赤岳 ヤツのバリ 阿弥陀南稜より
- GPS
- 10:56
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 2,227m
- 下り
- 2,218m
コースタイム
8時00分 舟山十字路
8時35分 旭小屋
9時45分~50分 立場山
10時5分 青薙 崩壊地
11時0分 P3取り付き部(ヘルメット装着)
11時25分~55分 阿弥陀岳山頂(昼食)
12時55分 赤岳頂上
若者と横岳まで散歩
13時23分 赤岳頂上
14時50分 横岳
16時00分 赤岳頂上山荘
2日目
7時00分 赤岳頂上山荘
8時07分~20分 阿弥陀岳
10時20分 舟山十字路(御小屋尾根にて)
天候 | 1日目 快晴のちガス 夜は星空! 2日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
諏訪南ICすぐのファミリーマートが、ルート上の最終コンビニか。 八ヶ岳美術館先の十字路を右折。(八ヶ岳登山口の看板あり) この十字路から4キロほどだが途中に1キロくらい、ダート道あり。注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
南稜はバリエーションルートです。 立場山までは踏み跡明瞭、リボン多しですが、やはり青ナギから先はP1、P2、P3と岩場が続きます。ある程度の岩場の経験回数が必要だと思います。 <その他危険箇所> やはり阿弥陀岳の直下と、赤岳の直下です。 落石の危険です。 横岳から赤岳へ登り返す時に、上から「ラーク!」の声が聞こえひやりとしました。 <紅葉> 自分的には十分満足でしたが、今週末あたりがピークかも。 <下山後の温泉> 八ヶ岳に来た時は大体ここ。 「もみの湯」500円です。17時以降は300円。 お食事処は11時半からです。 |
写真
感想
10月最初は連休をゲットし、久々の単独行である。かねてから行きたかった阿弥陀岳へ南稜ルートで向かう。南稜はバリルートです。(踏み跡、リボンなど明瞭ですが、バリルートです)
舟山十字路への道は、一部ダートになっているので徐行運転で向かう。
平日ではあるが、6台ほど停まっており、ちょうど2人出発のペアもいた。
私は南稜への登山口を確認し、十字路を右に折れ阿弥陀の聖水方面へ向かう。
途中、森林管理の車だろうか、3台ほど通りその車は広河原の手前で駐車していた。
沢を渡り、旭小屋まではゆるやかなハイキングコースで体を慣らす。
旭小屋で先行者の気配を一瞬感じるが、付近には誰もいない。気のせいだったのだろうか?
ここから尾根への急な登りで10分少しガシガシ行くと、立場岳への尾根に出る。
そしてこの地点ですでに北アルプスが見えて、テンションがあがる。
キノコ山、しいたけ山であろう、至るところに境界の主張が激しく点在しており、「罰金10万円」なんて看板も10枚は見た。
この尾根はなかなかの急登で、汗ダクダク。簡易温度計は20℃を示している。
いったん崩壊地の青ナギから、男前の阿弥陀岳が顔をのぞかせ、1人でテンションマックスで騒いでいました(笑)
いったん集中し直し、P1、P2、そしてP3の取り付き部に到着。
ここでヘルメットを装着し、トラバースから桶の下に取り付く(ここが一番危ないかも)。
そこからは基本の三点支持を忠実に、ホールドもしっかりとしており、岩場が濡れてなければしっかりと行ける。
しかし、やはり下を見下ろすとヤバイ斜度を実感し、とにかく集中して上を目指す。
もう少し進むと阿弥陀への最後の岩場で、そこをクリアし、阿弥陀岳山頂!
感無量と行きたいが、意外に人が多く、心の中でガッツポーズです。
昼食を食べ、本日の宿、赤岳頂上山荘へ向かいます。
阿弥陀の下り、あれ?こんなに急だったけかな?なんて思いながら落石を起こさないように慎重に降ります。
中岳をアップダウンし、赤岳へのジグザグ登山道です。
ん?山ガールがストックでこっちに手を振っている!
自分の後ろ?誰もいない。
振り返すのも変なんで、気づいた風な仕草をしジグザグ進む。
岩場の取り付きでストックを収納している山ガールに追いつくが、挨拶そこそこ山頂を目指す。
むむっ、誰もいないか。いや青年が佇んでいた。景色に見入っている感じだったので私は山頂の祠のキン肉マンを見に行くが、やはり他のレコ同様にいない。
飛んでったのか?なんてどうしようもないことを考えていると、突如、私の後ろにわんこが登場!普通にびびった(笑)
山頂にはもう1人マダムがいらして、その方のわんこでした。
それを機に青年と山談義をしていると、彼は、彼女と一緒に来ていると。
しかし先に上がって来たと言う。
もしや!と思い、彼女のザッグの色を尋ねるとビンゴ。これで謎は解けた!
