雲上の北アから日本海へ 栂海新道 夢の縦走路を辿って

2014年09月13日(土) 〜 2014年09月15日(月)

• GPS: 32:00
• 距離: 45.6km
• 登り: 3,328m
• 下り: 4,804m

コースタイム

1日目

• 山行: 11:37
• 休憩: 0:00
• 合計: 11:37

4:50 蓮華温泉
6:17 6:17 天狗ノ庭
7:17 7:17 白馬大池山荘
8:54 8:54 小蓮華山
9:32 9:32 三国境
10:15 10:15 鉱山道分岐
11:03 11:03 雪倉岳避難小屋
11:49 11:49 雪倉岳
13:52 13:52 小桜ヶ原
15:33 15:33 朝日岳
16:27 朝日小屋

2日目

• 山行: 11:23
• 休憩: 0:32
• 合計: 11:55

3:40 朝日小屋
5:34 5:34 照葉ノ池
6:01 6:03 長栂山
6:30 6:30 アヤメ平
7:46 7:46 黒岩平
8:21 8:21 黒岩山
9:40 9:40 サワガニ山
10:21 10:21 北又の水場
11:03 11:03 犬ヶ岳
11:12 11:19 栂海山荘
12:16 12:16 黄蓮山
12:46 12:46 黄蓮の水場
13:03 13:03 菊石山
13:46 13:46 下駒ヶ岳
14:57 15:20 白鳥の水場
15:35 15:35 白鳥山
15:35 白鳥山避難小屋

3日目

• 山行: 3:55
• 休憩: 0:15
• 合計: 4:10

5:40 白鳥山避難小屋
6:13 6:13 シキワリの水場
6:49 6:49 坂田峠
7:26 7:26 尻高山
8:06 8:06 二本松峠
9:15 9:15 親不知 栂海新道登山口
9:20 9:20 親不知観光ホテル
9:26 9:41 日本海
9:50 親不知観光ホテル

天候

9/13（土）晴れ後曇り　小雨
9/14（日）晴れ時々曇り
9/15（月）曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

蓮華温泉〜親不知観光ホテル料駐車場は車回送を利用
JDS　http://nunagawa.ne.jp/jds/eigyo.html
025-553-2465
料金10,000円は車回収の時間を考えた場合お勧め。
上記業者は電話での対応も良い。
昼間は留守電なので夕方以降に電話予約。

ちなみに回送業者を利用しない場合は栂池高原が交通便利

その他周辺情報

下山後入浴　親不知観光ホテル　￥750
温泉ではありませんが、日本海が展望できるお風呂です。
＋750円で親不知駅まで送迎してもらえる。

写真

9/13 4:50

4：50
蓮華温泉から出発。
車は後ほど親不知観光ホテルの方に回送してもらいます。

9/13 5:59

雪倉岳が目の前に！

9/13 6:17

天狗ノ庭

9/13 6:16

真っ青な空
地図に記載通り
雪倉、朝日岳が綺麗に見えます。

9/13 6:19

お花も綺麗です

9/13 6:19

赤い実を見ると秋を感じます。

9/13 7:16

白馬大池山荘の周りはチングルマがたくさん。

9/13 7:19

船越ノ頭、小蓮華山方面も綺麗な青空。

9/13 7:29

9/13 7:44

少しの登った所から、大池と山荘。

9/13 7:59

鹿島槍、双耳峰がバッチリ見えます。

9/13 8:01

トウヤクリンドウ

9/13 8:05

先の稜線

9/13 8:36

もうすぐ小蓮華山

9/13 8:44

ウラシマツツジと遠くなる大池

9/13 8:49

白馬岳

9/13 8:50

9/13 8:54

小蓮華山

9/13 9:24

自転車で来てるんですね！

9/13 9:30

あれ！あの赤い小屋はこれから向かう朝日小屋では？！

9/13 9:33

白馬も登りたかったんですが、スタート時間が遅かったので、パスにしました。

9/13 9:34

三国堺から雪倉方面にGO〜。
素敵な稜線。
昨年眺めて、ぜひ歩きたいコースでした。

9/13 9:35

9/13 10:01

旭岳
昨年登りましたね。

9/13 10:06

ミヤママツムシソウ

9/13 10:10

白い山肌と秋を感じる草の色

9/13 10:13

白馬岳、旭岳
最高の天気です。

9/13 10:14

旭岳〜清水岳の稜線

9/13 10:14

鉢ケ岳もカッコいい

9/13 10:15

鉱山道の分岐
このあたりはガスだと迷いやすいらしい。

9/13 10:22

紅葉

9/13 10:25

9/13 10:25

9/13 10:26

9/13 10:27

お花畑

9/13 10:28

真夏を過ぎてもお花が多いですね。

9/13 10:32

ミヤマリンドウ

9/13 10:35

9/13 10:40

紅葉も進んでます。

9/13 10:45

9/13 10:56

鉢ケ岳は巻いて行きます。

9/13 11:03

雪倉避難小屋
ちょっとガスって来てます。

9/13 11:23

9/13 11:25

ナデシコ

9/13 11:26

9/13 11:46

9/13 11:49

残念ながら、雪倉はガスガス。

9/13 12:21

雪倉池

9/13 12:30

ウスユキソウ

9/13 12:30

オトギリソウ

9/13 12:35

9/13 12:50

シモツケソウ

9/13 12:50

9/13 12:51

トリカブトもたくさん咲いています。
色とりどり。

9/13 12:56

9/13 12:56

9/13 13:23

9/13 13:24

9/13 13:27

9/13 13:36

食べたい。。

9/13 13:45

9/13 13:49

小桜ケ原のハクサンコザクラ

9/13 13:55

尾瀬にも、雲の平にも、五色ヶ原にも負けないような場所がたくさん。

9/13 14:16

水平道と頂上コースの分岐。
水平ではないそうですが・・

9/13 15:19

タテヤマウツボグサ

9/13 15:19

お花はとっても綺麗。

9/13 15:33

朝日岳
ガスです。。

9/13 16:27

朝日小屋到着。
朝日平期待してましたが、ノービュー。
残念です。。

9/13 17:05

夕飯
メチャメチャ美味しい。
すべて手作りだそう。

9/13 17:47

朝日小屋看板の清水さん
ハキハキして、とても感じの良い方でした。

9/14 2:58

お朝ご飯はお弁当
おにぎり2個、おかず。

9/14 4:36

日本海の夜景が綺麗

9/14 4:39

朝日岳

9/14 4:58

明けてきました。

9/14 5:14

吹上のコル

9/14 5:15

朝日池

9/14 5:35

昭葉ノ池
黒負山の上にちょうど朝日が昇ってきました。

9/14 5:42

歩いてきた方面と白馬、旭。
朝日岳は残念ながら見えません。

9/14 5:46

9/14 5:56

9/14 6:02

長栂山
ここは景色とっても良いです。

9/14 6:02

これから歩く稜線もバッチリ見えました。

9/14 6:06

白山も。

9/14 6:06

海も。

9/14 6:26

9/14 6:26

キンポウゲ

9/14 6:30

アヤメ平のアヤメは終盤

9/14 6:32

ワレモコウ
深紅のお花が綺麗です。

9/14 6:32

9/14 7:32

9/14 7:34

このあたりとっても良い感じのとこです。
秘境って感じ。

9/14 7:38

9/14 7:46

黒岩平

9/14 7:47

可愛いピンクの花
あまり見たことがないなぁ

9/14 7:52

良い感じ〜。
黒岩の水場はもうすぐです。
看板はありませんが、水はたっぷり流れています。
ここで補給しました。

9/14 7:56

そこを逃してもここも汲めますね。

9/14 8:18

黒岩山分岐
ここを登るとすぐ山頂

9/14 8:22

歩く先が見えてるのはウキウキします。

9/14 8:50

文子ノ池
この近くにブルーベリーみたいな実がありました。
食べたら酸っぱくて美味しかった！（すれ違った方が教えてくださいました）

9/14 9:00

白いアジサイ

9/14 9:14

これが今度向かうサワガニ山でしょうか？

9/14 9:16

9/14 9:17

ピンクのアジサイがあちこちに結構咲いていました。

9/14 9:40

サワガニ山

9/14 9:56

次は犬が岳に・・
秋の色

9/14 10:08

右の平らなのがそうです。

9/14 10:19

北又の水場
ここも出ているそうですが、急いで進むと看板み落としそうです。

9/14 10:39

9/14 10:46

満開

9/14 10:52

もうすぐ犬

9/14 11:00

犬が岳直下のザレ場のとこに白いリンドウが咲いてました。

9/14 11:01

犬が岳頂上

9/14 11:04

栂海山荘も見えてます。

9/14 11:17

栂海山荘
本日30人は泊まる予定があるようです。
今は誰もいません。

9/14 11:14

白鳥小屋には献金箱は無いそうなので、￥2000/1人、入れて行きましょう。

9/14 11:12

小屋の中は広い

9/14 11:16

キジ場
えっ！！ドアも何もない！！！
30人泊まるのに・・心配(>_<)

