大峯奥駈道・吉野〜山上ヶ岳〜弥山〜天川川合


- GPS
- 26:17
- 距離
- 55.6km
- 登り
- 4,283m
- 下り
- 3,882m
コースタイム
- 山行
- 10:24
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 11:18
- 山行
- 9:52
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 10:41
天候 | 8/11曇り一時小雨 8/12小雨のち曇り 8/13晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 天川川合バス停・近鉄下市口駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
指導標どおりに歩けば迷うところはありません。 大天井ヶ岳はきつかったです(旧道?近畿自然歩道のほうが楽でしたが、まだ、通行止めでしょうか) 狼平から坪内(天の川温泉)への下りは通行禁止でした。 |
写真
感想
今年も、吉野から太古の辻・前鬼を目指して吉野駅に降り立ちました。
台風の影響で2日間日程をずらしての出発です。台風一過・快晴とはいかず、曇り空で却って涼しくていいかも。
七曲坂はゆっくり歩いて、金峰山寺。既に足が・・・。
転勤してからは1日千歩程度の歩行数、歩いてません、走ってません。とにかくゆっくり・ゆっくり。ゆっくりのおかげで、今年は駐在所を見落とさなかったので登山届けを提出。
体も動くことに大分慣れたみたいで、足も呼吸も楽になり、金峰神社を目指します。
金峰神社で今回の登山の無事を祈って、いざ、山道へ。なにか白っぽい案内があるのでよく見ると、”弘法の道”の案内です。そのうち、歩いてみよう。
去年道を間違えた試み茶屋跡を過ぎて四寸岩山です。去年とほぼ通過時間は同じ。ということは、約1時間の遅れです。今年は雨も降っていないし、涼しいのに、バテてます・・・。
林道と登山道を行ったり来たり、やっと、足摺宿、二蔵小屋です。どうしても去年と比較してしまいますが、体力がないので仕方ない。今回は昼は行動食?のつもりで、バゲットとピーナツ、ドライフルーツを準備しましたが、結局バゲットに蜂蜜クリーム塗ってインスタントコーヒーです。あと、アミンバイタルジェリー。
と、ベアベルの音が。一人登ってこられたようです。長い休憩はいけないと思い、出発。去年は在来道を行きましたが、今年は大天井ヶ岳を目指します(めちゃ、きつかった)。
後から来た方はチャージ後直ぐ出発されたようで、あっという間に追いつかれ、挨拶を交わしたところ、2泊3日で熊野まで行く予定だそうで、今日は行者還小屋までの予定とのこと。頑張って!
いやになるほど登り・休みながらやっとの思いで大天井ヶ岳山頂へ!疲れすぎてさしたる感動もなく?五番関を目指します。途中、何カ所か尾根近くまで崩壊しているところがあり、”この下が去年道のなかったところか?”などと思いながら通過。
15時20分、やっと五番関。これから鍋担ぎ行者・今宿跡を超えれば洞辻茶屋、すぐだ、頑張れ!と思ったが、なかなか通過しないよ鍋担ぎ行者?!五番関から5分・10分だったような・・・、今宿跡も直ぐだったような・・・。こんなところに鎖?と思ったところで登り切ったら思い出しました、この先が洞辻茶屋だ!
洞辻、だらにすけと順調に通過し、また、鎖です。鐘掛け岩、西の覗と過ぎ宿坊。窓から誰か覗いていました。宿坊のかたでしょうか?”ようお参り”と声をかけていただいたのですが、”こんにちわ”とだけ答えて通過。
大峰山寺の門をくぐり、本堂です。今日は天気も良く眺めも最高です。暮時の西日がまぶしく・・・??
そう、時間はもう18時を回っています。が、今回は山上ヶ岳の山頂には行かなくては。結局、山頂(三角点)とお花畑を巡って(花は、ありませんでしたが)15分ほど滞在。
小笹の宿まで去年は雨の中30分ほどかかったのですが、今年は天気も良いし20分ぐらいで行けるか?何とか明るいうちに着けるかな?