どうやら彼と勘違いして、私に手を振ったらしい。
と、そこへ彼女が登場し、2人のマイペースの登山がほのぼのとしており、こちらまでほんわかして来る。
時間はまだ13時を回ったとこ。宿はもう徒歩5分。宿で飲んだくれるのはちょっと。。。
ナイスカップルは硫黄岳経由で赤岳鉱泉でテン泊するとのこと。
なんだか話しているうちに、じゃ横岳まで一緒になんて話になり、アラフォーの男が混ざる変てこパーティで山談義をしながら、横岳までの楽しいひと時を過ごさせて頂く。
2人の山行を突如現れたオッサンが邪魔してごめんなさい。そしてありがとう!
さて一路、赤岳へ再度向かう。いくら登りが好きでも一日二回赤岳はやはり疲れる。
しかし県界尾根の方面にうっすらではあるが、ブロッケン現象が現れる。
疲れが吹き飛び、手を振ってみたりする。
宿泊の手続きをし、ご飯を三杯、シチューを三杯おかわりし、満腹で本を読んだりして星空に期待を込めて待つ、待つ。
19時くらいに外に出てみると、あら、素敵!天の川まで見えてます。
まあ、見てるのはアラフォーのおっさんですがね。
しかし、しばしぼけっと眺め、翌朝のご来光に期待し、就寝。
5時過ぎに外へ出てみると、すでに何人かスタンバイ済みです。
雲海も見事に、遠く黒から赤が差し込んでします。
しだいに赤からオレンジに変化する色。
そして流れる雲海。
(この時昨日の横岳への散歩で疲れており、西岳経由の下山はやめる決定、この景色見れればもう満足だし)
そして誰かの声、「あっ!!」
みんな、感嘆の声である。
秘かに子供の成長などを太陽に念じてみたり。
朝食を食べ終え、そうだ、一晩経ったからカメラはどうかな。まだ書き込み禁止だって。。。
良し、時間はたっぷりあるし、SDカードを抜くと、原因はあっさり判明。
カードのサイドのロックがいつのまにかかかっていただけ。
あー、ご来光とかカメラで撮りたかったと思っても後の祭り。
やはり望遠はいいね!大キレットもくっきり。
しばし撮影会をして、阿弥陀岳から御小屋尾根を下山しに向かう。
昨日の阿弥陀岳山頂はガスが多かったが、今日は下りたくない病になるくらいの景色。
そしてこの御小屋尾根が、激下りであることに辟易しながら、紅葉を愛でながら下山すると不動清水あたりからやや斜度はゆるやかになり、今度はここは高尾山か!言いながらクッションの効いたハイキングコース的なコースを下る。
途中、キノコ狩りに来た人と間違えられ、「どんくらい採れましたか?」なんて声を掛けられる。ほのぼのだなぁ。
後半戦はほんわか、ほのぼの登山でしたが、前半戦の南稜はあくまでバリルートでありますので。
ほんわかしたカップル、綺麗な星空、見事な雲海とご来光。
これだから山が好き!
では、おしまい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
埼玉の甲斐駒garnet0823さん、こんばんわ
素晴らしすぎる山旅お疲れ様でした
スリリングな箇所もあったりと大変興味深いと思ったのでお気に入り登録させてもらいました 無事帰還されてなによりです
前半の緊張感、後半のほんわか感で緩急のある楽しそげな感じgarnet0823さんから伝わって来ました!
雲海・ご来光・星空・展望・魅力的なコースと・・・僕も行きたくなりすぎちゃいました ちょうどリアルタイムで赤岳に行きたいと思っていたので目から鱗です
いつかはこのコースをパクらせてもらいますね
こんばんは。勝手に改名、玄人尾根のJohnnnyさん。
甲斐駒の黒戸尾根を偶然一緒してから一年ですよ。
男同士で気持ち悪いですが、そんな記念日に(笑)選んだコースは、阿弥陀南稜!
山慣れたJohnnnyさんなら特段な問題はないかと思います。(雨上がり直後は避けた方がいいと思いますが)
立場山までの急登はなかなかの男気を魅せた尾根で、危うく昇天するかと思いました。
実は赤岳は3回目でしたが、いろんなルートがとれるから飽きないですよね。
そしてあの赤い山肌が、私を魅了します、なんだか。
道中でご一緒させて頂いたカップルは静岡県民でしたよ。
静岡の方に山で一緒になる率高い?
