記録ID: 4560935
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
日程 | 2022年08月06日(土) ~ 2022年08月07日(日) |
---|---|
メンバー | |
アクセス |
利用交通機関
経路を調べる(Google Transit)
|




地図/標高グラフ


標高グラフを読み込み中です...
表示切替:
コースタイム [注]
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
過去天気図(気象庁) |
2022年08月の天気図 [pdf] |
---|
写真
感想/記録
by kentamu
百名山線つなぎ中。
北アルプスの後立山連峰の縦走は、時間が許せば一息に白馬〜扇沢を歩きたいところだが、百名山的には白馬、五竜、鹿島槍の3つを登ればよく、並行する下道の千国街道を歩いているので、分割して歩くことにした。
とはいえ、五龍岳に関しては、白馬五竜スキー場のテレキャビンの下が歩けないため、下道と直登でつなぐことができず、鹿島槍側から下道をつないで縦走することにした。
・1日目
この時期にしては珍しく、明るくなった5時に家を出発。
この縦走において一番ボトルネックなのが神城〜簗場の電車のダイヤで、ちょうど下山するタイミングに電車が全然ないため、電動バイクをテレキャビン下にデポしておく作戦。
中綱湖駐車場に車を置き、まずは鹿島槍スキー場の中のオンロードを歩く。
虫が鬼のように多い。いつものブヨですら5倍くらいいるし、ハエとかアブみたいなよくいる虫以外もまとわってくる。ある意味すごい道だった。
大谷原に着いてからもしばらく林道歩き。
ここもまあまあ虫がいたのだけど(時期柄?)、初めてミツバチ的なハチに刺されてしまった。なんかザックのバックルと腹の間に入り込んだ蜂が出れなくなって刺したみたいだが、自分から入り込んでおいて出れなくなったら刺すとはあまりに自分勝手である。
痛みは針がちょっと刺さった程度の痛みだったが、少し腫れた。
赤岩尾根から登り取り付き。
アルプスの取り付きはどこも急登できついが、だいぶなれてきた気もする。
冷乗越の手前、間違って旧道に入ってしまいガレ場のトラバースが危なっかしすぎて結局引き返して新道に合流した。
樹林帯のルーファウはだいぶ癖づいてきたが、岩場はまだまだ初心者だった。急なガレ場のトラバースが一番怖い。
稜線に出ると東側はガスで、西側はちらっと景色が見える。
足元はお花畑が美しい。
アルプスの稜線のこの時期って結構花が咲いてるんですね。
冷池山荘で小休止をとって鹿島槍へ。
ちょうど鹿島槍への登りの手前でうまいこと稜線が晴れて、それは見事な山頂を拝むことができた。すごく良い山だ。
山頂を超えると結構な岩場を下っていく。
ここでポールはしまってヘルメット体制へ。ちゃんと登山道を追えば下りはそこまでキツくはない。
しばらくすると八峰キレットへ。
キレットと名のつくところは初めて行ったが、迫力がすごい。ここを通れるのかという感動すらある。
道の大体は普通の岩場やはしごだが、ほんの少しだけ、へばりつくような足場のほとんどない道を鎖を伝って歩く必要がある。
下を見ると結構恐ろしいんだが、とはいえ、やることは普通の岩場と同じで、足場を確実に確保し進むしかなかった。
八峰キレットを抜けるとキレット小屋がドカンと見える。
小屋が見えてからも結構な岩場、はしごを降りる必要があり、よくまあこんなとこに建ってるなと思った。ヘリありきの小屋ですね。
ただ、行程的にここに小屋があるのはすごくありがたく、本日はここで一泊。
お盆の始まりにもかかわらず、あまり人がいなかった。すれ違いは何組かあったが追い抜き・追い越されは一度もなかった。
ふと思い返すと北海道とか四国とかは避難小屋はあれど営業小屋は全然なくて、当然のようにテントと食料を担いでいたが、よくまあやってきたなと思った。
アルプスは都合の良いところにほぼ必ず営業小屋があるので、ほんとにありがたいなあと思った。
小屋泊、飯食って寝るだけで布団もあるので鬼のように楽である。金の力は偉大。
泊まっていたのは15人位でわりかし空いていた。
・2日目
この日は小屋で朝食をとってから出発。
他のパーティは朝食を取らず4時前くらいに出発したようだった。確かにこの道は何があるかわからないので早めに出るにこしたことはない。(五龍岳頂上手前で追いついた)
小屋からはモルゲンに染まる劔方面がよく見えた。
5:30くらいに出発。最初から岩場なので体が慣れておらずちょっとばかし緊張する。
