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記録ID: 517457
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

烏帽子岳〜野口五郎〜水晶〜赤牛岳(ブナタテを登り読売新道を下る)

2004年08月13日(金) 〜 2004年08月15日(日)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
40.8km
登り
3,282m
下り
3,101m

コースタイム

1日目
山行
9:10
休憩
0:50
合計
10:00
11:00
11:30
60
烏帽子小屋
12:30
12:50
130
烏帽子岳
15:00
15:00
120
三ツ岳
17:00
野口五郎小屋
2日目
山行
12:00
休憩
1:50
合計
13:50
4:30
30
野口五郎小屋
5:00
5:20
80
野口五郎岳
6:40
6:40
130
8:50
9:10
80
10:30
10:50
40
11:30
11:40
50
12:30
12:40
50
13:30
13:50
180
3日目
山行
3:45
休憩
0:00
合計
3:45
8:30
8:30
40
9:10
9:10
15
9:25
黒部ダム
天候 初日:晴れ後時々曇り/2日目:曇り後時々雨・ガス/3日目:朝小雨、後高曇り
過去天気図(気象庁) 2004年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
往路は大町駅より乗合タクシーで高瀬ダムへ、復路は黒部ダムからトロリーバスで扇沢へ。
コース状況/
危険箇所等
水晶岳から赤牛岳へ向かう稜線上、ガスが出ると支尾根に迷い込むリスクあり
北ア三大急登の一つ、ブナタテ尾根を登り切り、黒部湖を見下ろします。バテバテですが、本日は絶好の晴天!烏帽子小屋で小休止し、先を急ぎましょう。
2015年07月08日 01:17撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:17
北ア三大急登の一つ、ブナタテ尾根を登り切り、黒部湖を見下ろします。バテバテですが、本日は絶好の晴天!烏帽子小屋で小休止し、先を急ぎましょう。
烏帽子岳手前のピークより。針ノ木から続く後立山の峰々を望み、ピストンのため荷も軽く、ご機嫌の構図。
2015年07月08日 01:18撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:18
烏帽子岳手前のピークより。針ノ木から続く後立山の峰々を望み、ピストンのため荷も軽く、ご機嫌の構図。
狭い岩の間をよじ登り、展望絶佳・高度感満満点の200名山・烏帽子岳山頂着。達成感いっぱいの1枚。
狭い岩の間をよじ登り、展望絶佳・高度感満満点の200名山・烏帽子岳山頂着。達成感いっぱいの1枚。
烏帽子岳ピストンを終え、北アのステキな主稜を先へ進みます。存在感タップリの尖峰・烏帽子岳の右奥に霊峰・立山と劔、南岳を挟んで更に右手奥には堂々の針ノ木〜蓮華岳登場!
烏帽子岳ピストンを終え、北アのステキな主稜を先へ進みます。存在感タップリの尖峰・烏帽子岳の右奥に霊峰・立山と劔、南岳を挟んで更に右手奥には堂々の針ノ木〜蓮華岳登場!
こちらは唐松〜餓鬼岳からせり上がる表銀座の山々。白砂青松の燕岳から大天井、槍へと続く堂々の稜線。お盆休みということで、さぞかし人出も多いことでしょう…。
2015年07月08日 01:18撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:18
こちらは唐松〜餓鬼岳からせり上がる表銀座の山々。白砂青松の燕岳から大天井、槍へと続く堂々の稜線。お盆休みということで、さぞかし人出も多いことでしょう…。
背後に眼を転ずると、こちらは劔〜立山、右には針ノ木〜蓮華、そして背後に連なる鹿島槍〜白馬の後立山連峰。北ア北部のオールスターズです!
2015年07月08日 01:19撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:19
背後に眼を転ずると、こちらは劔〜立山、右には針ノ木〜蓮華、そして背後に連なる鹿島槍〜白馬の後立山連峰。北ア北部のオールスターズです!
さて、槍の雄姿を正面に仰ぎながら、この日の宿、野口五郎へ向かいましょう。
2015年07月08日 01:20撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:20
さて、槍の雄姿を正面に仰ぎながら、この日の宿、野口五郎へ向かいましょう。
まるで厳冬期の雪山のように白く輝く真砂岳~野口五郎の稜線。午後の陽が照り返し、ステキな構図です。
2015年07月08日 01:20撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:20
まるで厳冬期の雪山のように白く輝く真砂岳~野口五郎の稜線。午後の陽が照り返し、ステキな構図です。
翌朝、野口五郎への登路、昨夜の宿・野口五郎小屋を望む。視界はありますが、何やら怪しい雲行き…!
2015年07月08日 01:22撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:22
翌朝、野口五郎への登路、昨夜の宿・野口五郎小屋を望む。視界はありますが、何やら怪しい雲行き…!
野口五郎山頂到着。バックに鷲羽岳から連なる稜線を望み、展望も今のところまずまず。
2015年07月08日 01:22撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:22
野口五郎山頂到着。バックに鷲羽岳から連なる稜線を望み、展望も今のところまずまず。
山頂より早暁の大パノラマ。鷲羽岳はじめ黒部源流の山々が連なる先に、これから目指す水晶岳の雄姿。3,000m近いスカイラインはさすがの迫力です。
山頂より早暁の大パノラマ。鷲羽岳はじめ黒部源流の山々が連なる先に、これから目指す水晶岳の雄姿。3,000m近いスカイラインはさすがの迫力です。
東の空にはUFOとも見紛う、相当に妖しい雲が…。
2015年07月08日 01:23撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:23
東の空にはUFOとも見紛う、相当に妖しい雲が…。
