ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4765149
全員に公開
トレイルラン
御在所・鎌ヶ岳

Lake Biwa 100

2022年10月07日(金) 〜 2022年10月08日(土)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
46:50
距離
152km
登り
9,403m
下り
9,586m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
12:47
休憩
0:15
合計
13:02
10:00
23
スタート地点
10:22
10:22
12
10:35
10:35
34
11:09
11:09
5
11:15
11:15
19
11:39
11:40
11
11:51
11:51
7
11:57
11:58
8
12:10
12:11
6
12:17
12:17
4
12:21
12:21
5
12:26
12:26
10
12:36
12:36
18
12:54
12:55
4
13:03
13:03
4
13:26
13:26
3
13:30
13:30
11
13:41
13:41
4
13:45
13:45
9
13:54
13:54
10
14:05
14:05
19
14:24
14:24
9
14:33
14:33
7
14:40
14:41
1
14:41
14:41
10
14:51
14:51
21
15:13
15:13
13
15:26
15:26
13
15:39
15:39
7
15:46
15:46
13
15:59
15:59
4
16:03
16:03
7
16:11
16:11
7
16:18
16:18
4
16:22
16:22
19
16:41
16:41
11
16:52
16:52
9
17:00
17:13
7
17:20
17:20
12
17:32
17:33
4
17:37
17:37
8
17:46
17:46
10
17:55
17:55
15
18:11
18:11
5
18:41
18:41
7
18:48
18:49
7
18:55
18:55
5
19:10
19:10
11
19:21
19:25
3
19:27
19:27
28
19:56
19:56
15
20:11
20:11
14
20:26
20:26
10
20:36
20:36
10
20:46
20:46
7
20:53
20:54
2
20:56
20:57
19
21:15
21:15
17
21:32
21:33
42
22:15
22:16
7
22:23
22:23
6
22:30
22:30
4
22:34
22:34
33
2日目
山行
22:08
休憩
1:20
合計
23:28
0:56
0:56
45
2:14
2:14
144
4:38
5:06
8
5:14
5:14
96
8:42
8:43
18
9:00
9:00
5
9:34
9:55
31
10:26
10:26
44
11:11
11:20
22
11:42
11:42
26
12:08
12:09
29
12:37
12:38
12
12:50
12:50
31
13:21
13:26
56
14:21
14:21
0
14:21
14:21
14
14:35
14:35
25
15:00
15:01
13
15:13
15:14
21
15:35
15:35
19
15:54
15:54
13
16:07
16:07
16
16:24
16:24
5
16:53
16:54
20
17:14
17:14
14
17:37
17:37
33
18:10
18:10
14
18:24
18:25
14
18:39
18:39
8
18:47
18:47
10
19:00
19:04
9
19:22
19:22
7
19:29
19:29
14
19:43
19:43
50
20:33
20:34
10
20:44
20:44
16
21:00
21:09
29
21:39
21:39
37
22:16
22:16
36
22:52
22:55
53
23:48
宿泊地
3日目
山行
8:08
休憩
0:31
合計
8:39
0:08
9
宿泊地
0:17
0:21
12
0:33
0:33
44
1:17
1:18
7
1:24
1:24
38
2:03
2:28
104
4:13
4:13
24
4:37
4:37
32
5:08
5:09
21
5:30
5:30
17
5:47
5:47
20
6:07
6:10
1
6:12
6:12
6
6:24
6:25
22
6:47
6:48
28
7:16
7:16
32
7:47
7:48
29
8:17
8:17
36
8:53
ゴール地点
天候 1日目の鈴鹿山脈はずーっと雨。それ以外は曇りで気温は上がらず、夜間の山中は寒いくらいでした。
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 自家用車
ゴール地点へ車を停めて、JR湖西線、北陸本線、東海道本線、養老鉄道、近鉄名古屋線、湯の山線を乗り継いで、スタート会場の湯の山温泉希望荘へ到着。およそ5時間の鉄旅でした。
コース状況/
危険箇所等
余野公園までの鈴鹿山脈縦走路は、雨のために泥田のようになった箇所も多く、シューズは勿論、レインウェアなど装備のほとんどが泥塗れとなりました。里山を通る東海自然歩道は平坦で走り易いトレイルですが、立ち入る人はあまりいないようで、寂れた印象でした。仰木峠から還来神社までの比良比叡トレイルは、道形もはっきりしないところが多く、ルートを示す黄色テープが無ければコースロスト必須です。
デポバッグに入れておく、補給食のセットです。眠気対策はメイタンで。あとは信頼のピットインをメインに各種取り揃え。
2022年10月05日 22:05撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/5 22:05
デポバッグに入れておく、補給食のセットです。眠気対策はメイタンで。あとは信頼のピットインをメインに各種取り揃え。
デポバッグの中身。
着替えはしましたが、その他はほとんど使わず。補給は正直なところ、エイドが充実していて、そちらで十二分に賄えます。ポールはデポに入れて、第3エイド以降に使用する作戦をとりました。
2022年10月05日 22:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/5 22:10
デポバッグの中身。
着替えはしましたが、その他はほとんど使わず。補給は正直なところ、エイドが充実していて、そちらで十二分に賄えます。ポールはデポに入れて、第3エイド以降に使用する作戦をとりました。
スタートは雨のため急遽9、10、11、12時の選択制に。写真は9時スタート時のもので、95%のランナーがスタート。
2022年10月07日 09:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/7 9:00
スタートは雨のため急遽9、10、11、12時の選択制に。写真は9時スタート時のもので、95%のランナーがスタート。
デポバッグはレース参加記念品の防水バッグで、こんなに豪華な参加賞は初めて。
2022年10月07日 09:49撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/7 9:49
デポバッグはレース参加記念品の防水バッグで、こんなに豪華な参加賞は初めて。
大会プロデューサーの丹羽薫さんから最後の注意事項連絡と励ましをいただきました。
2022年10月07日 09:56撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/7 9:56
大会プロデューサーの丹羽薫さんから最後の注意事項連絡と励ましをいただきました。
10時スタートの様子。わずか13人でした。少しでも雨降りがましになればと期待しての1時間遅れのスタートでしたが、降雨は大して変わらず。
2022年10月07日 09:59撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/7 9:59
10時スタートの様子。わずか13人でした。少しでも雨降りがましになればと期待しての1時間遅れのスタートでしたが、降雨は大して変わらず。
10時スタート組13名の記念写真。
日本のランキング1位の西村選手と。冗談ばっかり言ってる気さくな方でした。

