残雪期富士山 お鉢巡り 御殿場口ピストン


- GPS
- 10:10
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 2,409m
- 下り
- 2,409m
コースタイム
6:50 日の出館 7:05
7:40 赤岩八号館 7:50
9:10 浅間大社奥宮 9:40
9:50 剣ヶ峰 10:05
10:55 銀明館跡 11:05
12:00 砂走館 12:10
12:45 宝永山 13:05
13:45 御殿場口
行動時間8:40+休憩時間1:50=総時間10:10
標準コースタイム 13:20
天候 | 薄曇 微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
3時半時点で5台。ガラガラです。 下山時点では観光客の車で20台ほどになっていました。 水栓トイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山開き前なのでルート整備はされていません。 徐々に傾斜を増していきます。 下部は砂走りと並走するため足を取られる場所がありますので避けたほうが楽です。 雪は日の出館(7合目)手前より山頂まで。 朝一は緩み気味、日が出るとかなり緩みます。 八合目から山頂までが核心部。 谷部を左岸→右岸、右岸→左岸と二度トラバースして登りました。 下りは雪の緩みが進みアイゼンが効かなくなっていたため、尾根の岩を利用しながら下りました。 いずれも前歯アイゼン、ピッケル必須です。 お鉢巡り中、剣ヶ峰下部のトラバースはピッケル装備がいいと思います。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
去年、富士山に登ったのが6/23と9/29でいづれも富士宮口より。
今年はメイン4ルート中最長の御殿場口より登ろうと決めていました。
時期を考えていたところ、最近fumihiko_onoさんが富士山に行きたいと頻繁につぶやいており、自分もその気になってしまい行くことにしました(笑)
富士山はまだ残雪期。
滑落事故の報告も絶えないので心して挑みます。
冬山装備、ビバーク装備も入れたら荷物は11kg・・・
さすがに重いと思い、炊事道具は抜いて10kgにして行きました。
御殿場ルートはロングルートですが、登り富士宮ルート+大砂走りという印象です。
大砂走り分の登りが砂礫の登りになりますが、場所を選べば固い地面もあります。
僕はブルドーザー道と思われる木杭沿いを歩きました。
この区間、スタート地点からずっと先が見えており、歩けども歩けども近付いてきません。
後ろを振り返ってもさっきまでいた木杭がまだそこのある・・・
いい精神修行です。無心になって歩きます。
雪が出てきてからは雪の大海原を方向を定めてひたすら歩きます。
人のトレースが幾重にも有り、自分の進行方向と同じトレースを探して辿ると楽。
8合目までは比較的斜度も緩く、コケてもすぐに止まりそうでした。
8合目以上の斜度がキツいです。
トレースを追って2度トラバースしましたが、やはり緊張しました。
赤岳の文三郎分岐までのトラバースより少し急な傾斜です。
冬山慣れしていればなんてことないのでしょうが、このピッケルを刺せるほどキツくもないが、滑落すると自然に止まれなさそうな半端な傾斜のトラバースが僕は怖い。
基本に忠実に一歩一歩確実に歩きました。
山頂は人で溢れかえっていました。
富士宮ルートも富士吉田・須走ルートも下を見ると人・人・人!!!
半数以上がボードやスキーを担いでいますが、まさかここまで人がいるとは思いもせず・・・
御殿場ルートは誰も会わなかったのに・・・
ちょこちょこと休憩したり人と話をしながらお鉢巡りをして下山。
登りと同じようにトラバースして下ろうと思っていましたが、今度は雪が緩みすぎてアイゼンが効かない!
しかも3歩歩くと団子が出来てしまいズリッと行くことも。
核心部トラバース中に団子を落とすのも非常に怖く、長田尾根の岩を伝いながら下りました。
シリセード跡がありましたし、下に大きな岩肌も無いので滑落してもどっかで止まるとは思いますが。
下っていくとBCで登ってくる外国人2名と遭遇。
楽しいかい?と聞くと、楽しいけど暑いな!と言われました。
その後、7合目付近で日本人2名とも遭遇。
山頂まであとどのくらいか聞かれました。
そこまで5時間かかったと言っていたのでコースタイム通り3時間くらいと答えました。
時間が遅いので下山したほうがいいかもしれませんよと。お節介でしたかね。
緩んだ雪で斜度が緩いと下りは走れます。
アイゼン脱いでグリセード挑戦しようかと思ったほど快適に、あっという間に砂走館に到着。
コーヒー飲みながら宝永山を眺めていたら行きたくなったので寄ってみました。
そこでは富士宮口からきた若いハイカー2名と遭遇。
これからどこまで行くんですか?と聞かれたので、山頂から下ってきて登山口に戻るところだと言うと驚かれました。
宝永山より下は雪が無く、念願の大砂走り!
序盤は、本当に飛ぶように下れる!これがウワサの大砂走りか!と楽しみながら走っていましたが、登り同様に一向に終わりが来ない。
登山道と合流するあたりでブレーキをかけようとしても足の疲労が凄まじく上手く止まれない!!
数十m下ってようやく減速できました。
無事に御殿場ルート日帰り達成でしたが、正直しんどかったです。
標高差2200mを一気に登るのも辛いですが、なによりスタート時点よりルートが一望出来、そこをひたすら消化していくとう精神修行が辛かったです。
「一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」とはこのルートのことを指すんじゃないだろうか。
正直、このルート、二度目は勘弁してもらいたいです。
コメント
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mattsooさん、こんばんは。
残雪期に御殿場ルートからの登頂ですか?
自分は夏に御殿場ルート歩きましたけど、全く景色が変わらない
このまま富士山じゃなくて双子山でいいんじゃねえの!と。
なんだかんだ言って、二度目がありそうですね
is_pinarelloさん、コメントありがとうございます!
御殿場ルート、全く景色が変わらないあの絶望感ったら無いですね。
スタート後2時間程度は真っ暗だったのでまだ救われた気がします
初めは時間があれば双子山も!と思っていましたが、下山後はその気力も無く・・・
なかなかの精神修行でした
ほんと二度目は勘弁してください
富士山でしたか!
周りや景色がずっと同じように見えますね。
山頂が近くに来ても遠くに見えそうな、そんな錯覚を起こしそうな感じ
まっつーさんの守備範囲が広くて毎回驚かされます。
お疲れ様でした!
hiroumiさん、コメントありがとうございます!
>山頂が近くに来ても遠くに見えそうな
まさにそのとおり!
いつまで経っても変わらない景色。
逆に、見えてる山頂が山頂じゃないんじゃないかと思ってしまいます
御殿場ルートは距離が長い分、その傾向が強かったです
いろいろかじってはいますが、その道のエキスパートにはどれも程遠いです
器用貧乏ですかねぇ。がんばります
mattsooさん、こんばんは
仕事が終わり走る予定でしたが大雨なので止めました
僕は今まで富士宮口からしか登った事がないのでが、今年は御殿場口か二度登る予定があります
「一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿」>一年に二度も同じ御殿場ルートを登るのは大馬鹿という事になるのでしょうか?(笑)
しかし、積雪期富士山は皆さん一度は登りたい山だと思いますので思い出に残る山行ではなかったでしょうか
お疲れ様でした
kaikaireiさん、コメントありがとうございます!
二度も登るんですか!
一年に二度は馬鹿通り越してド○ですね
積雪期富士山に対する憧れはありましたが、悪天候、アイスバーンを避けていたら必然的にこの時期になりました。
それでも技術的にギリギリだったなと・・・
無事に下山できてよかったです
こんばんは!先を越されたので今日決行してきましたが、駄目駄目でした(T_T)
ぜ〜んぜん進歩が無いっす
やっぱり下山タイムも凄いなー。やっぱり健脚ですね
fumihiko_onoさん、おつかれさまでした!
いやいや、この時期に登れる事自体が大きな進歩じゃないですか!
去年じゃ想像もしていなかったことにビックリです
タイムを競うわけじゃないですが、時間を気にしてしまってゆとりは無いわマトモな写真は無いわでなんだかなーと感じてます。
体力が付いたのは素直に嬉しい事ですが、もっと楽しまないといけないな
お疲れさまでした♪
残雪期の高山は、雪がミックス状態で厳しそうですね(^_^;)
本当に色んなテクを持ってるようで素晴らしいです!(b^ー°)
次はどんなレコをUPされるのか興味津々です♪
niiniさん、コメントありがとうございます!
雪岩ミックスは怖いですね
本格的に雪山初めたのは今シーズンからなのでまだまだです
アイゼンワーク、ピッケルワークは独学ではこの辺が限界でしょうね。
今年は、去年行きたくても実力が足りずに出来なかったことをどんどんやります!
こうご期待
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