東沢乗越を経ての厳しいアップダウンの末、二度目の水晶岳山頂に到達。前回(20年近く前)はピーカン、今回はガスガス。この辺りから、小雨も降り出して頗る歩きにくし…
2015年07月08日 01:24撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:24
東沢乗越を経ての厳しいアップダウンの末、二度目の水晶岳山頂に到達。前回(20年近く前)はピーカン、今回はガスガス。この辺りから、小雨も降り出して頗る歩きにくし…
途中、ガスで正規ルートを外したりしつつも、何とか今回の最終ピーク、赤牛岳到達。さあ、後はいよいよお待ちかね、読売新道のロングコースを下ります。
2015年07月08日 01:25撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:25
途中、ガスで正規ルートを外したりしつつも、何とか今回の最終ピーク、赤牛岳到達。さあ、後はいよいよお待ちかね、読売新道のロングコースを下ります。
この苦渋の表情が、ここまでの行程の厳しさを物語ってます…
この苦渋の表情が、ここまでの行程の厳しさを物語ってます…
標高を下げていくと、小雨も一旦小休止、ガスも上がってきて、峨々たる山腹が見えてきました。
2015年07月08日 01:26撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:26
標高を下げていくと、小雨も一旦小休止、ガスも上がってきて、峨々たる山腹が見えてきました。
こちらは、ローソク岩風の巨岩が屹立するロックガーデン的空間。
2015年07月08日 01:26撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:26
こちらは、ローソク岩風の巨岩が屹立するロックガーデン的空間。
この辺りでようやく読売新道も約半分をクリア。木道に足を投げ出し、ヘロヘロ状態でしばし休憩です。
この辺りでようやく読売新道も約半分をクリア。木道に足を投げ出し、ヘロヘロ状態でしばし休憩です。
長い長い読売新道を下り切り、小じゃれた奥黒部ヒュッテをスルー、本日のお宿はこの崩壊寸前の避難小屋。入口ドアも窓も外れ、夜半までの風雨が容赦なく小屋内に吹き込みます…。ラジオで野球中継など聞きながら、不安や孤独感と必死で闘いつつ、黒部湖畔の一夜は更けゆくのでした…。
2015年07月08日 01:26撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:26
長い長い読売新道を下り切り、小じゃれた奥黒部ヒュッテをスルー、本日のお宿はこの崩壊寸前の避難小屋。入口ドアも窓も外れ、夜半までの風雨が容赦なく小屋内に吹き込みます…。ラジオで野球中継など聞きながら、不安や孤独感と必死で闘いつつ、黒部湖畔の一夜は更けゆくのでした…。
翌日、朝イチの渡し舟はAM6時発。どうやら客は小生のみ、対岸の小屋から双眼鏡で眺め、お客がいれば運航という「オンディマンド」?!方式。傘を振り当方存在をアピールするも、予定時間になっても舟が対岸を出発する気配なく、果たして小生を見つけてくれるか不安でいっぱい!
2015年07月08日 01:27撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:27
翌日、朝イチの渡し舟はAM6時発。どうやら客は小生のみ、対岸の小屋から双眼鏡で眺め、お客がいれば運航という「オンディマンド」?!方式。傘を振り当方存在をアピールするも、予定時間になっても舟が対岸を出発する気配なく、果たして小生を見つけてくれるか不安でいっぱい!
ようやく舟が対岸を出発!お待ちしてました~。
2015年07月08日 01:27撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:27
ようやく舟が対岸を出発!お待ちしてました~。
平の小屋着。ここもステキな雰囲気で、軽食休憩。昨夜泊の避難小屋との落差が半端ない…
2015年07月08日 01:27撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:27
平の小屋着。ここもステキな雰囲気で、軽食休憩。昨夜泊の避難小屋との落差が半端ない…
ようやく黒部湖の湖面が大きく広がってきました。ここからも沢を高巻き、尾根を乗越す結構なアップダウンあり、思った以上に消耗…
2015年07月08日 01:28撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:28
ようやく黒部湖の湖面が大きく広がってきました。ここからも沢を高巻き、尾根を乗越す結構なアップダウンあり、思った以上に消耗…
振り返ると、昨日越えてきた赤牛が遠くそびえてます。読売新道はやはり遥かな道のり…
2015年07月08日 01:28撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:28
振り返ると、昨日越えてきた赤牛が遠くそびえてます。読売新道はやはり遥かな道のり…
ついに最終ゴール、黒部ダムが見えてきました!
2015年07月08日 01:28撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:28
ついに最終ゴール、黒部ダムが見えてきました!
ダム放水中、いつもながらのド迫力!場違いな出で立ちですが、既にすっかり観光客モード…
2015年07月08日 01:29撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:29
ダム放水中、いつもながらのド迫力!場違いな出で立ちですが、既にすっかり観光客モード…
遥かなる赤牛をバックに。シャッターを押して下さった観光客の方も、まさかあそこから一日で下ってきたとは思ってもいなかったでしょう…
2015年07月08日 01:29撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:29
遥かなる赤牛をバックに。シャッターを押して下さった観光客の方も、まさかあそこから一日で下ってきたとは思ってもいなかったでしょう…
トロリーバスで扇沢へ。山中ではエコノミーモードでしたが、ここらは運賃がお高い…(涙)
2015年07月08日 01:30撮影 by  SBM303SH, SHARP
7/8 1:30
トロリーバスで扇沢へ。山中ではエコノミーモードでしたが、ここらは運賃がお高い…(涙)