(写真はlakebiwa100のHPから拝借)
10時スタート組13名の記念写真。
日本のランキング1位の西村選手と。冗談ばっかり言ってる気さくな方でした。

(写真はlakebiwa100のHPから拝借)
スタート時からカッパの上下にテムレスで完全防備。汗はかきましたが、暑過ぎることはなく、鈴鹿山脈はこのまま縦走しました。

(写真はlakebiwa100のHPから拝借)
スタート時からカッパの上下にテムレスで完全防備。汗はかきましたが、暑過ぎることはなく、鈴鹿山脈はこのまま縦走しました。

(写真はlakebiwa100のHPから拝借)
ハライドから御在所。
2022年10月07日 11:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/7 11:10
ハライドから御在所。
御在所から鎌ヶ岳。
このころ雨は少しマシ。自販機で麦茶を補給。
2022年10月07日 12:09撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/7 12:09
御在所から鎌ヶ岳。
このころ雨は少しマシ。自販機で麦茶を補給。
(写真はlakebiwa100のHPから拝借)
(写真はlakebiwa100のHPから拝借)
御所平の下り。ルートは雨で泥々。カメラを出す余裕があったのだから、まだマシな方だったはず。
2022年10月07日 16:06撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/7 16:06
御所平の下り。ルートは雨で泥々。カメラを出す余裕があったのだから、まだマシな方だったはず。
安楽峠の第1エイド。
味噌汁は売り切れでしたが、一口サイズおにぎりとスープをいただきました。このほか、スナック類やフルーツ類などが充実。痒いところに手が届く品揃え。カロリーメイトゼリーなんて高級品も取り放題。この先もとにかくエイドが豪華でした。また、トラックの荷台に載せた簡易トイレが無臭で感動しました。
ここでヘッドランプを装着。
2022年10月07日 17:01撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/7 17:01
安楽峠の第1エイド。
味噌汁は売り切れでしたが、一口サイズおにぎりとスープをいただきました。このほか、スナック類やフルーツ類などが充実。痒いところに手が届く品揃え。カロリーメイトゼリーなんて高級品も取り放題。この先もとにかくエイドが豪華でした。また、トラックの荷台に載せた簡易トイレが無臭で感動しました。
ここでヘッドランプを装着。
逢坂山の展望台から大津市街と琵琶湖を俯瞰。
第1エイドから22時間にわたって一枚の写真も撮らず。あんなことやこんなこともあったのに。疲れていたんでしょう。
2022年10月08日 14:23撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
10/8 14:23
逢坂山の展望台から大津市街と琵琶湖を俯瞰。
第1エイドから22時間にわたって一枚の写真も撮らず。あんなことやこんなこともあったのに。疲れていたんでしょう。
2022年10月08日 15:25撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/8 15:25
4年前の台風被害の復旧伐採が行われていました。被害木は薪にでもなれば御の字で、普通は切り捨てて山の肥やしになるだけです。
2022年10月08日 15:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/8 15:40
4年前の台風被害の復旧伐採が行われていました。被害木は薪にでもなれば御の字で、普通は切り捨てて山の肥やしになるだけです。
大文字山頂から。
夕陽待ちをしている方々が10人くらい。
2022年10月08日 15:56撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/8 15:56
大文字山頂から。
夕陽待ちをしている方々が10人くらい。
火床から。
地元の方々が夕陽や夜景待ちで気軽に登ってきている感じがほっこりして楽しげです。
2022年10月08日 16:07撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/8 16:07
火床から。
地元の方々が夕陽や夜景待ちで気軽に登ってきている感じがほっこりして楽しげです。
北白川小学校エイドを経て比叡山エリアへ。
この辺の地理に明るくないと、無駄に遠回りさせられているような気になってイライラが募ります。
2022年10月08日 17:12撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
10/8 17:12
北白川小学校エイドを経て比叡山エリアへ。
この辺の地理に明るくないと、無駄に遠回りさせられているような気になってイライラが募ります。
2022年10月08日 17:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/8 17:40
こんな石塚あったかな?
2022年10月08日 18:29撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/8 18:29
こんな石塚あったかな?
