ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4874197
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

悪沢岳・赤石岳 静寂孤高 新雪の南アルプス深南部へ

2022年11月04日(金) 〜 2022年11月05日(土)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
18:45
距離
41.8km
登り
4,577m
下り
5,509m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:32
休憩
2:52
合計
12:24
3:14
3
3:24
3:24
140
5:43
6:02
63
7:05
7:05
26
7:32
7:32
27
7:59
7:59
7
8:06
8:12
50
9:02
9:16
9
9:25
9:25
21
9:46
10:15
40
10:54
11:17
43
12:00
12:06
35
12:41
13:27
56
14:23
14:35
1
14:37
14:44
16
15:39
2日目
山行
6:28
休憩
2:06
合計
8:34
15:39
30
3:38
3:41
45
4:27
4:59
11
5:10
5:16
7
5:39
5:51
116
7:48
8:10
32
8:42
9:01
20
9:21
9:33
46
10:19
10:20
8
10:28
10:34
54
11:40
11:42
2
11:43
ゴール地点
天候 両日とも快晴
過去天気図(気象庁) 2022年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
(行き)
柏6:30(車・東名高速)14:30畑薙ダム・沼平15:30(送迎バス)16:30椹島
(帰り)
椹島14:00(送迎バス)15:00沼平・畑薙ダム17:00(車・東名高速)0:00柏
コース状況/
危険箇所等
■椹島〜千枚岳
・大井川の吊橋は揺れるのでかなり怖い
・鉄塔〜小石下は暗闇のため落葉で道が不明瞭
・千枚小屋までは意外と勾配が緩やかで急登は一部。
・千枚小屋冬期小屋は屋根裏7畳で更衣室もあり。綺麗。
・千枚小屋の水場は枯れていた
・道中登山者と一人も会わず
■千枚岳〜赤石岳
・快適な稜線山歩が楽しめる。
・山のスケールが大きい分アップダウンもキツい。
・新雪はあったり無かったり。吹き溜まりで膝まで。下りは念のためチェースパ装着。
・荒川中岳避難小屋は5畳で毛布もあった。綺麗。
・荒川小屋冬期小屋は4畳+ロフト4畳。前室10畳程のリビングみたいな部屋もあり。綺麗。
・赤石避難小屋は5名利用されていた。部屋内見ず玄関で休憩。
・道中赤石避難小屋で3名の登山者
■赤石岳〜椹島
・富士見平までの下山は一部登りが続き踏ん張りどころ。
・途中の北沢源頭では清冽な南アルプス天然水が汲める。
・赤石小屋冬期小屋は本小屋からやや離れた下部にある。視察せず。
・標高1000〜1500mの紅葉が見頃
・道中登山者2人とすれ違う
■総括
・風下側はヒンヤリポカポカ快適も稜線は強風極寒。
・二日間で出会った登山者は5名。静かな登山、自分との戦いの登山が楽しめる。
・各山小屋で冬期小屋が利用できるが、今週末で椹島ロッジも冬期閉鎖され入山の難易度が一気に高くなる。
・やはり首都圏からのアクセスはしんどい。。。
畑薙ダムに到着。マイカーはここまで。ここで椹島への送迎バスを待つ。
2022年11月03日 14:14撮影 by  SO-02L, Sony
22
11/3 14:14
畑薙ダムに到着。マイカーはここまで。ここで椹島への送迎バスを待つ。
入山前日夕方こっそり入山口の吊り橋を下見。何を隠そう自分は吊り橋が大の苦手なのだ。
2022年11月03日 16:51撮影 by  SO-02L, Sony
11
11/3 16:51
入山前日夕方こっそり入山口の吊り橋を下見。何を隠そう自分は吊り橋が大の苦手なのだ。
暗闇の吊り橋。真っ暗で左右に大きく揺れる。生きた心地がしなかった。
2022年11月04日 03:29撮影 by  SO-02L, Sony
6
11/4 3:29