感想

 3大急登の一つ・ブナタテ尾根は比較的元気に登り切り、烏帽子を軽装で往復、その日じゅうに何とか野口五郎岳へ。
 翌日は野口五郎山頂でまずまずの御来光遙拝、東沢乗越あたりから雲行き怪しく、水晶山頂はガスの中。温泉岳手前からは雨もパラ付いて、二重稜線に一時道を見失います。岩場をショートカットし何とか正規ルートに復帰、変わらぬガスの中、遙かなる赤牛岳山頂に到達。ここからが長い!長大な読売新道を快調に下り、たどり着いた奥黒部ヒュッテの瀟洒な外装、素敵な室内に一瞬ゆっくり泊まりたい欲望に駆られるも、夕暮れ迫る中、頑張って平の渡船場へ。同日の営業は終了、やむなく避難小屋のお世話になるも、入口の木戸は壊れ、風雨の中、吹き晒しの恐怖の一夜を過ごす。
 最終日も雨模様、果たして対岸から渡船が来てくれるか不安を抱えながら、傘を差し船を待ちます。無事「始発便」で対岸へ、小屋で休憩、黒部湖沿いの歩道もアップダウンの多いしんどいルート。ヘロヘロ状態で何とか黒部ダムへ辿り着くと、そこは一転して一大観光地、当方のような山男は完全に場違いモード…。周囲の視線に耐えながら、高い運賃を払い、扇沢→大町とアルペンルートを辿り、家路に付きました。
 展望はイマイチながら、3日間で百名山1,2百名山2,300名山1とまずまずの収穫でありました。それにしても、長大ルートの一人旅はキツイ…。

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ブナ立尾根〜烏帽子岳〜裏銀座〜水晶岳〜読売新道〜黒部ダム
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
5/5

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