比叡山のロープウェイ駅に到着。記念に撮影。
ロープウェイ駅の自販機で飲料の補給をしておけばいいものを、ちょっとの手間を惜しんで比叡山の手水の水で間に合わせようとしたため、酷い目に遭いました。味は変だとも感じませんでしたが、一口ごとに吐き気がしてとても飲めたものではありません。
比良トレイルで私設エイドを出していただいているのを見つけたときは、神が降臨したかと思いました。
2022年10月08日 18:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/8 18:58
比叡山のロープウェイ駅に到着。記念に撮影。
ロープウェイ駅の自販機で飲料の補給をしておけばいいものを、ちょっとの手間を惜しんで比叡山の手水の水で間に合わせようとしたため、酷い目に遭いました。味は変だとも感じませんでしたが、一口ごとに吐き気がしてとても飲めたものではありません。
比良トレイルで私設エイドを出していただいているのを見つけたときは、神が降臨したかと思いました。
同じところから京都市街地の夜景。
2022年10月08日 18:58撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
10/8 18:58
同じところから京都市街地の夜景。
玉体杉の辺り?から琵琶湖の夜景。
この後の仰木峠からの比良トレイルでは夜間で眺望もあまり期待できず、同じような人工林の中で延々と上り下りを繰り返す修行区間でした。眠気に負けて何度も山の中で寝ころびました。
2022年10月08日 21:46撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/8 21:46
玉体杉の辺り?から琵琶湖の夜景。
この後の仰木峠からの比良トレイルでは夜間で眺望もあまり期待できず、同じような人工林の中で延々と上り下りを繰り返す修行区間でした。眠気に負けて何度も山の中で寝ころびました。
最終の還来(もどろぎ)神社エイド。
このころは流石に胃腸が弱っていて、あまりしっかりは食べられませんでした。エイドの方々が親切で、補給やエイド食の提供は選手が座ったままで、スタッフが運んでくれました。感謝。ストーブの前で30分ほどゆっくりして、歯磨きで気持ちを切り替えいざ最終ステージへ。
2022年10月09日 02:04撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/9 2:04
最終の還来(もどろぎ)神社エイド。
このころは流石に胃腸が弱っていて、あまりしっかりは食べられませんでした。エイドの方々が親切で、補給やエイド食の提供は選手が座ったままで、スタッフが運んでくれました。感謝。ストーブの前で30分ほどゆっくりして、歯磨きで気持ちを切り替えいざ最終ステージへ。
ホッケ山頂上から薄暮の琵琶湖。霊仙〜蓬莱のルートはほとんど休まず登りきりました。いつもは東側の霊仙山登山口からのスタートでしたので軽く考えていましたが、還来神社からでは250m余計に登らなければならず、プチ無限地獄を味わえました。
2022年10月09日 05:30撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/9 5:30
ホッケ山頂上から薄暮の琵琶湖。霊仙〜蓬莱のルートはほとんど休まず登りきりました。いつもは東側の霊仙山登山口からのスタートでしたので軽く考えていましたが、還来神社からでは250m余計に登らなければならず、プチ無限地獄を味わえました。
3日目の夜明けです。天気はスッキリしませんが、雨じゃないだけまだマシか。気温は低く、10度前後といったところ。汗冷えもあって、寒かったです。
2022年10月09日 06:07撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/9 6:07
3日目の夜明けです。天気はスッキリしませんが、雨じゃないだけまだマシか。気温は低く、10度前後といったところ。汗冷えもあって、寒かったです。
3日目の夜明け。琵琶湖の上に雲海が広がっています。
2022年10月09日 06:10撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
1
10/9 6:10
3日目の夜明け。琵琶湖の上に雲海が広がっています。
蓬莱山を越えて、残りは下りだけと気が抜けてしまっていましたが、この下りが弱った足にはえぐい。大小の石がゴロゴロしているガレた九十九折れの登山道でまともに走れず、舗装路に出るまで1時間半くらいかかりました。さすがにかかり過ぎです。
2022年10月09日 07:42撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/9 7:42
蓬莱山を越えて、残りは下りだけと気が抜けてしまっていましたが、この下りが弱った足にはえぐい。大小の石がゴロゴロしているガレた九十九折れの登山道でまともに走れず、舗装路に出るまで1時間半くらいかかりました。さすがにかかり過ぎです。
46時間48分で、ゴゴゴ、ゴーーール、です。
(写真はlakebiwa100のHPからのいただきものです。)
46時間48分で、ゴゴゴ、ゴーーール、です。
(写真はlakebiwa100のHPからのいただきものです。)
個人的には2022UTMFよりもLakeBiwa100の方が楽しかったです。天子山地有りならどうなんだかは次回に機会があれば検証してみたい。

