小太郎河童のひらりと奥秩父・第1弾 鶏冠山経由で甲武信ヶ岳 西沢渓谷から周回 鶏冠尾根攻略をもくろむブラック河童
- GPS
- 13:09
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 2,028m
- 下り
- 2,027m
コースタイム
5:42 ネトリ広場
5:57 二俣吊橋
6:12 鶏冠谷出合(渡渉)
7:04 四本で支える大岩
7:54 岩小屋?
8:37 稜線に出る
8:52 第1岩峰
9:00 第2岩峰
9:15 第3岩峰
9:30-9:45 鶏冠山山頂
10:21 地表ごっそり現場
10:31-11:30 ニセ尾根にてルートミス
11:36 本線復帰
12:06-12:20 ガレ場突入 ルートファインディングに時間要す
12:58 バンダナ
13:23 コイワカガミ群生地
13:40 ガレ場トラバース
14:11 一般登山道に合流
14:13 木賊山山頂
14:23-15:00 甲武信小屋
15:13-15:20 甲武信ヶ岳山頂
15:30-15:45 甲武信小屋
15:58 戸渡尾根分岐
16:11 ザレ場
16:58 近丸新道、徳ちゃん新道合流点
18:12 徳ちゃん新道登山口
18:40 西沢渓谷無料駐車場
天候 | 当初晴れ その後は終始曇り、ガス、雨(16時以降)のどれか |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
道の駅みとみの先、雁坂トンネルへのループ橋の手前に西沢渓谷無料駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道: 西沢渓谷無料駐車場→鶏冠山登山口 すばらしくよく整備されています。 鶏冠山登山口→鶏冠山山頂 比較的よく整備されています。涸沢トラバース後のルートが若干わかりにくいのでご注意ください。前と同時に上にも注意して進む必要がありそうです。 第1-3岩峰 第1、第2はクサリありますが不要な方も多かろうと思います。 第3のみ、向かって左側からナナメ右上へと向かっていくルートが有効ですが、それほど簡単ではないので迂回路を活用してもよいかと思います。 鶏冠山山頂→木賊山山頂 このルートのハイライト。ヤブ漕ぎ多数。ルートファインディング能力を存分に試されます。 時に近視眼的に、時に俯瞰的に地形を眺めてみるのが有効かと思います。 尾根沿いを行くのが基本となりますが、たまに尾根を巻いて進む個所もあります。(主に尾根筋の左側) 1か所、二俣尾根になっている地点があり、来た尾根をそのまま辿ってしまうとニセ尾根に突入です。 青タオルが巻いてある場所や、ガレ場が見えてしまった場合(両方見たら確定)は間違いです。ガレ場の先に本来の尾根筋が見えるのですが、ガレ場まで出るルートはないので手前のマークでよく周りを確認しておく必要があります。 ルートがどこにもなくなってしまった場合は、1-2個前のマークまで戻ってみると見落としが見つかることが多いです。たまに出てくるマーク地点で270度よく確認していくとルートミスは防げるかと思います。 (ルート図上、鶏冠山の先で右にグズグズしてる部分です。ご注意ください。) 最後の木賊山の核心部(ガレ場トラバース後)はパワープレイ気味に山頂を目指します。 正確にマークを追えていたようですが、それでも不安になりました。 とにかく高みを目指して行けば一番高いところが山頂、また一般道への合流です。 木賊山山頂→甲武信ヶ岳山頂 すばらしくよく整備された登山道です。 甲武信ヶ岳山頂→戸渡尾根(徳ちゃん新道) 同じく、すばらしくよく整備されています。ヤブ漕ぎの後なので余計にそう感じられます。 下りはほぼ視界が真っ白だったのですがピンクマークも多く、まずルートミスはありません。 登山ポスト: 西沢渓谷入口ゲートと西沢山荘の徳ちゃん新道入口にありました。 トイレ: ネトリ広場と甲武信小屋にチップトイレあります。 水場: 鶏冠谷で沢水、甲武信小屋で50円/1Lで買えます。 このルートの場合は距離が長いのと、時間がかかるので水は多めに持った方がよいかと思います。 温泉: 白龍閣 http://hakuryuukaku.jp/index.php 日帰り利用なんと500円です!比較的遅い時間でしたが快く受け入れて下さいました。 飲食店: お食事処 はやし http://locoplace.jp/t000098748/ はじめに頂ける青唐辛子味噌が疲れた身体にメッチャ効きます 民芸茶屋 清水 http://www.rurubu.com/sight/detail.aspx?BookID=A2202730 イノブタが有名なお店です。美味しんぼにも登場していました。 |
写真
感想
「鶏冠いきたいいきたいいきたーい!」
