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Yamareco

記録ID: 428427
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

上越国境稜線縦走(白毛門〜巻機山)

2014年04月12日(土) 〜 2014年04月13日(日)
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
18:39
距離
26.3km
登り
2,712m
下り
2,782m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:24
休憩
0:54
合計
10:18
5:42
9
5:55
5:58
143
8:21
8:42
55
9:37
9:46
60
10:46
10:52
97
12:29
12:37
23
13:00
13:00
94
14:34
14:41
79
16:00
2日目
山行
7:28
休憩
0:36
合計
8:04
6:09
116
8:05
8:15
72
9:27
9:29
136
11:45
11:48
18
12:06
12:25
17
12:42
12:42
38
13:20
13:20
27
13:47
13:49
23
14:12
14:12
1
14:13
ゴール地点
●4月12日(土)
05:43 土合駅
05:55 白毛門登山口
08:22 松ノ木沢ノ頭(休憩・アイゼン/ピッケル装着) 08:42
09:36 白毛門 09:46
10:47 笠ヶ岳 10:49
12:36 朝日岳 12:39
13:00 ジャンクションピーク
14:38 大烏帽子山 14:41
15:54 檜倉山(幕営)

●4月13日(日)
06:04 檜倉山
08:05 柄沢山
09:28 米子頭山
11:45 巻機山 11:48
12:05 避難小屋(休憩・昼食) 12:24
12:40 ニセ巻機山
13:47 桜坂駐車場
14:12 西谷後(冬期登山道入口)
 
天候 4月12日(土):快晴・強風(稜線は風速10m以上、強いときは15m以上あったと思います)
4月13日(日):快晴!・ほぼ無風
過去天気図(気象庁) 2014年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
●クルマ:土合駅駐車場(無料)
●タクシー:西谷後バス停〜塩沢駅(4480円)
●電車:JR上越線/14:46塩沢駅発〜15:31土合着(670円)
コース状況/
危険箇所等
【登山ポスト】
白毛門登山口にあり。

【コース状況】
※白毛門〜巻機山間はノートレース。
※アイゼン・ピッケルは松ノ木沢ノ頭〜下山まで使用。
※全行程を通して東側に発達した雪庇、クラック、踏み抜きに要注意。
雪庇の崩落の危険性が少ない尾根の西側にルートと取ると踏み抜きが多発する一方、
踏み抜きが少ない東側は崩落の危険と隣り合わせ。
尾根のどちら側にルートをとるのか?
体力とリスクのバランスを鑑みたルート取りに終始悩みながら進みました。
踏み抜きは空洞が深く時に胸まで落ちたり、
足が地面に付かずブランブラン状態になるところも。

●土合〜白毛門
登山口からすぐの東黒沢に架かる橋ですが、高さ1〜2mのほぼ垂直の雪壁を
下る必要があるため、いきなりの難所でした。
橋を渡るとすぐに急な尾根に取り付きます。
標高1200m付近までは雪が融け地肌が見えている所もありました。
次第に雪の量も増え、松ノ木沢ノ頭の手前でアイゼン・ピッケルが欲しい感じでしたが、
急登でザックを降ろすことができず、松ノ木沢ノ頭まで何とか凌ぎました。

松ノ木沢ノ頭を過ぎてしばらく進むと急斜面になりますが、
その取り付き付近に大きなクラックが2つあり、ここで撤退する人もいました。
急斜面を登り西側から稜線に乗るとクサリの付いた岩場となり、
ここを過ぎると白毛門に到着です。
※山頂付近に大きな熊の足跡がありました(写真参照)。

●白毛門〜朝日岳
白毛門を過ぎるとパタリと人影が途絶えます。
笠ヶ岳直下までは広い雪原となっており比較的緩やかなアップダウンが続きます。
直下からは急登となりますが、その途中にも大きめのクラックがありました。

笠ヶ岳から小烏帽子、大烏帽子を通過し、
その後も小さなアップダウン繰り返して朝日岳へと登り詰めます。

●朝日岳〜檜倉山
朝日岳から広い尾根を進むとほどなくジャンクションピークに到着。
ここで馬蹄形ルートと巻機山に向かうバリエーションルートに道を分けます。
広い尾根を下りきるとやがて痩せ尾根へと変わりますが、
越後烏帽子まで続くこの痩せ尾根は張り出した雪庇とクラック、
踏み抜きには特に注意が必要でした。
雪質が安定していたため越後烏帽子は西側に巻きました。

