとレコを拝見させてもらいます。
tooleさん luske先生からいろいろ教えてもらってうらやましい
luskeさん はじめてそのお姿を拝見しました。強そうですー
meikenさんのお庭にお邪魔しておりましたよ
覚えたての沢登りですからもう少し続けたいところですが、もう一ヶ月もすれば初冠雪のニュースが流れてきますね
沢水で冷やしたビールにLuskeさんが持ってきてくれた焼き芋は意外に合う組み合わせでしたよ
meikenさんも宴会に来て頂きたかったです
はじめまして。
丹沢にアルプス縦横無尽に歩いていらっしゃるmetabo_manさんには少し物足りないかもしれませんが、東北の山にも是非いらしゃってくださいね。沢登りだと貸し切りで楽しめると思います。
実地経験、僕もその通りだと思います
本や動画でロープワークをいくら練習しても実際に山ではなかなか使えないものですよね。へたくそでも場数を踏むのが上達への一歩かなと思っています。
今回は動画にLuskeさんの勇姿を収めることができました
もっと撮ればよかったな〜
山で出来たての焼き芋を食べられるのも、沢登りの特権です
夏の沢での主食はジャガイモですが、今は秋なので、今回はサツマイモにしてみました。
ぜひ、meikenさんも沢で焼き芋を召し上がり下さい。
重くてかさばる食材ですが、meikenさんの分も担ぎますぜ^^b
もう少し沢歩きしたいところですが、これからの時期は寒くなるので勘弁して下さい^^;
でも、大行沢は紅葉の時期も素晴らしいんですよね〜
むしろ、紅葉の時期が一番の見頃、と言えるかも?
大行沢の上流側ならあまり濡れずに歩けるので、その時期に行ってみるかもしれません。
大行沢は良い沢です。
多くの人は、そのナメ歩きを目的に訪れるので、下流側はあまり歩かれる事はありませんが、
下流側も面白いです。(特にゴルジュ)
metaさんくらい実力がある方であれば、ナメだけだと満足出来ないと思うので、やはり下流から通しで歩くのがオススメですよ
ゴルジュ、滝、巨岩帯などの通過に手間取る下流側を通過した後に、
開けた歩きやすいナメに到達した時の気分はもう、天国にでも訪れたような気分。
(実際、天国を訪れた事はありませんがw)
大行沢のナメは「天国のナメ」という名称でも呼ばれてますが、それも納得できるのではないかと思います。
ナメ好きにはオススメ出来る良渓ですので、いずれmetaさんにも見て頂きたいものです。
尚、わたくし、強く無いです^^;
強そうに見えるのは、背負ったザックが大きかったのでそう見えるだけです(笑)
泊りでの沢登り、満喫されましたね
沢での野営は憧れますね。
焚き火を囲んで酒もすすむし、話も弾む
そんなイメージです。
Luske隊長は滑るところをいとも簡単に登っていくんですね
tooleさんもセンスが良さそうなのであっという間に隊長に追いつきそうですね。
ドボンでは怪我がなく何よりです。
サングラスはまだ同じモデルがあればいいんですけどね。どうなんでしょうか。
て・・・天国のナメ? ですか。
天国に連れていかれてしまうのかぁ、困ったなぁ
ぜひ行きたいです。来年お邪魔します。
御迷惑でなければよろしくお願いします
東北の沢はとても興味があります。多くの人に知られずとも奥深く、きれいで良い沢がたくさんあるとお聞きしております。今から楽しみです。
ちなみに自分の実力は全然です。ぜひ、LUSKE先生にいろいろご教授願いたいです
TOOLEさんにもお会いできるとうれしいです。
目の前に現れる滝をどうやって攻略するのか、そういった課題に対して時間を気にせずじっくり向き合うのが沢登りの醍醐味でしょうね。
もちろんたき火しながらの野営もお楽しみですね
Webberさんも興味ありそうですね。来期にでも簡単なところからどうでしょう。Luskeさんから技を盗んでみましょう
サングラスはこれから使う機会も無い(これからはゴーグルの季節)ので、買うか迷っているところです
東北の沢へのお越しをお待ちしております
有名な山域以外は営業小屋はありませんので、装備が重くなりますが、ワイルドな山行だけはお約束しますよ。
* ̄(エ) ̄)ノ←熊も居ますからね
冬も雪たっぷりでお待ちしております〜
そろそろ沢登りには厳しい季節かなぁ、
と思いましたが天気に恵まれ快適な遡行となりました
沢の野営は良いですね〜
焚き火があれば、酒も話も弾みます。
お陰で翌日は、少々二日酔い気味でしたが・・・
ついつい、酒が進んでしまうので、飲みすぎには注意ですね。
この沢は、最初のゴルジュが核心。
難しい箇所が幾つかあるので、私もここではよくドボンします。
tooleさんのサングラス、誠に残念でしたが怪我が無かったのは不幸中の幸いでした
大行沢は、「天国のナメ」のフレーズで、その筋の人達にはよく知られた沢です。
東北大のワンゲル部がそう呼んだのが始まりらしいですよ。
天国に連れていかれるナメ、では無いのでご安心を
ぜひ、来年は東北の沢へいらして下さい。
小生で良ければ御案内しますぞ
でも、教えられる程の知識はありませんので、そこはあまり期待しないで下され
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