景色はお預け・・・モクモク修行系南アルプス縦走(畑薙第一ダム〜聖〜赤石〜荒川〜三伏峠)
- GPS
- 115:06
- 距離
- 55.6km
- 登り
- 6,330m
- 下り
- 5,507m
コースタイム
- 山行
- 2:24
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:24
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 1:23
- 合計
- 9:43
- 山行
- 7:19
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 8:39
- 山行
- 4:24
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 5:11
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 9:39
天候 | 8/23 晴れのち雷雨 8/24 ガス 8/25 ガス 8/26 ガスのち雨のち晴れ 8/27 ガス 8/28 ガスのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
鳥倉口〜伊那大島駅:2490円(手荷物代込) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【聖岳〜兎岳】 細い崩落地形のを通る部分があります 【中盛丸山】 踏跡が不明療な部分があり、ガスのときはルートロスに注意 【荒川前岳〜高山裏】 前岳から下るところで「×」が書いてある石が5つほど並んでいる部分が崩落寸前で危険です。できるだけ右側の土手を踏んで通るようにしてください。 |
写真
感想
夏休みをフルに使って当初7泊8日で畑薙第一ダム〜北沢峠の大縦走予定でした。お天気は少し微妙な感じでしたが期間中どこかしら晴れるだろうと思い予定通り実施しました。
【1日目】
朝家を出て新幹線で静岡駅、そこからしずてつジャストラインのバスに乗り畑薙第一ダムへ。ほとんどの人が駐車場で降りて東海フォレストのバス利用に対しバスに残るマニアは3名w そして畑薙第一ダムを13時半出発、恐怖の大吊橋を渡り登山道へ。
トラバース道は右側が崩落地形で落ちたら止まらなさそうで注意が必要。荷物が重く足が出ない。。
ヤレヤレ峠で休憩して先に進む。横窪沢小屋18時頃到着予定だが雨が降りそうなどんより雲がやってきて森の中は薄暗い。。吊橋を3つ渡った先で雨が強くなりザックカバー装着。ウソッコ沢避難小屋で雨宿りするも雨が止まないため今日はここで寝ることに。
昔有人だった小屋だけに水場もトイレもある。板の間も比較的キレイで広く快適な感じ♪静岡からのバスで一緒だったおじさん(ヒロタさん)も一緒でここでストップ。聞いてみると行程はほぼ同じものの木曜日までで歩くとのこと、明日は百間洞を目指すロングルート設定でした。この日避難小屋はこの他3名追加で合計6名、広々使うことができました。
晩御飯は景気付けの鰻丼、おかずにつくね。アマノの味噌汁は旨かった♪担ぎ上げたビールと梅酒を飲んで早めの18時半就寝でした。
【2日目】
ウソッコ沢避難小屋から聖平小屋まで
他の利用者も寝ているので簡単にパンだけ食べて朝4時15分に出発。横窪沢小屋までは沢沿いの道を登ること2時間で小屋到着。お茶出して頂いたり朝御飯を作らせてもらったりお世話になりました、アットホームでとてもキレイな小屋、是非ともまた訪れたいです。素敵な手ぬぐいをお土産に買う♪
お次の茶臼小屋までは樹林帯を2時間ほど登り到着、小屋に立ち寄って話を聞いてみると今年はずっとこんなお天気だそうな。。ここから先は森林限界で風がとても強く念のためレイン着用。茶臼岳は展望も無いのでまた次回にして聖平へ進むことにしました。
