木曽駒ヶ岳・宝剣岳 〜憧れの千畳敷カール〜


- GPS
- 05:40
- 距離
- 4.5km
- 登り
- 449m
- 下り
- 452m
コースタイム
天候 | 晴れ時々ガス、ほぼ無風。 遠望は雲で望めず…残念。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
駐車場 1回500円 同所より路線バス+駒ヶ岳ロープウェイ 往復3,900円。カード支払可。 7時到着時点で8割方埋まっていた。満車時は別のスペースもあるようだ ※ナビ設定は「中央アルプス観光株式会社 長野県駒ヶ根市赤穂759-489 TEL:0265-83-3107」が楽。 ※下りのロープウエイの時刻は要チェック。混雑時には2時間待ち!になります。 http://www.chuo-alps.com/ropeway/access/index.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
道標、コース明瞭。岩場は随所にある○印、×印で誘導してくれる。危険箇所にはしっかりした鎖が張ってある。 千畳敷〜極楽平に残雪箇所ありますがノーアイゼンでいけました。 極楽平〜宝剣岳〜宝剣山荘は険しい岩場です。グラフに表れない絶壁の登り下りを繰り返します。足元が切れ落ちた個所や鎖も多数。鎖、足場はしっかりしています。 宝剣岳〜宝剣山荘、八丁坂は渋滞も発生しがち。 |
写真
感想
ついに来た、憧れの中央アルプス!
天候が不安だったものの、連休最終日にやっと晴れ!
ロープウェイ山頂駅下車時点でほぼ満足?な絶景。
極楽平から宝剣岳へのアプローチはかなりの度胸?が必要。
慎重に手足を確保しつつ、這う這うの体でやっと山頂へ到達するも、
そこでは老若男女が入り乱れ大混雑。
みなさんすごいなあ、と思うと同時に、妙な一体感?というか、アットホーム?フレンドリーな雰囲気。
連休3日目でやっと晴れた天候のせい?新鮮な雰囲気でした。
中岳を経て木曽駒ヶ岳山頂へ。
標高3000級は初体験、酸素が足りない⁉︎傾斜は緩いが息があがる!
宝剣岳を先に登ってしまったから?雲に遮られ遠望が望めなかったこともあり、
正直、木曽駒ヶ岳山頂到達!という達成感はイマイチでしたが、
雲の動きとともに表情を変える絶景に感動!
ザ・アルプス!な景色を満喫した最高の山行でした!
行ってみたかった木曽駒、千畳敷。ようやく山行の機会がめぐってきた。
予報は曇り時々はれ。まずまず。
前日、前泊地とした陣場形山キャンプ場入り。中央アルプスの景色で評判のキャンプ場だが、ガスで視界が効かず時折雨がぱらつく有り様。明日の天気は大丈夫なのか!?一抹の不安が残るものの、行程確認MTGという名の晩酌を相棒と酌み交わし、早めに就寝。
翌朝4時起床。雨が降っていないもののガス模様。期待していたモルゲンロートも拝めず、テンションが上がりきらない目覚めとなったがひとまず撤収し登山口へ出発。
千畳敷へルートはマイカー規制が敷かれている。麓の菅の台バスセンターへマイカーを駐車し、そこからはバスとロープウェイで移動だ。菅の台バスセンターへの移動中、時折青空がちらほらみえはじめる。状況は好転してきているか?山頂部は雲の上。上がれば晴れると信じて行こう。
駐車場は8割がた埋まっていた。入場時に500円前払い。
準備を整えバス+ロープウエイの往復チケットを購入。3,900円なり。ビンボーサラリーマンには痛い出費だ、目いっぱい楽しまねば。
バスは待ち客の状況次第で随時臨時便を出してくれるようでバス停に並ぶと時刻前にやってきた。
乗ってみて、ちょっと楽しかったのはこのバス。バスの幅ギリギリのつづら折り道路を登っていくのだが、ドライバーの腕の見せ所とばかりに、道幅いっぱいを使い大型車独特の大回りのライン取りでガードレールギリギリを攻めていくのだ。
見事なハンドルさばきは見ていて惚れ惚れする。すれ違い箇所も緻密に設定されており、ロスなくスムーズにすれ違っていく。乗り物好きはドライバーのよく見える左側一番前の座席が楽しめるだろう。乗り物に弱い方は覚悟が必要。
ドラテクと景色に見とれているとほどなくロープウェイ乗り場へ到着。時間にして30分くらいか。ロープウェイも5分の待ちで乗れた。定員60人とのこと。このときは満員で出発。今シーズンから投入された直線的なデザインのゴンドラは窓も大きくきれいで気持がいい。座席・つり革は申し訳程度にしかない。つり革にもつかまらず満員電車状態で走行するがゆれは少ないので問題ない。谷側の窓が望めるスペースに陣取ることができた。
こいつで標高2,611mにある日本最高駅の千畳敷駅へむかって標高差950mを7分30秒で一気に駆け上がることになる。
ぐらりとロックが外れるとゴンドラは真っ白なガスに向かってつっこんでいく。景色がないので自動で流れている観光アナウンスを聞いたり、すれ違うと意外とスピードでているななどと考えていたりしていると、山側の窓側から歓声が上がり始めた。高度が上がるにつれガスを抜け始め、光がさし始めた。よしよし。狙い通り。
千畳敷駅に到着、はやる気持ちを抑えきれず足早に建屋の外へ。
視界がひらけると目の前には写真で見たあの美しいカールが!テンション急上昇!