(写真はlakebiwa100のHPから拝借)
個人的には2022UTMFよりもLakeBiwa100の方が楽しかったです。天子山地有りならどうなんだかは次回に機会があれば検証してみたい。

(写真はlakebiwa100のHPから拝借)
ゴールの瞬間にあった強い気持ちは、ただただ「横になりたい」でした。
ゴールの瞬間にあった強い気持ちは、ただただ「横になりたい」でした。
後日送られてきた完走バックル。
ずっしりと重く、カッコいい!
2022年10月19日 23:32撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
10/19 23:32
後日送られてきた完走バックル。
ずっしりと重く、カッコいい!

装備

個人装備
inov8 parkclaw 2足目

感想

自身2度目となる100マイルレースに参加して来ました。100km位なら段々と抵抗が無くなって来ていましたが、100mileとなると流石に身構えてしまいます。「登りは止まることなく丁寧に、下りや平地はサボらずマジメに進み続ける」と言い聞かせて、2日目からはかなり弛れたものの、結果的に何とか完走できました。

前泊はゴール地点の比良レークハウスかスタート地点の希望荘かを選択できましたが、温泉2食付きということで希望荘を選択。晩も朝も豪華で満足でした。通常の2人和洋室に5人相部屋でしたが、同室の方々のお陰で楽しく過ごせました。
当日は朝風呂に入り、ゆっくり食事をして、じっくりスタート準備ができました。

数日前から分かっていたことですが、天候は雨。しかも朝から夕方まで。タイムスケジュール的に鈴鹿山脈はすべて雨の中での縦走となります。運営からは9,10,11,12時スタートの選択制となったことが告げられました。参加者みんな随分と悩んだことでしょうが、私は10時スタートを選択しました。9時にほとんどの選手がスタートした時は、選択を間違えたかと悩みました。10時のスタート時刻には雨脚はむしろ強くなりましたが、雨の中の行動が1時間短くなったと自分に言い聞かせました。UTMF1位の西村選手、LakeBiwa100女子2位の夏目選手を含む13名がスタートラインに並びました。仲間内で走り出すような和やかな雰囲気で半笑いのままスタートしました。