山仲間のTAMA0904さんがそう言いだしたのはもう去年のこと。
普段からはるかに高名な山々に週末をアテてる人が鶏冠のために1年も待ってるなんて鶏冠には悪いけど健全じゃない。笑
ここはその昔(とは言っても3年前)、ryutakutanさんと出会った山。
水も少なくなり、ルート探しにも疲れて下山するというところでいやいやせっかくだからと説得してこちらの初心者パーティに合流してもらい、なんとか木賊山まで辿りついた。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-219330.html
その時の記憶を辿って、ある程度あそこをこう、あそこはこう、とシミュレーションしていたが、意外と行けちゃいそうかも。
標高はそれほど高くないので雪が消える梅雨時の天気の良くない時を逆手にとって涼しく決行しちゃうことに。
5時に西沢渓谷で待ち合わせ。
さすがに天気の予報もそれほど良くないので4:50に到着時点で駐車場の入りは1割以下。
すこし不安になりつつ準備をしているとほぼ同時刻にいらした方が隣に駐車されたので今日の予定、最近の山行などを話しながら準備をしているとTAMA0904さんが登場。お隣の方はそのままご出発され、こちらも5:30に出発。
西沢渓谷の快適な遊歩道を歩き、二俣吊橋を越えたところに鶏冠山登山道。
まずはユルユルと開始。が、鶏冠=道迷いの意識が強すぎたのか1つ目の分岐(に見える)ところからいきなりルートミス。これはすぐに気付き引き返して事なきを得ました。先が思いやられる。笑
少し進んで鶏冠谷出合の渡渉点。この日の水量は少な目(かな?)で、浮石を飛んで対岸に渡ってガツンと急登開始。
ひゃー。容赦なくガンガン登らされますが山梨100名山に認定されているため、案内が十分に出ています。
涸沢を横切るあたりで崩壊跡もあり、ややルートミス。上に行くところをそのままトラバースを続けたのだけどルートがない。んーー。どこだ?こっちか?2人で手分けして探してみる。と、TAMA0904さんから「こっちじゃないかなー?上にピンクの袋?があるよー?」ねえさんナイスプレー!って、けっこう上だな!よー見つけたな!
前だけでなく、トラバースしている時は上にも視線を向けるのが大切なんですね!経験値アーップ↑!
稜線に出てからいよいよ岩岩してきて第1-3岩峰が現れます。岩場は楽しくなってきてテンションあがるわー↑
第1、第2は何とかクリアー、問題の第3。高さは20mくらいかなー。この威圧感にはなかなか圧倒されます。くぅー。
何とか左側から取り付き、スルスルと右ナナメ上へ。「うわー、私やっぱ迂回するわー」と下から声が。
取り残された初心者ボルダーに思わぬご褒美か、あまり見たことのない花を発見。クモマニガナという花らしい。(8/25訂正:タカネニガナでした)
第3をなんとかクリアすると、ほどなくして左手に鶏冠山の山頂標識を見つけたのでここで休憩!最高標高点はもう少し先ですがわかりませんでした。
いよいよここから木賊山まではVR扱いの難道がスタートします。いきなりシャクナゲが踏み跡に覆いかぶさって行く手を阻んできて歩きにくくなります。
しばらく進むと記憶が蘇ってきました。そうだそうだ通った通った。確かここでryutakutanさんと会ったんだった。
当時のレコを見返してみるとよくこんなとこ単行したなぁ・・・とまた印象が違って趣深い。
TAMA0904さんは初めてのヤブ漕ぎで戦意喪失気味。疲労の色が濃い。
が、このあたりからアズマシャクナゲが花をつけ始めてさびしい登山道に彩を添えてくれます。コイワカガミもこんなに群生してるのは初めて見ました。小さい花なのですがこれだけ一斉に咲いているとピンクが映えて壮観です。
他の方のレコで尾根、とにかく尾根。尾根を外すな!という至上命題を頭に叩き込み、ルートを見つけてはヤブを漕いで、の繰り返し。たしかに初めてだったらツライだろうな・・・。少し申し訳ない。(少しだけ。笑)
原則に従って尾根尾根尾根尾根・・・と来たのだけどなんだか様子がおかしくなってきた。ルートが見つからない。
全体的に下っていて、いくら尾根を見ても下ってる。ってことは下るんだ。
踏み跡を見つけて辿ってみるけどルートがどうしても、ない。青いタオル(先はガレ場)が巻きつけてある。こっちかな?が、そちらもルートは切れる。
見落とした?と思って引き返して別に進もうにもまたルートが切れる。2人で手分けして探しても見つからない。
もう少し下かな?と思って降下してみるが、今度はガレ場に出てしまう。
これはルートミスだな・・・と気づいたのはなんと1時間も後!ガスが抜けて日が差してきてガレの向こうにもう1本の尾根(正解尾根)が見えた時だった。かなり上に見える白ビニールひものマークまで戻り、本線の尾根筋の先に木賊山方面(標高を上げている尾根)が続いているのを確認。ようやく本線に戻ったー!
