槍ヶ岳(鬼ラッセル無制限一本勝負)
- GPS
- 13:37
- 距離
- 30.4km
- 登り
- 2,427m
- 下り
- 2,330m
コースタイム
- 山行
- 12:06
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 13:38
天候 | 曇りのち晴れ、稜線は強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1600m辺りから雪はチラホラ、凍った岩が多くて安易に足は置けない 槍平から上の飛騨沢は積雪30〜60cm |
その他周辺情報 | 安定の荒神の湯 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
山スキーの定番飛騨沢の雪は増えただろうか?この時期の平日なら人もいないだろうと静かな槍を堪能しようと出かけてみた。
新穂界隈ももう駐車場は閑散としている。山に雪が降ると俄然この山域は難易度が高くなる。装備、体力、気力が揃わないと3000mクラスはピクれない、深夜23時自宅を出て新穂を出たのは2時少し前雪は白出を過ぎた1600m辺りからチラホラ出てきた。登山道の木道や岩は大概凍っているので安易に足を置けば転倒してしまう。
新穂を出て三時間半で槍平、標高2000mの槍平の小屋ももう閉まっていた。もう誰もいない、冬季小屋に入って防寒対策をした。この先の飛騨沢に入ると雪は徐々に増えていった。トレースは皆無で単独ラッセルになった。積雪は飛騨沢下部で30cm上部で60cmくらいであった。雪はモナカでツボならバリバリ踏み抜いて大変だった。スキーなら楽だったろうがここまで板を担いでスキー靴で歩いてくるのは効率的ではない。ワカンやスノーシューがあれば良かったがスキーヤーはそんなもの持ってないからツボで歩くしかない。
モナカのラッセルは足を引き抜くのもメンドイ、延々と続く修行にもう時間無制限で何時になってもピクろうと軌道修正したら逆に気が楽になって足も前に出るようになった。さてコース取りをどうするか?千丈乗越から稜線を歩けばまだラッセルは楽だろうが稜線は雪煙が舞っていて風がめちゃ強いので却下、雪崩が起きてる場所なら多少ラッセルは軽減されるのでそれを利用して高度を上げる。もうどこでも歩けるのでラッセルが楽そうな場所を探して頑張るのみ、それでも膝下から吹き溜まりに入ると膝まで潜る。
今日は如何に雪を読むか、それがすべてだった。飛騨沢はスキーなら 何度も単独ラッセルの経験はあるが、ツボは初めてであった。仲間がいれば交代して休めるが単独ならただ黙々と休まず歩くしかなかった。火事場の馬鹿力じゃないが、割り切ってから足はズンズン進んでいつも以上に気合が入った。飛騨沢上部は雪が凍って固くなるだろうと思ったが時期が早いのか上部に来てもズブズブだった。
槍平から4時間のラッセルようやく大槍が間近に見えた時もう終わったと安堵した。槍沢からの登山者はいるはずだから穂先のラッセルはないと思っていたが槍沢からの登山者も皆無で穂先もまたラッセルだった。この時期は中途半端に雪が付いていて厳冬期よりたちが悪い、それでも山頂からの眺めは素晴らしかった。槍穂はもう冬の装いだった。
肩の小屋で女性の従業員が新穂からですか?無事帰還して下さいと声をかけてくれて嬉しかった。ただ飛騨沢の下りも膝くらいのモナカの踏み抜きで全然楽ではなかった。スキーなら随分楽できただろう。槍からの復路も新穂まで全く登山者はいなくて本当に貸し切りであった、厳冬期でも経験ないくらいだ。
終わってみれば13時間超の完全燃焼山行であった。まだまだ自分も頑張れるとわかったのが一番の収穫だろうか。
帰りに何度か足が攣って焦りましたが無事帰還できました。久しぶりの雪の槍は楽しかったです。厳冬期にスキーでまた行きますからまた見てやって下さい。
先日ブログで、雪山でiphoneの操作のことを書かれてましたが、手袋を外してのスマホの操作は考え物ですね。以前テレビで見たのですが、野菜の茄子でiphoneが操作できると。早速冷蔵庫の茄子を出してきて試したら、アラ不思議iphone操作できました。何かのお役になれればと投稿させていただきました。
ナスですか、初耳ですね。小さなナスなら邪魔になりませんね。是非試してみたいと思います。貴重な情報有難うございました。
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