氷河公園から中岳、大喰岳、槍ヶ岳! 九月の三日間♪
- GPS
- 56:00
- 距離
- 39.6km
- 登り
- 1,863m
- 下り
- 1,858m
コースタイム
- 山行
- 3:50
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 4:50
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 8:00
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:20
天候 | 快晴〜。秋晴れ〜。高気圧さんありがとう! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
新宿〜上高地 さわやか信州号 予約は3ヶ月前から電話とネットでとれます。 トイレは付いていません。途中休憩は、談合坂SAと、諏訪湖SA。 3列シート車は、C列が独立席です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
横尾までの間にクマ見かけました。近くてびっくりした。 今年はクマ出没多いというけど、本当に出くわすとは思ってなかった。 |
その他周辺情報 | 下山後のおふろ 上高地アルペンホテル 500円 |
写真
装備
備考 | 持って行けばよかったもの!梅干し。 |
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感想
いつか行きたいなと思っていた槍の穂先。
表銀座を歩いていくのが夢だったけど、ひとりは無理そうだし、お仕事の兼ね合いで行けそうなツアーだとなかなか日程が難しかったので、氷河公園経由のこのツアーで行くことにしました。
無印良品のマスカルポーネチーズたら、白いちじく、ドライフルーツの柿は、行動中に食べられるように、ジップロックにまとめて入れて、ウエストポーチへ。
バナナバウムは重たいけど外せない。
先週の至仏山でいい仕事をしてくれたじゃがビーのバターしょうゆはもちろん、対抗馬としてじゃがビーの黒こしょうも選抜いり。
小袋で優秀な茎わかめ、素焼きアーモンド、プッカ、柿の種ゆず胡椒味、キャラメルナッツタルト、そして私の命の源のミロmini。
温かいものが飲みたかったから、テルモスと、インスタントコーヒー、粉末ほうじ茶、ココア。
小屋泊2泊で30Lのザックです。
4分の1は行動食という名目のおやつ!私に元気をくれる、頼もしい銘品たち。
上高地集合は8時30分。
さわやか信州号でたっぷり寝て、私がついたのは5時30分。
想像していたものの、寝起きで寒風のなかに放り出されるのはつらかった。
たくさん着込んでいるからいいけど、ほっぺがピリリとした。
まだ上高地食堂もあいていなかったので、河童橋方面へ散歩してみる。
平日の早朝で薄暗くて、人もまばら。
夜明けを待つ穂高の稜線が神々しかった。河童橋を渡ると、橋には霜が下りていて、少し滑りそうな感じ。
下山後に入浴しようと思っていたアルペンホテルまでの時間を確認して、バスターミナルへ戻ると、上高地食堂が開いていたので、朝食をとろうと中に入った。
「穂高が良く見えるカウンターのお席はいかがですか?」
ひとりだからカウンター席とは思っていたけど、店員さんのやさしい言葉にほっこりしました。
これからたくさん歩くので、がっつりとBLTサンドをいただく。
しばらくは野菜もあまり食べられないだろうなと思って、野菜多めのメニューにした。
夜があけてゆく穂高の稜線を見ながらの朝ごはん。なんて贅沢!気持ちも高まります。
ゆっくり食べて、地図を見たり、支度したり、外が寒そうなので店内でのんびり過ごしました。
集合時間が近くなったので、ハイドレーションを用意して、集合場所へ。
参加者は9名とガイドさんが2名。
私は一番うしろのガイドさんの前を歩きました。
安曇野出身だけど、小梨平より先まで行くのは、4歳のとき以来(笑)。
なので、まったく記憶に残っておらず、上高地に初めてきました〜という新鮮さで歩く。
明神についたときの、明神岳の神々しさには心を全部持っていかれました。
かっこいい!
その後、順調に徳沢園、横尾と歩きましたが、この寒さだから虫よけはいらないだろうと思っていたのに、横尾の手前でブヨに頬を刺された。
虫に刺されやすいのに、虫よけを怠ったのが敗因。。このあと、徐々に腫れがひろがり、2日目には頬がパンパンになりました。アンパンマン。
1日目の宿泊は槍沢ロッジ。
いつもHPで見ていた小屋を目の前にして、感慨もひとしお。
荷物を整理して、談話室でのんびり。
お茶を入れて、焼き菓子をたべ、本棚から岳を持ってきて読みふける。
ツアーできたけど、ほかの人たちともあまりからまずに自由にさせてもらえてよかった。
そしてなんと言ってもお風呂に入れたことがすごく嬉しかった〜!
私が入ったときはほかに誰もいなくて貸切状態。これ以上ない贅沢!