とはいえキレット部分を超えると気持ちのいい縦走路。稜線は清々しく晴れていて、鹿島槍・五竜岳ともにバッチリ見えた。立山方面はよく晴れていて、小谷方面はとんでもない雲海になっていた。なので下界からはこの景色は見えないわけで、登ったかいがあるものだ。朝で空気も冷えていて汗もかかずすごく快適な縦走路だった。
ところどころ岩場や鎖、はしご、がれ場など難易度の高いところもありながら、登ったり降りたりを繰り返し、五竜岳へ。
頂上についた瞬間くらいからうっすらガスり始め、ちょっとたったら完全にガスの中になってしまった。ギリギリ滑り込みという感じ。
頂上手前まで誰とも会わなかったので、待ち時間が発生しなかったのは運が良かった。
そこからは概ね下り。
五竜山荘の先、大遠見山くらいまでもちょくちょく鎖場がある。
遠見尾根まで出ると消化試合感が強まるが、ここからテレキャビンまでも意外と長い長い。標高が下がる&日が高くなってきて徐々に暑くなるし、水もあまり担いでなかったので、ひいひい言いながらスキー場へ。
スキー場に入るとお花畑がすごい。こんなに高山植物が管理され生えてるの初めて見た。ここで色々勉強してから山に登ると楽しそう。特にカタクリがすごい。
テレキャビンで下山。
片道1500円でちょっと高い気がしたがお盆料金のようだ。
下りに乗るとき冷たいおしぼりくれたのがめちゃくちゃ心に刺さった。
そしてデポした電動バイクで駐車場まで戻り終了。
岩場を中心としたルートは初めてで、いずれ控える槍ヶ岳〜穂高に向けたトレーニングも兼ねて歩いたが、以前ほど岩場に対する恐怖心や抵抗はないなと思った。
まだ得意と言えるほどではないし、ペースもそこまであげられないが(今回は岩場以外でペースをあげてる)、一歩一歩確実に進むことはできそう。
来週赤石〜光のテント泊縦走と、劔岳を挟んで、槍〜穂高へ挑戦したい。
北アルプスの後立山連峰の縦走は、時間が許せば一息に白馬〜扇沢を歩きたいところだが、百名山的には白馬、五竜、鹿島槍の3つを登ればよく、並行する下道の千国街道を歩いているので、分割して歩くことにした。
とはいえ、五龍岳に関しては、白馬五竜スキー場のテレキャビンの下が歩けないため、下道と直登でつなぐことができず、鹿島槍側から下道をつないで縦走することにした。
・1日目
この時期にしては珍しく、明るくなった5時に家を出発。
この縦走において一番ボトルネックなのが神城〜簗場の電車のダイヤで、ちょうど下山するタイミングに電車が全然ないため、電動バイクをテレキャビン下にデポしておく作戦。
中綱湖駐車場に車を置き、まずは鹿島槍スキー場の中のオンロードを歩く。
虫が鬼のように多い。いつものブヨですら5倍くらいいるし、ハエとかアブみたいなよくいる虫以外もまとわってくる。ある意味すごい道だった。
大谷原に着いてからもしばらく林道歩き。
ここもまあまあ虫がいたのだけど(時期柄?)、初めてミツバチ的なハチに刺されてしまった。なんかザックのバックルと腹の間に入り込んだ蜂が出れなくなって刺したみたいだが、自分から入り込んでおいて出れなくなったら刺すとはあまりに自分勝手である。
痛みは針がちょっと刺さった程度の痛みだったが、少し腫れた。
赤岩尾根から登り取り付き。
アルプスの取り付きはどこも急登できついが、だいぶなれてきた気もする。
冷乗越の手前、間違って旧道に入ってしまいガレ場のトラバースが危なっかしすぎて結局引き返して新道に合流した。
樹林帯のルーファウはだいぶ癖づいてきたが、岩場はまだまだ初心者だった。急なガレ場のトラバースが一番怖い。
稜線に出ると東側はガスで、西側はちらっと景色が見える。
足元はお花畑が美しい。
アルプスの稜線のこの時期って結構花が咲いてるんですね。
冷池山荘で小休止をとって鹿島槍へ。
ちょうど鹿島槍への登りの手前でうまいこと稜線が晴れて、それは見事な山頂を拝むことができた。すごく良い山だ。
山頂を超えると結構な岩場を下っていく。
ここでポールはしまってヘルメット体制へ。ちゃんと登山道を追えば下りはそこまでキツくはない。
しばらくすると八峰キレットへ。
キレットと名のつくところは初めて行ったが、迫力がすごい。ここを通れるのかという感動すらある。
道の大体は普通の岩場やはしごだが、ほんの少しだけ、へばりつくような足場のほとんどない道を鎖を伝って歩く必要がある。
下を見ると結構恐ろしいんだが、とはいえ、やることは普通の岩場と同じで、足場を確実に確保し進むしかなかった。
八峰キレットを抜けるとキレット小屋がドカンと見える。
小屋が見えてからも結構な岩場、はしごを降りる必要があり、よくまあこんなとこに建ってるなと思った。ヘリありきの小屋ですね。