この日、稜線上は終始強風が吹いていましたが、
越後烏帽子〜大烏帽子山間はとりわけ風が強く、
かなり煽られ西側に体全体を倒しながら進む感じでした。

檜倉山の山頂は平坦で幕営適地ですが、風が強い場合は逃げ場がないので注意が必要。
この時季はまだ残雪が豊富で、斜面をスコップで掘り風よけにして何とか凌ぎましたが、
整地とテント設営で2時間近く時間を費やしました。

●檜倉山〜巻機山
檜倉山からの尾根も引き続きルート取りに気を使います。
檜倉乗越まで大きく下りここから急登を登りきると柄沢山に到着。
柄沢山にはスキーの跡があり、久方ぶりに人の気配を感じますが、
このスキー跡は巻機山までは続いておらず、沢の方に消えていました。
柄沢山〜米子頭山間は本ルートの中でも特に踏み抜きがヒドい区間でした。
また、踏み抜かずとも、雪が緩んでおり、沈み込みで地味に体力が奪われました。
米子頭山を過ぎるとゆったりと広い稜線となり、神経を使うところも少なくなります。
巻機山までの登り返しからは樹林も見受けられるようになり、
牛ヶ岳を正面に見ながら大きく西側に進路を取ると巻機山に到着です。

●巻機山〜西谷後(冬期登山道入口)
山頂から鞍部にあるまだ雪の下の避難小屋を経由しニセ巻機山まで登り返します。
ここから急登を下り、いったんゲレンデのような広い尾根に出ます。
ここから樹林帯に入り、5合目を過ぎ井戸の壁を駆け下りますが、
午後だったためズボズボでした。
桜坂駐車場から沢の左岸沿いを進むと西谷後バス停がある冬期登山道入口に到着です。
 