ところが、行けども行けども、こんなに距離があったのかと思うくらいなかなか着きません。
薄暗くなって、やっと、小屋が見えた登りで、ストックが松の根方に嵌り込み右のストックと左のストックが体の上下に固定され、あおむけにひっくり返り、まるで亀を浦返しにしたような感じで3分くらいもがいていました。やっとのことで、立ち上がりましたが、右のストックは見事に半ばから曲り、両足ともすりむけて、ひりひり。
小屋前にはテントが二張り、小屋の入り口にはストックが1組。もう19時なので、”遅くにすみません”と声をかけて室内に入ります。既にシュラフにくるまっておられた方が、”どうぞ”と声をかけてくれたので、ザックを置いて、今日の行程やら世間話をしながら食事の準備にかかりますが、ん?コンロの火が数分で消えました。ガスは残っている。先日の釈迦ヶ岳でも上手くご飯炊けたのに、おかしいなぁ・・・。ぐずぐずしていると先着されていた方(東大阪在住の”新宮山彦グループ”最年少の方)が”コンロ使っていいよ”と言ってくださったので借りて、ご飯を炊き、おかずはこのところ毎回の、カツ丼。ご飯は今回も芯もなく、焦げもせず、いい炊き上がりです。
明日の予定とか話をして”明日は楊子の宿の予定なので4時半起きの5時半出発です”というと、青木さん(後でわかったのですが、新宮山彦グループさんは”青木さん”というらしいです、弥山小屋の方に聞いたのですが)は、”明日はゆっくり弥山までなので5時起きの6時出発”といわれました。
食事も終わり8時15分くらいにはシュラフに入ったのですが、なかなか寝付けず、寝たような・眠れなかったような・・・。
気が付けば5時です。4時半とか言っておきながら目覚ましはオフにしたまま。青木さんはさっと起き出してきぱきと準備をします。私は、雨も降っているし、昨日コンロが調子悪かったこともあり今日の予定をどうしようか、決めあぐねていました。が、青木さんは6時、予定どお栄に出発。
・・・。朝ごはんはマルタイ棒ラーメンとんこつ味だったのですが、既に今日下山する気になっていたので今晩用のビールも飲んでしまって、あぁ、去年と同じだ!とか思っていると、赤テントのお兄さんがやってきて、今日は予定を変更して洞川温泉に下るとか。私も下山予定で、同じコースのつもりでいたのですが、地図をよく見ると、行者還小屋では近すぎるし、楊子の宿小屋にはこの体力では行けそうもないし・・・・、と思っていたのですが、狼平避難小屋があるのを思い出し、どうしても楊子の宿が無理なら今日はここでもいいや、と目標をここに設定しました。
結局、出発は去年と同じ7時過ぎ。雨もほとんど上がり、1日寝たせいか足も心持軽くなったような・・・。ぬかるむ登山道を登り・下り、阿弥陀が森の結界門、ほぼ、予定通り30分ほどで到着。
でも、足は、気持ちは、さっぱり。
大普賢岳。確か鎖とか沢山あって、登りはとても疲れたような記憶が・・・。分岐では迷わず巻き道へ。
先発した青木さんを追いますが(青木さんはゆっくり歩いて、お昼に行者還小屋の予定と言っていました)、まだ、気配もありません。多分、私のスピードも超スローなので、等間隔で進んでいると思われます。地図を確認する元気もなく、まだ、国見岳、七曜岳そして行者還岳のはず。追いつくどころか、離れているのでは?・・・・。
稚児泊を過ぎて、あれ?こんな所に鎖あったっけ??登りきると、やっと七曜岳手前の木製道です。今年は天気も良く抜群の眺望です。七曜岳を過ぎても道の記憶が全然ありません。まだ、行者還岳への分岐が出てこない、と何度も思いながら、既に12時もまわって、去年はもう、とっくに小屋を出発した時間だ!!やっとのことで、分岐です。確か、5分くらいで水場で、15分もすれば行者還小屋だ!