西村選手はスタート30秒で視界から消えましたが、ペースの似通った3人くらいで前後しながら、9時台のケツに食らいつくべくガツガツ進みます。当然渋滞はありませんし、追い抜きのストレスもありません。御在所まで概ね樹林帯ということもあり、雨は意外と気になりませんでした。半ば諦めていた山頂の自販機で麦茶を補給し、この時点で飲料は1Lに抑えて先へ進みます。
鎌ヶ岳の下り辺りでようやく9時台の最後尾を捉え、順当に順位を上げて行きます。この先もこの1時間のアドバンテージが心の余裕になりました。次回もスタート時刻が選択になるなら、10時か11時を選びたい。
鎌ヶ岳を過ぎると宮指路(くしろ)岳、仙ヶ岳の他、名もなきピークを幾つも越えて行きますが、多少の鎖場があるものの長い登りはなく、ほどほどにテクニカルなトレイルランニングを楽しめます。心配していた路面の状態も足を滑らすほどの泥濘は多くはありません。第一エイドまでは27kmと長丁場ですが、途中の水分補給は水沢峠西側の水場で行いました。湧水に近い生水ですが、試走時も含めて一度も下していませんので安心です。
林内で足元が見えづらくなった頃、ようやく第一エイド安楽峠に到着。ボリュームゾーンなのか沢山の選手が休憩していました。雨も小止みになり、レインウェアを仕舞ったり、ナイトランに備えてライトを準備していました。私はこの先気温が下がると見てレインウェアは着たままで先を急ぎました。

第二エイドの鈴鹿峠まではわずか7kmですが、厳しい山岳ルートが続き、距離のイメージよりも随分と時間がかかります。ナイトに入って他人のペースに巻き込まれた感じもありましたが、特にトラブルもなく、順調に鈴鹿峠に到着。おにぎりと味噌汁をいただきます。おにぎりは小さめのひと口サイズで食べやすい。カロリーメイトゼリーを流し込んで、スナックを摘んで出発です。

走り出してすぐに水分補給を忘れていたことに気が付きましたが、例え往復10分でも面倒で戻る気がしません。とはいえ、500mlでは余野公園まで足りる訳はありませんが、すぐに奥の手を思い出しました。試走の際にお世話になった坂下峠の湧水です。高畑山で360度の暗闇を堪能し、鈴鹿峠から1時間ほどで坂下峠に到着。まあ、湧水なのかただの雨水なのかはよく分からない感じではありましたが、良しとしましょう。唐木の崖道なんかも周囲が暗闇で見えないためにあまりビビることなく通過しました。この頃には雨は止んでいました。山岳での夜パートは、申し合わせた訳でもないのに、何となく数人のグループでまとまって移動することが多くなります。エキスパートなら、めちゃくちゃ速い選手を追いかけるメッチャ速い人達の集団ですが、中盤より下はもっと運命共同体的な集団で、ライバルというより緩い互助会的な感じがします。お互い名乗ることもないし、夜パートなら顔すら覚えていませんが、時折当たり障りのない言葉を交わしつつ、身を寄せ合って夜道を進みます。

雨も小降りになって、降ったり止んだりを繰り返し、レインの脱ぎ着で集団がバラけた夜半に余野公園に到着しました。ここのエイド食はカレーです。いい匂いがしていましたが、残念ながらすでに胃が受け付けてくれず。まだせいぜい3分の1なのに、この体たらくでは不安しかありません。デポバッグを受け取って着替えを済ませてジェルを流し込み、いざ出発…、したいけど、ケツが持ち上がらず、30分ロスしました。

横浜から来たという女性ランナーと暫し並走。100マイルは初めてとのことでしたが、あれ?100マイル完走がエントリーの条件ではなかったかな?レポートの提出もあったから、そちらが素晴らしい内容だったのでしょう(この方は完走されました。それなりの実力者だったようです)。この区間は集落を抜けるロードが多く、あまり大声で話すわけにいきません。余野公園から使い始めたトレランポールが地面を打つ音だけを聞きながら、夜道を淡々と進みます。雑念も消えて、ただただ足を交互に前に出すことに集中していました。
ゴールの瞬間はいつも大きな感動などはなく(個人の感想です)、早く横になりたいと考えてしまいます(個人差があります)。今回の私のゴールは蓬莱山から見た日の出の瞬間だったような。そこからは自宅に帰る行程に過ぎない、そんな感じでした。蓬莱山から日の出を見た瞬間に完走を確信したということでしょう。
100マイルレースの疲労が癒えて来ると、次回はああしようこうしたいと色々と考えてしまい、既にエントリーする気満々だったりします。先のことは分かりませんが、再び機会があるなら是非。

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