【1日目】土合駅からスタートです。まずは目指す松ノ木沢ノ頭と白毛門がよく見えています
【1日目】土合駅からスタートです。まずは目指す松ノ木沢ノ頭と白毛門がよく見えています
白毛門登山口の馬蹄形概念図です
白毛門登山口の馬蹄形概念図です
東黒沢を渡る赤い橋。いきなり垂直の雪壁下りが核心部でした(笑)
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東黒沢を渡る赤い橋。いきなり垂直の雪壁下りが核心部でした(笑)
東黒沢。雪融けが進んでいます
東黒沢。雪融けが進んでいます
急登の尾根を進むと左手に視界が開けます。西黒尾根とマチガ沢
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急登の尾根を進むと左手に視界が開けます。西黒尾根とマチガ沢
前方に松ノ木沢ノ頭と白毛門が見えてきました
前方に松ノ木沢ノ頭と白毛門が見えてきました
取り付きからしばらくは地肌が露出しているところもありましたが1200m付近を越えるとようやく一面雪となりました
取り付きからしばらくは地肌が露出しているところもありましたが1200m付近を越えるとようやく一面雪となりました
松ノ木沢ノ頭まであと少し
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松ノ木沢ノ頭まであと少し
松ノ木沢ノ頭に到着。白毛門までのルートがはっきり見えます。ここかしこにクラックが見えます
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松ノ木沢ノ頭に到着。白毛門までのルートがはっきり見えます。ここかしこにクラックが見えます
東側には谷川岳と一ノ倉岳。そして大迫力の一ノ倉沢
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東側には谷川岳と一ノ倉岳。そして大迫力の一ノ倉沢
こちらは武能岳
白毛門手前の急斜面を登ります。雪から顔を出しているのはババ岩の方でしょうか
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白毛門手前の急斜面を登ります。雪から顔を出しているのはババ岩の方でしょうか
クラックも発達しています
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クラックも発達しています
急斜面から松ノ木沢ノ頭を振り返って
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急斜面から松ノ木沢ノ頭を振り返って
白毛門山頂直下で何とクマの足跡。クラックの上を歩いていました
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白毛門山頂直下で何とクマの足跡。クラックの上を歩いていました
見紛うことなきクマの足跡。親グマ子グマと2頭分ありました
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見紛うことなきクマの足跡。親グマ子グマと2頭分ありました
クマのトレースと谷川岳。それにしても危険なところを歩いているなぁ
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クマのトレースと谷川岳。それにしても危険なところを歩いているなぁ
白毛門山頂が見えてきました
白毛門山頂が見えてきました
白毛門に到着
白毛門より。歩いてきた稜線と背後に武尊山と奥白根山
白毛門より。歩いてきた稜線と背後に武尊山と奥白根山
白毛門より。大迫力の谷川岳と一ノ倉岳と大きく割けたクラック
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白毛門より。大迫力の谷川岳と一ノ倉岳と大きく割けたクラック
白毛門より。これから向かう笠ヶ岳と小烏帽子と大烏帽子
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白毛門より。これから向かう笠ヶ岳と小烏帽子と大烏帽子
白毛門より。天神平。。朝方は少し雲がありましたがすっかりピーカンに
白毛門より。天神平。。朝方は少し雲がありましたがすっかりピーカンに
白毛門より。山頂のすぐそばには大きなクラック。おーコワい
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白毛門より。山頂のすぐそばには大きなクラック。おーコワい
さて、次は笠ヶ岳に向かいます。ここからはノートレース
さて、次は笠ヶ岳に向かいます。ここからはノートレース
左手は圧倒的な存在感を誇る谷川岳と一ノ倉。何度もレンズを向けてしまいます
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左手は圧倒的な存在感を誇る谷川岳と一ノ倉。何度もレンズを向けてしまいます
笠ヶ岳への最後の急登です
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笠ヶ岳への最後の急登です
横を向くとなかなかの斜度です
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横を向くとなかなかの斜度です
笠ヶ岳山頂に到着
3
笠ヶ岳山頂に到着
笠ヶ岳山頂より小烏帽子・大烏帽子と一番奥に朝日岳
笠ヶ岳山頂より小烏帽子・大烏帽子と一番奥に朝日岳
笠ヶ岳から少し下った所にある避難小屋
笠ヶ岳から少し下った所にある避難小屋
小烏帽子・大烏帽子に向かって登り返します
小烏帽子・大烏帽子に向かって登り返します
笠ヶ岳を振り返って。背後には谷川岳
笠ヶ岳を振り返って。背後には谷川岳
白毛門を振り返って
白毛門を振り返って
笠ヶ岳からは強い西風が常時吹きつけていました
笠ヶ岳からは強い西風が常時吹きつけていました
発達した雪庇
大烏帽子より。朝日岳へと続く稜線
大烏帽子より。朝日岳へと続く稜線
朝日岳まであと少し。左側を巻いて山頂に登ります
