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Yamareco

記録ID: 509358
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

北岳 広河原〜大樺沢右俣〜肩の小屋〜山頂ピストン

2014年09月13日(土) 〜 2014年09月14日(日)
 - 拍手
bool その他2人
GPS
32:00
距離
11.8km
登り
1,707m
下り
1,702m

コースタイム

1日目
山行
5:50
休憩
1:40
合計
7:30
9:40
9:40
20
10:00
10:10
130
12:20
12:40
70
13:50
14:40
40
雪田
15:20
15:30
20
15:50
16:00
60
2日目
山行
6:00
休憩
1:40
合計
7:40
7:10
20
7:30
7:30
30
8:00
8:00
40
8:40
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20
9:00
10:00
20
10:20
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30
10:50
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30
11:20
11:30
30
雪田
12:00
12:20
120
14:20
14:30
10
14:40
14:40
10
広河原〜肩の小屋までの登りのコースタイムは6時間40分、
下りのコースタイムは3時間40分です。
往路は体力もあってスイスイ登ることができましたが、
帰りは前日からの疲労もあってか、思いのほか時間がかかってしまいました。
(休憩を多めにとったことと、連休中日ということで混雑していたという点も大きいとは思いますが)

どの山にも共通して言えることだとは思いますが、
登山初心者や北岳に初挑戦される方は、コースタイムはあくまで参考程度にとどめて、
自分の体力や周囲の状況に合わせて行動しましょう。
天候 1日目:晴れ時々曇り
2日目:晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
山梨交通バスor乗合タクシーで「広河原(ひろがわら)」下車。
(夜叉神峠(やしゃじんとうげ)〜広河原はマイカー規制区間です)
※今回は芦安(あしやす)の市営駐車場まで自家用車で移動。
コース状況/
危険箇所等
北岳の登山道は複数ありますが、
今回の大樺沢(おおかんばざわ)から右俣(みぎまた)へのコースは
急登や鎖場が比較的少なく、難易度はやや低めのようです。
(あくまで「比較的」ですので、それなりの装備と覚悟は必要です)