聖平に向かう途中の稜線は西からの湿った強風に吹かれしっとりを超えてぐっしょり。途中ソロテント泊のお姉さんとペースがほぼ一緒で聖平まで。
聖平は当然ながらテントはがらがら。今日一番のお楽しみのフルーツポンチを堪能してから小屋に近いサイトに張ることができました。夕食食べて疲れからか消え入るように就寝。
【3日目】
聖平小屋から百軒洞山の家まで
朝、どしゃ降りの音で目が覚める。一応出発の準備を整えるが全く止む気配がないまま朝6時に。。意を決して外に出てテントを撤収し7時に出発、この頃には少し小降りになっていました。
雨の中を登り始めるが稜線に出ると風が強くて寒い・・・聖岳の周辺はお花畑がすばらしく足元が賑やかだが景色は相変わらず見えない。。聖岳直下でライチョウに遭遇して疲れを忘れ何とか登頂。モクモクの中少しだけ日差しが注ぐが景色は見えず。。聖平小屋の人がお散歩しに来ていたので写真を撮っていただきました。
兎岳までの下りは意外に悪い斜面が続いて精神的に疲れる。。このあたりの崖には固有種のタカネビランジがたくさん咲いていました。兎岳避難小屋を発見してここでお昼休憩、風に当たって寒かったので珍しくラーメン作って休憩。
兎岳から先、中盛丸山までの登りも意外に急で体力を奪われる・・・。大沢岳分岐はお天気が悪かったのでパスして百間洞へ一目散して予定通り15時半に到着〜。出発遅かった割りには頑張りました。
テント受付時に名物トンカツをお願いできないか聞いてみると「空いてるのでOK」とのこと!奮発してお願いしちゃいました♪雨は降ってないものの雲の中にいる湿った空気の中テント設営して晩御飯を食べに小屋へ♪
トンカツはご飯&お味噌汁おかわり自由、サラダ・トンカツ・山菜そば・大根おろし・カレーソースという豪華な晩御飯!トンカツは肉厚でジューシー、本当においしかったです♪ 食後のデザートにはアイスクリーム(500円)も奮発してつけちゃいました。南アルプスで一番食事がおいしいのはここだと思います。
衣服を乾かしながら食事の席でご一緒したご夫婦とお話して時間を過ごしいざテントへ。雨降っていないので割りと快適♪川で冷やしておいたビールを取り出して乾杯♪明日はいい加減景色見えないかなぁ?
【4日目】
百間洞山の家から荒川小屋まで
今日はお天気が持てば高山裏でテントが張りたいが、雨が早ければその手前の小屋で泊まろうと思いながら出発でした。
百間洞から百間平までは毎度のモクモク。。赤石岳への取り付きのところで少しだけ雲が切れて山の形が出てきてテンションが上がるw 赤石岳への登りは途中から猛烈な風に曝されて立っていられない状況がしばしば、結構大変でした。
赤石岳避難小屋に到着して去年のお礼と荷上げたお土産を小屋番さん夫婦に渡してしばらくお喋りしてから出発。今度は軽装で酒飲みに来いよとのことでした、また来ま〜す♪モクモクの赤石岳で写真を取って一路荒川小屋へ。
小赤石岳を通過したころから強風に加えて大粒の雨が・・・・上からじゃなくて強風にあおられて左から降ってきました。横からの雨ってすごーーーーく濡れるんですね、レインウェアのフードかぶってても雨粒当たって顔が痛い。。。大聖寺平に到着する頃には靴の中まで濡れを感じました。この時点では進めても中岳避難小屋かなーと思いましたが荒川小屋に向かう途中でもう一降りあってもうビショビショになってしまったので今日は荒川小屋ストップを決めてすぐにチェックイン!この時点で10時半w
小屋番さんがすぐにストーブを点けてくれたので濡れているブツを出して順番にストーブの前で乾かす乾かす乾かす乾かす。。。靴は手ぬぐいや速乾タオルを駆使して”ぐっちょり”から”しっとり”くらいまで水分を除去することに成功。その他ザックも概ね乾燥させることができました。
荒川小屋はビールの品揃えが玄人向きでなかなかいい♪乾かす以外にやることがあまりないので酒飲むしかありませんでした。夕方にちょっとだけ晴れたので写真を撮りに外に出たくらいでしょうか。この日の夕方が一番お天気良かったか・・・稜線の小屋に泊まりたかったなぁ。