朝日岳まであと少し。左側を巻いて山頂に登ります
この辺りはまだ冬でした
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この辺りはまだ冬でした
朝日岳山頂に到着。素晴らしい展望です
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朝日岳山頂に到着。素晴らしい展望です
朝日岳山頂より。歩いてきた稜線には自分だけの足跡。背後には谷川岳
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朝日岳山頂より。歩いてきた稜線には自分だけの足跡。背後には谷川岳
朝日岳山頂より。ジャンクションピークへ向かう広いなだらかな稜線
朝日岳山頂より。ジャンクションピークへ向かう広いなだらかな稜線
朝日岳山頂より。武尊山
朝日岳山頂より。武尊山
朝日岳山頂より。巻機山が見えてきました!
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朝日岳山頂より。巻機山が見えてきました!
朝日岳山頂より。馬蹄形ルートと大源太山
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朝日岳山頂より。馬蹄形ルートと大源太山
朝日岳山頂より。苗場山方面
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朝日岳山頂より。苗場山方面
ジャンクションピークに到着。巻機山方面には「難路・道ナシ」と書かれています。道があるのか無いのかどっちなんだ?
ジャンクションピークに到着。巻機山方面には「難路・道ナシ」と書かれています。道があるのか無いのかどっちなんだ?
ジャンクションピークよりこれから進む稜線。右に越後烏帽子と左が大烏帽子山
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ジャンクションピークよりこれから進む稜線。右に越後烏帽子と左が大烏帽子山
ジャンクションピークより巻機山。牛ヶ岳のとんがりが終始目立っていました
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ジャンクションピークより巻機山。牛ヶ岳のとんがりが終始目立っていました
奥に見えるのは八海山?
1
奥に見えるのは八海山?
越後烏帽子
大烏帽子山
ジャンクションピークから広い尾根を下ると雪庇の発達した痩せ尾根となり緊張します
ジャンクションピークから広い尾根を下ると雪庇の発達した痩せ尾根となり緊張します
こんなところを進みます
1
こんなところを進みます
イヤな感じが続きます
イヤな感じが続きます
大源太山も独特の存在感です
4
大源太山も独特の存在感です
鞍部から大烏帽子山まで登り返し。疲れ始めてきたのでツラかった〜
鞍部から大烏帽子山まで登り返し。疲れ始めてきたのでツラかった〜
大烏帽子山山頂まであと少し!
大烏帽子山山頂まであと少し!
キレイな模様
大烏帽子山に到着
1
大烏帽子山に到着
山頂より。至仏山と一番奥に燧ヶ岳。景鶴山もちょこんと見えています
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山頂より。至仏山と一番奥に燧ヶ岳。景鶴山もちょこんと見えています
山頂より。こちらは平ヶ岳
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山頂より。こちらは平ヶ岳
山頂より。越後三山方面
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山頂より。越後三山方面
山頂より。朝日岳
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山頂より。朝日岳
山頂より。朝日岳より下ってきた稜線
1
山頂より。朝日岳より下ってきた稜線
山頂より。朝日岳と越後烏帽子
山頂より。朝日岳と越後烏帽子
山頂より。馬蹄形ルートと苗場山
2
山頂より。馬蹄形ルートと苗場山
山頂より。手前に本日の幕営予定地の檜倉山と奥に巻機山
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山頂より。手前に本日の幕営予定地の檜倉山と奥に巻機山
空を大きく取り込んで
1
空を大きく取り込んで
さて、先に進みます
1
さて、先に進みます
皺ひとつなし
ここからも難路が続きます
ここからも難路が続きます
付けてきたトレースを振り返ります
1
付けてきたトレースを振り返ります
まぁるい檜倉山
日も傾き始めました
2
日も傾き始めました
大烏帽子山と朝日岳を振り返ります
2
大烏帽子山と朝日岳を振り返ります
強風のためテントを張る場所がありません。斜面を掘り出して何とか本日の我が家を上棟することができました
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強風のためテントを張る場所がありません。斜面を掘り出して何とか本日の我が家を上棟することができました
暮れます。おやすみなさい
暮れます。おやすみなさい
【2日目】東の空が染まってきました
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【2日目】東の空が染まってきました
越後三山方面も染まります
3
越後三山方面も染まります
燧ヶ岳から太陽が出てきました
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燧ヶ岳から太陽が出てきました
雪面がほんのり染まります
3
雪面がほんのり染まります
昇りました!
さて出発です。まずは正面に聳える柄沢山を目指します
3
さて出発です。まずは正面に聳える柄沢山を目指します
光を受けた尾根の東斜面。奥には巻機山と牛ヶ岳
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光を受けた尾根の東斜面。奥には巻機山と牛ヶ岳
うねる雪面
朝日を反射させた東面
