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Yamareco

記録ID: 441467
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

春の槍ヶ岳

2014年05月04日(日) 〜 2014年05月05日(月)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
12:16
距離
23.9km
登り
2,030m
下り
442m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

4日 上高地5:50 → 8:05横尾8:30 → 10:00槍沢ロッジ10:30 → 11:00ババ平 → 16:20槍ヶ岳山荘16:50 → 17:15槍ヶ岳17:30 → 18:00槍ヶ岳山荘(泊)
5日 槍ヶ岳山荘6:35 → 8:50槍沢ロッジ10:00 → 11:20横尾 → 12:17徳澤12:45 → 14:10上高地
天候 4日 晴れ
5日 雪〜雨
過去天気図(気象庁) 2014年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
今年も上高地にやって来ました。
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今年も上高地にやって来ました。
先ずは明神
横尾でうだうだ長めの休憩となる。
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横尾でうだうだ長めの休憩となる。
今回は横尾の吊橋を渡らずそのまま槍方向へ。
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今回は横尾の吊橋を渡らずそのまま槍方向へ。
槍沢ロッジ
久方ぶりだったりで、またもや長い目の休憩の後出発する。
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久方ぶりだったりで、またもや長い目の休憩の後出発する。
槍沢ロッジから少し進むと、早々に槍が見えてました。
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槍沢ロッジから少し進むと、早々に槍が見えてました。
本格的に槍沢のルートに踏み入る。
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本格的に槍沢のルートに踏み入る。
もう少し行くと大曲
もう少し行くと大曲
大曲を過ぎて振り返る。
ここいらから傾斜が増してきます。
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大曲を過ぎて振り返る。
ここいらから傾斜が増してきます。
あそこらがモレーン?
グリーンバンドに至れば槍が見えてくるはず。
無雪期とは感じが違います。
ここまででもけっこうしんどい。
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あそこらがモレーン?
グリーンバンドに至れば槍が見えてくるはず。
無雪期とは感じが違います。
ここまででもけっこうしんどい。
やっとこさ槍が見えてきました。
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やっとこさ槍が見えてきました。
登り行くも一向に近づいている感じがしません。
幾度も幾度も立ち止まり休憩しながら。
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登り行くも一向に近づいている感じがしません。
幾度も幾度も立ち止まり休憩しながら。
適度な間隔でポールが設置されているのでルートは明確。
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適度な間隔でポールが設置されているのでルートは明確。
まだこれ登らんとあきませんか・・・、とひとり呟いてました。
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まだこれ登らんとあきませんか・・・、とひとり呟いてました。
山荘に至る最後の斜面から。
槍ヶ岳から雪片がやたら転がり落ちてくる。小石大のものがあったりで少々危ない。
山頂を目指す登山者が、ピッケルを雪面に差しこむなり、アイゼンで踏み入るごとにチラホラ落ちいくのだと、後ほど自ら登って理解する。
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山荘に至る最後の斜面から。
槍ヶ岳から雪片がやたら転がり落ちてくる。小石大のものがあったりで少々危ない。
山頂を目指す登山者が、ピッケルを雪面に差しこむなり、アイゼンで踏み入るごとにチラホラ落ちいくのだと、後ほど自ら登って理解する。
振り返ると蝶や常念が。
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振り返ると蝶や常念が。
稜線に到着。
先ずは、北面の景観に圧倒される。
まあ、なんと美しいこと。
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稜線に到着。
先ずは、北面の景観に圧倒される。
まあ、なんと美しいこと。
槍ヶ岳山荘へ。
南側は常念、蝶、前穂北尾根が麗しい。
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南側は常念、蝶、前穂北尾根が麗しい。
大喰岳の様相なんて、無雪期と感じがかなり違いますね。
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大喰岳の様相なんて、無雪期と感じがかなり違いますね。
槍ヶ岳山荘前から。
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槍ヶ岳山荘前から。
陽のあるうちに何とかここまでやって来ることができました。
予報によれば、天候は今晩から崩れるとのことだったので、受付を済ませて山頂に向かいます。
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陽のあるうちに何とかここまでやって来ることができました。
予報によれば、天候は今晩から崩れるとのことだったので、受付を済ませて山頂に向かいます。
槍ヶ岳山頂よりの西鎌尾根
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槍ヶ岳山頂よりの西鎌尾根
槍ヶ岳山頂よりの北鎌尾根
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槍ヶ岳山頂よりの北鎌尾根
槍ヶ岳山頂
槍ヶ岳山頂の祠。
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槍ヶ岳山頂の祠。
やっぱり定位置で記念撮影をば。
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やっぱり定位置で記念撮影をば。
会の立山パーティーも本日は充実の縦走だったはず。
会の立山パーティーも本日は充実の縦走だったはず。
槍ヶ岳山荘
槍ヶ岳山頂より見やる穂高への連なり。
昨年のGW、奥穂山頂ではガスが立ちこめて全く眺望がなかったのだったなあ。
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槍ヶ岳山頂より見やる穂高への連なり。
昨年のGW、奥穂山頂ではガスが立ちこめて全く眺望がなかったのだったなあ。
5日早朝の槍ヶ岳。
昨晩夕食を摂っている間にガスが立ちこめてそのまま。
昨夕に登っておいてヨカッタ。
5日早朝の槍ヶ岳。
昨晩夕食を摂っている間にガスが立ちこめてそのまま。
昨夕に登っておいてヨカッタ。
早朝から山頂へアタックされる方々もチラホラいらっしゃる。
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早朝から山頂へアタックされる方々もチラホラいらっしゃる。
天候はさらに悪化、雪が舞い始める中、下山します。
下りゆくごと、雪は雨に変わる。
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天候はさらに悪化、雪が舞い始める中、下山します。
下りゆくごと、雪は雨に変わる。
槍沢ロッジ着。
ほぼ土砂降りの状態で、多少は雨脚が緩まぬものかとカップ麺を食ったり、コーヒーを飲んだりと時間を潰すも変わりはなし。
長めの休憩の後、仕方なく出発する。
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槍沢ロッジ着。
ほぼ土砂降りの状態で、多少は雨脚が緩まぬものかとカップ麺を食ったり、コーヒーを飲んだりと時間を潰すも変わりはなし。
長めの休憩の後、仕方なく出発する。
横尾着。
ここまで来れば、ほぼ終了。
上高地へ、ユルユルと歩を進めます。
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横尾着。
ここまで来れば、ほぼ終了。
上高地へ、ユルユルと歩を進めます。

