五竜岳〜唐松岳 好天のもと展望と縦走を満喫

2014年05月07日(水) 〜 2014年05月08日(木)

• GPS: 30:15
• 距離: 22.2km
• 登り: 1,962m
• 下り: 2,793m

コースタイム

5月7日
アルプス平10:00 - 11:19小遠見山11:32 - 中遠見山 - 大遠見山 -
13:13西遠見山13:35 - 五竜山荘14:29（幕営）
行動時間　4時間29分（休憩含む）

5月8日
五竜山荘5:45 - 7:13五竜岳7:30 - 8:17五竜山荘(撤収)9:15 -
唐松岳頂上山荘11:12 - 唐松岳往復 - 唐松岳頂上山荘12:15 -
13:50八方池山荘14:00 - ゴンドラ「アダム」山麓駅15:21 -
JR白馬駅16:15
※八方池山荘〜「アダム」山麓駅のゲレンデ内は徒歩で下る
行動時間　10時間30分（休憩、テント撤収含む）
　　

天候

5月7日　快晴！
5月8日　晴れ

アクセス

利用交通機関：

タクシー 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

5月7日
町田 → 高尾山IC → 双葉SA → 安曇野IC → 白馬五竜スキー場
5月8日
白馬五竜スキー場 → 安曇野IC → 境川PA(車中泊) → 高尾山IC → 町田
※エスカルプラザ無料駐車場
　ゴンドラ「テレキャビン」近く
※白馬五竜ゴンドラ「テレキャビン」
　とおみ → アルプス平　片道 860円 　手回り品代200円　
※タクシー
　JR白馬駅 → エスカルプラザ無料駐車場　1900円
※高速料金
　高尾山〜安曇野　2300円（休日割50％）
　安曇野〜高尾山　3150円（深夜割30％）
※高速道路
　事故のため、勝沼〜大月JCTで通行止め　境川PAで車中泊

コース状況／危険箇所等

★遠見尾根
　トレースあり。
　まさに雪稜というにふさわしいルート。　
　白岳は雪崩の心配がなかったのでトラバースルートを行った。
　西遠見山でアイゼン装着。ピッケルを出す。
★五竜岳
　トレースあり。要12本アイゼンとピッケル。
　緊張のトラバース、頂上直下の雪壁の登下降と息が抜けない。
　なるべくなら早朝の雪が締まっている時間帯の登頂がいい。
★五竜山荘〜唐松岳頂上山荘
　トレースあり。
　特に雪解けがすすんでいるのは白岳周辺、大黒岳および牛首のクサリ場。
　信州側はまだ雪屁が残っているので寄り過ぎないように注意が必要。
　アイゼン必要なし。ストックで充分。
★八方尾根
　トレースあり。
　上部でも一部夏道が出ているが、上ノ樺より下部は特に雪解けがすすんでい　　る。アイゼン必要なし。ストックで充分。
★八方尾根スキー場ゲレンデ内
　兎平から下部は雪が消えている。
　滑りやすい草？に足を取られて2度滑って転んだ。
　意外に雪のないゲレンデは歩きにくい。
★装備使用状況
　アイゼン、ピッケル・・・西遠見山〜五竜山荘〜五竜岳往復
　　　　　　　　　　　　　上記以外ではアイゼン必要なし、ストックで充分
★幕営地点
　大遠見山〜西遠見山の随所、五竜山荘
★ゴンドラ運転情報
　※白馬五竜スキー場
　　ゴンドラ「テレキャビン」〜5月11日で運転終了
　　グリーンシーズンは6月14日〜運転開始
　※八方尾根スキー場
　　ゴンドラ「アダム」　5月7日から23日まで運転休止中
　　グリーンシーズンは5月24日〜運転開始
★山小屋情報
　五竜山荘・・・5月6日で営業終了、6月21日より営業開始
　唐松岳頂上山荘・・・営業中
★温泉
　中央道　諏訪湖SA内　ハイウェイ温泉　10:00〜22:00
　源泉は上諏訪温泉　入浴料610円
　
　