見るものを睥睨するカール地形が岩稜の灰と鮮やかな新緑、空の紺碧、残雪の白に彩られ、浮かぶガス・雲が幽玄な雰囲気を添える。やっぱり山はいいなと思う瞬間。
おもわずここで満足しそうになってしまう。
まずはタバコ一服。
気を落ち着けて、本日の行程を確認。極楽平を目指し神社前の分岐を左へ。大方の人は反対方向の乗越浄土へ向かうのでここからは比較的静かに歩ける。
稜線へ向かう道は斜面を大きく巻くように切られていてほどよい登りを踏みしめるように登る。歩き始めはゆっくり行かないとあとできつくなるのだ。。道端の高山植物の花が目を楽しませてくれる。ほどなく残雪が現れるが5歩程度でクリア。稜線直下にくると再び残雪部を直登する場面に出くわすが、雪が柔らかでグリップが効き、ステップもはっきり階段状にきってあったのでノーアイゼンでクリアできた。歩数にして20歩もないか。雪の階段を登りきるともう目の前は極楽平だ。天候に恵まれれば空木岳や御嶽山が望めるのだろうけども今回は展望なし。かろうじて三ノ沢岳へつづく尾根を中途まで望む。
一息ついて本日の核心部、宝剣岳へ向かう。
穏やかな稜線ルートもつかの間、三ノ沢分岐から状況は一変。険しい岩稜部へと変貌する。「これ無理ー」「こわーい」といった嬌声とともに撤退してきた山ガールを横目にストックを収納。気をひきしめて取りつく。
ステップを踏み外すと谷底といった箇所も多々出現、3点支持を意識しながら進む。怖いけど楽しい!
ルートは白ペンキで○×が記され分かりやすい。
目の前の岩を少しづつクリアしていくと宝剣岳本体が段違いの迫力で迫る。
ひいひいとなんとかよじ登り、大岩をくぐりまた一登りすると目の前に狭い山頂が現れる。
山頂部にひときわ高い、上りにくそうな、そして踏み外すと谷底行きの岩がある。すごい人はその上に仁王立ちで記念撮影。拍手歓声が自然とわき起こる。同じ苦難を越えてきた一体感。見ている方が目が眩みそう。自分は安全な山頂標横の記念撮影で満足しました。
山頂から宝剣山荘へ下る。
人が多く所々で渋滞が発生。宝剣山荘〜宝剣岳へのピストンが多いようだ。険しい岩場が続くので慌てず慎重に譲り合って行こう。途中、足下がきれおちたトラバースがある、誰かのカニの横ばいとの会話が聞こえてくる。本物はどうなんだろう?いつかは挑戦したい。鎖にしがみつきながらクリアし、ようやく岩場は終わり。ほどなく広場へでると宝剣山荘だ。
宝剣山荘からは穏やかな稜線歩きとなる。相変わらず遠望は効かないが風も穏やか、広々として気持ちのいいルートだ。宝剣岳とは対照的なやさしい山容のピークへ向かって緩やかな勾配を上ると次第に木曽駒が姿を表し、中岳山頂となる。 前後を振り返りきたルートとこれからのルートを見やる。山頂歩きの醍醐味だ。
中岳を越すと木曽駒はもう目の前だ、いったん頂上山荘の建つ鞍部へ下り穏やかな勾配で登っていくと、駒ヶ岳山頂へ到着。記念撮影。社に無事登頂を報告する。社の横にかわいい小屋で木曽小屋の出店が営業中。飲み物や木曽駒グッズがおいてある。
時間はちょうどお昼。ランチタイムとする。中岳、伊那前岳を望むスペースを確保し、相棒と缶ビールを乾杯。たまらん。このために重たい保冷バック、保冷剤と共に持ち上げたのだ。うまくないわけがない。
ランチメニューは袋麺「ちゃんぽん」。おのおの手早く調理してかきこむ。
仕上げにドリップコーヒー。至福の時間を満喫。
山頂を満喫したら帰路へ。
下りのロープウエイの待ち時間や高速の渋滞を考えるとのんびりもしていられない。後ろ髪引かれる思いで下り始める。中岳はまき道を行くこととする。冬期は閉鎖というこのルートにもなかなかの岩場が登場する。ストックをしまうタイミングを逃したが、収納して臨んだほうがいいだろう。宝剣山荘では左手におれて乗越浄土へ向かおう。朝、感動を味わった千畳敷駅がふたたび視界に現れる。ここからは急峻なつづら折りの坂を下ることとなる。八丁坂だ。登山客、観光客の登り・下りが入り乱れ渋滞ぎみ。マイペースで降りられないのがもどかしいがしかたない。
千畳敷駅ではロープウエイ待ちの整理券が配布されていた。速攻で取りに行くが2時間待ちとのこと。散歩したり、コーヒー作ったり、SNSで遊んだりしながら時間をつぶす。ベンチでまったりしていてふと視線を動かすとガスの切れ目からふもとが望める。もう少し早くガスが切れてほしかった。
今回はとにかく景色に感動。また行きたい。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する