こちらでもまたガレ場に突入。尾根は50mほど上方に見えてる。周囲にマークはない。これは尾根筋に戻った方がいいと思いガレ場を登ると一番上の左端から何とか本線に戻った!(ユルめですがヤブ漕ぎます)
シャクナゲ漕ぎを思う存分堪能し、いくら花がキレイでももうシャクナゲは見たくなくなってきたけど、こういう時に群生がポポポン!と花をつけていて思わずおおー!この時期はひょっとしたらアタリだったかもしれない。
尾根の巻き道を尾根からつかず離れず歩いて行くと、今度は上まで覆われたシャクナゲトンネル・・・
これは尾根への復帰方向なので突っ込む。抜けたところにバンダナが結んであった。たしか前回はサンダルがあったような気がする。出てきて「サンダルだー!正解!」って叫んだ記憶がある。
踏み跡を忠実に辿るのにも慣れてきて、迷い踏み跡もいくつか見破りながらペースの落ちたTAMA0904さんをフォローしつつ、なんとか木賊山直下。暗い森にザレが現れて明るい兆候。
1つ目のザレはトラバース。2つ目かな。比較的登りやすい、足元固めなザレを登っていきます。
いよいよシャクナゲが減ってきて、だいぶ標高も上げてきたからもう山頂は近いはずなんだけどこのあたりはもうそこらじゅうが踏み跡で、パワープレイ(総攻め)気味に標高の高い方を目指してまた出てきたシャクナゲも漕いで上がります。あと200mくらいのはずなんだけど、すごく遠い・・・ここが一番馬力が必要です。
ついに一般道に合流すると登山道ってなんて歩きやすいんだ・・・!と感動してしまうフシギな感覚。
木賊山山頂でようやく下山の方とすれ違い、一安心。甲武信小屋でようやく遅い昼食です。
人と会えたのがうれしくて、しばらく宿泊の方々と会話が弾みます。やっと一息ついて、甲武信ヶ岳山頂へ。
今日の本題、ブラック河童が現れた!やったぜ鶏冠尾根攻略!
ちょうど十文字側から上がってこられた4人パーティの方に写真を撮って頂きました。これからテント泊だそうです。
たまにはゆったり山行もしてみたくなったブラック河童はとぼとぼと下山の途につきます。
徳ちゃん新道を快調に飛ばして標高を下げていきます。
天気予報では15時から雨だったものの、意外と保ってくれました。16時過ぎから少し降り出しましたがすでに樹林帯だったため、それほど濡れずに下山完了!
なんとかTAMA0904さんのミッションを完了することができました。感想は?「もういいや・・・」とのこと。
腕もスネもキズだらけだし、CW-Xはビリリと破れちゃうし、上からもいろいろ降ってくるから頭も顔もベットベトで気持ち悪いけど、あとあと思い返すと楽しい山ですよ!
3年くらいしたら今度はぜひ誰かを連れて行ってあげてください!
ここまでお読みくださった方、長文にてたいっへん失礼しました。
書くこといろいろで、まとまってなくてスミマセン・・・m(_ _)m
お疲れさま〜
fickleさんでも、このCTと疲労感かい!
甲武信、いつか行こうと思っていたけど、このルートはやめときま〜す
晴れていたら、また違った気分になれたのかな〜。
atsu001さん、ありがとうございます!
そおなんですよおこのルートはとにかく馬力が必要で
晴れていたら高湿度でまた苦しかったと思います。ルートファインドとコース特性上とにかく時間がかかるので水たくさん持って人数多めで挑むことをオススメします!
今はイヤですが(笑)また時間おけばこのルートでお連れしますよ!秋あたりに紅葉なんていかがですか?!
紅葉の季節が一番良いのかもね〜!
このルートだと、「ゆっくり眺めながら〜」なんて言っていられそうにないので、もうちょっと楽なルートでいいですよ
正直奥秩父は紅葉シーズンがベストかと思います。西沢渓谷もバーっと色が染まります。
渓谷歩きながら、甲武信行きながら、なんてコースが贅沢でいいかもしれません。
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