西穂独標

2022年11月10日(木) [日帰り]

• GPS: 03:40
• 距離: 6.3km
• 登り: 647m
• 下り: 647m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:06
• 休憩: 0:33
• 合計: 3:39

距離 6.3km 登り 649m 下り 647m

9:02 西穂高口
9:22 旧ボッカ道分岐
9:54 9:56 西穂山荘
10:11 西穂丸山
10:56 11:11 西穂独標
11:33 西穂丸山
11:42 11:57 西穂山荘
12:20 12:21 旧ボッカ道分岐
12:41 西穂高口

天候

快晴　若干風有り

アクセス

利用交通機関：

自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

新穂高ロープウェイ利用
第一・第二の往復券+手荷物兼（6kg以上）往復分で3900円でした。

コース状況／危険箇所等

・ロープウェイ西穂高口〜西穂山荘
歩きやすく整備された登山道です。
いったん降ってから一気に登り返す感じですが、登り部分はやや急登です。
上部は着雪・凍結箇所がありましたがこの区間ではまだアイゼン等の必要性は感じませんでした。

・西穂山荘〜丸山
まずは大岩ゴロゴロの急登をこなします。
特に難しさはありませんが丸みを帯びた岩質かつハイステップな箇所もあるので若干アスレチックです。
ある程度高度をあげたらそこからは歩きやすい登りを経て丸山に至ります。

・丸山〜西穂独標
丸山から少し進むと強烈にガレた急登が始まります。
よく見ると九十九折状に踏み痕が付いているように見えますが、どこでも歩けるようにも見えてしますガレ斜面です。
とはいえ一見安定してそうな岩でも多くが浮いているので、なるべく正確に踏み痕を辿る方が歩きやすいでしょう。
そしてこの区間は降りが怖い区間です。
致命的ではありませんが転倒や捻挫のリスクが高いので注意しましょう。
ガレ急登の先は階段整備された急登です。
今回はこの辺りから積雪・凍結が目立ち始めました。
階段急登を越えるといよいよ岩場となります。
岩場でも積雪がある箇所ではチェーンスパイク等の装備があると安心感がありますが、まだまだ雪は少なく岩むき出しの箇所も多いです。
そういう場所ではむしろ爪が邪魔になるので非常に悩ましい区間でした。
独標の取り付き以降は高度感のある岩場の急登になってきます。
注意して登り切れば独標到達となります。

写真

11/10 7:48

おはようございます登山者Dです
ここは新穂高ロープウェイの新穂高口駅前です。
本日は西穂高岳を目指してやって参りました。

11/10 7:52

ロープウェイ駅の開場時間は始発の15分前くらいでした。
早く着きすぎたので入口で並んで待ちます。

11/10 8:29

チケットを買い改札に並びます。
往復運賃と手荷物チケットを券売機で購入しました。
こういうとこでもPayPayが使えるなんて便利な時代になったものです。

11/10 8:41

第1ロープウェイでしらかば平駅まで向かいます。
すでに前方には西穂高のギザギザが見えています。
今日は良い天気だ！！

11/10 8:43

しらかば平で第2ロープウェイに乗り継ぐのですが、乗り継ぎ場所まではちょっとだけ歩きます。
なおここにも駐車場があり、ここまで車で来ることもできるようです。

11/10 8:44

第2ロープウェイはこちらから。
乗り継ぎの時間には余裕があるのでゆっくり歩いても大丈夫と思います。

11/10 8:55

第2ロープウェイは後方展望が良いと聞いたので後ろを陣取りました。
多くの人が前を狙っていたようなので余裕で場所を確保する事ができました。
そして確かに…後ろの景色が凄い。