暗闇の吊り橋。真っ暗で左右に大きく揺れる。生きた心地がしなかった。
樹林の合間から輝く朝日
2022年11月04日 07:14撮影 by  SO-02L, Sony
11/4 7:14
樹林の合間から輝く朝日
シラビソの樹林帯。南ア深南部は標高2800m付近まで分布する。さすが南国静岡県。
2022年11月04日 08:54撮影 by  SO-02L, Sony
2
11/4 8:54
シラビソの樹林帯。南ア深南部は標高2800m付近まで分布する。さすが南国静岡県。
駒鳥池。池というより苔のスポンジ。
2022年11月04日 09:06撮影 by  SO-02L, Sony
1
11/4 9:06
駒鳥池。池というより苔のスポンジ。
シラビソの樹林を抜けると。。。
2022年11月04日 09:44撮影 by  SO-02L, Sony
11/4 9:44
シラビソの樹林を抜けると。。。
そこは千枚小屋であった。
冬期小屋は屋根裏にある。
2022年11月04日 09:46撮影 by  SO-02L, Sony
6
11/4 9:46
そこは千枚小屋であった。
冬期小屋は屋根裏にある。
部屋はこんな感じ。7畳程。入口脇にはカーテン付更衣室まである。
2022年11月04日 09:52撮影 by  SO-02L, Sony
6
11/4 9:52
部屋はこんな感じ。7畳程。入口脇にはカーテン付更衣室まである。
小屋内にあった旅の想い出ノートに手記
2022年11月04日 09:57撮影 by  SO-02L, Sony
5
11/4 9:57
小屋内にあった旅の想い出ノートに手記
小屋近くの水場は枯れていた
2022年11月04日 10:11撮影 by  SO-02L, Sony
11/4 10:11
小屋近くの水場は枯れていた
稜線へ出た。いきなり赤石岳(手前)や聖岳(奥)がお出迎え。
2022年11月04日 10:41撮影 by  SO-02L, Sony
14
11/4 10:41
稜線へ出た。いきなり赤石岳(手前)や聖岳(奥)がお出迎え。
千枚岳山頂。富士山が美しい。
2022年11月04日 10:56撮影 by  SO-02L, Sony
16
11/4 10:56
千枚岳山頂。富士山が美しい。
目指す山並み。丸山(手前)、悪沢岳(中央)、中岳(左)。
2022年11月04日 10:58撮影 by  SO-02L, Sony
5
11/4 10:58
目指す山並み。丸山(手前)、悪沢岳(中央)、中岳(左)。
ヒーコラ登ってると、、、うわー雷鳥!
案内役で途中まで登山道を先導してもらいました。
2022年11月04日 11:55撮影 by  SO-02L, Sony
18
11/4 11:55
ヒーコラ登ってると、、、うわー雷鳥!
案内役で途中まで登山道を先導してもらいました。
3羽いるじゃん!
雷鳥はすっかり冬の装い。
2022年11月04日 11:55撮影 by  SO-02L, Sony
18
11/4 11:55
3羽いるじゃん!
雷鳥はすっかり冬の装い。
警戒してるのか後ろポーズ。
でもありがとう、元気もらったよ!
2022年11月04日 11:58撮影 by  SO-02L, Sony
12
11/4 11:58
警戒してるのか後ろポーズ。
でもありがとう、元気もらったよ!
丸山山頂。どうしても富士山と一緒に撮りたくなる。
2022年11月04日 12:05撮影 by  SO-02L, Sony
9
11/4 12:05
丸山山頂。どうしても富士山と一緒に撮りたくなる。
迫る悪沢岳
2022年11月04日 12:07撮影 by  SO-02L, Sony
12
11/4 12:07
迫る悪沢岳
後ろを振り返ると富士山。今日はずーっと富士山が見守ってくれている。
2022年11月04日 12:24撮影 by  SO-02L, Sony
9
11/4 12:24
後ろを振り返ると富士山。今日はずーっと富士山が見守ってくれている。
悪沢岳山頂。自撮り。肝心の山名が撮れてない。
2022年11月04日 12:57撮影 by  SO-02L, Sony
16
11/4 12:57
悪沢岳山頂。自撮り。肝心の山名が撮れてない。
今度はセルフタイマーで。あれれ?また山名が切れてる。
2022年11月04日 13:14撮影 by  SO-02L, Sony
16
11/4 13:14