写真

5/7 10:00

ゴンドラ
「テレキャビン」
アルプス平駅

5/7 10:00

ここからスタート
ゲレンデの端っこを
登っていく

5/7 10:19

地蔵の頭

5/7 10:24

5/7 10:58

雪稜
左奥が小遠見山

5/7 10:59

常に五竜を見ながら

5/7 11:01

雪はグズグズの感じだが
かといって
踏み抜くことはなかった

5/7 11:18

小遠見山
展望良好
ベンチあり

5/7 11:19

こんなところに
エアライズが

5/7 11:19

遠見尾根と五竜岳

5/7 11:19

鹿島槍北壁

5/7 11:19

八方尾根と
白馬三山

5/7 11:21

爺ヶ岳東尾根

5/7 11:22

五竜岳
武田菱はもう見えない

5/7 11:35

奥のピークが
中遠見山

5/7 11:52

中遠見山

5/7 11:53

中遠見山の
雪だるま

5/7 11:53

幕営跡
中遠見山〜大遠見山

5/7 11:54

前方に
大遠見山

5/7 11:58

鹿島槍
カクネ里

5/7 12:01

若干
夏道が出ているところも
あった

5/7 12:09

5/7 12:16

中遠見山と小遠見山を
振り返る

5/7 12:27

割れ目

5/7 12:29

大遠見山〜西遠見山は
平坦で幕営に適している

5/7 12:32

幕営跡
大遠見山〜西遠見山

5/7 12:33

あのピークが
西遠見山

5/7 12:34

何処が大遠見山のピーク
なのかわからなかった

5/7 12:37

雪のブロック
これだけ
よく作ったものだ

5/7 12:42

トレースは明瞭
下山者もいたしね

5/7 12:44

あちらこちらに
ブロックの残骸

5/7 12:49

白岳
直登するか
それとも
トラバースか

5/7 12:50

幕営跡
大遠見山〜西遠見山

5/7 12:52

鹿島槍
南峰が見えて
やっと双耳峰になった

5/7 13:00

某大学山学部のもの
遭難者の情報提供を求める
貼り紙があった
3月中旬に五竜からの下山途中で
滑落したらしい

5/7 13:01

五竜

5/7 13:31

白岳
右からの
トラバースルートが
くっきり
見えている
あれを行くのか

5/7 13:33

西遠見山
アイゼン装着
ピッケル出す

5/7 13:40

いったん
鞍部へ下る
先行者が見える

5/7 13:41

割れ目

5/7 13:49

トラバースルート行くか

5/7 13:55

西遠見山を
振り返る

5/7 14:00

5/7 14:12

これだけ
トレースがしっかり
していれば
問題ない

5/7 14:21

ここを抜ければ
五竜山荘は目の前だ

5/7 14:26

トラバースルートを
振り返る

5/7 14:27

五竜山荘前の
幕営跡

5/7 14:29

五竜山荘
GW営業終了

5/7 14:30

いいところがあった
ここに設営しよう

5/7 15:11

我が家を設営

5/7 15:12

明日は
あの頂へ・・・

5/7 15:12

来し方を振り返る
雪稜と呼ぶにふさわしい
遠見尾根

5/7 15:38

五竜
トラバースしている
トレースが見える

5/7 15:41

唐松岳と大黒岳
手前は雪が消えて
夏道が出ているね
明日行くよ！

5/7 15:41

唐松への縦走路
アイゼン必要
ないね

5/7 15:44

トレースがあった

5/7 15:46

五竜山頂付近

5/7 15:48

先行者は
小屋の裏側で幕営

5/7 15:57

小屋を見下ろす
白岳の黒部側は
ほぼ雪が消えている

5/7 16:01

5/7 16:07

遠く霞む
毛勝三山

5/7 16:07

快晴！
素晴らしいお天気だ

5/7 16:09

明日は登るぞ！

5/7 18:10

夕焼け

5/7 18:34

晩ご飯
豚ロースの生姜焼き
さつまいも煮
ごはんとみそ汁

5/7 18:35

日が暮れる

5/7 18:35

日没

5/7 19:04

日が暮れて

5/8 5:41

5月8日
今日もいいお天気だ
さあ、あの頂へ

5/8 6:12

トレースもばっちり
雪もよく締まっている

5/8 6:21

大きな岩峰G2かな？
トラバースして巻いて行く
ほうはトレースなく
ここを直登して
岩峰を越えた

5/8 6:34

岩峰上のトラバースも
嫌な感じ
緊張する
前方に先に登った方が
下りてきている
ここですれ違った

5/8 6:50

大きな岩峰を振り返る
これがG2かな
夏道はこれを巻くように
黒部側についてる
この日は巻かずに
