妙高山から雨飾山へ
osamuin
体力度について
- GPS
- 24:09
- 距離
- 67.2km
- 登り
- 4,281m
- 下り
- 4,858m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:29
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 5:05
- 山行
- 15:31
- 休憩
- 3:17
- 合計
- 18:48
| 天候 | くもり時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2022年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 自家用車
自転車
糸魚川駅〜上越妙高駅 19:53 → 20:06 1,560円（運賃、自由席） 北陸新幹線 はくたか576号 上越妙高駅〜妙高高原駅 21:15 → 21:48 670円 妙高はねうまライン |
| コース状況／ 危険箇所等 |
・燕温泉 百名山の登山口なので駐車場はしっかりとしている。トイレあり。日帰りや登山者は温泉手前の駐車場利用。露天は黄金の湯、旅館前に足湯もある。 ・燕温泉〜妙高山 燕温泉源泉を過ぎて山道となる。谷側に切れ落ちたところは通行注意。 標高2300mを超えると鎖場が出てくる。足を置くところがしっかりしている。 南峰直下はマーキングに基づいて歩けば問題ない。 ・妙高山〜火打山 北峰からの下りは序盤が急で次第に緩くなるが浮石やコケが多くなる。 大倉乗越までの登り返しはトラバース気味に上げる。すぐに水場がある（豊富）。 途中に倒木や岩の乗り越えなどあるので滑落注意。乗越手前に固定ロープのある溝状の登りがある。 乗越からは柔らかい斜面に足に優しいが粘土で滑ることも。 火打山はらいちょう平を過ぎてから勾配が増していく。 ・火打山〜焼山 今年、整備された焼山までの道を味わう。枝が切られて下道がきちんと見えます。 昔からの道なので道は明瞭。火打側はポコの乗り越えや狭いところもあるが一度は歩いてみたいところ。鞍部は低木の林と草原で、そのまま焼山斜面へ。 序盤は急登が続く。草を握って登る所もある。後半は草原と露岩の快適な登りとなる。 ・焼山〜金山 山頂からザレた道を下り、長い固定ロープの壁面を下る（鎖もあるが古い）。 さらにザラザラした滑りやすい斜面を下り泊岩。笹倉温泉との分岐を金山方面へ。 富士見平を過ぎると尾根に付けられた展望の良い道が金山まで付いている。 気持が良いが日差しが当たると暑い。金山直下は土の急登で脚にこたえる。 ・金山〜雨飾山〜雨飾温泉 長い距離で標高を落とすので序盤は歩きやすい。針葉樹が無くなりブナなどが主体となると粘土質の上に木の葉が積もり滑りやすいところがある。霧がでて湿るとさらに滑りやすくなる。茂倉尾根の後半は1500m前後のアップダウンが続く。 大曲（鋸岳分岐）に水が出ていた。雨飾山への登り返しとなるP1894直下は急な登りが続いた。 薬師尾根の下山道は短い距離で標高差を落とす。木の根っこやコケの付いた岩も多いので注意。 |
| その他周辺情報 | 今回のコースは、下記の山行情報などをベースとして立案しています。 ・妙高火打縦走 〜笹ヶ峰→大谷ヒュッテ経由〜 2020年8月9日 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2490576.html ・頸城山塊大縦走！(笹→雨→金→焼→火→笹) 2020年8月20日 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2541274.html ・雨飾山（雨飾温泉から） 2022年8月20日 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4607051.html ・火打山→妙高山 笹ヶ峰より 2022年9月4日 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4651738.html |
写真
拍手今回はスタートとゴールが違う場所なのでチャリ2台投入。
なかなか手間がかかる。
バスの待合所にて休憩。ここで登山靴に履き替えて登山へ。
本当は妙高山で食べる予定だったが軽量化のため、ここで済ませる。
ようやくヒルクライムの疲労感から解放。
てんくらはAだった。
南風が強い。
それほどひどくはなかった。
ここから大倉乗越まで慎重に。
ガスが草に露として付き、雨のように落ちてくる。
時折、ガスが晴れ星空が広がる。
上越方向の夜景と靄のかかった月は見えている。
お一人、写真撮影で待機していた（びっくりした）。
急な斜面は木の幹を握って降りたり、なかなか手間が必要。
雲の量が増え尾根と風で複雑な流れになる。
まだ先があるので補給しておく（意外にキレイ）。
感想
・プロローグ
頚城山塊は、お気に入りの山地である。
過去に、雨飾山から火打山周回をワンデイで行った時から、
いつかは雨飾山〜妙高山のワンデイ山行をしようと頭の中で考えていたが、
時間ばかりが過ぎていった。