今度はセルフタイマーで。あれれ?また山名が切れてる。
三度目の正直の悪沢岳山頂
2022年11月04日 13:21撮影 by  SO-02L, Sony
26
11/4 13:21
三度目の正直の悪沢岳山頂
赤石岳(左)への縦走路。まだ遥か遠い。
2022年11月04日 13:26撮影 by  SO-02L, Sony
5
11/4 13:26
赤石岳(左)への縦走路。まだ遥か遠い。
中岳避難小屋に到着
2022年11月04日 14:27撮影 by  SO-02L, Sony
6
11/4 14:27
中岳避難小屋に到着
部屋はこんな感じ。5畳。毛布まで置かれていた。
2022年11月04日 14:29撮影 by  SO-02L, Sony
2
11/4 14:29
部屋はこんな感じ。5畳。毛布まで置かれていた。
中岳山頂。左から仙丈ヶ岳、塩見岳、甲斐駒ヶ岳、間ノ岳、鳳凰三山。
2022年11月04日 14:37撮影 by  SO-02L, Sony
6
11/4 14:37
中岳山頂。左から仙丈ヶ岳、塩見岳、甲斐駒ヶ岳、間ノ岳、鳳凰三山。
中岳避難小屋と悪沢岳、富士山
2022年11月04日 14:41撮影 by  SO-02L, Sony
4
11/4 14:41
中岳避難小屋と悪沢岳、富士山
悪沢岳全景。周辺はカール地形が幾つも見られる。
2022年11月04日 15:00撮影 by  SO-02L, Sony
6
11/4 15:00
悪沢岳全景。周辺はカール地形が幾つも見られる。
赤石岳へと誘う縦走路
2022年11月04日 15:04撮影 by  SO-02L, Sony
11
11/4 15:04
赤石岳へと誘う縦走路
スタートして約13時間、ようやく荒川小屋が見えてきた。
2022年11月04日 15:33撮影 by  SO-02L, Sony
5
11/4 15:33
スタートして約13時間、ようやく荒川小屋が見えてきた。
お世話になります!今宵の利用者は自分だけ。一人占めだー。
2022年11月04日 15:43撮影 by  SO-02L, Sony
2
11/4 15:43
お世話になります!今宵の利用者は自分だけ。一人占めだー。
部屋はこんな感じ。4畳。ハシゴを登ってロフト4畳も利用可。手前には10畳近い前室広間もあった。
2022年11月04日 15:55撮影 by  SO-02L, Sony
8
11/4 15:55
部屋はこんな感じ。4畳。ハシゴを登ってロフト4畳も利用可。手前には10畳近い前室広間もあった。
外は-5℃、小屋内-2℃。上下ダウンを着込む。今宵のお楽しみは足柄SAで買った田丸屋のわさび漬でボトルに入れてきた赤ワインをチビチビ飲むことだ。
2022年11月04日 16:38撮影 by  SO-02L, Sony
14
11/4 16:38
外は-5℃、小屋内-2℃。上下ダウンを着込む。今宵のお楽しみは足柄SAで買った田丸屋のわさび漬でボトルに入れてきた赤ワインをチビチビ飲むことだ。
午前3時、連日の暗闇出発。
2022年11月05日 04:27撮影 by  SO-02L, Sony
3
11/5 4:27
午前3時、連日の暗闇出発。
小赤石岳山頂。だんだん夜が明けてきた。
2022年11月05日 05:13撮影 by  SO-02L, Sony
4
11/5 5:13
小赤石岳山頂。だんだん夜が明けてきた。
夜明けを迎えた赤石岳
2022年11月05日 05:27撮影 by  SO-02L, Sony
13
11/5 5:27
夜明けを迎えた赤石岳
赤石岳山頂。何とか御来光に間に合った。
2022年11月05日 05:48撮影 by  SO-02L, Sony
11
11/5 5:48
赤石岳山頂。何とか御来光に間に合った。
さあマジックアワーのはじまりはじまり
2022年11月05日 06:03撮影 by  SO-02L, Sony
9
11/5 6:03
さあマジックアワーのはじまりはじまり
もうすぐ
2022年11月05日 06:07撮影 by  SO-02L, Sony
19
11/5 6:07
もうすぐ
きたー、富士山と御来光
2022年11月05日 06:10撮影 by  SO-02L, Sony
16
11/5 6:10
きたー、富士山と御来光
雲海に浮かぶ富士山と太陽
2022年11月05日 06:10撮影 by  SO-02L, Sony