でも、小屋どころか水場にも着きません。それどころか、鎖場の連続・・・。水場でたっぷり給水し、頭・顔を洗って、左巻きに登ってやっと小屋です。小屋の前には先客が2人。ゆったりと話し込んでいます。が、青木さんはいません。
昼はバゲットとインスタントコーヒーの予定。10分。と思っていたのですが、結局25分、去年と同じだけかかりました。
避難小屋まで1時間20分。ほぼ、予定(山地図の標準タイム)通りで到着。奥駈道出合まで20分、まだ着かない、まだ着かない。30分くらいたったでしょうか、やっと着いた、と思ったらそこには青木さん!
話を聞くと行者還小屋の手前で転んで、裂傷・深手を負ったそうな。小屋前で話をしていた2人組に絆創膏を分けていただいたそうです。
暫く話をして、とりあえず先に進みますが、ずっとすぐ後ろで青木さんの鈴が聞こえます。弁天の森も結構な登りです。正面に弥山が迫りますが、なかなか理源大師に会えません。15時50分。やっと、理源大師。勿論、像には触れず、小休止の後、弥山までの900mを進みます。単純計算で1分16m。3秒で1mです!楽勝?のはずですが、去年も1時間かかったよなぁ。今年も結局1時間掛かってしまいました。
奥駈出合で青木さんと話した時に、弥山小屋でビールを分けて貰えるという話を聞いたので、迷うことなく小屋に入り、ご主人?にビールを2本お願いしました。
狼平に向け下りながらビールをごくり。あぁ、最高!結局50分程かけて狼平避難小屋へ。木製階段が流されています。最近の雨はむちゃくちゃです。入口まで泥だらけで、やっとのことで、小屋内に入ります。ザックをおろし、靴を脱いで。もう、泥の中を水を汲みに行く元気もありません。プラティパスには1l。ペットボトルに500ml。晩御飯には十分です。
早速炊飯にかかりますが、2日前の夕方研いでおいた米からは微かなすっぱい?匂いが・・・。水をセットし、コンロに点火。ぼっと、音がして力強く点火します、一安心。昨日の不調は何だったのか・・・。
時間を測りながら炊き上げます。今日のおかずは、レトルトの
さんまの煮つけです。多めの湯でレトルトを温め、ご飯のふたを開けます。ん?無理だ!食べれない!が、ちょっとだけ、口に入れますが、苦い・臭い・・・。今日も炊き上がりはいいのですが、食べれません・・・。次回からは無洗米だ。
結局、ご飯はあきらめて、食べ残しのバゲットとさんまの煮つけで夕食です。せめてもの救いは弥山小屋で手に入れたビール。
しかし、体力が落ちて?胃も不調なのか、食欲がありません。もどしそうになる。なんとか、ビールは飲み干し夕食も終了。シュラフに潜ります。今日はまだ19時15分・・・。
夜中に何度も目が覚めましたが、3日目は川合に下るだけ。多分3時間くらいのはず。早く起きすぎても仕方ないし・・・。
川合に降りる予定だったのですが、地図をよく見ると、栃尾辻避難小屋から坪内に向けて下れば、天の川温泉があることがわかりました。でも、避難小屋からは1時間くらい緩い登り?のようです。その後も尾根を1時間半くらい下るようで。じゃ、さっさと行動せねば!しかし、体が動きません。
ぐずぐずして、8時過ぎに何とか出発です。昼過ぎには天の川温泉です。小さな温泉だったけど、ゆっくりできて、体の休まる温泉だったはず。この自分でもいやになる汗臭いからだとおさらばして、大手を振って電車にも乗れる!
・・・、なかなか上手くいかないものです。避難小屋まで下ってきたところ、坪内方面への道は斜面の崩落で通行止めとのこと。
仕方なく、川合に向け下ります。バスの時間によっては洞川温泉でも、天の川温泉でも寄り道してもいいかな?とか思いながら下ったのですが、天川川合バス停に着いたのが12時10分。下市口駅行きが12時39分。
結局30分待って車中の人となりました。
予定していた太古の辻から前鬼・上市駅とはなりませんでしたが、今回も楽しい山行となりました。
反省点:歩くこと。体力をつけること。年齢を考え自分を過信しないこと。
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