9月4日に火打山と妙高山を笹ヶ峰起点で周回したとき、大倉乗越と長助池分岐近くの沢を見たときに、ある想いが起こった。ここで水分を補給すればできるのではないか。帰ってもう少し中身を煮詰めてみよう（山と高原地図では、涸れること有との記載）。
どの方向で縦走するか、水分補給はどうするか。林道妙高小谷線はまだ通行止めだったので、小谷方向から入り荒菅沢で水分を補給する方法は使えない。
ならば、妙高山から入り、長助池分岐の水場を活用するか。
これ以上延ばすと冬がやってくる。
出口は通常であれば小谷側にするのであるが、8月20日に雨飾温泉をピストンしている。なにか今年だけでなくこれまでに経験した山行がこの一点に結びついてきた。
通常は登山の入口と出口のどちらかに車で行くのであるが、登山後の疲労した状態でのライドを避けるため、今回は車を妙高高原に置いて、最初に燕温泉まで自転車でヒルクライム。また、出口には前日に一台デポして糸魚川駅まで行ければ周回は完成する。小谷温泉よりも雨飾温泉を利用した方が糸魚川に近く都合が良い。
時間的にもナイトハイクを利用すればワンデイで行けそう・・（当初は泊岩で一泊しようかとも考えていた）。
メインは焼山〜火打山の登山区間、ここに達する直前に夜明けを迎えればルーファイも楽だろうということでスタート時間を設定した。
実は、この山行は二週間前に一度実行に移している。
燕温泉までのヒルクライムで後輪のハブナットが緩みクランクを回し続けないとチェンが張れないトラブルに見舞われた。また、燕温泉までの予定ルートが落石で通行止めで迂回。真っ暗な中でのマシントラブルや意図しない迂回路の検討などを暗い中で行わねばならず、この時点で失敗していた。事前準備不足であった。ナイトハイクは朝までは余分なストレスはかけないことが肝であり、この日は下山して出直すことを判断した。
・山行
13日午後に自宅を出て高速道路を通り雨飾温泉に午後4時に着きMTBをデポする。下山用だろうか、普通の自転車が留めてあった。ここから再び高速に乗って妙高高原に入る。午後7時前に予定通りにスタート。燕温泉まではロードを使い予定通り。駐車場のバスの待合所でカップ麺を作り体を温める。ロードをデポして登山開始。
燕温泉から登るにつれて天気が悪くなってくる。天狗堂を過ぎ標高2200mからは強風とガスの襲来。手袋にインナーグローブ、帽子も保温性があるもの、下もカッパを付ける。この時期、防寒対策を準備しておいて助かった。山頂の温度計で3℃、寒いわけだ。霧が葉っぱに付着して雨のように落ちてくる。これには参った。
火打山へ向けて下山して標高を落とすと風と霧は無くなったが登山道が濡れていて気が抜けない。大倉乗越を超え茶臼山を超えると再びガスと強風。
天狗ヶ庭手前でレッド表示になったヘッドライトを交換した。幸いにも月は時々雲の合間から見えている。上越方面の夜景も。火打山手前で一瞬晴れたがまたガスに包まれた。山頂ではやはり寒く写真を撮って焼山に向かった。ご来光を待つ時間は予定にない。道はしっかりしている。ガスで濡れた葉っぱが冷たい。
影火打手前辺りで明るくなりガスが晴れだす。一気に条件が好転した。周囲の景色は紅葉と朝日で輝き、ガス雲は南から滝雲として尾根を乗り越える。焼山もようやく姿を現してくれた。
メインディッシュの焼山までの道は想像通り普通の登山道並みに整備されていた。
整備された方に感謝します。焼山、クリアになったので快適に登り上げる。
今回、雷鳥には会うことができなかったことが心残り。富士見峠から金山まで快適な尾根道を歩く。金山を超える頃、疲労感が出てきた。長大な茂倉尾根、最初は快適だったが、粘土に木の葉が積もって滑りやすい斜面には難儀した。
茂倉峠辺りからアップダウンが続く分、紅葉が見事であった。鋸岳との分岐で水を取ることができ、美味しく飲むことができた。いよいよ最後の雨飾山の登り返し。二回下った経験があるが激坂である。やはり甘くはない登りであった。ようやく笹が平に乗り上げ、山頂を目指す。風はつよいが寒いことはなかった。雨飾山に登頂、寒いのでお地蔵さんにご挨拶して写真を撮り早々に下山開始。今日最後の登山者だったようだ。
・エピローグ
雨飾温泉までの下山は霧に覆われ、疲れた脚に木の根や濡れた岩に慎重な足取りを余儀なくされた。ようやく山荘前に着き一安心。デポしてあるMTBを見てみると後輪の空気が抜けている。その場で空気ポンプで入れてみるがうまく入らない。ようやく何とか走れるだけの空気を入れることができた。
濃霧のダウンヒル、車輪にストレスを与えないようにスタンディングで下る。
ようやく山道を抜けたときは一安心、根知谷までの坂を下る。すでに日は沈み、R148を走る。MTBはペダルが重く糸魚川駅まで遠く感じた。午後7時すぎに糸魚川駅到着。本当は妙高高原駅まで新幹線輪行の予定であったが、時間が無くMTBを駐輪して自分だけで車の回収に向かった。北陸新幹線のはくたかに乗車して一駅の上越妙高で下り、えちごトキめき鉄道で妙高高原駅に到着し、駅から車のおいてある場所まで徒歩で向かう。まずはロードが置いてある燕温泉へ出向く。燕温泉で車にロードバイクを保管して、目論見通り、午後11時に黄金の湯に浸かり疲れを癒す。次は、MTBを乗せるために糸魚川に寄ってようやく長い一日が終了した。
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