池山尾根ルートで空木岳
- GPS
- 09:43
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 2,290m
- 下り
- 2,290m
コースタイム
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 9:43
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小地獄大地獄は多少気を遣ったが,おおむね問題はなかった |
その他周辺情報 | 早太郎温泉こまくさの湯で汗を流した。 明治亭でソースカツ丼を食べた |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
2022年8月11日(木祝,山の日)に,空木岳の日帰り登山に行ってみた。7月末の木曽駒ヶ岳についでの中央アルプス登山となった。当初,前の週の土日を考えていたが,山の上の天候がいまいちっぽかったので,天候がよさげな山の日に挑戦してみた。今回は友人と一緒に登ってみた。たまたま彼の都合がついたので一緒に登ることになった。ちなみに彼はトレランをしていて脚力がある。今回は明らかに私がペースを落としてしまった。下りでは両足の太ももの内側がつるし…ははは。
集合は JR 山科駅にした。夕方早めの電車で来る,というので,私も早めに準備してでかけた。集合してから名神にのり中央道駒ヶ根インターを目指したが,名神にのってすぐに大津サービスエリアに入って,フードコートで晩御飯を食べた。空木岳の後で明治亭でソースカツ丼を食べる気まんまんなのに,カツ丼を食べてしまった…。
名神をずっと走って小牧ジャンクションから中央道へ,と思っていたが,八日市の辺りで事故渋滞と掲示板に出ていたので,新名神,伊勢湾岸道,東海環状道と走り,土岐ジャンクションから中央道に入った。道中は順調で,午後10時頃に無事駒ヶ根インターに着いた。駒ヶ根インターで出てから一度駒ヶ根駅の方に向かい,コンビニに寄って水やらチューハイやらを買った。そこから引き返し,菅の台バスセンター前を通って,駒ヶ根高原スキー場の駐車場に車を止めた。そこで午後11時頃から午前3時頃まで仮眠をとった。
午前3時頃に起き,着替えてから,朝ごはんを食べた。私は JetBoil でお湯を沸かして,アルファ米とレトルトカレーを食べたが,ちょっと多かったみたいで,登ってる途中まで胃がもたれる感じがした。友人はアルファ米のリゾットを食べた。2人とも食後にインスタントのコーヒーを飲んでから出発した。
そういえば,出発準備をしている時に登山道を下りてくる3人組の人達がいた。こんな時間に下山?と思ったら,どうやら TJAR 関係の人みたいだった。友人が声をかけると TJAR のスイーパーとのことだった。スイーパーも結構たいへんやなぁ,と思ってしまった。
出発は午前4時過ぎだった。 最初は高原の遊歩道っぽい感じで歩き,すぐに傾斜が急になった。そこからまあまあの傾斜で高度を上げたが,少しペースが速かったみたいで結構疲れてしまった。おまけに高度が低い間はめちゃめちゃ蒸し暑かったし…。なんだかんだで高度差 400m ほど上の池山林道の終点に着いたのは1時間ほど経った午前5時頃だった。
池山林道終点ではトイレ休憩をしてから出発した。林道の終点からタカウチ場まではとても緩い傾斜の道を行く。あれってきっと池山の遊歩道なんやろなぁ…。傾斜の緩い登山道を登っていくとやがてタカウチ場の分岐まできた。そこからは池山経由の道と,池山を通らずに池山小屋入口の水場に向かうルートがある。今回は,とりあえず上りは体力温存ということで池山を通らないルートで水場に向かった。水場へのルートは序盤は傾斜が緩く,水場に近づくと少し傾斜が急になる感じだった。それでも言うほど傾斜はきつくなく,午前6時頃に池山小屋入口の水場に着いた。