お風呂にういたゴミをあみでゆるゆると取りながら、長めに入ってしまいました。
あったまったし、疲れもとれました。お風呂サイコー。
食いしん坊に待ち遠しい晩ご飯は、17時から。
キャベツ千切り、ひじき入り豆腐ハンバーグ、ひじきの煮物、たけのこのおかか和え、鳥のからあげレモン風味、ほうれん草ごま和え、オレンジ、お麩のお味噌汁。
おかずがたくさんあって、うれしいごはんでした。
ごはんをたくさん食べると具合い悪くなることが、夏の尾瀬で確認されているので、おなかは空いていたけど、おなかの様子を確認しながらいただきました。
残すのは信条に反するので、きれいに残さず。ごちそうさまでした。
ご飯のあとも、談話室でのんびり。
外が真っ暗になってから星を見たくて外に出たけど、曇っているのか、見えなかった。
明日の用意を全部整えて、20時就寝。
今のところ、一番すきな山小屋となりました。槍沢ロッジ♪
2日目の出発は5時。今日は槍登頂予定日。
朝食はお弁当にしてもらって、出発します。
まだ暗いのでヘッドライトをつけて、ゆっくりと登り始めます。
ババ平ではすでに少し明るくなり、水俣乗越の分岐ではヘッドライトをはずせました。
大曲を越えて、氷河公園分岐を左へ進みます。圏谷の美しい曲線をトラバースするように歩きます。
チングルマは、雪が溶けて間もないところはまだ白くて可憐な花を付けていましたが、すでに綿毛になっているところもあり、その差で、雪のあったところに思いを馳せました。
風がなければ、天狗池に映る逆さ槍が見られるというので、期待しながら池に到着。
ドキドキしながら池を回りこむと…、天狗池にくっきりと槍の姿が映っていました!
雪がなくなる9月下旬の、無風の時という条件で見ることができるんだそうです。
8月はまだ雪に覆われているというのは、たしかに、池の周囲のチングルマが花の状態であることから、最近までここが雪で覆われていたことが想像できました。
ガイドさんまで、ケータイを出して何枚も写真を撮ってました。
天狗池からはいよいよ稜線へ向けて登りがきつくなります。
高度があがるにつれて、振り返ると燕岳、鹿島槍ヶ岳が見えてきました。
鹿島槍ヶ岳の向こうは鮮やかな青空が広がっていました。
これからの天気に期待が持てます!
一気に稜線に出ると、目の前に北穂、奥穂、ロバの耳、ジャンダルムと絶景が広がり、思わずため息が。
薄曇りではあるけど、遠くに富士山もしっかり見えました。
途中で、松本山雅タオルのおじさんとすれ違う!もちろんザックは緑色でした。
思わず声をかけてしまった♪
どんどん尾根沿いに中岳へ向かって進みます。
思わずスキップしたくなるほどの風景のなかですが、中岳までの岩場トラバースはちょっとこわくて震えました。ガイドさんが後ろからアドバイスしてくれるので、なんとか通過。
中岳で休憩して、薬師岳方面を一望できる絶景に感動〜。ああ、初めて自分の目で見る裏銀座。穏やかな山容。ああ、歩いてみたい。表銀座ばかり好きだと思っていた私だけど、思いっきり裏銀座に浮気しそう。
絶景をカメラにおさめていると、ソロの登山者とすれ違い・・・
「けこーーーーーっつ!!(^O^)/」
えっ、私のこと呼んでる?誰?と思ったら、我が友hiratarahi氏!
まさに、休憩でクリフのショットジェルのチョコレートを食べていて、前回これを食べたのは、敗退した夏の常念だったなあ〜と、同行してくれたhiratarahi氏を思い出していたところだったので、あまりにすごいタイミングでかなり驚きました。
こんなに広い山のなかで会えるなんて。ツアーだけどほとんどひとりだったので、一気に心細さから解放されました〜。
少し話して、すれ違って手を振る。めっちゃパワーもらえた!
トラバースですっかり気持ちが萎えてたところに、メラメラと「登ったる!」という活力がみなぎりました。
大喰岳を経て、とうとう槍ヶ岳山荘到着〜!
ザックを置いて、山頂を目指します。ここで、痛恨のミスをする私。
ウエストポーチを付けていってしまったのです。
いよいよ登り始める、一歩一歩が、夢にまで見た槍の穂先に向かっていることが、なんだか夢のようで、本当に登れるのかな!?という不安もあって、ふわふわした気持ちでした。
クサリや、はしごがないところが、怖かった。
渋滞もまったくなく、案外スルスル登れてあっという間に山頂〜♪ちょっとガスってるけど、充分360度の展望を楽しむことができました。
ツアーの方と、写真を撮り合って、ちょっとはしゃいじゃった。
自分が山頂に立てている嬉しさと、今年のずっと雨に降られた山行を思い出して、叫びたかった。
「わたしー!!!雨女じゃなかったあーーーー!!」
恥ずかしいので、心で叫ぶ(笑)。
下山前に、三角点にタッチ。ここで色々あふれてきて、ちょっと泣きべそ。
嬉し泣きはいいよね。ぐすん。
さて帰りますと、下山を始めるとき、母が「くだりのはしごの一歩目が怖くて出ないのよ」と言っていたのを思い出したけど、ここは案外あっさり下り始めることができました。
が。
そこから先、付けてきてしまったウエストポーチが邪魔で邪魔で。
足元は見えないし、こわいし、くだりは生きた心地がしませんでした。
全然下れる気がしなかった。
ツアーのみんなから遅れて下りてきて、西鎌のほうに少しくだって、小槍をながめる。
あの上でアルペンおどりは踊れないなあ。。
足元には、トウヤクリンドウがキレイなクリーム色で咲いていました。
山荘に入ってからは、荷物を整理したあと、じっとしていられなくて、外のテラスへ。
テント場はまだ空いていた。いいなあ!ここまでテント担いできてみたい!
雲が、槍をなでてゆくのを、ずーっとみていたかった。
待ち遠しかった夕飯は、鶏肉の甘酢からあげ。
ここでも野菜が食べられて、嬉しかった。
テルモスに、明日の分のお湯を分けていただきました。500mlで100円。
ごはんの後も、夕焼けを見に外へ。燕岳方面は雲海に沈み、そこに槍が影を落としていました。とてもきれいな光景でした。
日がおちて、私が槍にのぼるという夢を叶えた今日とさようなら。
寒くなってきて、また談話室でお茶を飲んだり。
本棚にあった、金田博秋著・北鎌輪舞曲という本を読みました。面白かった。
談話室のテレビは映ったり、突然映らなくなったり。
外が暗くなってきたので、また外へ。今度は防寒をしっかりして、星を見に。
見上げると、天の川と、夏の大三角形。
そして、生まれて初めて(たぶん)サソリ座とアンタレスを確認。
さそり座の女としては、これは嬉しかった。本当に、赤い星なんだね。
天の川を見るのは、先週の尾瀬と、今年は2回目。
星に手が届きそうって、こういうことを言うんだなあ。思わず祈りたくなる。
部屋にもどり、布団にもぐりこむ。
廊下を挟んで向こうの部屋の関西弁が、消灯時間をすぎても元気いっぱいで、聞いているだけで漫才に聴こえるってほんとだなあと、なんか得した気分でいたら、気がついたら眠ってました。
3日目、最終日の朝。
冷え込んだので、たくさん着こんで歩き出す。槍に手を振る。
昨日あんなに怖かったのに、もう、また登りたいって思ってるよ、また来るね!
槍沢のほうへ一気にどんどん下っていく。
さっきまで隣にいた槍の姿が、どんどん遠くなっていく。
何度も何度もふりむいて、朝の姿もしっかり見た。
下ってく途中で、日の出を迎え、常念の肩からまた新しい一日が始まるのを見守る。
世界が白黒からカラーになるような、一瞬で景色が変わってゆくのが良かった。
槍もピンク色に染まってた。
日があたってからは暖かくて、休憩のたびに防寒着をどんどん脱いでいきました。
1日目にお世話になった槍沢ロッジ。ここもまた来たいな。
くだりは、名残惜しい気持ちになって、ガイドさんや、ツアーの人たちとたくさん話しながら、
歩きました。
徳沢園で、みんなでソフトクリームを食べたり、いい人たちと一緒でよかったなって感謝しました。
観光客でごったがえす、日曜の午後の河童橋で解散。
私は予定どおりアルペンホテルで入浴してさっぱりして、忘れちゃいけない、河童焼き(カスタードクリーム)と、久しぶりの炭酸が飲みたくてオランジーナを買い、バスに乗り込みました。
寝ていくつもりだったけど、波田のそば畑を眺めていたら無性に実家に帰りたくなって困った。
たぶん自分で思っているよりも興奮していたみたいで、結局眠れたのは談合坂を過ぎてからでした。
昨年から狙いつづけた穂先、こんな歳になっても、かなう夢があるんだな♪
kecotsさん、お初にコメントいたします。
こちらのおバカレコもご覧いただいたようでありがとうございました。
本当に、抜けるような秋の青空、ってこういう空だったんだよなぁ、って思える日々でしたね。私たちも少しでも空いているところを狙って22-23で槍の穂先まで行ってきました。ツレが初槍(私も2回目)だったので二人して大興奮。
どこまでも歩けてしまうのではないかというくらい元気になりました。
下でも、上でも穂高見てしまったら行くしかないですね!私も雪の前に穂高こっそり狙ってます!
こんにちわ〜。コメントありがとうございます。
お互いに天気に恵まれて良かったですね!
槍、サイコーでした!
まさに、どこまでも歩けそうって、思えますよね!
穂高いいですね、いってみたいです♪
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