岩峰上をトラバースして
越えてきた

5/8 6:51

そうすると
目の前に
山頂直下の雪壁が
立ちはだかる
頂はあの先に・・・

5/8 7:00

先に登頂した方は
雪壁を登ったみたいだけど
左の岩稜伝いに抜けられるん
じゃないのか？

5/8 7:01

ほら、クサリが出ていた
ここが夏道のようだ
ここを越えれば

5/8 7:09

越えて振り返る
ここから山頂まで
緩い斜面の登り
眼下に大きな岩峰
G2とG0が見えている

5/8 7:10

見えた！
五竜の頂だ
もうちょい

5/8 7:10

小さい雪屁

5/8 7:12

五竜岳登頂

5/8 7:19

セルフで
お天気よくて
いい気分

5/8 7:20

ここから大展望を堪能
立山と剱

5/8 7:20

鹿島槍と
八峰キレット

5/8 7:20

槍穂も見える

5/8 7:21

まさに絶景
薬師から黒部五郎
ゴタテのスバリ、針ノ木など
いろんな山が見えている

5/8 7:21

毛勝三山
いずれやらねば
北方稜線を
繋ぎたい

5/8 7:21

剱！
もうすぐ行くよ

5/8 7:22

唐松〜白馬の展望

5/8 7:22

右から
G2〜G0〜五竜山荘〜
白岳
ここを登ってきた

5/8 7:23

雨飾とか火打とか妙高

5/8 7:33

さあ緊張の下山だ
山頂直下の雪壁
トレースないし
ここを下降する気には
なれない
来た道で下りる

5/8 7:35

短い距離だったけど
ここだけ後ろ向きで下りた

5/8 7:41

慎重に下りる

5/8 7:46

雪壁を振り返る

5/8 7:58

痺れる、緊張のトラバース
滑落は許されない
この日、ここが一番
緊張したところかも
しれない

5/8 8:06

こっちのトラバースも
気が抜けない

5/8 8:16

無事に帰還

5/8 9:16

撤収完了

5/8 9:22

ありがとう、五竜

5/8 9:22

さあ唐松へ縦走だ

5/8 9:29

出だしは雪の消えた
ハイマツ帯を行く

5/8 9:35

トレースはある

5/8 9:40

ルートを目視・確認する
夏道は出ている
大黒岳に沿って
越えていけばいい

5/8 9:48

信州側の雪屁に注意

5/8 9:51

5/8 9:58

5/8 10:04

大黒岳と
奥が唐松岳

5/8 10:11

常に傍らには
剱と毛勝三山
魅惑の北方稜線

5/8 10:19

眼下に
白岳と大黒岳との
最低鞍部を見下ろす

5/8 10:23

5/8 10:29

道が険しくなってきた

5/8 10:32

大黒岳のピークは近い

5/8 10:35

クサリ場もある

5/8 10:43

大黒岳の山頂
縦走路からは
ちょっとだけ
外れている

5/8 10:43

大黒岳の山頂

5/8 10:43

5/8 10:45

ここの下降は大変だった
下が凍結している
クサリが埋もれており
使えず
アイゼン装着してない
から木の枝や石に
しがみついて
何とか通過した

5/8 10:49

下から見上げて

5/8 10:50

そろそろだな

5/8 11:00

いよいよ
牛首のクサリ場

5/8 11:03

完全に雪はない
楽に通過する

5/8 11:10

唐松岳頂上山荘
営業してますが
閑散としてます
ゴンドラが止まってる
からね
しばらくはこんな感じでしょ

5/8 11:23

では唐松岳へ
先日行ったけどね
まあいいや

5/8 11:40

唐松岳山頂

5/8 11:40

天狗の頭から
白馬方面

5/8 11:41

八方尾根

5/8 11:41

精悍な五竜
今日はありがとう

5/8 11:41

立山と剱
雪山最後は
ここで〆る

5/8 11:42

毛勝三山
いいなぁ

5/8 11:42

山頂の雪はだいぶ
減ったね

5/8 11:42

五竜から南部の景観

5/8 11:43

唐松岳頂上山荘

5/8 12:12

もうすぐだよ
待ってね

5/8 12:21

雪解けがすすむ
八方尾根上部

5/8 12:22

唐松と不帰嶮三峰

5/8 12:24

昨日登った
遠見尾根
こうして見ると
登りはそれほど
キツくないのが
わかるね

5/8 12:25

5/8 12:39

幕営跡

5/8 12:41

丸山ケルン

5/8 12:52

溝のようなトレース

5/8 12:52

上ノ樺から下部は
ほとんど
夏道が出ている

5/8 12:59

鹿島槍と五竜

5/8 13:01

こりゃ溝だね

5/8 13:08

枝が邪魔をする

5/8 13:17

八方池付近
まだ雪に埋もれている

5/8 13:17

白馬三山