11/10 8:56

進行方向に対して左後方（後ろに陣取っていたら右側）には槍ヶ岳も見る事ができます。
あっちはもう完全に雪山ですね。

11/10 8:59

第2ロープウェイは珍しい2階建てです。
印象としては2階前方が最人気で1階後方は不人気な感じでした。
実際は1階後方で何の問題もありません。

11/10 9:04

西穂高口駅に到着。
駅舎は4階建てで出口は2階と4階にあります。
自分は4階から出入りしたので2階の入り口の場所は
良くわかりません。

11/10 9:05

ひとまず展望台と書いてある屋上に来てみました。
すでに絶景の気配。

11/10 9:05

うおおお！！格好いい！！
今年は天候不良で北アルプス不足な夏だったのでこの絶景には感動です。

11/10 9:09

それでは登って行きましょう！！
西穂高口4Fの出口より出発です。
ワクワクが止まらない。

11/10 9:12

このエリアは現在大幅な整備が進行中のようです。
まだまだ未完成のエリアが結構あるようなので、今後の変化も楽しみですね。
ここに観光に来るだけでも十分楽しめそうです。

11/10 9:13

ひとつ前の画像にある槍の回廊という所を通過してみました。
この角度から槍ヶ岳を見るのは初めてで新鮮。

11/10 9:14

園地をしばらく歩くと登山口を示す看板がありました。
案内図によると2期工事エリアの入り口付近ですので、これからここも大きく様変わりするのでしょう。

11/10 9:16

さらに進むといよいよ登山道に。
久しぶりの北アルプス登山でテンションがすでにMAXです。
さぁ行こう！今行こう！

11/10 9:17

登るぞぅ！！と気合を入れたところですがまずは降ります。
足元は非常に良く歩かれているようで、とても歩きやすい道となっています。

11/10 9:25

というか結構降るな…！？
今からすでに帰りの登り返しが心配になる程度には降ります。

11/10 9:41

西穂高口駅から西穂山荘までの丁度中間あたりまで来てようやっと登りが始まりました。
急登だっ！！

11/10 9:51

樹林で日陰になるためか場所によっては結構雪があります。
アイゼンが必要なほどではありませんが足置きは慎重に。

11/10 10:01

急登ですが歩きやすい道をグイグイっと登ると建物が見えてきました。

11/10 10:03

西穂山荘を通過。
通年の山小屋で幕営する事もできる非常にありがたい場所です。

11/10 10:03

テント場からは目の前に霞沢岳。
ここも泊まってみたいなぁ。

11/10 10:03

悪天候で登頂を断念した乗鞍岳。
今年はもう道路が冬季閉鎖されてしまったのでまた来年狙ってみます。

11/10 10:05

西穂山荘からはいよいよ稜線歩きとなります。
まずは丸山目指して登って行きましょう。

11/10 10:06

登りはじめはいきなりこんな感じです。
丸みを帯びた大岩アスレチックをこなして高度を上げていきます。

11/10 10:14

ひと登りするとすぐに絶景稜線が目に入ります。
西穂高岳のギザギザが良くわかりますね。
今回は日帰りなので西穂独標までを目標にしています。

11/10 10:15

霞沢岳・乗鞍岳・焼岳。
いやー…全部行きたい…！
来年こそは…！

11/10 10:15

笠ヶ岳から連なる稜線。
向こうも歩きたいな…時間とお金が無限にあればなぁ。

11/10 10:19

大岩の後は緩やかに登って西穂丸山（2452m）を通過。
厳冬期でもここまではそう難しくないという話。

11/10 10:20

遠くには八ヶ岳の姿も見えました。

11/10 10:19

さらに先へ進んでいきます。
目の前には結構な急登が見えていますね。

11/10 10:28

ぐおお！！
この急登はガレガレで歩きにくい！！
一見どこでも歩けそうですがほぼ浮石なのでキチンと踏み痕をトレースする方が楽ですし安全です。

11/10 10:27

歩きにくいガレ急登でスタミナを消費しますので立ち止まって撮影するという理由で休憩。
いいですねー…最高だ…。

11/10 10:38

上高地が凄い下の方に見えます。
あちらから登るルートもあります。

11/10 10:41

中央の台形っぽい岩峰が西穂独標です。
まだまだ登りますのう。

11/10 10:46