広河原〜大樺沢の樹林帯はクマの出没情報がありますので、
熊鈴の着用が奨励されています。

また大樺沢の二俣から先は、7月頃まで雪が残っている場合があります。
念のため軽アイゼンを用意しておきましょう。

登山計画書は広河原インフォメーションセンター(バス停に隣接)で記入します。
その他周辺情報 芦安バス停付近に、日帰り入浴可能な温泉が数件存在します。
スタート地点の広河原(ひろがわら)インフォメーションセンター。標高1510m。
北岳を始めとした南アルプスの山々への登山口です。
非常にキレイなトイレが無料で使えます。
1階は各方面へのバスの切符売り場になっています。
スタート地点の広河原(ひろがわら)インフォメーションセンター。標高1510m。
北岳を始めとした南アルプスの山々への登山口です。
非常にキレイなトイレが無料で使えます。
1階は各方面へのバスの切符売り場になっています。
野呂川(のろがわ)を渡ると、いよいよ登山開始!
本当なら、正面に北岳の勇姿が望めるのですが……、
この日は残念ながらガスの中。
野呂川(のろがわ)を渡ると、いよいよ登山開始!
本当なら、正面に北岳の勇姿が望めるのですが……、
この日は残念ながらガスの中。
白根御池(しらねおいけ)分岐。標高1660m。
この分岐を右に折れると、樹林帯の中を歩く山頂への最短ルート、草すべりルートへ。
左に折れると、雪渓やバットレスを眺めながら登る、風光明媚な大樺沢(おおかんばざわ)ルートへ。
今回は向かって左の、大樺沢に向かいます。
白根御池(しらねおいけ)分岐。標高1660m。
この分岐を右に折れると、樹林帯の中を歩く山頂への最短ルート、草すべりルートへ。
左に折れると、雪渓やバットレスを眺めながら登る、風光明媚な大樺沢(おおかんばざわ)ルートへ。
今回は向かって左の、大樺沢に向かいます。
緑と清流の中を登っていきます。
ここから先、大樺沢の二俣までは緩やかな傾斜が続きますが、
途中、濡れた岩肌を歩いたり、ぬかるんだ箇所を経由したりしますので、
転倒にはくれぐれも、気をつけてください。
緑と清流の中を登っていきます。
ここから先、大樺沢の二俣までは緩やかな傾斜が続きますが、
途中、濡れた岩肌を歩いたり、ぬかるんだ箇所を経由したりしますので、
転倒にはくれぐれも、気をつけてください。
上流までやってきました。
大樺沢コースは、もともとは川の左岸を通るルートでしたが、
斜面の大規模な崩落により、通行止めになっています。
現在は仮設橋が架けられ、
対岸に渡って崩落箇所を迂回するルートになっています。
写真は2つ目の橋で、ここから先は再び左岸に戻ります。
上流までやってきました。
大樺沢コースは、もともとは川の左岸を通るルートでしたが、
斜面の大規模な崩落により、通行止めになっています。
現在は仮設橋が架けられ、
対岸に渡って崩落箇所を迂回するルートになっています。
写真は2つ目の橋で、ここから先は再び左岸に戻ります。
大樺沢の雪渓が近付いてきました。
ここで、正面の雪渓から直登する左俣(ひだりまた)ルートと
右側の斜面を登る右俣(みぎまた)ルートに分かれます。
今回は右俣ルートへ。
1
大樺沢の雪渓が近付いてきました。
ここで、正面の雪渓から直登する左俣(ひだりまた)ルートと
右側の斜面を登る右俣(みぎまた)ルートに分かれます。
今回は右俣ルートへ。
右俣ルート途中の雪田(せつでん)。
9月ともなると、さすがに雪は残っていませんでした。
開けた場所になっていて、お昼の休憩には絶好のスポットです。
右俣ルート途中の雪田(せつでん)。
9月ともなると、さすがに雪は残っていませんでした。
開けた場所になっていて、お昼の休憩には絶好のスポットです。
右俣ルート名物、お花畑の中を歩きます。
このフェンスはニホンジカによる高山植物の食害を防ぐためのものです。
標高2500mくらいですが、こんなところにもシカが現れるんですね……。
この日は、このあたりから雲の中を歩きました。
右俣ルート名物、お花畑の中を歩きます。
このフェンスはニホンジカによる高山植物の食害を防ぐためのものです。
標高2500mくらいですが、こんなところにもシカが現れるんですね……。
この日は、このあたりから雲の中を歩きました。
草すべり分岐。標高2740m。
ここで、白根御池からのルートと合流します。
稜線までは、あと少しの辛抱です!
草すべり分岐。標高2740m。
ここで、白根御池からのルートと合流します。
稜線までは、あと少しの辛抱です!
小太郎(こたろう)尾根分岐。標高2840m。
ついに尾根まで辿り着きました!
稜線の先にあるのが小太郎山(2725m)、
そしてその向こうに見える高い山は、甲斐駒ヶ岳(2967m)です。
斜面を登っていた時とは、明らかに空気の流れ方が違うのを感じます。
防寒着を身につけて、肩の小屋を目指します。
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小太郎(こたろう)尾根分岐。標高2840m。
ついに尾根まで辿り着きました!
稜線の先にあるのが小太郎山(2725m)、
そしてその向こうに見える高い山は、甲斐駒ヶ岳(2967m)です。
斜面を登っていた時とは、明らかに空気の流れ方が違うのを感じます。
防寒着を身につけて、肩の小屋を目指します。
雲が通過していくたびに、晴れたり、ガスったりを繰り返します。
肩の小屋の直前には、小規模ながら鎖場があるため、
小太郎尾根分岐の付近でトレッキングポールを収納しておくと良いでしょう。
ちなみにこの日は鎖場の通過中、「ブロッケン現象」に遭遇しました!
(場所が場所なだけに、写真は撮影できませんでした……)
雲が通過していくたびに、晴れたり、ガスったりを繰り返します。
肩の小屋の直前には、小規模ながら鎖場があるため、
小太郎尾根分岐の付近でトレッキングポールを収納しておくと良いでしょう。
ちなみにこの日は鎖場の通過中、「ブロッケン現象」に遭遇しました!
