三峰神社〜雲取山〜奥多摩駅
- GPS
- 09:45
- 距離
- 30.7km
- 登り
- 2,148m
- 下り
- 2,854m
コースタイム
- 山行
- 3:11
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 3:14
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 6:18
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好 |
その他周辺情報 | 奥多摩駅徒歩10分、もえぎの湯。950円 |
写真
感想
ソロテントは2回目だろうか、一年振りかな。今年は夏に何度か計画したが、天候不良で行けなかった。自分は車がなく(免許すら持っていない)、金もなく、夏シーズンを外すとアクセスの限界があるため近場に限られる。雲取山は、日帰りで行こうかなと漠然と考えていた。が、この2連休でテント泊で行けそうだな、と。心配だったのが、雪と凍結。記録を見てると凍結はなさそうだし、天気も好天続きの予定だった。13日日曜日の天気が怪しいらしく、前倒しで天候が崩れないことを祈っていた。三峰神社から奥多摩方面へ下山するルートを選択。テント泊だからこそ三峰神社から登る。鴨沢からはなんとか日帰りでも行けそうなので。ザックの重さは12キロで、水を追加して15キロくらいか。
西武秩父駅からバスで三峰神社へ。混むらしく、席特急を使い、西武秩父駅には8時10分過ぎに着いた。この時間で10-20番目。9時過ぎには長蛇の列になり、9時10分発のバスは増便。三峰神社へ近づいてきた山の中で、外を眺めていると、車道から割と近い、目の前が切れ落ちている岩場に脚を折り畳んで座るカモシカらしき姿を発見したが、一瞬過ぎて空目なのかなんなのか分からずモヤモヤした。
10時30分三峰神社着、人で賑わっている。快晴で登山日和。ビジターセンター前からの道はきれいに紅葉していた。自分が出会ったここから登っていく登山者は2組。下山中の登山者には、霧藻ヶ峰までの間で、数組。思っていたよりも静かな山歩きになりそうだなと感じた。
霧藻ヶ峰あたりから白岩山までの間は急登が続く。コメツガやシラビソなどの原生林の薄暗いひんやりとした中を登っていく。なぜかはわからないが登っていて気持ちがよかった、日があまり当たらずひんやりとした、少し肌寒い空気が気持ちよかっただけかもしれないが。ザックの肩辺りに付けた温度計は、白岩山で5℃から10℃くらいだったと思う。
芋ノ木ドッケから大ダワまでは巻き道。大ダワから雲取山避難小屋までは、コケが多いなと感じていたら、雲取山荘の外の案内図に秩父多摩国立公園はコケの国立公園、と書かれていた。
雲取山荘には14時少し前に到着。テント場確保前に受付しようと山荘に行ったら、14時からということなのでテント場に戻り、テントを設営した。15時くらいに受付。山荘内はdocomoの電波が入った。山荘のドア前でもきっちり電波がある。
暗くなる前に、田部重治のレリーフを撮影しておいた。田部重治の本は2冊だけだが読んだことがある、山歩きでは手付かずの奥秩父を登っていたらしい。その時代のおそらく踏み跡がないだろう山歩きとはどんな感じなのだろうかと考えて読んだ。
16時過ぎに夕飯。α米にフリーズドライのシチューを入れたもの、レトルトのハンバーグ、フリードライの味噌汁、食後にココア。角幡唯介の本を読みながら、うとうとし19時過ぎくらいに就寝。
テント内は5℃くらい。ダウンハガーの3番、マットはU.L. コンフォートシステム エアパッド。ダウンの上着のみ着て寒くはなかった。朝方は少し足が冷えるかなというぐらい。
翌朝は4時20分起床。すぐに湯を沸かし、味噌汁、モンベルのリゾッタに湯を入れる。食後にコーヒーとココア。5時30分頃撤収し、日の出を拝むため、雲取山山頂へ。雲取山荘から雲取山への木の階段には霜がついていた。風はそこそこ吹いていて、ダウンを着ていると寒くはない。空には雲がほとんどなく、南には富士山、西には奥秩父、その奥には南アルプスが見えた。日の出までに10人くらいになった。地平線の色のグラデーションがなんとも言えずきれいだ。東の太陽が昇る方にはモクモクと雲があり、なかなか太陽が上がってこなかった。6時23分くらいにやっと拝めた。すぐに隣の避難小屋の方へ行くと、こちらからの太陽と景色の方が良いかな、と感じた。太陽の方にはこれから歩く尾根が見え、南には手前に重なるように段々と山々があり、その奥に富士山が聳えている。ありきたりな感想だがこう眺めると、山だらけだなと。
稜線の笹には白く霜がつき遠目に見ると雪のよう。奥多摩小屋跡までは常に富士山が見える。ほぼ葉が落ちたり枯れた色の葉がついた樹々に囲まれ早朝の柔らかな光を浴び、冬の訪れ前の山の静けさを歩けて、喜びを感じた。
七ツ石山への登りはかなり急だ。石尾根にある数々のピークへはどれも急傾斜だ。下りは慎重にならないといけない。高丸山も急登で、下りは滑りそうなくらいだった。日蔭名栗山を下りると、鷹ノ巣山が見えた、今回は登らず巻道を行く。落ち葉を踏み締め、枯れ色の草や樹々の中を歩くことの、春や夏の緑豊かな樹々とは雰囲気が違った、この時期特有の良さを存分に感じられた。鷹ノ巣山小屋から将門番場までは巻道、1人分くらいの道幅で、右手は谷。落ち葉が道にこれでもかと敷き詰められて、左手上の山側から落ちてきたのだろう、大小の石もある。気をつけていないと石を踏み転んでしまう。
三ノ木戸山分岐では林道を選択し、植林帯を抜けていく。途中、急に紅葉ゾーンが現れる、鮮やかできれいだ。舗装路へ辿り着き、一安心した。が、途中の標識で奥多摩駅(テープで✖︎と貼ってあった)と書いてあったので、いってみたら、途中からは完全に廃道で谷に途中まで降りたが、無理そうなので引き返してきた。無駄な体力を使ってしまったが、pepeさんと丹沢のバリエーションルートを行った時を思い出した。
奥多摩駅付近は、人で賑わっていた。奥多摩駅のロッカーにザックを預けたいと思っていたが、全て埋まっていて、そのままもえぎの湯へ。
さすがに1日20キロ、テント泊の荷物を背負い歩くと疲れる。足のつま先に軽い痛み、足の指裏に豆ができそう(できてはいない)、左肩に軽い擦れの跡、と日帰りではあまり起きないことが経験できた。今回、雲取山に登って、奥秩父を縦走してみたいと思った。甲武信岳までは行ってみたいなと。
その中で、11/12に石尾根の三ノ木戸山の南回りルートで難儀されたようなので、コメントさせていただきました。道が分からなくなったのは堰堤がある箇所だったでしょうか。上に引き返したのは正しい判断だったと思います。
私はこのルートを10/21に登りました。この箇所は、私のレコの写真16で「2つの涸れ沢を渡るが、いずれも堰堤がある」と言っている2つ目です(写真は1つ目)。この堰堤に近づくと、踏み跡が複数で不明瞭な感じになり、上によじ登って堰堤を渡ったのですが、堰堤の下の涸れ沢を横切ることもできそうでした。逆方向だと堰堤の先でルートファインディングが難しかったかもしれません。特に単独では。
これに懲りずに山歩きを安全に楽しんでください。では。
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