【5日目】
荒川小屋から三伏峠まで
朝は少しお天気が良かった、期待したいところだが30分も登るとやっぱり雲の中。。荒川岳のお花畑を登り切り、中岳分岐にザックをデポしてトイレついでに中岳避難小屋へ。トイレ借りて小屋番さんと少しお話して出発、やっぱり夕方は景色最高だったそうなorz
前岳から高山裏へ進む道を見失い少し迷って時間をロス。。何とか発見して一路高山裏を目指して標高を下げます。ここの崩落地は危険な場所なのでペンキのサインや小屋で情報をよく聞いておいたほうがいいと思います。
高山裏まではひたすら樹林帯を下りつつのトラバース。避難小屋はトイレだけ借りてササっと出発。小河内岳まではアップダウンを繰り返して3時間半ほどの行程。お天気は相変わらずなので花を見るしかない。。鬱蒼とした森とお花畑を繰り返しながら小河内岳へ。
モクモクの小河内岳、避難小屋はどんなもんかなと立ち寄る。小屋番さんとお天気の話をすると今年は7月からまだ10日間も晴れてないとのこと。。。とてもお天気の悪い年だそうです。小屋はキレイで快適そうだったのでお天気のいい時に泊まってみたいな。前小河内岳〜烏帽子岳と通過して三伏峠へ到着、予定通り15時到着でした。ちなみに前岳〜三伏峠まで登山道で誰とも会いませんでした、ものすごく静かなトレイルでしたね。
テン場は平日なのでガラガラ、よさそうな場所を選んでテントを張りビールビール♪
隣のテントのお兄さんと喋りながら晩御飯して久々ののんびりテント泊の雰囲気。そしてテン場にあった謎のファミリーキャンプ用の巨大テントの主の学生2人が塩見山頂から戻ってきたところで話を聞くと色々面白い!夜はおじさんたちが酒とつまみ提供でテントの中で一緒に飲むことに。聞くところによるとペグ持ってきてないので石でフライ固定していたり、テントマット持ってきていなかったりテントの中がべたべたしていたりと突込みどころ満載で笑わせてもらいましたわ〜w
一応一般的な消灯時間の20時手前まで楽しくお酒を飲んでお開きに。寝る直前になるとまたも雨がバラバラと降ってきた・・・・明日下山するかどうか迷うなぁ。。
【6日目】
朝、やっぱり雲の中でモクモクだったけど少し切れ間があって仙塩尾根方向が見える。。そして学生2人の大きなテントがない!やっぱりあの雨で眠れなかったか?気になるw
いつもどおりにテントを撤収して展望台の三伏山へ。山頂からは三伏峠小屋と遠くに北岳が見えましたが塩見岳はモクモクしていて見えず。。某有料サイトの天気予報は霧〜雨で出ているのを考え嫁さんと相談。結果、今日も景色の見えない歩きになるのと雨に降られるのは精神的にきつい&鳥倉登山口は再開するときのアプローチが楽ということから今日で下山することにしましたー。ここまできておいて踏破断念は不本意ですが、5日間モクモクの中を歩いて(ずぶ濡れ1回)きてもう心が折れたのが正直なところ。
下山と決まればさっさと下山、2時間半で鳥倉登山口まであっという間に到着・・・・途中で雨に降られて今回の山歩きはオール雨のお天気コンプリートでした。。。
伊那バスで伊那大島まで2時間ほど、お昼ごはんを食べようにも駅の周りは何にもないので一旦飯田まで出てみることにしました。飯田といえば焼肉ということで開いてたお店に入って生ビールとお肉で乾杯♪山旅の打ち上げ。5日ぶりに風呂に入りサッパリしたところでビールを買って飯田線に乗り帰路につきました。
飯田線で岡谷まで行って特急あずさに乗り換えて帰宅したのが午後8時半。。下山口に下りてきて食事と温泉しか寄り道してないのに12時間もかかりました、秘境ですねー。
ということで残りの仙塩尾根はお天気のいい時に歩くのに取っておく事にしました。茶臼〜聖〜赤石も景色が見れなかったのでこちらはリベンジせねば。2泊or3泊で行けるいいルートがたくさんなので、是非ともまた訪れたい南アルプス南部でした。
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