(場所が場所なだけに、写真は撮影できませんでした……)
北岳「肩の小屋」に到着! 標高3000m!
この日は3連休の初日で、小屋は超満員の大盛況でした。
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北岳「肩の小屋」に到着! 標高3000m!
この日は3連休の初日で、小屋は超満員の大盛況でした。
小屋の周囲のテント場でも、色とりどりのテントが花開いていました。
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小屋の周囲のテント場でも、色とりどりのテントが花開いていました。
翌朝5時。
朝食を済ませる人、ご来光を待つ人、早くも新たな目的地に向けて出発する人……。
標高3000mの稜線で、たくさんの人がそれぞれの朝を迎えていました。
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翌朝5時。
朝食を済ませる人、ご来光を待つ人、早くも新たな目的地に向けて出発する人……。
標高3000mの稜線で、たくさんの人がそれぞれの朝を迎えていました。
雲海の向こうに、富士山が見えます。
第2位の高峰から望む、最高峰の雄姿です。
雲海の向こうに、富士山が見えます。
第2位の高峰から望む、最高峰の雄姿です。
いよいよ、その瞬間が迫ります……!
いよいよ、その瞬間が迫ります……!
肩の小屋から見る、ご来光と富士山。
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肩の小屋から見る、ご来光と富士山。
手持ちのiPhoneで撮影した、パノラマ写真です。
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手持ちのiPhoneで撮影した、パノラマ写真です。
小屋に荷物を置いて、北岳の山頂を目指します。
この写真は途中で振り返って撮影した、肩の小屋の全容です。
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小屋に荷物を置いて、北岳の山頂を目指します。
この写真は途中で振り返って撮影した、肩の小屋の全容です。
両俣(りょうまた)への分岐。標高3100m。
付近には、たくさんのケルンが立っています。
両俣(りょうまた)への分岐。標高3100m。
付近には、たくさんのケルンが立っています。
目指す山頂まで、もうあと少し!
目指す山頂まで、もうあと少し!
やっと登頂!
……かと思いきや、ここは北峰(ほっぽう)で、
三角点のある最高所、南峰(なんぽう)まではコルを通過しなければなりません。
でも、ゴールはすぐ目の前です。
山頂には、大勢の人が立っているのが見えます。
やっと登頂!
……かと思いきや、ここは北峰(ほっぽう)で、
三角点のある最高所、南峰(なんぽう)まではコルを通過しなければなりません。
でも、ゴールはすぐ目の前です。
山頂には、大勢の人が立っているのが見えます。
北岳山頂。標高3193m。
日本第2位の高峰です。
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北岳山頂。標高3193m。
日本第2位の高峰です。
山頂から眺める、北岳山荘と中白根山(3055m)。
その向こうの間ノ岳(3190m)は雲の中です。
初登頂の感動を胸に、今回は同じルートをピストンで引き返します。
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山頂から眺める、北岳山荘と中白根山(3055m)。
その向こうの間ノ岳(3190m)は雲の中です。
初登頂の感動を胸に、今回は同じルートをピストンで引き返します。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 飲料 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル ストック ナイフ カメラ
共同装備
非常食 ガスカートリッジ コンロ コッヘル
備考 今回初めてトレッキングポール(Iの字型)2本を持参しましたが、
登りでは推進力に、下りではブレーキになって、
脚や膝への負担が非常に軽減されました。
足腰に自信の無い方は、用意しておくことをおススメします。

感想

人生初の本格的な登山にして、初の3000m級への挑戦でした。

久しぶりの晴天に恵まれた、3連休の初日と中日という、
おそらく今シーズンで最も混雑したであろうタイミングでの登山となりました。

今まで6時間以上の歩行を経験したことが無かったため、
とにかくバテたり、高山病になったりしないように気をつけながら、
小まめな水分補給と行動食(果汁グミ)の摂取を心がけました。
そのおかげか、比較的疲労感も少なく、無事に下山することができました。

時期的にあまり花が咲いていなかったことは少し残念に感じましたが、
振り返ってみると、楽しくもあり、色々な勉強にもなった良い山行でした。

初の北岳登山を支えてくれた、パーティを始めとした周囲の人たちや、
お世話になった肩の小屋の皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に、ありがとうございました!

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利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
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利用交通機関:
技術レベル
1/5
体力レベル
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