17
11/5 6:10
雲海に浮かぶ富士山と太陽
モルゲンの南アルプス北部山域。
左から仙丈ヶ岳、塩見岳、間ノ岳、悪沢岳。
2022年11月05日 06:13撮影 by  SO-02L, Sony
22
11/5 6:13
モルゲンの南アルプス北部山域。
左から仙丈ヶ岳、塩見岳、間ノ岳、悪沢岳。
モルゲンの南アルプス南部山域。
聖岳(中央)の存在感が目を引く。
2022年11月05日 06:14撮影 by  SO-02L, Sony
9
11/5 6:14
モルゲンの南アルプス南部山域。
聖岳(中央)の存在感が目を引く。
雲海の遥か彼方に赤石岳のシルエット
2022年11月05日 06:15撮影 by  SO-02L, Sony
5
11/5 6:15
雲海の遥か彼方に赤石岳のシルエット
赤石岳山頂より南アルプス北部全景。ここを縦走する人を尊敬したい。
2022年11月05日 06:39撮影 by  SO-02L, Sony
10
11/5 6:39
赤石岳山頂より南アルプス北部全景。ここを縦走する人を尊敬したい。
まるで冬山みたい
2022年11月05日 06:52撮影 by  SO-02L, Sony
7
11/5 6:52
まるで冬山みたい
稜線から分岐し椹島へ。東面は風もなく穏やか。
2022年11月05日 07:17撮影 by  SO-02L, Sony
4
11/5 7:17
稜線から分岐し椹島へ。東面は風もなく穏やか。
北沢源頭。
絶対旨いに決まってる。
2022年11月05日 07:49撮影 by  SO-02L, Sony
11/5 7:49
北沢源頭。
絶対旨いに決まってる。
南アルプス天然水!
2022年11月05日 07:51撮影 by  SO-02L, Sony
9
11/5 7:51
南アルプス天然水!
樹林帯より赤石岳を振り返る
2022年11月05日 08:25撮影 by  SO-02L, Sony
5
11/5 8:25
樹林帯より赤石岳を振り返る
富士見平。ここで赤石岳は見納めです。ありがとうございました。お尻の割れ目が気になる。。。
2022年11月05日 08:49撮影 by  SO-02L, Sony
14
11/5 8:49
富士見平。ここで赤石岳は見納めです。ありがとうございました。お尻の割れ目が気になる。。。
悪沢岳(右)と中岳(左)
2022年11月05日 09:00撮影 by  SO-02L, Sony
5
11/5 9:00
悪沢岳(右)と中岳(左)
赤石小屋。冬期小屋はここから少し下ったところにある。
2022年11月05日 09:23撮影 by  SO-02L, Sony
1
11/5 9:23
赤石小屋。冬期小屋はここから少し下ったところにある。
赤石小屋からの聖岳。山名も山容もカッコいい山。いつか登りたい。
2022年11月05日 09:29撮影 by  SO-02L, Sony
6
11/5 9:29
赤石小屋からの聖岳。山名も山容もカッコいい山。いつか登りたい。
これより椹島へ一気に下ります。標識の210分に早くも心が折れそうに。
2022年11月05日 09:30撮影 by  SO-02L, Sony
11/5 9:30
これより椹島へ一気に下ります。標識の210分に早くも心が折れそうに。
標識1500m以下では紅葉が見頃
2022年11月05日 10:40撮影 by  SO-02L, Sony
2
11/5 10:40
標識1500m以下では紅葉が見頃
落ち葉の絨毯。隠れている石に足首がコキッとならないよう徐行運転。
2022年11月05日 10:57撮影 by  SO-02L, Sony
3
11/5 10:57
落ち葉の絨毯。隠れている石に足首がコキッとならないよう徐行運転。
艶やか
2022年11月05日 11:04撮影 by  SO-02L, Sony
7
11/5 11:04
艶やか
椹島へ無事下山。
2022年11月05日 11:36撮影 by  SO-02L, Sony
2
11/5 11:36
椹島へ無事下山。
今週末で営業終了の椹島ロッジ。久しぶりに二日間とも天候に恵まれ山行でした。
2022年11月05日 11:45撮影 by  SO-02L, Sony
10
11/5 11:45
今週末で営業終了の椹島ロッジ。久しぶりに二日間とも天候に恵まれ山行でした。