ただ、行程的にここに小屋があるのはすごくありがたく、本日はここで一泊。
お盆の始まりにもかかわらず、あまり人がいなかった。すれ違いは何組かあったが追い抜き・追い越されは一度もなかった。
ふと思い返すと北海道とか四国とかは避難小屋はあれど営業小屋は全然なくて、当然のようにテントと食料を担いでいたが、よくまあやってきたなと思った。
アルプスは都合の良いところにほぼ必ず営業小屋があるので、ほんとにありがたいなあと思った。
小屋泊、飯食って寝るだけで布団もあるので鬼のように楽である。金の力は偉大。
泊まっていたのは15人位でわりかし空いていた。
・2日目
この日は小屋で朝食をとってから出発。
他のパーティは朝食を取らず4時前くらいに出発したようだった。確かにこの道は何があるかわからないので早めに出るにこしたことはない。(五龍岳頂上手前で追いついた)
小屋からはモルゲンに染まる劔方面がよく見えた。
5:30くらいに出発。最初から岩場なので体が慣れておらずちょっとばかし緊張する。
とはいえキレット部分を超えると気持ちのいい縦走路。稜線は清々しく晴れていて、鹿島槍・五竜岳ともにバッチリ見えた。立山方面はよく晴れていて、小谷方面はとんでもない雲海になっていた。なので下界からはこの景色は見えないわけで、登ったかいがあるものだ。朝で空気も冷えていて汗もかかずすごく快適な縦走路だった。
ところどころ岩場や鎖、はしご、がれ場など難易度の高いところもありながら、登ったり降りたりを繰り返し、五竜岳へ。
頂上についた瞬間くらいからうっすらガスり始め、ちょっとたったら完全にガスの中になってしまった。ギリギリ滑り込みという感じ。
頂上手前まで誰とも会わなかったので、待ち時間が発生しなかったのは運が良かった。
そこからは概ね下り。
五竜山荘の先、大遠見山くらいまでもちょくちょく鎖場がある。
遠見尾根まで出ると消化試合感が強まるが、ここからテレキャビンまでも意外と長い長い。標高が下がる&日が高くなってきて徐々に暑くなるし、水もあまり担いでなかったので、ひいひい言いながらスキー場へ。
スキー場に入るとお花畑がすごい。こんなに高山植物が管理され生えてるの初めて見た。ここで色々勉強してから山に登ると楽しそう。特にカタクリがすごい。
テレキャビンで下山。
片道1500円でちょっと高い気がしたがお盆料金のようだ。
下りに乗るとき冷たいおしぼりくれたのがめちゃくちゃ心に刺さった。
そしてデポした電動バイクで駐車場まで戻り終了。
岩場を中心としたルートは初めてで、いずれ控える槍ヶ岳〜穂高に向けたトレーニングも兼ねて歩いたが、以前ほど岩場に対する恐怖心や抵抗はないなと思った。
まだ得意と言えるほどではないし、ペースもそこまであげられないが(今回は岩場以外でペースをあげてる)、一歩一歩確実に進むことはできそう。
来週赤石〜光のテント泊縦走と、劔岳を挟んで、槍〜穂高へ挑戦したい。
お気に入り登録-人
拍手で応援
訪問者数:176人
コメント
この記録に関連する本
この記録に関連する登山ルート
白馬・鹿島槍・五竜 [4日]
利用交通機関
車・バイク
技術レベル体力レベル
この記録で登った山/行った場所
- 五竜岳 (2814m)
- 鹿島槍ヶ岳 (2889m)
- 五竜山荘 (2490m)
- 八峰キレット小屋 (2470m)
- 白馬五竜アルプス平 (1515m)
- 冷池山荘 (2410m)
- 大谷原 登山口 (1070m)
- 西俣出合 (1370m)
- 鹿島槍ヶ岳北峰 (2842m)
- 大遠見山 (2106m)
- 中遠見山 (2037m)
- 小遠見山 (2007m)
- 西遠見山 (2268m)
- 地蔵の頭 (1673m)
- 八峰キレット
- 布引山 (2683m)
- 高千穂平 (2049m)
- 冷乗越 (2444m)
- 白岳 (2541m)
- 簗場駅 (827.2m)
- 冷池山荘テント場
- 遠見尾根分岐 (2510m)
- 北尾根ノ頭 (2560m)
- アルプス第1ペアリフト終点
関連する山の用語
ザック テント 雲海 乗越 ガス 急登 キレット 鎖場 カタクリ 林道 避難小屋 コル テン シカ 出合 ヘルメット ガレ 峠 デポ 栗 トンネル トラバース 縦走 アブ ブヨ 高山植物 合 ピークハント 標高 取り付き ミツバ ウツボグサ 直登登山 | 登山用品 | 山ごはん | ウェア | トレイルラン |
トレッキング | クライミング | 富士山 | 高尾山 | 日本百名山 |
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する