池山小屋入口の水場は,水が間欠的に出てくる不思議な感じの水場だった。しかし水量は豊富なので,そこで水を汲んでから先に進んだ。また,水場は池山経由の道との合流点だった。帰りにはそこから池山経由で下ろう,と話をしながら空木岳を目指した。水場からもルートが2つに別れる。一方は遊歩道経由,と書いてあった。遊歩道経由じゃない方は水平移動してから後半ぐいぐいっと高度をあげて尻無に向かう。一方,遊歩道経由は前半に高度を稼ぎ,後半緩やかに尻無に向かう。今回は,上りは遊歩道経由じゃない方で登り,下りに遊歩道経由のルートを使ってみた。
尻無を通過したのは午前6時半過ぎだった。そこからしばし緩めの傾斜で簫ノ笛山への分岐点となるマセナギ,さらには大地獄に向かった。マセナギからしばらく行くと徐々に尾根が痩せ始め,階段やらはしご,小橋などが出てきた。その辺りからが大地獄小地獄という今回の核心部だった。特に小地獄の後半では鎖場があり,言うほど高度感はなかったが,それなりに注意して登らないといけなかった。小地獄の後も階段やはしごがあったが,鎖場はなく,疲れた体にむち打ちながら登ると,やがてヨナ沢の頭に着いた。
ヨナ沢の頭からは多少傾斜がましになる。それでもところどころはしごや階段があった。やがて尾根筋で明るいなぁ,と思っていると空木平避難小屋への空木平分岐に着いた。時刻は8:22だった。4時間半ほど歩いたことになる。そこからルートはカール内を行く避難小屋経由と,駒石経由の尾根ルートがある。今回は駒石経由の尾根ルートで登り,帰りに空木平避難小屋経由としてみた。尾根ルートは見晴らしが良く,アルプスに来たことが実感できた。気持ちよかったなぁ。空木平分岐から25分ほどで駒石,さらに25分程で空木駒峰ヒュッテに着いた。空木駒峰ヒュッテでは昼飯休憩をしようと相談していたが,帰りに空木平避難小屋経由で帰るので空木駒峰ヒュッテでの休憩をどうしようか,と思った。しかし,下りの空木平避難小屋へのは空木駒峰ヒュッテのすぐそばだったので,まずは空木岳山頂に行き,帰りに空木駒峰ヒュッテで休憩してから空木平避難小屋経由で下ることにした。
そこでとりあえず山頂を目指した。空木駒峰ヒュッテから空木岳山頂へはすぐという感じだった。しかし,そこまで登ってきた足には結構辛かった。それでもなんとか頑張って上り,空木駒峰ヒュッテから10分ほどで空木岳山頂にたどり着くことができた。出発してから5時間20分かかったが,まあまあのペースだったと思う。めちゃ速くはないけど,決して遅くはないペースだったと思う。今回は天候が良い日を狙っていったのもあって,山頂からは360度の眺望があった。いやぁ,頑張って登った甲斐があった。南には南駒ヶ岳,西には木曽御嶽山,北には熊沢岳,檜尾岳,宝剣岳,木曽駒ヶ岳などが見えた。また,東には八ヶ岳や南アルプスの山々が見えた。ほんとに気持ちのいい風景だった。
山頂でしばし眺望を楽しんだ後で下山を開始した。まずは空木駒峰ヒュッテに向かった。そこで友人はカップラーメンのシーフード味を食べた。私はそこまでお腹すいてなかったので,コカ・コーラを飲んだ。なぜか炭酸が美味しいんだよねぇ。空木駒峰ヒュッテで20分ほど休憩してから本格的に下山を開始した。
空木駒峰ヒュッテからほんの少し山頂寄りに行き,そこから空木平避難小屋へ向かって下った。空木平避難小屋への下りはカール内を行くが,沢を下る感じでガレガレのルートを下らないといけなかった。今回,小地獄大地獄をすぎるまではストック無しで下ってみようとしたのもあり,いつもより足に疲労を感じながら下った。そして25分ほどで空木平避難小屋に着いた。そこで登ってきた人と少し話をしてから下界を目指した。
空木平避難小屋を出てから,空木平分岐まではほぼ水平移動だが,どちらかと言うと上り基調だった。そこで私の足に異変がおこった。途中にあった倒木を乗り越えようとした時に右足の太ももの内側が攣ってしまった。それだけ上りで頑張ったということだと思うが,思いがけず攣った感じだった。それまで太ももの内側がきついと感じなかったから…。仕方ないので,花の写真を撮ったりして少しだけ止まっていた。するとましになってきたので,先に進んだ。友人を待たせてしまって申し訳なかった。
