多摩川水系小室川本谷


- GPS
- 14:06
- 距離
- 31.9km
- 登り
- 3,914m
- 下り
- 3,869m
コースタイム
- 山行
- 8:56
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 8:57
- 山行
- 5:51
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 6:20
また、CLが草鞋デビューで履くのに手間取ったり履き替えたりしたため、初日の歩行時間はもっと少ない。
天候 | 16日:曇りのち雨 17日:曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ただし、釣り師が多く入るので、駐車しにくい可能性あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
突破の難しい箇所には残置ロープあり。 ただし、当然のことながらいつまでも残っている保証はなく、残っていても安全とは言い切れないので、残置ロープに過度に期待するのは問題あり。 丸川荘のご主人によれば、過去に遭難(死亡事故を含む。)が多数起きているとのこと。十分に注意されたい。 なお、GPSが全く/一部電波を拾わなかった区間が多く、そこは手動で修正を加えている(軌跡が切れているところは全く拾わなかったところ。)。稜線に出るまでの軌跡はあくまで参考程度に留められたい。 |
その他周辺情報 | 下山後は丹波山温泉で入浴。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
雨具
靴
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
渓流シューズ
トポ
ルート図
ヘルメット
|
---|---|
共同装備 |
ファーストエイドキット
ツェルト
ロープ
クイックドロー
ハンマーバイル
アングルハーケン
フローティングロープ
|
備考 | 泳ぎを想定してライフジャケットを持って行ったが、平水であれば不要。 |
感想
1 序
当初は奥西河内の遡行の計画で、次いで小仙丈沢の遡行の計画であったが、諸事情で小室川本谷へ。
小室川本谷を遡行することになった後も、最初は日帰りの予定であったが、
tanooが沢でのCLデビューをすることとなったため、1泊2日でゆっくりと遡行することに。
また、できる限り水際を突破しようということで、namemaniaはフローティングロープや念のためのライフジャケットも装備した。
したがって、もともとゆっくりのペースを想定していたが、それ以上にペースが遅くなることとなった。
日帰りの場合はもう少しペースは速いはずであり、また、ペースが速くなくては日帰りできないので、日帰りの計画をたてる際はその点に注意が必要。
2 入渓点まで
三條新橋から林道を歩いて小室向まで。ここまでは問題なし。
小室向から作業道を降りるが、途中で作業道が分岐する。ここは左へ。
もう少し進めば泉水谷に降り立つ。
降り立った場所は小室川本谷の出合のごくわずかに上流。
namemania以外は泉水谷に架かる橋をすたすた渡ったが、
namemaniaは橋のヌメリがいやだったので沢靴に履き替えて徒渉。
3 S字峡まで
出合からしばらくはゴーロを歩く。最近崩れたと思しき崩落の跡も散見されるが、
通過に支障を来すほどではない。
若干の滝があるが、苦労するほどではない。
1時間半ほどで着いたゴルジュ(8番目の写真参照。)は、左岸側をへつれる。
CLが足を滑らせてドボンしたが、水流は普通に下流に向かっているので出発点に戻るだけである。
途中までへつってから高巻いた。高巻きそれ自体は特に問題ない。
高巻きの途中に残置のトラロープがあり、水際に降りられるようであったが、
トラロープの強度の信用性に疑いがあったので、そのまま高巻きを継続。
高巻きを継続した場合、(少なくとも見た範囲では)歩いて降りることはできないので、懸垂下降が必要。
ちょうど良い位置に立木があり(ロープの跡が付いている。)、懸垂下降に問題はない。
ここを過ぎてしばらく進めばS字峡。
4 小室の淵まで
S字峡の入口の6m滝は巻く記録も多いが、平水であればさほど問題はなさそう。
釜は右岸側をへつってクリアできる。滝は水流中にしっかりとしたスタンスがある。
リッジを越えるところでバランス感覚が必要となるが、問題はここだけ。
これを越えてしまえばS字峡に特に問題はない。
しばらく進むと行く手に淵が立ちはだかる(14番目および15番目の写真参照。)。
一見すると泳ぎが必要に見えるが(故にnamemaniaは泳いで通過。)、
胸くらいまでつかってへつることができた模様。
泳ぐ場合も水流は弱く、さほどの困難は伴わない。
更にしばらく進むと、突破が難しそうな淵に出会う(19番目の写真参照。)。
実は突破できるという話も聞いていたが、おとなしく残置ロープを用いて高巻き。
下の方はともかく、上の方はホールドやスタンスが乏しくなるので、
残置ロープがないと通過は難しいと思われる。
すくなくとも、namemaniaのレベルでは無理。
沢床に戻り、石門を通過してしばらく行くと小室の淵。
5 4段のナメ滝まで
小室の淵は右岸を高巻き。
ザックが重すぎたのでお助けを出してもらって登ったが、
荷物が軽ければお助けなしで登れたかもしれない。
登ってしまえば容易。
10m直瀑は右岸の枝沢からトラバース。
踏み跡は不明瞭であったが、落口と同じくらいまで登ってから水平にトラバース。
この谷に来るくらいの人であれば問題はないと思うが、
足下がそれほど良くはないので、トラバース中は滑落に注意。
そこを過ぎれば程なくして4段のナメ滝。
6 蛇抜沢出合まで
4段のナメ滝の1段目と2段目は問題なし。
3段目はおとなしく左岸を巻く。明瞭な踏み跡あり。
4段目は残置ロープと落口のスリングでクリア。
4段目はよく滑る。CLが先頭で登ったが、途中思いっきりスリップした(残置ロープをしっかり握っていたため滑落はなし。)。
懸垂下降よろしく、残置ロープに体を預けて沢靴のフリクションをしっかりと利かせるのがよいと思う。
なお、4段目は容易に右岸を高巻きできそうに見えるが、岩のうえに薄く土が付いているだけとのことで、直登よりもたちが悪いようである。
この少し前からぱらぱらと雨が降っていたが、4段のナメ滝をクリアしたあたりで雨脚が強くなった。
ビバーク適地を探したがこのあたりには見当たらず、蛇抜沢出合まで進んでビバーク。
なお、途中の滝は無理せずに高巻いた。
7 三條新橋まで
蛇抜沢出合からは、大菩薩峠北のCo1960mのコルを目指して遡行。
多段12m滝くらいしか大きな滝はないが、この滝は容易に直登でき、
それ以外の滝も容易に直登でき、または巻くことができる。
倒木が多いのが若干気にかかるが、それほど問題はない。
水流沿いに登っていったところ、ヤブこぎらしきヤブこぎをすることなく
目標のCo1960mコルにたどり着いた。
ここで沢装備を解除。
大菩薩嶺までは100mほど更に登るが、登山道であり問題はない。
大菩薩嶺から丸川荘までは、40分との記載のある登山地図もあるようであるが、50分かかった。
いいペースで歩いてこれだったので、疲労困憊しているであろう日帰りの場合は1時間くらいかかると思う。
丸川荘から三條新橋まではほぼ2時間。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する