やや気持ち悪いコメントになりましたが、これからもお互いに安全登山第一に楽しみましょー♪
garnetさん、わんばんこ。
どうにもこうにも激しい道がお好きですね、やはり里山・低山は私に任せ、どうぞ険の極まる道はお進みください。
南稜ルートはある程度経験が必要なルートのようですね。場所が八ヶ岳だけに安易なハイカーが入り込まないようにもっとレコで鬼軍曹な感じにしておくと良かったのにと悔やまれます。
しかし残念、というかやっぱりというか・・・
カップルに割って入る図々しさ(笑)を是非山ガール相手にいかんなく発揮していただきたい。
きっと南稜ルートの何倍も難しいルートをファインディングしながら極めていただきたい。
おはよーございます。
緩急をつけて登るgarnetです。
鬼軍曹レコも考えましたが、バリであることに留めました。当初の予定通り西岳まで大きく周回しなかったし。
さて、山ガールへのルーファイ。
それは内気な私にとっては南稜よりタフな話です(笑)
腰の状態はリハビリ登山後、いかがでしょうか?
では積もる話は、明日の道中にて。
お疲れ様でした!
以前、赤岳に行ったときに綺麗に眺められた阿弥陀岳。
中岳へ下っている登山者の角度や配置を見ただけですが、疲れそーというか怖そうだなという印象を持ったお山です。
バリエーションってこんなところを行くのですね〜恐ろしい
でも興味深い。かも。
南陵制覇後は、山と人にとっても癒された様子で、こちらまでほのぼのできちゃいます。
私も将来は、こんな楽しみ方ができるようになりたいなぁ〜
こんばんは。今日は棒の人と共にの山行でした。
山で会うわんこには、いつも突然でびびり、よくぞここまできたものだね。なんてほのぼのしますよ。
南稜の件ですが、なんといってもやはりバリ。自己責任の部分は大きくなり緊張を強いられます。岩が濡れていたらやめようとしていたのも事実。
登山の楽しみ方はそれぞれで、写真をちゃんと?撮るようになったのは、案外3月位からだったりします(笑)
ほがらかな山では、ほがらかでありたいと思ってます。
peachfaceさんも近場の北アルプス(羨ましい!)から、山域を広げて楽しい登山をどうぞ。
さて、兄妹が登ったら。。。似ても似つかない体系のためギブアップ間違いなしです。
八ヶ岳ではどうもありがとうございました^_^
楽しい時間を過ごさせてもらいました!
あのときのナイスカップルの片割れです
あれから薄暗くなりながらも暗くなる前に
赤岳鉱泉にたどり着くことができました☆
あのお兄さんは元気にしてるかなぁって
今でも話したりしてすごくいい思い出になっています
お元気でなによりです^o^
突然お邪魔してすいません
fu66さん、こんにちは。
いやー、びっくりしました
八ヶ岳は好きで何度も行ってるので、いつの八ヶ岳?と思いましたが、静岡のナイスカップルさんでしたか!
記憶が鮮明に蘇ると共に、良くもまあ図々しく2人の間に入ったもんだと思ってます(笑)
今でも話したりとは恐縮です。
あの時間で赤岳鉱泉まで行ってテント張るんじゃ大変だったと思います。
無事にたどり着けて良かったですね。
私は今も元気にあちこち歩いています
またどこかでお会いしたいですね〜
覚えててもらって嬉しいです☆
全然図々しくなかったですよ^_^
楽しかったです!
私たちも山登り楽しんでますよぉ
去年は群馬のほうにも行ったり
しました🎶
彼もまたどこかで会ったら山談義したいって言ってましたよぉ^o^
また遊びにきます!!
静岡から群馬はなかなかの遠出ですよね。
妙義とかですかねー?
どこかで会えたらまた山談義したいですね♪
横岳に向かう途中で話してた鳳凰、来週あたり行こうかと思ってます!
fu66さんもたまにレコをあげてみては〜?(笑)
空木岳のレコ以外も見てみたいですよ。
群馬には谷川岳と赤城山に行きました^_^
なかなか遠いですね
でも全然行ったことなかったので
新鮮でした☆
日記全然アップしてないですよね笑
いまいちやり方がよくわからなくて
>_<
またアップします!!
実は谷川岳も赤城山も行ったことがないです…
谷川岳のレコ、最近いろいろと見てみると谷川岳馬蹄形や主脈縦走とかのロングばかりに目が行ってしまいます(笑)
最近のレコへのコメントもどうぞ!
おかしなレコ仲間のコメントがついている場合もありますが(笑)
そろそろ高山植物の真っ盛りに入り、楽しいですね♪
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する