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朝日を反射させた東面
檜倉岳〜柄沢山間もイヤらしい感じの道が続きます
1
檜倉岳〜柄沢山間もイヤらしい感じの道が続きます
う〜ん、この尾根を進むのか〜
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う〜ん、この尾根を進むのか〜
溶融凍結したテラテラの雪面
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溶融凍結したテラテラの雪面
雪庇。コントラストがくっきり
8
雪庇。コントラストがくっきり
檜倉乗越から柄沢山までは350mの登り返し
3
檜倉乗越から柄沢山までは350mの登り返し
檜倉山から下ってきた稜線を振り返ります
3
檜倉山から下ってきた稜線を振り返ります
どこを進もうか?
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どこを進もうか?
一人旅が続きます
3
一人旅が続きます
柄沢山手前のニセピーク直下。どこに進めばよいのか一瞬分かりませんでしたが西側から巻きます
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柄沢山手前のニセピーク直下。どこに進めばよいのか一瞬分かりませんでしたが西側から巻きます
朝日岳と左にちょこんと大烏帽子山
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朝日岳と左にちょこんと大烏帽子山
朝日岳と谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳
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朝日岳と谷川岳、一ノ倉岳、茂倉岳
ニセピークを越すとようやく柄沢山の山頂が見えてきました
ニセピークを越すとようやく柄沢山の山頂が見えてきました
柄沢山山頂に到着。広い雪原でした
3
柄沢山山頂に到着。広い雪原でした
クラックもこんな感じです
2
クラックもこんな感じです
ここまで来ると巻機山が射程圏内に入ります
3
ここまで来ると巻機山が射程圏内に入ります
柄沢山から少し下るとスキーの跡がありました。久方ぶりに見た人の痕跡でした。巻機山まで続いているものだとばかり思っていましたが米子頭山との鞍部で西側に消えていました
柄沢山から少し下るとスキーの跡がありました。久方ぶりに見た人の痕跡でした。巻機山まで続いているものだとばかり思っていましたが米子頭山との鞍部で西側に消えていました
柄沢山を振り返って
1
柄沢山を振り返って
巻機山までもうすぐのようなまだまだ先のような。うまく距離感が掴めませんでした
巻機山までもうすぐのようなまだまだ先のような。うまく距離感が掴めませんでした
シュカブラ
手前に米子頭山と奥に巻機山
1
手前に米子頭山と奥に巻機山
南魚沼の街が見えます
南魚沼の街が見えます
米子頭山です
ここから柄沢山を振り返ると大きなクラックが走っているのが見えました
1
ここから柄沢山を振り返ると大きなクラックが走っているのが見えました
米子頭山に到着。頂上標は雪に隠れていたのか見当たりませんでした。左側のニセ巻機山と巻機山が間近に
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米子頭山に到着。頂上標は雪に隠れていたのか見当たりませんでした。左側のニセ巻機山と巻機山が間近に
米子頭山、柄沢山、谷川岳を振り返って。この方向からだと大源太山も尖り始めました
米子頭山、柄沢山、谷川岳を振り返って。この方向からだと大源太山も尖り始めました
フィナーレの巻機山。大きくゆったりとした山頂のライン
2
フィナーレの巻機山。大きくゆったりとした山頂のライン
山頂に人が見えました
1
山頂に人が見えました
歩いてきた上越国境の稜線
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歩いてきた上越国境の稜線
巻機山山頂に到着
7
巻機山山頂に到着
巻機山山頂より燧ヶ岳、至仏山、武尊山、奥白根山
1
巻機山山頂より燧ヶ岳、至仏山、武尊山、奥白根山
巻機山山頂より。越後三山
2014年04月13日 11:42撮影 by  Canon EOS 5D Mark II, Canon
4/13 11:42
巻機山山頂より。越後三山
巻機山山頂より。ニセ巻機山
3
巻機山山頂より。ニセ巻機山
本山行最後の登りを終えてニセ巻機山に到着
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本山行最後の登りを終えてニセ巻機山に到着
ニセ巻機山から巻機山を望む。写真には写っていませんが気持ち良さそうにヤカイ沢を下るBCヤーも見えました
ニセ巻機山から巻機山を望む。写真には写っていませんが気持ち良さそうにヤカイ沢を下るBCヤーも見えました
巻機山山頂より。歩いてきた上越国境稜線を感慨深く眺めます。去年この景色を見てこのルートへの想いが高まったんだなー
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巻機山山頂より。歩いてきた上越国境稜線を感慨深く眺めます。去年この景色を見てこのルートへの想いが高まったんだなー
巻機山山頂より。谷川連峰
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巻機山山頂より。谷川連峰
ニセ巻機山から急登を下ると広いゲレンデのようなところに。ボクも滑ってみたいなぁ〜
ニセ巻機山から急登を下ると広いゲレンデのようなところに。ボクも滑ってみたいなぁ〜
最後に大源太山を眺めて樹林帯に入ります
2
最後に大源太山を眺めて樹林帯に入ります
西谷後バス停の冬季登山口に到着
西谷後バス停の冬季登山口に到着
塩沢駅から上越線に乗り土合駅に到着。おつかれさまでした!
6
塩沢駅から上越線に乗り土合駅に到着。おつかれさまでした!
撮影機器:

感想

昨年の残雪期に登った巻機山。
山頂から見た上越国境稜線が目に焼き付いて忘れられませんでした。
今シーズンはぜひ歩いてみたいと機会を伺っていたところ、
巻機山に登ってからちょうど1年後のこの週末、
2日間ともに晴天予報でまたとないチャンスがやってきました。

1日目。
土合駅にクルマを止めてスタート。白毛門まで一本調子の急登の尾根を進みます。
そして白毛門へはこの日一番乗り。
白毛門の山頂直下には見るからに新しいクマの足跡あり。
大きな声で歌を歌いました。
下を見ると次々と後続の方がやってくるのが見えたのでちょっと安心。

白毛門から笠ヶ岳までは広い緩やかな尾根が続きルート取りは自由自在。
朝方は少しあった上空の雲も無くなり、
これ以上ない好天とも相まってとても開放された気分になれました。
振り返ると笠ヶ岳までは日帰りの方が数名足を延ばしているのが見えます。
笠ヶ岳からは一人旅。とても気持ちのよい稜線を朝日岳まで進んで行きます。

今回の装備は冬用外張りをフライに変更しただけであとは冬山フル装備。
踏み抜きと一歩ずつの沈み込みで徐々に体力が削られていきます。

朝日岳からは巻機山まで続く一条の稜線が見えます。
心が高まる、まさに縦走冥利に尽きる景色が広がってます。

ジャンクションピークで馬蹄形ルートと道を分けてから、
雪庇、クラック、踏み抜きに加えてこの日は西からの強風に悩まされ、神経使いました。
前方に見える本日の幕営予定地の檜倉山はこんもりとした形をしていて
見るからに風を除けられる場所がなく不安が広がります。

檜倉山到着後、2時間ほどかけて東側に下った斜面にテントを張り、この日は行動終了。
バタバタとテントが風で煽られる中、眠りにつきました。

2日目。
6:00に出発。
風も弱まり、この日は前日以上の縦走日和となりました。
コース取りには依然として気を遣いますが、心は晴れやか。

このまま順調にこなせるかと思っていた矢先に
アイゼンのアンチスノープレートが壊れたり、靴紐が切れたり。
目の前に見えている巻機山なのですが、なかなか近づきません。

柄沢山までの350mの登り返しと踏み抜きには苦労しました。
米子頭山までヒイコラ言いながらこなし、
最後は巻機山の大きく緩やかな斜面をゆっくり登って、
感動のフィナーレを迎えることができました。

上越国境。
この4月上旬のタイミングだとまだまだ雪がたっぷりあり、
藪漕ぎを強いられることはありませんでしたが、踏み抜きには苦労させられました。
踏み抜いた足元を覗くと数メートル下まで空洞になっているような
ゾッとする場面もありましたが、
そんなことも忘れてしまうほど素晴らしい稜線歩きと縦走が楽しめました。
 

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コメント

渋い!カッコイイ!
いや〜凄い所に行きましたね〜。
巻機から眺める積雪季の国境稜線は確かに登高意欲をかきたてられますが、実際に行こうとなると、相当なアルバイトを強いられるのは必至で、中々行動には移せません。
ましてや一人では...。大拍手です
でも、確かに行くとしたらこの時期だけかも知れませんね。
貴重な記録ありがとうございました。

熊に襲われなくてなによりでした(笑)
2014/4/16 13:13
Re: 渋い!カッコイイ!
yamayaさん

こんばんは。

今回はうまく好天を捉えることができて念願が叶いました。
天気が良いと白毛門からは巻機山から見た通り最高の展開が待っているので、
アルバイトもそんなに苦ではありませんでした。
でも踏み抜きやら沈み込みやらで思った以上に疲れましたが…。

GW頃には藪がけっこう出てきそうな感じでしたし、
踏み抜きもこれからさらにヒドくなりそうなので、
yamayaさんのおっしゃる通り4月上旬がベストかもしれません。

それにしても、麓ではなく山頂にクマの足跡とはビックリでした。
でも足跡が残らないだけで夏でもウロチョロしているのかもしれませんね。

コメントありがとうございます。
2014/4/16 21:40
すばらしい...
私もずっと気になっている上越国境稜線、好天で行かれましたネ
超うらやましいです

一昨年のこの時期だったかな 、マッキー山頂から朝日岳に続く稜線を指をくわえて眺めていました。
よだれが止まらないほど魅力的でした

この時期限定ですので、レコを拝見してこんな好天に是非行きたいものです
素晴らしいレコ、お疲れ様でした
2014/4/16 19:07
Re: すばらしい...
hottenさん

こんばんは。

このルートやっぱりhottenさんも気になっていましたかっ。
巻機山からのあの稜線の姿にはやられますよね〜。
お先に失礼しました!

でも、ボクにとってはhottenさんの先日の草津白根山も垂涎モノでしたよ。
お互い限定モノに弱い体質なのでしょうか(笑)

フツーの山行では物足りないhottenさんのことですから、
巻機山からジャンクションピークを経て谷川岳に抜けるのも
面白いかもしれませんね。

コメントありがとうございます!
2014/4/16 21:53
最高の山旅ですね
danyamaさん、こんばんは。

上越国境、行かれたのですね。
このルート、2度歩いていますが、どちらも忘れられない
山行になっています。
このGWも三度の上越国境へ、などと考えたりもしたのですが
ちょっと訳あって断念しました。

柄沢山への稜線の写真、いいですねえ。
歩いた時の記憶が蘇ります。
しかし、このルート、一番危険だったの白毛門に至る急登と
クラックの通過だったような。今回はそこに熊の足跡ですか。
クッキリしていて新しそうですね

次は、巻機山から丹後山方面はいかがでしょう
いつか歩きたいなあと思っています。
2014/4/16 22:40
Re: 最高の山旅ですね
youtaroさん

こんばんは!
コメントありがとうございます。

youtaroさんの上越国境の記録、もちろん事前に拝見し
時間など参考にさせていただきました。

youtaroさんが行かれた時季よりも少し早かったせいでしょうか、
白毛門直下の急登は大きなクラックはあったものの
全体的には安定していた印象でした。

個人的にイヤだったのはジャンクションピークから広い尾根を下りた後に
越後烏帽子に向かって進む痩せた尾根でした。
この辺りから朝日岳までとは尾根の雰囲気が変わり、
それに感覚が慣れていなかったことと風がとても強くなったからでしょうか。

>次は、巻機山から丹後山方面はいかがでしょう
まさに今、巻機山から先はどうなってるんだろう?
と地図を見ていたところでした!

ぜひ機会があれば上越国境の赤線を繋ぎたいですね〜。
2014/4/16 23:29
素晴らしい!
私も昨年、巻機山に登ってから、この尾根がずーっと気になっていました。
今週、私は谷川岳を登っていましたが、朝日岳の向こう、巻機に続く尾根を
見つめて、いつかはあるきたいなぁと考えていたところです。
それにしてもやはり厳しいコースのようですね。体力と技術をつけて
いつかチャレンジしてみたいなぁ。danyamaさんの写真も素晴らしく
ますます憧れが募ってしまいます。

ちなみに今週もニアミスでした。こちらは日曜日、16時頃に土合駅に到着
です。もしかしたら会ってました? とことんご縁がある様で・・・
2014/4/17 0:25
Re: 素晴らしい!
usatakoさん

こんにちは。

今回は好天に恵まれ、うまくタイミングを捕まえることができました。

この山域は標高こそ2000mに満たないですが、
山深さと見せてくれる表情は素晴らしいものがありますよね。
そして、この山域の背骨のような稜線を歩くことができるのはとても魅力的でした。