白馬鑓、杓子、白馬
来年はこっちへ来るか

5/8 13:21

不帰嶮
左から
三峰〜ニ峰〜一峰

5/8 13:34

誰もいない
しばらくは静かでしょ

5/8 13:34

5/8 14:03

八方池山荘から
ゲレンデを下る

5/8 14:25

トレースがあった

5/8 14:30

兎平

5/8 14:37

雪が消えた斜面を下る

5/8 14:43

白馬の町

5/8 14:53

意外と歩きにくい
足を滑らせて
2度すっ転んだ

5/8 15:04

ゲレンデに咲く花

5/8 15:14

ゲレンデに咲く花

5/8 15:17

やっと見えた
もうすぐだ

5/8 15:20

ゲレンデに咲く花
きれいだね

5/8 15:20

ゲレンデに咲く花
こっちも

5/8 15:20

到着！
ゴンドラ「アダム」山麓駅

5/8 15:26

暑い、ノドが乾いた
速攻でエメマンを飲む

5/8 15:48

八方交差点
真っ直ぐ進むと
白馬駅

5/8 15:52

まだ
桜が咲いていた

5/8 15:53

麓から
白馬三山

5/8 15:57

遠く
五竜を望む

5/8 16:06

わかったよ
ありがとう

5/8 16:12

白馬に
パタゴニアのお店が
あるとは知らなかった

5/8 16:15

JR白馬駅
電車で戻るのはやめて
タクシーを拾った

5/8 17:20

帰還
シビックで
あと何回山に来れるか

5/8 17:20

エスカルプラザ無料駐車場
けっこう広い

5/8 19:24

晩ご飯
下山後はしっかり食べる
安曇野IC近く
「まいどおおきに食堂」
豊科食堂
ごはん、みそ汁、玉子焼き
山賊焼き（信州だからね）
納豆、キュウリとわかめの酢の物

5/8 20:38

中央道　諏訪湖SA
ハイウェイ温泉に入浴

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-620 オリンパス

感想

sirius

遠見尾根。
すれ違った下山者に話を聞くと、口を揃えて、雪の状態が悪かったので、
五竜には登頂出来なかったという。5月5日の新雪の影響なんだろうか。
雪の状態なんて日々変化する。前日は登れなくても、翌日には登れるかもしれない。
もちろんその逆もある。早朝の雪の締まり具合に期待して登るしかない。

翌日。五竜の登高。
緊張のトラバースを抜けて、頂上直下の雪壁に迫る。
確かにここは急峻な斜面。出来れば登高は御遠慮願いたいところ。
幸いにも左の岩稜はクサリがある夏道だった。
ここを抜けて少し緩い斜面を行くと五竜の頂上だった。
下降時、このクサリ場を抜けたあと、短い距離を後ろ向きで下りたけど、
それが唯一の場所だった。
事前の情報では雪壁で20mくらいは後ろ向きでの下降になるかと思っていたので
内心ホットした。トレースのない雪壁を下降する気にはとてもなれなかったのでよかった。
むしろ一番緊張したのはその後のトラバース。
一歩ずつ慎重に確かめながらすすんだ。
最後まで気が抜けなかった。

唐松への縦走は難しいこともなく、剱を横に仰ぎ見ながら楽しく進んだ。
最後のゲレンデの下りは草に足をとられて転倒し辟易した。
まったく雪のないゲレンデなど歩くものじゃない。
いずれにしても五竜登頂と縦走が満喫出来て、とても充実した山行だった。

コメント

pasocom

siriusさん/シビックであと何回？
今年のGWは北アルプス三昧でしたね。
そのどれもが好天で。
このレコの数日前には「槍ヶ岳 槍沢　涸沢で憩う」で、
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-440332.html
中一日おいて今度はこちらでしたか。
こちらもまさに好天で今シーズン最後の雪山がまぶしい。写真がどれも美しいですね。
Shot113、117の鎖場はまるでギボシのトラバースのものとそっくりで驚きました。
そもそも北アに鎖場なんてないと思っていました。（無知です）

シビックであと何回？　そういえば新車注文済みでしたね(^^)
いつ来るんでしたっけ？
愛車と最後までの山行お楽しみ下さい。

sirius

雪山は今週末で最後です
pasocomさん、こんばんは。

GWというより、4月のはじめから北アで雪山三昧でしたよ。
レコに上げていない山行もあるので毎週のように北アへ
通っていました。
その雪山もいよいよ今週末の剱で終わりです。
北アにはギボシのクサリ場より怖いところがあちこちにありますよ。
剱なんて岩とクサリだらけです。

新車を首を長くして待ってるんですが。
「レヴォーグ」の納車は7月下旬か8月にズレ込みそうです。
もうしばらく「シビック」に頑張ってもらいます。