甲斐駒ケ岳&仙丈ケ岳(晩秋の南アルプス2連戦!)
- GPS
- 27:29
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 2,188m
- 下り
- 2,173m
コースタイム
7:05 北沢峠 - 8:05 仙水峠(〜8:15) - 9:30 駒津峰 -(巻道)-
11:00 駒ケ岳山頂(〜11:45) - 12:55 駒津峰 - 13:45 双児山 - 15:20 北沢峠
2日目:
4:25 北沢峠 - 6:50 小仙丈ケ岳 - 7:55 仙丈ケ岳(〜8:15) -
9:00 小仙丈ケ岳 - 10:30 北沢峠
天候 | 1日目:快晴、2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
甲斐駒方面での危険箇所等はなし! 仙丈ケ岳方面、尾根5合目-馬の背ヒュッテ間のトラバース路と藪沢ルート全域は凍結のため通行止め。 小仙丈ケ岳-仙丈ケ岳間の尾根道はアイゼンが必要なほどではないにしろ、凍結した雪で多少滑りやすかったです。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
行こう行こうと思いながら、予定が合わなかったり台風が来たりで延び延びになっていた南アルプス山行。11月初旬というシーズンギリギリで決行してきました!なにしろ北沢峠までのバスの運行が終わってしまいますから本当にラストチャンスでした。
金曜日、車に飛び乗って中央道を一路、西へ。夜10時過ぎの道路は真っ暗でちょっとコワい・・・。林道でシカが飛び出してきて肝を冷やしました。なんとか真夜中に芦安駐車場にたどり着いて車中泊です。駐車場は空きがいっぱい。
朝4:30、バス発車は5:30だからまだ早いかなーと思いながらバス&乗合タクシー乗り場に行くと、なんとすでに乗合タクシーは満車寸前!(どこにいたんだこの人達(笑))。急いでタクシー乗車を告げ、最後の1台に滑り込みます。バスよりタクシーのほうがちょっと早いのです。(料金はどちらも1100円)
9人乗りワゴンのタクシーで広河原まで行き、市営バスに乗り換えて北沢峠へ。広河原に着くまでに完全に夜が明けてました。明日のために夜明けの時間は要チェックですよ。
準備を整えて朝7時いよいよ登山開始。林道を少し下って仙水峠方面の登山道へ入ると、すぐに長衛小屋が見えてきます。テン場には10張り以上のテントが。皆あわただしく撤収作業中でした。沢沿いに進むと斜面全体が岩塊で覆われた奇妙な風景が現れます。どこがルートかわかりにくいけれど、赤いリボンを探しながら進めば迷ったりはしないでしょう。背中側の仙丈ケ岳を眺めながら1時間ほどで仙水峠へ。
仙水峠から駒津峰までは高低差490mの急登。気温も上がってくるので汗が噴出します。右手に駒ケ岳、左手に仙丈ケ岳を望めるので景観はすばらしいです。1時間半ばかり登り続けるといよいよ駒津峰。
駒津峰は甲斐駒の格好の展望台です。記念撮影をしてる方がたくさんいたので自分もお願いしてみました。ここから六方石を経ていよいよ甲斐駒にチャレンジ!
六方石は巨石の上り下りがけっこう難しいので慎重に進みます。鞍部を越えると赤ペンキで書かれた分岐が現れます。直進方向が岩登りメインの「直登コース」右手が「巻道コース」です。今回は巻道で行くことにしました。
巻道コースは摩利支天との鞍部を目指す花崗岩の道のり。足元がジャリジャリした白い砂で覆われていますが、あまり滑らない印象でした。直登コースに比べて傾斜が緩いのかな?と思っていましたがこれが大間違い。鞍部を越えてから頂上までは直登に劣らぬ急傾斜、きっつい!
ようやくたどり着いた山頂は大快晴!ガスっていない山頂お久しぶりです!山頂はけっこう広いので皆さん思い思いの場所で休憩していましたね。ただし11:30になったら雲が流れてきて仙丈ケ岳方面を隠してしまったので、やはり山は油断できません。
下山は巻道をたどって駒津峰に戻り、そこから双児山ルートで。双児山から北沢峠までは地図上では短いのですが、九十九折に次ぐ九十九折で実際の歩行距離は地図の線の3倍くらいはあった印象です。疲労もあいまって、歩けど歩けど全然高度が下がらない…とため息。ふらふらになりながら北沢峠へ帰着しました。
長衛荘宿泊の2日目。
まだ真っ暗の4:30に仙丈ケ岳に向け、出発。登山者の皆さん何人も出発用意していたので、ヘッドライト数珠繋ぎかな?と思いきや、どうやらほとんど甲斐駒に向かう人ばかりだったようで、仙丈ケ岳方面には私一人きり・・・。暗闇の山登りなんて初めてですから登山道を見失わないよう慎重にルートをたどります。怪談で聞くような山の怪より道迷いが怖い。そして何より冬眠前のクマが怖い。必要以上に熊鈴を鳴らしまくります。
5時半ごろから空が白みはじめ、6時過ぎには明るくなってきました。高度2600mを越えてもまだ森林限界を過ぎません。南アルプスの植生は一味違うようです。日の出前に稜線に出てモルゲンロートを見たかったなーと残念がりましたが、そもそもこの日は薄く曇がかっていて御来光が見えませんでしたのでどちらにせよ見えなかったかなと後で思いました。
森林限界を越えると目の前に小仙丈ケ岳がでん!と現れます。そして北からの猛烈な風が吹き付けるように。寒い!
しかし、目にするものは早朝の凛とした北岳!うっすら見える富士山!飛び出すライチョウ!テンションも上がってきて辛さはあまり感じませんでしたね。
このあたりで後ろから猛スピードで登ってきた青年に追い抜かれました。
小仙丈ケ岳から先は岩場のアップダウンがあるのと、若干凍結した路面で滑りそうになるので難渋しましたが、危険を感じるほどではなかったです。
山頂では先ほどすれ違った青年が休憩していたので写真を撮って貰いました。360度全方位で山々を望んで大満足です。前日の快晴の駒ケ岳と違い曇空でしたが、これはこれで空に奥行きが感じられて趣がある景色でした。北岳と富士山のツーショットは仙丈ケ岳からでしか見られないらしいので何枚も撮っちゃいましたね。
意外と狭い山頂でコーヒーを飲んでいるととちらほらと後続の登山者が現れてだんだんと賑やかになってきましたので、邪魔にならないよう8時過ぎに下山開始。
日が差してくると近くの山肌が映えてキレイですが、遠くの山々は霧がかかって見えなくなってしまうみたいですね。富士山も9時過ぎにはうっすらとしか見えなくなっていました。
下山は前日よりもスムーズに進行し、10時半には北沢峠へ。バスまで時間が3時間ほどあったので急いで下りる必要はなかったのですが、その分ゆっくり出来たのでまあ良かったかな。
今回のプラン、考えてみたら初・南アルプス。初・2日連続登頂。初・夜間登山。初・3000m峰と初めての経験だらけでしたね。あ、あと初ライチョウ遭遇。
なんとか無事に完遂できました。高山病を懸念してましたが、案外平気に動けましたね。今シーズンの高山登山はおそらくこれが最後ですが、来シーズンに登りたい山が増えて悩ましい限りです。
−−−−−
余談ですが、北沢峠の長衛荘さん、来シーズンから名称が変わるらしいです。新名称は未定だそうですが新しい名前になった際にもう一度泊まりに来たいものですね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する