空木平分岐から下は右足をかばいながら下った。ヨナ沢の頭辺りまでは言うほどきつい下りはないので,それなりのペースで下れた。しかし,その先でまたトラブルが発生した。なんと今度は大きめの段差の下りで踏ん張った時に左足の太ももの内側が攣ってしまった…。それだけ太ももを使っていた,ということだと思うが,なかなか辛かった。そこでも少し止まっているとまたましになったので下山を再開した。
しかし,それだけでは終わらなかった。なんと更にその先で再び右足の太ももの内側が攣ってしまった。さすがに2回目は簡単には調子が戻らなかった。駒石辺りから似たペースで歩いていたお姉さんが心配してしばらく一緒にいてくれて心強かったが,ちょっと申し訳なかった。その時はザックの中を探って,薬類を入れているポーチの中から攣った時に効く芍薬甘草湯(ツムラの62番)をひっぱり出した。芍薬甘草湯を飲むと少しましになった気がした。さらにナンバ歩きを心がけてインナーマッスルを使うようにしたら太ももの内側がつることはなくなった。
それでも,その先の小地獄大地獄はなかなかつらい下りだった。なにせ攣った太ももをかばいながらだったので…。しかし,大地獄を過ぎ,マセナギに着く頃にはかなり足はましになっていた。その先は太ももの内側が攣ることはなかった。しかし,尻無から遊歩道経由で下っている時に,木の根につまづいてしまったのだが,その時に踏ん張ったら両足のふくらはぎが同時に攣ってしまった…はぁ。その時は笹があるところで怪我もしなかったし,汚れたりもしなかったが,精神的なショックが大きかった。そこまでへばっていたのかと…。
それでもその後はなんとかごまかしながら下ると足が攣ることはなかった。よかった。その先の池山小屋入口の水場で水を汲み,池山経由で下った。水場から少し上り,一度下ってから池山に登り返した。言うほど登らなかったが,一度攣った足にはなかなかの修行だった。池山からは言うほど眺望がないが,それでも木曽駒ヶ岳の千畳敷カールが正面に見え,ロープウェイの千畳敷駅も見えた。
池山からはひたすら下りだった。 まずは池山からタカウチ場まで下る。そこはまあまあの下りだった。タカウチ場から池山林道の終点まではゆるい傾斜の遊歩道なので,ダラダラと下る感じだった。林道終点からは傾斜がきつくなるので,結構しんどかった。それでももう少しでこのつらい修行から開放される,というのだけを心の支えに頑張って下った。そして,13時46分,登山開始から9時間43分,山頂から4時間16分(昼飯休憩を引くと 3時間57分)で無事に下山できた。
駐車場では,とりあえず汗だくの服を着替えてから温泉に向かった。今回も早太郎温泉こまくさの湯に向かった。途中,明治亭で順番待ちのリストに名前を書いておく方がいいかも,と思って明治亭に寄ったが,6組待ちと微妙だったので,とりあえずお風呂に向かった。こまくさの湯は前回の木曽駒ヶ岳の時よりは人が多かったが,そこまで混んでる感じではなかった。そこで汗を流してから明治亭に行き,順番待ちのリストに名前を書いた。その時点(午後3時頃)では待ちは2組だった。順番待ちせずにお風呂に行って正解だった。
明治亭ではソースカツ丼を食べた。友人は普通盛りを食べたが,私は小盛りにしておいた。運動後のソースカツ丼は美味しかったなぁ…。ソースカツ丼の後はまっすぐ帰路についた。駒ヶ根インターから中央道にのり,すぐある駒ヶ岳サービスエリアに寄ってお土産を買っておいた。そこから中央道,名神と走って帰った。途中でガソリンの補充が必要かと思ったが,ペースが遅めで意外と燃費が伸びて,家の近くまで補給せずに済んだ。ラッキー。
今回は友人と池山尾根ルートで空木岳を日帰り往復してみた。距離も 20km を越え,高度差も 2000m を越えるのでそれなりにしんどいと思っていたが,予想以上に疲れてしまったみたいで,両足の太ももの内側とふくらはぎが攣ってしまった。それでも,これでまた1個百名山を制覇できたので満足できた山行だった。次はどこに行こうかな??
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