感想

当初は唐松岳〜五竜岳の縦走を計画していたのだけれど、よくよく考えてみると五竜岳に関しては無雪期の経験もなく、あれやこれやと様々に思案、また、GW前半の奥穂高岳山行に仕事が終わらず直前で参加できなくなり歯噛みしていたこともあり、奥穂へ再訪?、いやいや奥穂の次は槍やろう(?)で、槍ヶ岳を目指すこととした。
とかナントカ言いながら、直前で上高地行さわやか信州号の座席を確保できたことが大きい。

単独の場合はお馴染みとなる逡巡する気持ちがなかったわけではない。
ヤマテンによれば、4日夜より天候悪化の予報。
4日早朝に上高地を出立して、その日の内に槍ヶ岳山荘まで行き着けるものか大いに悩み思案し続けていた。
槍沢ロッジより先は槍ヶ岳山荘に行き着くより他になし、槍沢ロッジに着いた時点でもそんな想いが頭をもたげていたところ、たまたま声をかけられた若い女性から、
「上高地からですか、速いですね。」
『いやいや、ここから先は槍ヶ岳山荘に行き着くよりなしですから、しんどいでしょうね。』
「私はここを11時頃に出て、5時頃に着きましたから大丈夫ですよ。」
なんて励まされたり。

大曲より先、斜度が上がるごと歩の進み具合は鈍りまくる。
少し進んでは、一息つき足を休ませて、を延々繰り返し、まだ陽のある内に何とか槍ヶ岳山荘に至る。
宿泊の受付を済ませ、さてどうするかはたまた思案するも、やはり本日登頂しておかないと明日は難しいかもということで、節々が痛むような気分を押しのけ、そのまま山頂へ赴く。

無雪期とは異なり、雪の付いた槍ヶ岳は簡単ではありませんね。
岩場でのアイゼンによる登下降はもちろんのこと、ピッケルを雪面に突き刺して確保しながらアイゼンを雪面に蹴り込み登下降することに慣れていなければ相当に危うい感じがします。
登り下りの登山者が行き交う中、当然譲りあうことは必須、待っている間も雪が付いた岩稜に確実に自らを確保しておかないとなりません。
垂直とは言いませんが、かなりな斜度があるところをそんな要領で登下降するわけですから、それなりに経験がなければしんどいかも。
実際、同じタイミングで取り付いた一人の若い女性は、早々に諦められたのか登っては来られませんでした。

槍ヶ岳山頂からの眺めはもはや筆舌に尽くしがたく、無雪期の眺めも凄かったが、雪を被った山々の美しさを再認識するよりなし。
しんどい思いをしてやっとこさ此処に至り、この瞬間、全ては報いられたって感じ、感慨無量でございます。

悪天が予想されているも5日は下るのみで、気分的には楽だった。
早朝雪が舞う中、小屋を出立。
下りゆくごと雨に変わり、いつの間にか土砂降りの様相でズブ濡れに。
上高地で入浴後に着替えるも、帰宅するまで寒さに苛まれる道行きとなった。

この度の山行を終え、今現在の心境は、もうこんなペースで登りたくはない、となる。
とにかくしんどかったですからね。
また、残雪期の槍ヶ岳に赴く機会があったとしても、2泊3日が適切かと。
テント泊ならば、ババ平をベースに山頂ピストンが望ましいと思う。

それにしても私的にはとても充実した山行でありました。

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コメント

ゲスト
もしかして
はじめまして。(でもないかもしれませんが)
岡山在住のユーザー名:DON-CHANというものです。
もしかして、僕に槍ヶ岳山荘でライターを貸してくれた親切な
お方ではないかと思い、コメントを書かせていただきました。
山頂での写真に写っているパタゴニアのオレンジのヤッケが
印象的で覚えていたので…もし、間違っていたらすみません。
その節は有難うございました。
比較的、ご近所のようですし、またどこかでお会いしたら
よろしくお願いします。
2014/5/6 18:39
MDfreak
DON-CHANさんコメントいただき、ありがとうございます。
あの時の方でしたか。
あの折は、ちょっと目についたものですからお声がけさせてもらったまでです。
こちらこそ、またどちらかでお会いすることがありましたら、よろしくお願いします。
2014/5/6 23:01
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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