この辺りから着雪・凍結が目立つ場所が増えてきたので一応軽アイゼンを付けておきました。
実際の所は、この日くらいの状況であればいらなかったかもしれません。

11/10 10:50

ガレ急登のあとは階段状に整備された急登。
アイゼンが結構邪魔だなぁ。

11/10 10:51

階段急登を登り切ればいよいよ岩場へ突入です。
いいね！いいですね！！
このアルプス感を求めてきました！！

11/10 10:54

目指す独標が近くなってきました。
ちょっと風がありますが寒さは感じません。
そして奥のピラミッドピークが格好いいなっ！！

11/10 10:56

登山道は稜線の岐阜県側に付けられています。
断崖絶壁ではありませんが慎重に。

11/10 10:57

雪だぁ〜♪
久しぶりの雪にはしゃぐオッサン。

11/10 11:00

独標の取り付きまでやってきました。
この先はアイゼンは必要ないでしょう。
むしろつけっぱなしだと爪が邪魔して危ないです。

11/10 11:01

ペイントマークを新調にたどりながら登って行きます。
今年は岩場歩きをあまりしていないので興奮が凄い。

11/10 11:04

難しくはありませんがミスれば大怪我必死なので教科書通りに慎重に通過です。
それにしても…物凄く楽しい…！

11/10 11:13

ちょっとだけですが鎖もあります。
それほど必要性は感じませんでしたがあれば安心感はありますね。

11/10 11:07

という事で西穂独標（2701m）に登頂しました！！
やったー！！

11/10 11:08

独標からさらに先の稜線。
私の実力ではあっちまで進んだら帰りのロープウェイに間に合いません。
雪はまだ少なそうなので時間があれば行けそうかも？

11/10 11:08

奥穂高岳から吊尾根を前穂高までの尾根かな？
今年こそ行こう！！と毎年言っているのにまだ行ってない場所。

11/10 11:00

歩いてきた方向をiPhoneの超広角で撮影。
今日来て良かった…！

11/10 12:00

西穂山荘まで戻ってきました。
噂の西穂ラーメンを頂きました。
小屋番さんから人気なのは味噌ですが元祖は醤油と言われ醤油をチョイス。
普通に美味しかったです。

11/10 12:31

帰り道。
ああ…そういえば登り返すんだっけ…。
地味に長い登り返しでした。

11/10 12:46

下山なのに登りという道にブツブツ言いながら登山口まで戻ってきました。

11/10 12:49

2Fから入れば近いのですが、まだ時間もありますしカフェにも行ってみたいので4Fから。

11/10 12:51

頂チュロスを注文。
山好きにはたまらないデザイン。

11/10 13:44

カフェを楽しんだりお土産を買ったりしながら下まで降りてきました。
お疲れさまでした！！

撮影機器：

Canon PowerShot G7 X Mark II Canon

iPhone 11 Pro Apple

感想

登山者D

2022年11月10日

今回は西穂高岳へ行ってまいりました。
秋も深まってきた11月中旬。
今年の夏は全然北アルプスを登れていないというフラストレーションに耐え切れず思いつきで来てしまった北アルプス。
最初は焼岳にと思い車を走らせていたのですが、中の湯登山口にいたる旧道はすでに冬季閉鎖。
そのままの勢いで安房トンネルの有料道路を抜け新穂高温泉まで来てしまいました。
ロープウェイ待ちの時間で登山届を書き直し提出。
ほとんど勢いで西穂高岳に登ったという塩梅です。
といっても私の実力で日帰りできるのは独標までなので、ちゃんと西穂高岳に登頂したわけではありません。
最高の北アルプス絶景稜線を非常にお手軽に短時間で味わう事ができる今回のコース。
ガッツリ堪能という訳にはいきませんが北アルプス欠乏症になっていた私には十分すぎる素晴らしい時間となりました。
西穂丸山は厳冬期にも訪れてみたいと思っている場所で、今回の山行でそのリサーチをする事も出来ました。
厳冬期に独標まで行く人も結構いると思うのですが、今回独標まで登ってみて私の実力で厳冬期に独標に来るのはちょっと怖いと感じました。
大人しく丸山まで歩いて絶景を堪能し、あとは温泉に入ってゆっくり帰宅するのが良さそうです。
そして西穂高岳の山頂。
こちらについては西穂山荘を利用するなどして来年以降の夏に一泊二日で目指してみたいなと思いました。