簡単にはおススメできませんが、
間違いなく満足感の高い素晴らしい山行になると思います。

あっ日曜日ですが13時30分過ぎに電車で土合駅に戻り、
15:50くらいに土合駅を発ちました。10分違いでした。

ご縁もここまで来ると何と言えばいいのでしょうか…。
うまく表現できませんが是非お話したいですねぇ〜。

コメントありがとうございます!
2014/4/17 11:32
danyamaさんのお蔭です。
danyamaさんから遅れること数時間。我々は後に続きました。
二人でこのtrace単独者だ。凄いとずっと話していました。
ジャンクションピークからはずっと
danyamaさんのtraceを追っていたわけです。
私もあそこで踏み抜いて足が宙に浮きました。
ホントに怖かったです。
ルート取り。感謝致します。
我々はラッセル泥棒ならぬtrace泥棒したわけですが、
なんだか、同じ行程を一緒に歩いたような、
清々しい気持ちになりました。
ほんとうにお疲れ様でした。そしてありがとうございました。

しかし、熊のtraceには我々、気がつきませんでした。
知らぬが仏とはこのことです。
2014/4/17 22:59
Re: danyamaさんのお蔭です。
makasioさん

はじめまして。
ご訪問&コメントを残していただきありがとうございます!

makasioさんたちの記録拝見しました。
同じところで写真と撮ったり、同じところで悩んだり、そして同じ気持ちになったり。
makasioさんがおっしゃるように、
自分もお二人と一緒に歩いたような、そんな感覚になりました。
キャプションでのお二人の掛け合いが面白いせいもあると思いますが(笑)

ボクのトレースがお邪魔ではなく、
少しでもお二人のお役に立てたのならうれしいです。

それにしてもお互い、本当に本当に、
あの好天の中、このルートを歩けて幸せ者でしたね〜。
あっ、クマトレースに気づかなかったmakasioさんたちは、より幸せ者ですね(笑)
 
2014/4/18 0:23
渾身の山歩きですね。
実に、目いっぱいの楽しみ方ですね。
自分でできそうに感じないのですが、部分的にでも、体験したいと思っています。
自分を信じて、ルートを切り開いていく感覚なのでしょうか。
辿ってきた行程を振り返った時の感慨は大きいものでしょうね。

上越はアクセスが良い割に、あまり行っていません。
特に雪の時期はハードルが高そうで、また行かないので土地勘もなく、躊躇が続いています。
二年前に、11月12月の谷川や白毛門を中途半端に始めたまま、二年ほっておいてあるので、そろそろ再チャレンジしたいですね。その上で来シーズン、トライ出来ればと思っています。

大展望の写真を楽しませていただきました。
2014/4/18 23:51
Re: 渾身の山歩きですね。
devilmanさん

こんにちは。

このルートの素晴らしいところは好天だと、
終始自分が進むべきルートが大展望でずっと見えているところです。
振り返っても歩いてきた山々がすべて見え、
巻機山に着いて来し方を眺めたときは
devilmanさんのおっしゃる通り感動に浸れます。
自分を信じるというほど大げさなものではないかもしれませんが、
本当に歩き甲斐のあるコースです。

上越はとにかく山深く、山がたくさんあります。
標高こそアルプスや八ツに譲りますが、
噛めば噛むほど味わえるスルメのような山域ですよ。
ボクもまだまだ上越初心者なのでもっともっと足を運びたいと思っています。

コメントありがとうございます!
 
2014/4/19 17:54
助かりました!
お疲れ様です

コメント&訪問していただきありがとうございましたm(_ _)m

今回は残していただいたトレースに大変助けられました!
あの行程を1泊2日でやってしまうド健脚には恐れ入りました

トレース泥棒&ツボ足のお手伝いも出来ずに申し訳ございませんでした。
一言お詫びせねばと思い、コメ残させていただきます。

それにしても、熊の足跡には全く気付きませんでした
かなり近くでビバークしたので、アワワワッ でした・・・
2014/4/23 23:24
Re: 助かりました!
acchi1979さん

こんにちは。

お詫びなんてとんでもないです!
ボクのトレースが少しでもお役に立てたのなら何よりです。

それどころか、
山行を終えて別々ではありましたが、
あのルートをあの天気の中歩けたという喜びを
一緒に分かち合える人がいてうれしいかったですね〜。
あっ、クマの恐怖は残念ながら分かち合えませんでしたが(笑)

コメントありがとうございます!
2014/4/24 10:07
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