9/14 12:16

黄蓮山

9/14 12:45

黄蓮ノ水
ここも出ているそうです。

9/14 13:04

菊石山
本で見て、アンモナイトの化石があるのかな？と期待しましたが、ありませんでした。

9/14 13:26

9/14 13:46

下駒ケ岳
このあたりは山頂と言っても通過地点という感じ。

9/14 14:27

この赤い木は？？
デンワが入るそうです。
ハイ、ドコモはかかりました(^^)v

9/14 14:57

白鳥の水場
登り返しがきついと言われていましたが、あっと言う間に着いちゃいました。

9/14 15:34

白鳥山、白鳥小屋到着

9/14 15:39

栂海新道を作った、サワガニ山岳会の小野さん。
今年の3月に亡くなられたとのこと。

9/14 15:57

2階には毛布がたくさん。
確認してたので、シャラフもマットも持って行きません。
本日は2階に6名。下に4名。テン泊1名でした。

9/14 16:11

小屋の上の展望台に登って来ま〜す。

9/14 16:13

展望台からはガスでノービュー。
わかっていたんですが、登りたくて。

9/14 16:15

これが白鳥小屋のトイレ。
栂海小屋とは違い、ドアもあるので安心です。
中は同じ作りです。

9/15 5:08

寝ていた2階の窓から
日本海も見えます。

9/15 5:18

空がオレンジに染まっています。

9/15 5:34

白鳥小屋からの剱岳
では3日目の今日はゴールの親不知向け、下りましょう。

9/15 6:13

シキの水
あっと言う間に到着。
今日の工程は短いので、喉を潤すだけで、補給はしません。

9/15 6:26

チラチラ見える、日本海

9/15 6:48

坂田峠に出ました。

9/15 7:53

赤い階段を下り

9/15 7:54

この看板を目にし、二本松峠を目指します。

9/15 8:03

どんどん下り

9/15 8:06

峠の言われが書いてあります。
が、まだ読んでません。。後ほど。

9/15 8:20

入道山
今回のラストのお山

9/15 9:07

木々の間からゴールの海が見えてます。

9/15 9:09

9/15 9:14

9/15 9:15

親不知の文字。
感激です！

9/15 9:17

海に着く前に、とりあえずコーラ(^^)。

9/15 9:17

9/15 9:23

途中に・・
へ〜、以前はここを

9/15 9:23

機関車が走っていたんですね。

9/15 9:31

目の前に日本海が

9/15 9:27

栂海新道、ゴールしました！！
歩きとおせて良かったですね(^^)v

9/15 9:36

ゴールの日本海をあとに・・

9/15 9:42

白いつゆ草

9/15 9:44

海から駐車場に戻る所にも可愛い花が咲いてました。

9/15 10:08

親不知観光ホテルのお風呂

9/15 10:16

浴室からの景色
誰もいないので、カメラ持ってちょろちょろ・・

9/15 13:39

お昼ご飯は、SAで峠の釜めし

撮影機器：

サイバーショット DSC-WX300 SONY

GALAXY S4 SC-04E サムスン

感想

MATSU

北アの最北端を海まで繋ぐ栂海新道は以前から歩きたいルートでした。
「栂海新道を拓く　夢の縦走路にかけた青春」（小野健　著）
http://www.amazon.co.jp/dp/4635330478
著者の小野さんは残念ながら今年の3月にお亡くなりになりました。
私が小野さんや上記書籍を知ったのも訃報のブログ記事がきっかけでした。
上記の本を読んでからは小野さんらが拓いたそのルートを辿ってみたいとの思いはますます強くなり、好天が続かなかったこの夏の休日、今回やっと実行に移すことができました。上記著書にはルート上の解説も多く、もしこのルートを歩くなら面白さが倍増しますので一読していかれることを強くお勧めします。
　今回は私の仕事が金曜日の夜遅くまで掛かってしまい、土曜の朝のスタートが予定より2時間以上遅れ、小屋の夕食（17:00）に間に合わなくなったため、時間を1時間強縮めるために白馬山頂はパスし、三国境から直接北上するルートとしました。それでも徹夜山行で体は重く、朝日小屋到着時には結構疲れ果てたので、ルート短縮は正解でした。
　栂海新道は確かに泥濘も多く、後半は地味な山行となりますが、黒岩平などの素晴らしい景色も楽しめる良いルートでした。最後に海に飛び込もうと裸になりかけましたが、波が荒くて溺れそうでしたので止めました。登山中の溺死ではみっともないので（笑）。
　これでpikaさんと一緒に歩いて柏原新道〜親不知まで赤線が繋がりました。残るは烏帽子小屋〜種池山荘までの区間です。今回泊まった朝日小屋の次に泊まってみたいのが船窪小屋。まあ、そのうちですね。
　この1ヶ月は好天の1日を狙って槍（飛騨沢）と劔（早月尾根）にも行きましたが、久しぶりに晴れが続いた山行でした。これからの紅葉シーズン、好天が続くと良いですね。

pikachan

レコに訪問頂いた方、ありがとうございます(^^)

栂海新道、昨年あたりから歩いてみたいコースの一つでした。
このコースが出来るまでは、白馬岳から延びてきた縦走路の最北地点は朝日岳までだったそうです。地元の「さわがに山岳会」が数年かけて営利目的ではなく切り開いたコースということもあり、調べて行くうちにどんどん興味を持ちました。
栂海新道は27キロのコースですが、今回の蓮華温泉〜三国堺（本当は白馬岳も登る予定）〜朝日岳のルートを歩くとなると45キロ越えのロング、累積標高差も大きく、コースタイムも多く不安もありました。

計画段階では、朝日小屋の清水さん、現在栂海山荘などを管理する「ベニズワイ山岳会」代表の斎藤さんに、水場や小屋情報、ルートなどを念入りにお伺いするなかで今回の縦走が出来ました。
いろいろご丁寧に教えてくださった事、感謝いたします。
小屋に毛布があった事は、シェラフ、マットなど持参しなくても大丈夫で、荷物も軽身で軽快に歩くことが出来ました。

このコースには草原や湿原がたくさんあり、尾瀬、雲ノ平、五色ヶ原・・などにも負けないぐらいの素晴らしいコース。

週末の雨予報で、あっという間に夏が過ぎたような感じですが、少し紅葉した葉や、まだまだたくさん咲いている綺麗な高山植物見ながら感動の旅。
ゴール地点の日本海親不知に着いた時は歩き通せたことがとても嬉しく感慨深い感じでした。