感想

南アルプス深南部へ初潜入。
南アには日本百名山が10座。うち5座未踏(塩見・悪沢・赤石・聖・光)で全て深南部。交通不便、長丁場でキツそう、難解な山名地名(光岳・笊ヶ岳・椹島・易老渡等)が多く馴染めない等、変な先入観でこのエリアを何十年も避けていた。
百名山を意識し始めた今夏。秋にかけ本気で未踏南ア制覇に意気込むもコロナによる山小屋営業自粛をはじめ天候不順や疲労骨折で結局まだ1座も登れていない。
冬の足音が近づいてきた11月、ようやく重い腰を上げまずは悪沢岳・赤石岳へアタックした。

大井川上流の畑薙ダム。マイカーはここで駐車しヘルメットを被り専用バスに乗り換える。ガタガタ道を走ること1時間、紅葉が見頃を迎えた椹島(さわらじま)に到着。
本日宿泊する椹島ロッジは東海フォレストが運営するが、その他南ア山中の山小屋も運営し、どこか1箇所宿泊すれば往復バスに乗れる権利が貰える仕組み。
畑薙から椹島まで15km近くあるから送迎サービスは本当にありがたい。椹島ロッジには風呂もあるので前泊拠点としては申し分ない。 今年は千枚小屋コロナ発生に加え9月の台風災害で殆ど登山客が来なかったという。

翌朝午前3時、大好きな暗闇登山。スタート直後の吊り橋。真っ暗で左右に揺れる。吊り橋が苦手な自分にとって本当生きた心地がしなかった笑。
今日は標高差2000mの長丁場。気が滅入りそうだが好きな音楽を流しながら気を紛らせテンション上げ急がず焦らずで一歩一歩登っていく。
小石下付近で夜明けを迎えたが、途中落ち葉で道が不明瞭で何度も暗闇の山中を彷徨った。深い樹林帯を抜けると明るいテラスのような千枚小屋に着く。

ここから赤石岳まで南アルプス縦走路が始まる。天気は快晴。富士山も終日自分の山行後ろ姿を見守ってくれているかのよう。今季夏山は天候不順が多かったので久々にスカッとする気持ちの良い山行だった。
丸山直下で雷鳥3羽と遭遇。冬の装いの雷鳥を見たのは初めて。愛らしい足取りで途中まで案内役として先導してもらった。
悪沢岳。荒川三山の最高峰。山名がイマイチだがそれがいいという人もいるらしい。今日は猛烈な西風が吹きまくりかなり寒かったが完全冬山装備で臨んだため正直全く辛くなく、むしろ間もなく到来する冬山のウォーミングアップができたので良かった。

今回の泊地は荒川小屋。この時期は小屋は閉鎖され、シーズン中従業員や荷物用の小屋が冬期小屋となる。小屋内は広く、10畳程の前室広間の奥に4畳の部屋とハシゴ利用でロフト部屋もあった。中は寒かったがすぐに食事の支度をしてワインとご当地田丸屋のわさび漬で冷えきった体を温め、多分18時半には寝たと思う。

翌朝も午前3時出発。雪道が多かったが、砂礫と雪がいい感じで噛み合い登りやすかった。一部吹き溜まりは膝までの深さだったが、一足早い雪山に久々の雪の感触を楽しんだ。
午前6時前に赤石岳山頂に到着。気温-9℃、西風15m前後の風が吹く。まだ寒さ慣れしていないせいか御来光までの時間が長く感じた。6時10分頃神々しい太陽が現れる。上空の雲も焼けて久々に見る感動的な御来光だった。

下山は念のためチェーンスパイスを履く。赤石小屋で脱いだが前後装着を間違えて歩いていた笑。下山は富士山に向かって下りたが、途中から雲が湧き上がり富士山は見えず。それでも周囲の南アルプスはガスで様々な表情を魅せてくれた。
赤石小屋からすっ飛ばして下山したが、途中落ち葉で登山道が不明瞭。カサカサと落ち葉ラッセルは気持ち良かったが、疲労骨折が完治していない中、ここで落ち葉で隠れた石に躓いたら元も子もない。慎重にスピード抑えて椹島へ無事下山した。

今回のレコ、ログが途中で消えたり、止まったり、ぶっ飛んだり、予定ルートから外れてますアラームが出まくったり。。。何故だろう?正確に記録されず落ち着いて登山できなかったのが唯一の残念だった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:784人

コメント

yamapapa 784さん南アルプス深南部潜入お疲れ様でした!深過ぎてGPSが届かなかったかもですね?足の調子が心配でしたが、まずまずなようで安心しました♪
2022/11/6 8:48
RYUuuuuSANさん、こんにちは。
お陰様で足は快方に向かっております。山で多少負荷掛けながら完治させます笑。これまでのアドバイスに感謝です!
足の次はヤマレコ不具合。こちらは治療法の決定打がなさそうなので、使用しながら治せたらと笑。
2022/11/6 14:01
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 塩見・赤石・聖 [3日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら